満足度★★★★
完成度高い
団地の一室をイメージした舞台セットは、実際に水が出る流しが設置されていたり、冷蔵庫はきちんと電源が入っていたり、壁面の汚れ具合などもリアルに再現されていたりと、細部までこだわりが感じられて好印象でした。
教え子の自殺をめぐるストーリーもなかなかスリリングな展開で、グイグイと物語の世界に引き込まれました。出演者5名という少人数の作品ながら、一人一人が個性的且つ重要な役柄で、実に見応えがある作品でした。劇団のコンセプトにあった“明日へと突発する人間を描きたい”という部分も、実際に観劇させて頂き納得。最後のシーンは特に印象的でした。