
シンクロナイズド・ウォーキング
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2016/11/01 (火) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
「障害を描く」という障害への果敢でしなやかで、涙ぐましくも爽やかな挑戦。
数年前の燐光群での同作初演は作家清水弥生のデビュー公演で、師匠坂手洋二に及ばない二番手レベルか、との先入観で眺めたものだが、モノローグ(またはモノローグの分担)の多い坂手作品に比べて普通の芝居、対話によってこまやかに事態が動く、ただしモノローグやスローガン的台詞もあって坂手色。対話(ダイアローグ)とモノローグの二つのバランスを、燐光群寄りの演出(全体でモノローグを分担して言い合う雰囲気が支配的)でまとめた、私としては消化不良の舞台だった。
劇作家協会新人賞を争って惜敗した秀作「ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド」を経て、昨年はフィリピン・日本を題材にとった作品がまた優れていたが、私にとっては清水氏の船出になったこの作品の「リベンジ」への期待、また女優・西山水木演出への未知なる期待をもって観劇した。
戯曲は東京オリンピックに向けた実際の動きとリンクした改稿が見られ、他にも随分書き改めた跡があったように思う(記憶は朧ろで確証はないが)。初演の粗い印象は残るが、障害者と路上生活者を絡ませる設定は「硬さ」「盛りすぎ感」を生む反面、この場所・人にしか出せない台詞を発せしめることで自立と連帯のテーマを新鮮に浮かび上がらせていた。「ブーツ・・・」にも描かれた障害を持つ者の「欲求」への悲痛で美しい叫びがあった。
西山演出、終始生演奏が幅広い音楽性で舞台を全面的に支え、脇役でポイントとなる男二役には外部からの役者を当てた。内一人が音楽絡みでもヤクザの演技でも場をさらっていたが、全体のポテンシャルの中に溶け込んでいる。時として飛躍気味なテキストに、丸みとユーモアを与え劇空間に馴染ませるのを高いテンションが可能にしていた。動線やシーンのまとめ方、映像の仕込みなど、多彩な趣向は(「本当は俳優だと見るせいか)見事に演出を果たしたと感服。
これは一長一短だが、決め台詞が多い。あれだけ言い切ってもまだ「無理解」になびく要素は残る、その退路を断ちたい思いは痛いほど分かる(と、自分では思っている)。が、「感動」の色合にまとめるシーンの決め台詞がたび重なるのはきつい。涙はもっと振り払っていい、一度泣いて、そして最後にもう一度、泣けばいい・・というのが体の正直な反応。
ただ、この作品の(私にとっての)真価は、(これも「ブーツ・・」にあった要素だが)障害者の恋愛に触れていることだ。そのシーンをこの舞台上に作れた事に、作者の心尽しと演出の粋に、拍手である。
(演劇の力とは既成事実をそこに作り出すこと。)

最終回のそのあと
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/09 (水)公演終了
満足度★★★
今回、どうした!?
短編なら良かったんだけど、このシチュエーションで90分はキツイ。
前作、あれだけ面白かったのに・・、う~ん残念。

ドラマ>リーディング『近・現代戯曲を読む』
Minami Produce
ルーサイト・ギャラリー(東京都)
2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★
【夜の部】観劇
リーディング公演なのに噛みまくりだったので、これでは集中しづらい。
なんだかなぁ~!だった公演。
五ツ星と三ツ星の差は紙一重。あそこまで噛んでしまうとアウト!!
これでは色々と勿体ない。

ドラマ>リーディング『近・現代戯曲を読む』
Minami Produce
ルーサイト・ギャラリー(東京都)
2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきた
夜の回。隅田川の夜景に三島由紀夫の美しい文体が踊る。もうそれだけで心がときめいた。途中途中少し集中が途切れてしまったのは、なんでだろう。

最終回のそのあと
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/09 (水)公演終了
満足度★★★★
コミカルな実験作
内容的には笑えない現代の社会・政治問題や近未来を扱っているのだが、コミカル度が大幅アップの実験作(?)。顔は笑いながら怒る竹中直人のコントを彷彿。
私の個人的な体感時間で3分程、いつもの素の部分が出てシリアス一色になった箇所が、一番迫力があって面白かったかなあ。

x / groove space
フェスティバル/トーキョー実行委員会
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
観客のあり方を主題化
観客参加型の作品。
観客は出演ダンサーと共にひとつの空間を創りあげる。
ただし、各人の参加の仕方は自由であり、その参加の仕方そのものが、作品の意味を規定する。
複数の意味で、観客が主役の舞台だと思った。

パール食堂のマリア
青☆組
吉祥寺シアター(東京都)
2016/11/01 (火) ~ 2016/11/07 (月)公演終了
満足度★★★★★
上質な日常
ほんのり懐かしさを感じる当たり前の日常。
人間一人一人にドラマがあると改めて教えられる物語。
広い劇場の空間をうまく生かした美術も秀逸。
淡々と描かれる物語に絡みつく人間臭い感情が琴線を刺激する。
深い味わいの物語でした。
自分的にはもう一歩、涙腺を刺激する展開も観たかった気がする。

ホテル・ミラクル4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/10/28 (金) ~ 2016/11/07 (月)公演終了
満足度★★★★★
まさに地産地消
劇場のある歌舞伎町にふさわしい魅力あふれる作品群。
面白い話と役者さんをそろえる卓越したプロデュース能力に脱帽。
演劇の楽しみ方の幅が広がる企画だと思う。
どれも頷け、のめり込む物語が並ぶが、
「楽しい家族計画」の熱い会話劇と、何処までも転がってゆく展開、
気付けば立場も入れ替わる秀逸な脚本にワクワク。
役者さんも男女ともにハマった感じで良かった。
演出がいいのか、役者が良いのか、
相乗効果ってこういうものなのかと思える一本。
今の世では居るなこいつと共感できる「後戻り出来ない女」も秀逸。
これからのラインナップにも注目。
前節から流れるように展開される物語も良かった。

フィーリアル
発条ロールシアター
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

『みんなしねばいいのに』
うさぎストライプ
アトリエ春風舎(東京都)
2016/10/23 (日) ~ 2016/11/05 (土)公演終了
満足度★★★
思いっきり
一日三度はつぶやくこのタイトル惹かれ観劇。
不条理な世界の言いえない歯がゆい感情に湧く刹那的な殺意。
共感できる良い物語のプロットでしたが、表現力の拙さが歯がゆさを増す。
すごく難しいところですが、
不条理な感情が判りにくいところであえいでいる感が大きかった。
しかしながら素敵な役者さんも揃い興味深い舞台でした。
噛み砕いて昇華すると面白みが減退しちゃうのかな。難しいところですね。

赤い靴はいているお嬢様誘拐事件
劇塾!S.W.S
魅殺陣屋スタジオ(大阪府)
2016/11/04 (金) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★
娘の意見です!!
時代設定が古い為、音楽や女優の名前が分からなかったものの、かなり楽しむ事が出来たそうです!!腹の底から笑っていましたね!また、みたいそうです。

赤い靴はいているお嬢様誘拐事件
劇塾!S.W.S
魅殺陣屋スタジオ(大阪府)
2016/11/04 (金) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★
娘の意見です!!
時代設定が古い為、音楽や女優の名前が分からなかったものの、かなり楽しむ事が出来たそうです!!腹の底から笑っていましたね!また、みたいそうです。

赤い靴はいているお嬢様誘拐事件
劇塾!S.W.S
魅殺陣屋スタジオ(大阪府)
2016/11/04 (金) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★
娘も喜んでいました!!
とても面白く、ぎゅっとくる場面もありました!!次回も是非とも参加させて頂きます!!皆さんレベル高いです。

えんやこら讃歌
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/13 (日)公演終了
満足度★★★
時代
笑いが時代を感じるテーストなのでちょっとついていけないところはありましたが全般的に役者さんの技量が高くストレス無く観ることが出来ました。

最終回のそのあと
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/09 (水)公演終了
満足度★★★★
早い展開
と台詞なので最初に置いていかれないようにしないとわからなくなりそう。
初めここは?今何?が続いていたのだが、段々と状況がわかるにつれどんどん引き込まれていった。
中でもアクションがキレッキレでもう少し見たいなぁと。

お披露目~お金編~
日本コメディ協会
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しめました
4作品同時上演。こういう公演は半分はハズレ位に思った方が良い。今日もそれくらいの気持ちで向かった。しかし裏切られた。多少のレベルの差はあるが、どの作品も面白く、2時間たっぷり楽しめた。全体的にもよくまとまった公演であった。

震えた声はそこに落ちて
劇団時間制作
劇場MOMO(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきた
舞台セットや冒頭が誰も彼もがどこかで見たことがあるような、本当にごくありふれた日常風景で、だからこそ自分や周りで同じ状況になりうるのだという説得力があった。
そして、伝えたい想いを言葉として届ける為のエネルギーの大きさに喉が痛くなるほど堪えても涙が止まらなかった。
観られて良かったと心から思いました。

ドラマ>リーディング『近・現代戯曲を読む』
Minami Produce
ルーサイト・ギャラリー(東京都)
2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
良い時間を
秋の午後良い時間を過ごすことができ幸せな気持ちで家路につきました。古民家の小さな2階の部屋で聞き入りました。昼の部星にリボンをと日射しの公演でした。日射しのほうが私の好みのストーリーでしたがどちらも楽しみました。
桟敷席で少し腰が痛くなりましたがいい時間でした。

ミュージカル バイオハザード〜ヴォイス・オブ・ガイア〜
梅田芸術劇場
赤坂ACTシアター(東京都)
2016/09/30 (金) ~ 2016/10/12 (水)公演終了
満足度★★★
リビングデッドでも気持ち悪くなく・・・
あのゲームがミュージカルに!??
(舞台化はすでにあって初ではない。千葉真一が出てたやつ。)
「バイオハザード」といえば、リビングデッドな人たちが
気持ち悪いのが相場ですが、ほとんど気持ち悪くなく、
仲間もやられるのですが、悲惨でもなく、
しかも弱点が結構あって、全体的にスタイリッシュに、
かっこよくなっていて、観客層もゲーム関連とか映画つながりとか
わたしのような、むさくるしい男性とかを想像してたら、
なんとほとんどが宝塚ファンの女性だった!!
宝塚OG,柚希礼音さんがボーイッシュな女性役で、
アクション満載でひたすらカッコよかった。
ミュージカルであるのにも理由があるし。
さすがG2さんで、とてもうまくまとまってました。
ゾンビ役で、ダンサーの女性の方のダンスもまたスタイリッシュで印象的!

最終回のそのあと
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/09 (水)公演終了