くたばれ!ロミオとジュリエット 公演情報 新沼ゼミ公演「くたばれ!ロミオとジュリエット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    お見事
     タイトルからして興味を抱かせるではないか。(追記2016.9.7)

    ネタバレBOX

     タイトルからして興味を抱かせるではないか。あすぷがどういう位置にあるのか、新沼ゼミ公演とはどのような公演形態なのか、本当の所は調べていないのだが、主人公というより今作の引き回し役に、ジュリエットの従妹でキャピレットの血筋であり、可也美しく若い娘、ジュリエットと出会うまではロミオが夢中になっていた令嬢、ロザラインが主人公という役どころで登場することによって、ロミジュリに鋭い捻りが加えられていることに注目したい。脚本・演出は同一人物で女性であるが、舞台美術もシンプル乍ら本質を捉えた賢い作りをしている。例えば舞台側面、奥共に黒の緞帳を下げることで、観客が中央の舞台に自然に集中することができるようにしているし、中央に設えられた階段にはレッドカーペットが敷かれ、階段の両脇には、名家の太い柱を象徴するような一辺1mほどの白いキューブが置かれている。無論、このキューブは物語の進展に応じて様々な物に変化する。だが、この変幻の仕方も観客の想像力に自然に作用を及ぼす仕方で為されているので、まるで違和感が無い。更に観客席からは見えないようにこの黒い緞帳の配置の仕方を工夫して4か所の出捌け口が用意されているので、出捌けがスムースになり、演者達の演技も自然である。また舞台手前観客席側の素舞台になっている箇所の床には、白く太いテープで周囲を囲まれた十字が浮き彫りにされており、これは磔刑に遇ったキリストの悲しみを象徴すると同時にロミオとジュリエットの悲劇を暗示して見事である。演技に関しては殊にジュリエットの立ち居振る舞いの清楚な感じは、1年生で実験劇場所属の女優が見事に演じていたし、難しい敵役のロザライン役もキチンと役割を果たし憎まれるような演技・科白でこの純愛悲劇を原作よりも純度の高い現代ものとして上演するにあたって非常に重要な役を務めた。脚本の作・演出が女性である為か、ロミオは軽めの男に描かれてはいるものの要所、要所では締まった演技をしている点でグー。また活動工房から参加している神父役も悩み多い役回りを味のある演技でこなし、実験劇場から参加している家政婦・アマリアも役を生きている。驚いたのが、ティボルトとパリスで一人二役を演じた活動工房の役者は、一人二役と最初気付かないほどそれぞれのキャラを際立てて演じていたことだ。随分器用な役者に違いない。ロミオがティボルトを殺す原因となったマキューシオも実験劇場からの参加。中々ハンサムな役者である。脚本・演出・舞台美術・照明・音響・演技・キャスティングなど、本質的な所を見事に汲み取り構成している点で見事。予算がないとかで嘆く必要は少ないということの証明になるような舞台、こういう頭を使った舞台を更に作り続けて貰いたい。




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    2016/09/05 02:21

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  • ”あすぷ”のみなさま
     追記、遅くなりましたがアップしました。
    ご笑覧ください。
                    ハンダラ 拝

    2016/09/07 16:40

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