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天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!
初演も観ているが、その時に感じた刹那的な面は、将棋を愛す人々の物語という印象へ変わっていた。その大きな要因は舞台セットであることは言うまでもない。

この物語はあるプロ棋士をモチーフにしているが、映画「聖の青春」も公開、「第29回東京国際映画祭Closing Film」に予定されるなど期待も大きい。さて、この「天召し~テンメシ~」は...。
(上演時間2時間強)

ネタバレBOX

将棋の世界、それも表舞台、裏人生というかけ離れた対比で描く。その関係は義父と息子・亀山智(さとし)という関係で近づけている。その成り行きを自然に観せる。初演で「グリーンフェスタ2014」(GREEN FEST賞)を受賞した時の印象に比べると、真剣師というアウトロー的な側面よりは、将棋に魅了されて指しているようだ。その生い立ちと将棋に現れる棋風(品位)に追い詰められ破天荒、自堕落な暮らしに身をおとす。真剣師...その破滅型人間が持つ魅力、しかし生業よりは人間的魅力が前面に出ていた。
一方、プロ棋士(故 村山聖 九段・追贈がモデルのようである)として将来有望視されながらも病に冒され満足に勝負・活躍出来ない悲運な人間の哀れ。

天賦の才を自身で精神的に壊し、一方、肉体的に蝕まれる男、そのどちらも抗うことが難しい状況を将棋という勝負の世界を通じ描き出す。

この状況を動かすことが難しいように思えた。真剣師が生きる世界(賭け将棋)が無くなり、時代が流れていることは理解しつつも、それを芝居でどう表現するか。登場人物が子役から成長し、服装等の変化で感じることも出来る。しかし「生死」「勝負」という、表現は正しくないかもしれないが、静謐すぎるため、時代・状況の変化が将棋という世界に閉じ込められて動かない気もする。井保三兎氏のコミカルな演技をもってしても、それを凌駕した将棋世界の方が上回ったようだ。

本作では、将棋世界の魅力を描きつつ、その厳しさもしっかり観せる。例えば、奨励会以外からプロ棋士への挑戦と夢、逆に奨励会での成績と年齢制限という規則と現実。その先にあるプロ棋士世界の厳しさが如実に分かる。

更にコンピューターとの対戦(電王戦をイメージ)させるような、そんな現代の将棋世界も紹介する。井保氏は将棋の世界に通暁していると思うが、その知識を程よい情報として盛り込むことで、物語に厚みを持たせている。

初演の舞台セットは葬儀祭壇であったが、今回はほとんど障子戸が後景。今作でも祭壇は観るがそれは心象付け程度である。その意味で初演時と本作品とは印象が大きく違う。
それにしても、井保氏は下手演出が好きなようである。本作でも説明・動かしは下手側がほとんどであった。上手側は大阪の水商売女の姦(かしま)し姿+小説家・木下の説明が少しだったような...。

次回公演を楽しみにしております。
遊侠 沓掛時次郎

遊侠 沓掛時次郎

シス・カンパニー

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2016/08/27 (土) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

股旅物の面白さは復活するか
8/30にも1回観ているのだが、時間が経って別物の芝居になっていた。この日から、病気の浅野の代役に松沢一之が立ったことも少し関係していると思う。胡散臭い役をやらせたら天下一品の松沢に代わったことで、ドサ回りの田舎芝居の雰囲気がしっかりと出て、劇中劇は笑える部分が倍増した。最後は劇中劇なのか、現実なのか、そこに謎を残したところが北村想の作戦なんだろうが、少し難しい気もした。ただし、映像系で活躍しているとは言え、初舞台の萩原みのりはなかなか立派な仕事をしていると思う。

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

良かったです!
また観たいです。

魔法処女☆えるざ(30)

魔法処女☆えるざ(30)

劇団だるめしあん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

明るいエロが可愛く光る
「処女」と「セックス」とかエロいキーワードが満載なのに、イヤらしくなくなるほど馬鹿馬鹿しい設定が見事である。役者陣の人物造形が少し不十分な印象はあるものの、とにかく男女とも可愛く描かれているのは、坂本鈴の脚本の勝利と言える。

DISGRACED ディスグレイスト 恥辱

DISGRACED ディスグレイスト 恥辱

パソナグループ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2016/09/10 (土) ~ 2016/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトな会話劇
人は自分の出自(民族・宗教・肌の色・文化)にどれほど囚われているのか、をしっかり見せる105分。アメリカという国の状況を肌で感じることができない自分にとって、どれだけリアリティがあるのかと言えば、アメリカ人が観るのと違う立場にはならざるをえないけれど、それを乗り越えてタイトな舞台になっていた。と同時に、イスラムだけが特別な差別の対象になっている、という主張もあるように見えて、これは作者がイスラム系の出自だからだろうか、とも思う。

時喰【東京・大阪共に満員御礼!ありがとうございました】

時喰【東京・大阪共に満員御礼!ありがとうございました】

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

邪馬台国とは…?もしや…
歴史上確実に存在した邪馬台国。それがどこであったのかは、日本人であれば時折空の彼方に想いを馳せるファンタジー。あったものがなぜわからない?.オウムの洗脳しかり、人は薬草(薬物)での記憶撹乱、記憶のすり替え、記憶の抹消などを推理する。卑弥呼による催眠術、魔術、などと言う人もいるだろう。邪馬台国に限らず、謎を科学的に解明することはとても困難だが、ゆえに誰か教えてくれないか?というその興味は尽きず。大きい。邪馬台国の謎において「時喰」は、もしや…?のひとつかもしれない。

アフタートークで脚本家・春陽漁介は答えている。
「使っている方言は、岡山県のものを参考にしています」

熱海殺人事件

熱海殺人事件

ぷらんぷらん

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★

悪くはないが...
今年は つかこうへい 七回忌ということもあり、多くの団体で同氏の作品を上演している。この劇団「ぷらんぷらん」が旗揚げ公演として選んだ「熱海殺人事件」は、岸田國士賞を受賞した代表作である。それだけに劇団としてどう特長付けし魅力を持たせるか、その点に注目した。この公演ではオーソドックスな観せ方で奇を衒(てら)うという感じではなかった。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

梗概は有名であるが...。舞台セットは、中央に大きな籐椅子のみ。
登場人物は部長刑事・木村伝兵衛(新川晃啓サン)、福島から赴任してきた熊田留吉刑事(花里弘二サン)、木村の愛人である婦人警官・片桐ハナ子(やんえみ サン)、恋人を殺した犯人の大山金太郎(高橋英希サン)の4人。
事件はタイトル通り「熱海」で始まる。大山は、幼馴染の恋人アイ子を熱海への旅行に誘い何故か殺害してしまう。この謎解きに警視庁が誇る木村部長刑事が挑む。

この作品に込められた故郷での閉塞感や上京後、都会での理不尽、不平等感など社会性が薄められているところが残念であった。この作品の普遍的な訴えが見えなくなっている。
一方、何回も強調する台詞...犯人を一流に仕立て上げる。冒頭、大きな籐椅子に片足をのせている。国家権力の象徴としての警察への当て付けか、まるで足蹴にしているようで、実にアイロニカル。
そして、この作品の有名なシーン...冒頭、白鳥の湖の曲をバックに怒鳴る、捜査資料をわざと落とす、大山を花束で叩きつけるなど、有名どころはそのままである。

この公演、出演者の演技力は確かでバランスも良い。そしてその力を十分引き出している。それだけに先に記した社会性や犯人の犯行に至るまでの感情を省略しているようで勿体無い。この新宿ゴールデン街劇場で心地よく観せるため、上演時間90分を前提にしていたようである。そうであれば個人的には、劇中の歌うシーンを短くする、ラストの福島県の母への想いのようなシーンをカットしても良かったと思うが...。

「熱海殺人事件」という有名な、そして”力”のある脚本を借りて旗揚げ公演をしているが、それでも、しっかり観(魅)せてくれる。そして、精力的な活動を裏付けるように、次回公演は11月を予定しているという。
次回公演を楽しみにしております。

9/NINE

9/NINE

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/17 (土)公演終了

満足度★★★

迫力満点でした
リズムを刻んだ表現力、素晴らしかったです。
あんなに凄いタップダンスは、初めて見ました。
ただ、食べ物を粗末にしている感が、気になりました。

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

見応えありました!
将棋は詳しくないのですが、とても面白かったです。登場人物の将棋に対する思い、師弟関係、家族愛・・色々なものが詰まっていて、見応えがありました。ただ、登場人物が多く、少し無理を感じる人間関係だったので、それを整理するのが大変かも・・と思いました。ですが、それぞれキャラクターに存在感がありました。伊保さん演じる田島の愛や優しさに泣かされ、主役の智を演じた木田健太さんの表情に泣かされました。笑いあり、涙ありの素敵な舞台でした!

大阪短編学生演劇祭

大阪短編学生演劇祭

大阪短編学生演劇祭

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2016/09/17 (土) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

青春してました
6組の若者たちが30分程度の出し物を通じて自分たちを表現していました。まさに青春です。演劇にかける情熱と新鮮な感性を感じました。

愛(かな)しきは

愛(かな)しきは

劇団だるま座

TACCS1179(東京都)

2016/09/09 (金) ~ 2016/09/14 (水)公演終了

満足度★★★★

戦中、戦後の舞台セットが素晴らしかったです。
まず舞台セットがとても凝っていて、終戦あたりの雰囲気がとても良く出ていました。古物を集めたり、作ったりで大道具、小道具さんが苦労されたんだろうなぁと思います。馬鹿一の部屋の石。最初、本物かどうかがとても気になっていて、そちらの方に気を取られてました。(本物でしょう。)
物語はと言えば、戦前、戦中の「お国のため」「神国日本」の風潮が父親の言動に表されていて、コミカルに描かれていたのですが、やはり「哀れ」さを感じました。対して、銀役の原章子さんの演技は親を思う時代を超えた「愛」が描かれていて、思わず涙することも。素晴らしい演技でした。
欲を言えば、娘が敵国の子をもった世間体の悪さから来る苦しみ、今までの観念を破壊する事実、それに対してどこの国の赤ちゃんにでも感じる無垢な「愛」とのギャップ。そのギャップが主人公の父親を苦しめる姿に反映されていればもっと良かったかな?と思いました。

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー

公益社団法人日本劇団協議会

ザ・ポケット(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

見応えのある芝居
多少、思い入れがある脚本だけに白紙の状態で観るのは難しかったが、
上手く演出されていた気がする。
私的には、多田さんと実川さんのやり取りが良かった。

舞台「ReLIFE」

舞台「ReLIFE」

avex live creative

サンシャイン劇場(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★

コスパは良くない。
オリジナル作品は知らないが、簡単明瞭なストーリー展開&簡素な美術で、原作の読者は、物足りなかったかと思う。

男の60分

男の60分

劇男俺SUMMER

イカロスの森(兵庫県)

2016/08/26 (金) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★

「男の60分」拝見できて良かった♪
女の60分版「想い出パレット」を拝見し、「男の60分」も拝見したいと思っていました。
念願叶いました。
ありがとうございます。

楽しく拝見しました(山びこ返せず申し訳ない)。
ほろ苦い想い出含め、小中の友達、大事ですよね!
帰って「想い出パレット」DVD見返してしまった。

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい☆☆☆
ラビット番長『天召し-テンメシ-』2日目ソワレ【A】/3日目ソワレ【B】観劇しました!ラビット番長さんはギンノキヲクFINAL以来でした。今回は、介護のお話とは全く違う将棋のお話。将棋のことは良くわからないし、実在した棋士さんのこともわからず…それではあまりに失礼と思い小説を読んで観劇しました。木田健太さん演じる聖の“駒に吹き込む命”“将棋への姿勢”に鳥肌が立ちました。聖の生き様と人間模様に心を奪われました。セット・照明・音楽・演出もとても素敵で好みでした。将棋好きな方も、良くわからない方もぜひ一度!!

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

お見事!
さすがに介護と将棋は強い。全く隙のない見事な芝居であった。この芝居,初演も観ている。印象に残る芝居だから,当然,ストーリーは入っているが,それでも惹きつけられ,2時間がとても短く感じられた。将棋の話であるが,将棋を知らない人でも十分楽しめ,誰にでもおススメできる芝居です。それにしても,この劇団の終演時のあいさつでの「また逢う日まで」,こんな良い芝居を見せられたら,また逢いに来ようと思ってしまいます。次回作も楽しみです。

アイコ、セブンティーン

アイコ、セブンティーン

コンプソンズ

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2016/09/12 (月) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★

次回も期待
演劇ならではの冒険に、心が躍った。小坂優、本田晴子、星野花菜里、高橋佳代の『にてないモノマネ』の女優陣も躍動。

桜舞う夜、君想ふ  ※全公演終演しました。『観てきた!』ご記入頂けましたら幸いです。

桜舞う夜、君想ふ ※全公演終演しました。『観てきた!』ご記入頂けましたら幸いです。

STAR☆JACKS

南大塚ホール(東京都)

2016/09/16 (金) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動!そして感謝。
終始、演者さん達の白熱した演技に感動しました。
そして生まれて初めて『殺陣』というものを生で観て、ものすごくカッコよくて感動して、涙が出てきました。
まさか、『殺陣』を観て泣くなんて思っていなかったので、自分でも驚きです。
もう一度あの感動を味わいたくて、千秋楽も観に行く事にしました。

この作品に出会えたこと、そして新たな感動を与えてくれたこの作品と演者のみなさまに、心から感謝です!

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★

「小劇場の総合力」














「将棋を指す」とはいうけど、暗闇に光る、煌々とした 「一手」は、全霊を捧げる棋士の心をも映すようだ。
たまんないよね。「将棋」が題材なんだけど、一代記と呼ぶべき人間模様だぜ。「回想シーン」かすら班別つかずに一回きり?入れ替わる。これが在り来たりの一代記でなくす妙薬なんだよな。


申し訳ないけど、この舞台の「美術衣装」、羽生サンを超えたよ。どうしてかって?「スーツ」がすげぇジェントルマンだった。生地もいい。90年代の時代性を「スーツ」に込めたんだろうけど、あれ、買えるかな、西武百貨店本店で。


















ゴミ屑の様に可愛い我が儘の為に。

ゴミ屑の様に可愛い我が儘の為に。

劇団milquetoast+

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

説得力
エピック編を観劇。そもそもカオスで破綻しかかった話をともかく強引に進め、役者の熱量でラストまで持って行きました。かつての小劇場演劇のテイストがあり懐かしくも感じましたが、作者の言いたいことが明確になっている分、昔とは様相が異なるようです。芝居は説得力が肝要、ということを改めて感じた次第です。

ネタバレBOX

ラストはリリック編を観ていないと、ちょっとわかりにくい。観劇順序に依ってだいぶ印象は変わると思います。

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