
「イヌジニ」
雀組ホエールズ
OFF OFFシアター(東京都)
2016/09/01 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
深いです
明るく楽しい雰囲気の舞台でしたが、考えさせられる事が非常に多く、深かったです。捨てられた動物達の残酷な現実、ペット業界、そして人間達が変わってしまった事・・胸が締め付けられました。役者さん達の、それぞれの動物のキャラクターも愛おしく感じ、熱演が良かったです。ラストは、まだまだ解決出来ない現実がある事が分かっている上でのハッピーエンドだったので、悲しく終わるよりも希望があっていいと思いました。子供の頃に家にいた、ペット達の顔が次々と浮かんできました。とても素晴らしい舞台でした。

くたばれ!ロミオとジュリエット
新沼ゼミ公演
明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

この町に手紙は来ない
monophonic orchestra
3331 Arts Chiyoda(東京都)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/07 (水)公演終了
満足度★★★★
無印な色彩。
終わってみると正面の白い壁、間接照明(中央左寄りの窓など)、シックなテーブルと椅子、衣裳も比較的そう・・原色系が抑えられている。この無印良品なトーンが芝居の気分とともに記憶に残った。
「場」は同一、時代を変えて6つのエピソードが5人の俳優によって演じられる。郵便局、それを世襲で受け継いで行く末裔たち。一族=何らかの「呪縛」という通低が、後半に見えてくる(執筆中に後付けの感も)。
他の通低項として「無印トーン」、また上手側の壁の額縁の数字が、エピソードごとに変わる(俳優がフックに掛け替える)仕組みも。開演前は234とあり、エピソード1で278、次いで230、180・・とよく判らない意味は後半明らかになる(これも後付けの感有り、というのは5話,6話が近接していて、飛躍させない意味が不明、これありきで書かれてないな、と)。
しかし6つのエピソードはそれぞれ、同じ場所にもかかわらず、時代を違えただけでなく、しかも「一族」の縛りがありながら、全く色彩の異なるエピソードが並べられている。そしてそれぞれに、何かが示唆されているという含みがある。 説明台詞の少ない、程よく省略の効いた、静寂を基調に時折熱のある対話が花咲く芝居。抽象的である分、物語としての「謎解き」の段で出てくる古い手紙、昔納屋で起きた事実についての証言はいま一つ謎解き効果を発揮せず仄めかしに終わる。ビッグストーリーより、個々のシーンの、ただただ断片でしかない瞬間の彫りの深さ、美しさがこの芝居の強調点だ、と思う。
何より、役者が達者である。全役者はほぼ均等に4,5役をやるが、役の勘所を押さえて気持ちが良い。
作者自身がどういう自覚で執筆したかは不明だが、人間や社会(また現在の日本)への痛烈な批評と感じられる台詞・対話が、時おり顔を出す。優れて周到な攻めで上手出し投げを決めたかのような。
「示唆」の鮮度と頻度が増せば、完全に私好みの芝居になるかも知れない(そうはならないだろうが)。
monophonic二度目の感想は、無駄をそぎ落とした(落とし過ぎ?)台詞の洗練。若き表現者の「この先」を気にしていよう。

くたばれ!ロミオとジュリエット
新沼ゼミ公演
明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
ちょい足しで美味しく調理された「ロミジュリ」
主観を変えた「ロミオとジュリエット」は発想だけにとどまらず、とても面白く演じられていました。
ロミオに心変わりされたロザラインは醜く嫉妬に狂うものの根はまっとうな人間。
悪くいえば凡人。
何の迷いもなく愛に突っ走ることができる自己中カップル、ロミジュリよりも、凡人である私はロザラインの方に感情移入ができ、何だかオリジナルよりも面白く感じられたのでした。
それにしても、かわいいロミジュリカップルだったなー。

「イヌジニ」
雀組ホエールズ
OFF OFFシアター(東京都)
2016/09/01 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★
チラシを超えないとね
面白いけどね。
これまでもこのモチーフを扱った秀作を幾つか観ているので、そういう意味では切り口に於いて、概ね筋書きが想像できてしまうし、全く新鮮味が無かった。

モンタージュ はじまりの記憶
Contondo
common cafe/会ふ afu/阪堺電車/siroiro.(大阪府)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★
電車内での観劇☆★
阪堺電車内での二人芝居を観劇という初の体験をさせて頂きました☆★とても味わい深い雰囲気で、素敵な時間を過ごせました♪お芝居も時間軸の移動に合わせて役者さんが違う年代を演じ分ける技量に圧倒されっぱなしの120分でした☆★違うチームでの『モンタージュ』も観たいです♪

アワーベイビー
〈三好大貴プロデュースBuilding〉
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/08/13 (土) ~ 2016/08/15 (月)公演終了
満足度★★★★
相容れない4人を熱演!
(友達の彼女を)妊娠させた男、(それで)妊娠した女、(それで彼女を)妊娠された男、(妊娠させた男の彼女の)誕生日の女。
相容れない4人。
リアルに本当の(浮気をした者、浮気をされた者達の)修羅場!
役者さんの役への入り込みが深く、熱演半端なし。
生まれてくる赤ちゃんは、どうなるのか?
ラスト、個人的には共感できない結末。
が、少し残念!
違う結末も、有りの様な気がします。

其処馬鹿と泣く
はえぎわ
イマジンスタジオ(東京都)
2016/08/27 (土) ~ 2016/09/07 (水)公演終了
満足度★★★★
そこはかとなくニッポン放送
オールナイトニッポンのテーマ曲(Bittersweet samba?)が幽かに流れる開演前。正面の横広ガラスの向こうを歩く通行人、下手壁側の白色照明、上手どん詰まりの防音扉(恐らく)からの出ハケなど、ニッポン放送内のイマジンスタジオを使って芝居をしているが、「黒」をあしらっていないせいか、別用途の場所を借景したかのよう。だが、大いに活用していた印象だ。
二人の客演者の一人、宮崎吐夢が終演後一人残って喋り芸披露、「お詫びの印にせめて芸能人を見て帰ってネ」と締めていた。
一方、退場する客の反応は、卑下する程かな、というもの。役者たちとの雑談の輪がそこここに出来て流れが悪いが、劇団員の外仕事が続くなか久々に「劇団公演」をやれば駆けつける人たちがいる。劇団の歩んだ長さだけ築いた人脈を見た気がした(勝手な推測だが・・)。
「趣向」の数々にノゾエ氏の才が窺えるが、急ごしらえな感も。シーンとその繋ぎ合せのアイデアを連ね、何らかの落ち着きどころを見出した。・・ロードムービーならぬロードシアターの味は、役者個人の技量に比重あり。演劇は何と言っても時間をかけた分だけ濃密さが生まれ、つまり舞台上にもう一つの世界が(よりリアルな空気感をもって)生み出される、その快楽は演劇の大きな要素でもある、と思う。今回のはえぎわ公演も、より濃密さを醸成する余地が残っていたと感じた。
飛びぬけたイケメンも美女も居ない(失礼)はえぎわの、公演観劇は過去1度のみ、川上友里を客演で三度ばかり、他の俳優も客演で何度か拝見した。
が、劇団はえぎわの正体、輪郭、未だ知らず。

「イヌジニ」
雀組ホエールズ
OFF OFFシアター(東京都)
2016/09/01 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★
ペットの殺処分という、
題材なんでもっとシリアスなものを期待していたんだけど肩すかし。人間のエゴの問題だから、犬に語らせるんじゃなく、人間ドラマとして扱って欲しかったし、安易なハッピーエンドに落ち着くのもなぁ…。

新約熱海殺人事件
EgHOST
高田馬場ラビネスト(東京都)
2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
「狂気の行方」を観覧。
「狂気の行方」を観覧。櫻井宇宙さん演ずる木村伝兵衛部長が芝居の間中、ずっと無言で観ているだけというのが返って印象に残った。こいけさん演ずる水野刑事の奮闘ぶりには圧倒されました。別バージョンの「喚起に寄す」の方も観たかったですね。

未開の議場〜北区民版〜
北区民と演劇を作るプロジェクト
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2016/08/26 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
特に違和感も無き作品でありやした
出来よく楽しめた会議会話劇なのですが~
やはりシチューは煮込むのね・・・リアルに
先にラーメン食しておいて正解でした(^^)
再演であり特に変更点は無かったかなぁと感想
そんで開演前からの座の温めは巧いなぁとも♪
変な観客が隣に来なくて
存分に作品を楽しめて良かったです=今回は~♪

七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字
アガリスクエンターテイメント
サンモールスタジオ(東京都)
2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
シチュエーションコメディとはなんなのか?
アガリスクエンターテイメントは「屁理屈シチュエーションコメディ劇団」と自ら名乗っている
今回の公演は、その劇団のアイデンティティを遺憾なく発揮した公演だった
シチュエーションコメディに対する愛を恥ずかしげもなくさらけだした「七人の語らい」
三谷幸喜に対する愛憎を屁理屈で綴ったラブレター「笑の太字」
シチュエーションコメディとはなんなのか?
アガリスクエンターテイメントがその答えに一番近い劇団なのは間違いない

問題のない私たち
“STRAYDOG”
HEP HALL(大阪府)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
今年も見ました
去年に引き続き今年も見ました。いじめに苦しみなからも偉大な勇気と大きな愛情で立ち向かっていく少女たちの魂に出会えます。魂の叫びが僕をこの演劇に引き寄せます。ダンスもお笑いも素晴らしいです。

七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字
アガリスクエンターテイメント
サンモールスタジオ(東京都)
2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
衝撃!
「七人の語らい」はコメフェスで観たときより、この劇団の再演がいつもそうであるように一層面白くなっていたが、衝撃なのは「笑いの太字」!
パンフなどの紹介文では全く想像できない凄さだった!大好き!
やはりCチームしかないと思い、期待以上だったが、出来れば全チーム、もっと言えば8人の全組み合わせで観てみたい。
是非再演を。

上海標本日記
劇団森
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/03 (土)公演終了
満足度★★★★
観劇後じわじわくる
純文学の香りがする。オーソドックスでありながら、主人公の少女の心象風景がストレートに突き刺ささった。少女の揺らぐピュアな切なさを豊かに表現した演出と演技に感動した。

ハムレット
ゲッコーパレード
旧加藤家住宅(埼玉県)
2016/08/26 (金) ~ 2016/08/31 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1924(16-214)、1925(16-215)
「戯曲の棲む家」3公演目、8/30(火)、8/31(水)、各19:00の回、60分。
1.「アンティゴネー」東向き(海外)
2.「戸惑いの午后の惨事」南向き(国内)
3.「ハムレット」北向き(海外)
「贅沢貧乏」のアパート公演はアパートの住人と町のお話。
こちらは他人の「(同時代的)生活感」を、言葉(原語)が通じないこともある「異質な時場」をみせてくれる。
「台所」という生活の生々しい場所が舞台。狭いが効率的な空間の上から下まで。テーブルの周りにはあらゆるものが置いてあり、場(横)がなければ重ねられる(縦)典型的な日本の家。
僅かな原作との接点、その接点とさえ大きくずれてゆく「芝居」。たとえば...蕨に「尼寺」はないし、亡霊もでないだろう。マヨネーズがきれかかっているのなら線路を渡ったスーパー(昔、よく買い物に行っていた)へ行けばいい。
それでも「家」は戯曲を指し示す。そして役者はそれに従う運命にある。
場の持つ磁力と対立する戯曲とのアンバランスがこの公演の魅力ではないかと思っています。

オムニバス of Oi Oi vol6
Oi-SCALE
駅前劇場(東京都)
2016/08/30 (火) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
Aプログラムを観覧
私的には風立ちぬが好きでした
全部オカルトとなってますがそこまで怖いものがなくて私はよかったです。
最後のお話もロボット役のかたたちがよかったです

月の海
日穏-bion-
「劇」小劇場(東京都)
2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待以上
これから皆が経験する年老いた親の介護。長女の静が認知症の母親を金城の夫婦、幼馴染等の協力で介護をすると言う内容ですが、日穏さんの舞台は企画・脚本岩瀬晶子さん演出たんじだいご二人コンビで出演者として舞台にもたたれる舞台ですが何回見ても期待を裏切らないで涙涙の舞台で完成度は高いです。次回公演は2017年夏頃の予定だそうで次回も楽しみです。

七人の語らい(ワイフ・ゴーズ・オン)/笑の太字
アガリスクエンターテイメント
サンモールスタジオ(東京都)
2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

京都学生演劇祭2016
京都学生演劇祭
京都大学吉田寮食堂(京都府)
2016/08/31 (水) ~ 2016/09/05 (月)公演終了