
「月見ドロボー物語」
劇団暴創族
上野ストアハウス(東京都)
2016/10/12 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★★
収束できたのだろうか【Aチーム】
和菓子店「遠月堂」を中心にしたドタバタ騒動物語。主人公は人物というよりは、店そのもののようだ。この店の家族、従業員、近所の人、そして店を訪れた人々の勘違い、思い違いの連鎖が面白おかしく描かれる。
劇団暴創族の謳い文句...2016年「秋」公演 ドタバタゴーストシチュエーションコメディ‼、その物語は収束できたのだろうか。
(上演時間1時間50分)

ひずむ月【本日千秋楽!当日券若干あり】
劇26.25団
OFF OFFシアター(東京都)
2016/10/12 (水) ~ 2016/10/17 (月)公演終了
満足度★★★★
地震学の先駆者
「関東大震災(1923)」の地震の前と後で、評価が大きく変わった学者...今村明恒東京帝国大学教授(博士)。 地震前は「ホラ吹き」と罵(ののし)られていたのが、地震後には「地震の神様」となった。
本公演は、地震やそれに連なる災害を描くというよりは、数奇な運命を辿った男の人生譚といった物語である。その家族や職場である東京帝国大学地震学教室の人物との交流を中心に展開していく。ほぼ年代順に進み、時々の風潮が織り込まれる。
タイトル「ひずむ月」...地震は地球上に起こる現象であるが、それは(歪む)月になぞらえて民衆の心(変わり)を投影しているような...。
(上演時間約2時間)

カタロゴス-「数」についての短編集-【5454次回公演は11月後半!!】
劇団5454
劇場MOMO(東京都)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★
「数」がどれほどあるのか?
観劇三昧という演劇オンデマンドでの鑑賞。6月に見た「洗」とはちがい、「数」ってどんなんだろうという4つの短編と、ラストの表現さで構成されており、結構面白さもあった、93分でした。

アイドルくの一忍法帖 ー風魔四姉妹の逆襲ー
劇団「神保町界隈」
テアトルBONBON(東京都)
2016/10/13 (木) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★
正直酷かったです。
長年様々なお芝居を観ていますが、近年稀に見るレベルで酷かったです。
お芝居としての見せ場が殆ど無いし、役者が練られるどころかそれぞれの役になりきってすらいない。アドリブ劇の方がマシ。
あまりにまとまりがなさすぎてキャラもブレてる。舞台監督や演出は何やってんの?って感じ。役者さんが可哀想すぎます。
音響も照明もタイミングがおかしい。
役者さんの中にも力関係か個性なのか「ああこの人好き勝手してるんだな」って丸わかりの女性が居たり。無駄な下ネタと客いじりも不快極まりなかった。
よく公演できたなと思います。

サクラサクコロ2016
TAIYO MAGIC FILM
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/10/01 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
今回も
大切な人を想う気持ちの大切に気付かされる物語。
心がぎゅっとなるそして暖かくなる物語でした。
次回作も映画も楽しみにしています。

時喰【東京・大阪共に満員御礼!ありがとうございました】
劇団5454
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2016/10/14 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
興味深いテーマ、楽しめました
時間、時の流れを分かりやすくかつ観る人によって多様な解釈ができるとても面白い内容でした。是非また大阪に来てください ^^

HON GURE
劇団くりびつてんぎょう
ウッディシアター中目黒(東京都)
2016/10/13 (木) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★
つか的ヤクザもの
舞台装置は無く、黒幕を貼っただけの素舞台で30人近くのキャストが動き回るのはなかなかの迫力。全編通して力みなぎる演技を続けた役者さん達、お疲れになったと思います。主役の木崎氏は、いかにも主役といった感じで良かったです。和田氏の的確なツッコミも良いテンポを生み出していました。
始めのうちはコメディなのかシリアスなのか、どんな方向性を持った芝居なのかよくわかりませんでしたが、徐々に「あ、これは、つかこうへいを演っているのか」と合点がいきました。惜しいのは、つか作品と違って抑圧された者たちの悔しさや情念があまり表現されていなかったこと。勢いだけで押すのではなく、そのあたりが考慮されればもっと良かったです。

るつぼ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/30 (日)公演終了
満足度★★★★
狂喜
少女たちの集団催眠的な言動が周囲の大人たちを巻き込んで、異常な世界をつくりだしていきます。冒頭の儀式の焚き火など、コクーンの舞台装置は多彩だなあと。

露出狂
パルコ・プロデュース
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2016/09/30 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

幽霊
シーエイティプロデュース
紀伊國屋ホール(東京都)
2016/09/29 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★
戯曲を一読してのぞみました。
舞台は屋敷の応接間。通路で話すとエコーがかかります。そして、壁がスクリーンになる布素材になっていました。息子が、亡父の放蕩ぶりと似た行動を行い、幽霊と。近親相姦や脳腫瘍などの病気の話など徐々に重みが増す、全三幕です。

ミュージカル バイオハザード〜ヴォイス・オブ・ガイア〜
梅田芸術劇場
赤坂ACTシアター(東京都)
2016/09/30 (金) ~ 2016/10/12 (水)公演終了
満足度★★★
壁のこちら側の話。
ゲーム、映画とは違ったオリジナル。装置と映像もよかったし、アンサンブルの避難住民とアンデットの早変り、歌もよかったです。美術は、表は白ベース、裏は青ベースのアコーディオン的な何枚かの壁が、スクリーンになったり、柱になったり、いろんな顔をみせます。 上下の花道も幅が2倍でアクティングエリアで使ってます。

HON GURE
劇団くりびつてんぎょう
ウッディシアター中目黒(東京都)
2016/10/13 (木) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★
勢い任せ、内輪向け。
ちゃんと台詞を語っている役者の方が少なく、主演の方は怒鳴ってばかりで何を言っているのか聞き取れない。他の役者の方は、普通に聞き取れない。
テンポは良いが、何を伝えたいのか、どのシーンに魅力を持たせたいのか不透明。
ヤクザの作り方が全体的に甘いと感じた。
座席、狭すぎ。他人の前を通れない。奥の方の席には後からでは入れたものではない。
この内容では、この料金は取れないと思う。

北村想名作戯曲リーディング
流山児★事務所
Space早稲田(東京都)
2016/10/12 (水) ~ 2016/10/15 (土)公演終了
満足度★★★★
リーディングの愉楽
何年か前の山元清多特集リーディングの一つを見たときの多くの発見・・作品「海賊」の世界、俳優、「リーディングがこれほど沸騰する舞台になるのか・・・」という、この(まぐれかもしれない)遭遇を思わず期待したのは、今回の北村想特集4作品の一つにあの「海賊」の座組み(演出=東京ミルクホールの佐野バビ市=演出、黒テント片岡哲也その他)の賑やかな面々の名を見たからで。それ以外の演目・座組も気になりつつ、幸いお目当てのBチーム「DUCK SOAP」が観れた。
小アフタートークでの流山児祥・演出佐野氏のやりとりから北村想という作家の背景、演劇界での位置、人となりが知れて興味深い。
作品は演出による大きな加筆によりメタシアター(入れ子構造)化され、お笑いが勝っていたが、俳優が目一杯やっている舞台を作っている。「そう言えば台本持ってやってたっけ?」という位に動き回る印象。1演目をたった2ステージでは役者も淋しい事だろう・・と、「存分に楽しんだ」観客=私は勝手に想像する。

遠い国から来た、良き日
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/10/14 (金) ~ 2016/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
心にぐっときた力作
劇団が若手に胸を貸す、を通り越して、そっと見守ってるだけの状態。
私がこれまでに見たワンツーワークス7〜8作品の中で、最も抽象的で、最も結末が結末らしくなく、最もテーマをはっきりと述べてないものであるにもかかわらず、最も感動し、最も泣けて、最も恐怖を感じた作品でした。

遠い国から来た、良き日
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/10/14 (金) ~ 2016/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
次代へどう語り継ぐか、それが問題だ
ずばりテーマは「平和」...プロパガンダになりそうな内容を中学3年生の視点から捉えることで、問題を素朴に浮き上がらせている。広島県は第2の故郷であり、夏に何度も行っている。そのたびに感じていること、特に原爆投下された日は、朝から地元TV、新聞はそのニュースが流れ続ける。
本公演は遠い国から来た転校生と、広島県の中学生が「平和」について向き合う場面が印象的である。「平和」が当たり前と思っている中学生、そのありがたさを自ら考える平和学習...。この公演は、観客も自ら考える、そんな投げかけがある。
(上演時間2時間)

LunaRossa
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2016/10/13 (木) ~ 2016/10/18 (火)公演終了
満足度★★★
LunaRossa
歌ありダンスあり笑いあり涙あり...の盛り沢山な内容でした。一コマ一コマをクローズアップしたらそれぞれに良さがあり面白いものだと思います。でも、全体を通して作品として見た時、いくつかのシーンが邪魔だと感じてしまいました。観客を飽きさせないための配慮なのかもしれませんが多過ぎたように思います。もっとキャストの方々のお芝居を観たかったです。脚本演出が私には合わないと知れた事が一番の収穫でした。

泣けない二人に、快晴(ピーカン)の空が笑った!
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/10/12 (水) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
題名の意味に納得。
全編に溢れる長崎の方言が心地よく、2時間があっという間だった。息子に対して不器用な父親五郎と、自分の父親を重ね合わせながら、しんみりとした気分で観た。主人公健太の少年時代の、亡き兄邦宏との回想シーンに何とも言えない温かさを感じた。おせっかいやきの隣人達とのドタバタも楽しく、今回もTSTらしい良質の舞台だった。

~50とひとつの蝶結び~
Manhattan96
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
たまらなく愛しくなる時間でした。
絵空箱に入ると秋の夜のような虫の鳴き声が聞こえてさびしいような寒いような気持ちになりました。
芝居にダンス、歌に手品にタップダンス短いけれど美味しさが沢山つまってました。
短編集好きなんです。お話の後を想像したり、書いて無いことを思ったり。だから自分にとてもあってました。
こもださんの歌はパワフルでスパイシーでとても格好良かったです。
『問題と答え』の夫婦はステキな夫婦で、この二人に生まれてくる子は絶対幸せだと思いました。考えていることが全部一緒じゃないから、一緒じゃないからこそいいなって思いました。
『セミとキリギリス』は好き。言葉が刺さるし、大声をあげたくなる。
『ロミオとジュリエット』面白かった。
タップダンスめちゃくちゃ格好良かったです。
紙の可能性をみた気がします。紙の落ちる軌道が面白くて、音が面白くて、書いてある文字が面白くて、始まるまでただの紙束だったのが舞台のセットになっていくのが面白かった。
熱量があふれでてました。絵空箱に収まりきらないです。
舞台の段になっているところが本になっているところも注目。

あたま山心中 ~散ル、散ル、満チル~
近藤公園・平岩紙 二人芝居
駅前劇場(東京都)
2016/10/12 (水) ~ 2016/10/19 (水)公演終了
満足度★★★★
2日目観劇
中通路なし、壁際までほぼぎっしりの満員御礼客席。
照明ある天井にまで這うような巨大な桜の樹、日本語として触れた事のある童話「青い鳥」と古典落語「あたま山」が絡み、次々と変わる2人の演技。
狂気と清濁な間柄に、観ている者の深層心理を更に深みにハマらせるようなシュールだけど幻視的で清らかな舞台でした。
当日パンフ、感想アンケートなし、約95分。

売春捜査官
稲村梓プロデュース
中野スタジオあくとれ(東京都)
2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了