最新の観てきた!クチコミ一覧

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悪巧みの夜

悪巧みの夜

同級生演劇部

梅ヶ丘BOX(東京都)

2016/11/01 (火) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

須貝英さんワールド
僕が200%リスペクトの名俳優、浅野千鶴さんが味わい堂々とは別に参加したユニット「同級生演劇部」旗揚げ公演「悪巧みの夜」。序盤、ラストへ向けて伏線を散りばめつつ、ひたひたと後半へ。後半は観る側をのけぞらせるような壮絶的なラストに向けて凄い速さで進めていく。その構成にまず感動。そしてユニット3人のスキのない演技。”凄い”っていう月並みな言葉しか今んとこ出ません!。

稚拙で猥雑な本能寺の変

稚拙で猥雑な本能寺の変

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
戦国時代にタイムスリップ!といっても、ほぼほぼコメディのノリなんですね。一応タイムパラドックスは気にしてましたが。ギャグ満載で、ちょいと人情話にホロリ。リラックスして楽しめました。しかしフロイスのザビエル頭がホンモノだとは。

一人芝居ミュージカル短編集vol.1

一人芝居ミュージカル短編集vol.1

一人芝居ミュージカル短編集

アトリエ・カノン(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/15 (火)公演終了

満足度★★★

今後に期待
オムニバス形式で、1人30分程度で見せていく1人芝居でミュージカル要素を含んだ舞台。客席とステージがフルフラットで非常に至近距離なので、演者の息遣いや表情がダイレクトに来る迫力が感じられる。
今回が第1回目ということで、限られた稽古期間とのこともあり、ほぐれきってない部分もあったような気がするが、その試みに拍手。今後もぜひ継続的にやっていってほしいと思えるステージ。

『愚図』

『愚図』

KAKUTA

あうるすぽっと(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

愚図
約2時間15分。市井の人々あるいは社会的弱者の群像劇と言えるのかな。飛行機の轟音、ある時期の自粛ムード、ホームレス、特殊清掃、沖縄旅行など。人間関係や会話よりも題材自体がヒントだったかも。『往転―オウテン』から5年。映画「紙の月」「東京難民」思い出す。

ネタバレBOX

やきとり屋の腹違いの兄弟が、沖縄にいる父のために持参した酒を皆で飲んでしまい、酒瓶が入っていた箱をうまく使っていた(主人公が横領した金をその箱に入れて、妻に配送した)。
木の上の軍隊

木の上の軍隊

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

栗山演出の妙
初演(藤原竜也版)は観ていないが、アフタートークによれば「より演劇的になった」とのこと。
解りあえない関係のもどかしさを横軸に、沖縄戦の時間軸の縦軸の絡み具合が見事。

ドラゴンはもう唄わない

ドラゴンはもう唄わない

山尾企画

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2016/10/22 (土) ~ 2016/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

全編ミュージカル張りの歌。世界観が素晴らしい!
「テオ教を信じる国。
ケモノは悪と教えられ…。」

世界観が素晴らしい!
全編ミュージカル張りの歌。
迫真の演技。
ケモノの力が少し甦った、心優しい人達の悲劇!

歌あり、笑いあり、楽しかった!
ラストもう一押しあれば、泣いたかも?

テオ教を信じる国。
ケモノは悪と教えられ…。

全編ミュージカル張りの歌。
迫真の演技。
ケモノの力が少し甦った、心優しい人達の悲劇!

歌あり、笑いあり、楽しかった!
ラストもう一押しあれば、泣いたかも?

入場時、手のひらサイズの、ろうそく型ライトを配られ、また案内の方の衣装も凝られてて、雰囲気を盛り上げて頂きました。

配られたライトを頂けてラッキー。
ありがとうございました。

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

治天ノ君【次回公演は来年5月!】

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2016/10/27 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★

目のつけどころ
初演は駅前劇場の後方席で観劇、皇后の笑顔に白けを催した。大正天皇嘉仁を演じた西尾氏の演技が突出。歴史認識の面では、明治・昭和に挟まれたデモクラシーが花開いた時代とは言え、これを大正天皇の個人思想、資質に寄せ過ぎでは・・フィクションとしては面白いけども、という印象だった。
が、すこぶる評判がよく賞まで取った。しかもあの皇后を演じた女優が・・という事で珍しく(会場がトラムという事もあり期待も膨らませて)、足を運んだ。
皇后は内面を見せない「宮様」の所作をなぞり、その所作の中で精一杯「意思」を貫こうとする様が、今回は見えた。もっとも、意味的には、だから何だという話ではあるのだが。
歴史の流れ(軍主導の政治)に抗えない個人、という意味で庶民と同様であった、という結論がそこにある。押さえるべき「問題」は、その抗えなさにある訳だが、抗えない中でも抗おうとした、その痕跡を示し、それを見る者が胸を打たれるというのは、忠臣蔵である。そういう感動の仕方を私は好まない。もし大正天皇もろとも日本の民主主義の萌芽が摘まれたなら、歯がみこそすれ涙などもっての外だ。全て今の問題だ。
 芝居は面白い。静謐な宮中でのやり取りが、抑制した台詞が、佇まいや儀礼的な所作が、可能な限り(実際そうなのかなと想像される形で)なぞられていて、その中での感情の昂ぶりも的確な温度で透けてみえ、そうした「現象」を味わう快さがある。そうして人物たちの内面がよく伝わってきた。
 大正天皇を俎上に上げた功績、という事になるのだろうが、しかし人間嘉仁物語、というのでもない独特なものがある。

稚拙で猥雑な本能寺の変

稚拙で猥雑な本能寺の変

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

筋は良くでき過ぎ
猥雑さは中途半端

ネタバレBOX

織部治と明神健一郎のサラリーマンコンビが迷い込んだ先は本能寺の変間近の戦国時代。信長を慕っていた光秀に、人質を取って信長を討たせようとする秀吉の野望に対して、織部が持ち込んだ歴史の参考書を読んで結果を知っていた信長が下した裁定とは、神になれないことを知って、まあいいか、そんなに野望があるのなら秀吉に禅譲して、百姓になって新しい生き方をしようかというものでした。光秀も織部姓を名乗って百姓になり、織部のご先祖様になりましたとさ。

歴史は変更されることなく、サラリーマンコンビは無事2016年に戻りましたが、信長と蘭丸が2006年の世界に来ていて、営業で訪問する先の社長と女秘書になっていましたとさ、シャンシャン。

明神健一郎は下品で織部治は地味、信長の評した通りでしたが、、『稚拙で猥雑な戦争劇場』と比べて下品さはそれほどでもなく、ま、猥雑を期待しているわけではなく、無きゃ無いでいいのですが、今回は中途半端ってとこかな、また素晴らしいSFに仕上がっているとは思いましたが、きれいにまとめられ過ぎという感じがしました。
サバイバーズ・ギルト&シェイム

サバイバーズ・ギルト&シェイム

サードステージ

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/11/11 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

いい人選
ある瞬間にいいなと思いました。

ネタバレBOX

玉砕して死んだと思って家に帰ってきた青年、死んだのは自分だということを知らせに来た上官、空爆で部員が死んで自分だけ生き残ったと悩む映研の女子大生、青年の母が再婚しようとしている相手は26年前に津波で妻子を亡くしていて、青年の兄は心臓が悪くて徴兵されず引きこもっていて、そんな状況下で青年は消える前に生きた証として女子大生を主役に「ろみ男とじゅり」の映画を撮ろうとする話。

災害や戦争で生き残ったことを罪悪に感じたり、恥ずかしく思ったりすることを描いた作品で、津波があった地震から26年、日本が戦争をしているなどの近未来は如何にも鴻上作品的だと若干食傷気味、延々と撮影風景が続くとまだ先が長いとうんざりもしました。

ややぽっちゃり系は鴻上好みだなと思いつつも、サイエンスZEROの南沢奈央さんの美貌と声の大きさに感心したり、片桐仁さんの熱演に感心したり、お母さんの再婚相手の奇行の原因が分かったりして引き込まれていきました。そして、本当に死んでいたのは誰かということにふと気付かされる瞬間にいいなと思いました。

その他大勢というか、その他少数は、不要とばかりに影絵や声だけで処理していましたが、きちんと役者を使っても良かったのではないかと思いました。
俺んちに神様!? 2016

俺んちに神様!? 2016

タッタタ探検組合

ザ・ポケット(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

まさに喜劇
喜劇舞台の勢いと破壊力を感じた濃厚な舞台。
欲張って言えば、せっかくの七福神それぞれにもうちょっと見せ場と笑いの種があっても良かったかも。それぞれ魅力あふれるキャラクターだし。
本気の喜劇舞台をしっかり楽しめた。

ネタバレBOX

ゆるいテンポに、ほほえましい笑い。
しかし一部で異様に爆笑するグループが居て妙に変。
笑いを後付けするテレビコントのようでちょっと違和感。
カメラの収録が入っていたからなのだろうか。ちょっと残念。
魔女と賢者と永久の薬師

魔女と賢者と永久の薬師

劇団ゴールデンタイム!

劇場HOPE(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★

一つ一つは良いけれど…
ダークファンタジーの汎用型的な判りやすい舞台。
好みは人それぞれであるが、この手の作品はマニア的な楽しみには物足りず、一般客にはちょっとむずがゆく感じる。原作ベースである程度の認知度があるとハードルは低いのだろう。オリジナルで挑むと世界観の説明からついて行くのがちょっぴり大変かもしれない。
しかしながら、導入の一人語り、善悪のカラー、対立軸などなど世界観を押しつけるだけでなく包み込もうとする努力を感じられた。
また、スキルの高い役者陣がそろい、一層魅力的な舞台になったと思う。
とくに動きの激しい女優陣(シュカ、アンダリテ、トート)が、狭い舞台を縦横無尽に動く姿はの見せ場があってより素敵だった。

ネタバレBOX

細かいことを見れば、設定がかなりご都合主義。
メインテーマに持っていくために結構無茶な展開もありあり。
シーンそれぞれの見せ場の盛り上げは上手く、
殺陣もそれなりに良かった。ポケットのステージくらいあると、シュカとアンダリテの立ち回りがより一層カッコ良かったかもしれない。
トートのキャラと動きも良かった。
テーマ性など難しいことは置いとけば、エンターテインメントとして楽しめる作品でした。
稚拙で猥雑な本能寺の変

稚拙で猥雑な本能寺の変

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

歴史的衝撃作
妖艶な信長&蘭丸、ずっこけサラリーマンに終始笑わされっぱなし。
本能寺の変はものすごいアウフヘーベン。ビックリ。

ネタバレBOX

サラリーマンがほぼ丸腰で凶暴な武将たちに立ち向かい、どうにかその場を愛と平和でまとめた点はほのぼの。

刀でカバンがまっ2つに切られるシーンは迫力。
稚拙で猥雑な本能寺の変

稚拙で猥雑な本能寺の変

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★

小劇場的大衆演劇
この劇団を観るのは初めて。
しっかり、こってりした前説で一笑い。常連も多いのか、会場の雰囲気は温かい感じで、小劇場的大衆演劇と言った感じ
内容は、タイムスリップした二人組が歴史的事件に絡んでドタバタするコメディー
途中途中でふざけてボケて、猥雑でくだらない面白さは◯
ただ、主人公が大河ドラマの女主人公のように、現代的価値観で善悪を感情で訴えるという部分がちょっと目立ちすぎて好みではなかった。
全編をふざけてコメディでやり通してもらった方が個人的には好きだけど、多分こういう人情あり、お笑い有りの配合のほうが好みの人も確実にいそうだし、劇団ごとに求められるものが違うのだろうと思う

ネタバレBOX

タイムスリップものや、大河ドラマの女主人公にありがちだけど、戦国の世で現代的な価値観をその時代の人間に押し付けようとする事がどうも肌に合わない。
演劇なのだから、家族愛とか普遍的なものだとしても、台詞で相手に訴えかけなくても、行動とか掛け合いとか、観る人が受け取って自分の解釈で胸に落とせるようにして欲しい。
言葉で感情的に直接的に押し付けるというのは、観客側としては信頼されていないと思ってしまう
一人芝居ミュージカル短編集vol.1

一人芝居ミュージカル短編集vol.1

一人芝居ミュージカル短編集

アトリエ・カノン(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

平板だが巧みで見事
音楽家の伊藤靖浩が、一人芝居のミュージカルを年に10本書いて10年続けて100本のプログラムを作ると言う企画の第1弾。イサドラ・ダンカンを描いた「それでも私は踊りつづける」福麻むつ美、ジュディ・シルを描いた「生殺しの蛇」ハマカワフミエ、バルバラを描いた「piano black」岡田あがさ、の3本を観たが、どれも興味深い作品に仕上がっていた。ただし、ミュージカルということで、物語の複雑さはあまりなく平板で、むしろ歌を使った表現に気を遣ったように思えた。驚くのは、イサドラ・ダンカン,バルバラという有名な2人に挟まれたジュディ・シルを取り上げた点。必ずしも有名でない70年代の女性シンガー・ソングライターを取り上げたのは、伊藤でなく演じたハマカワの要望だという。
ただし、上演順には疑問があり、数多くのミュージカルを経験した福麻をトップに持ってきたのでは、ストレートプレイ中心のキャリアのハマカワ,岡田は歌ではツライ気がする。その分、演技で魅せる2人の印象は強烈だった。その意味で、3者3様の魅力をしっかりと感じさせてくれる上演だった。

口紅

口紅

サンライズプロモーション東京

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/14 (月)公演終了

満足度★★★

憶測
演出の狙いがわからないでもないが、あまりにも不愉快な会話が続く。曖昧な言葉に適当に反応する。聞いているふりで聞いていない。同調しているようでも相手を近づけない。主語のない会話。同じ場所にいても、同じ空気を吸っていないような、ひとつ膜を張って会話しているような・・・・・。そんなリアルにありそうな会話が続く。人のことは言えない。私もかなりその傾向はある。しかし、延々と妙にずれた会話を聞いていると、不愉快さが鎌首をもたげてくる。ざわざわとしたストレスを感じた。題名の「口紅」。インストラクター達の会話の中に唯一出て来るシーンがある。これが多分、この話の人々を表す全てではないかと思った。ゆがみのある人々。それが口紅が落ちていくように、少しづつ本当の姿を曝け出していく。他人には見せなくてもいいものが露になっていく。よそ行きの顔で、日常を過ごすことに、慣れてしまっているはずだった者達。しっかりと口紅を塗り、過去の記憶を隠して、または忘れていたはずなのに、ひとつの出来事から拭い取られるそれを表していたのだろうか・・・・・と、もしくは逆にしっかりと口紅を塗った事で、言えなかった過去を口に出来たのではないかと・・・・・そのどちらも有りで、そのどちらでもないのかもしれない。いつもの自分がどこにいるかで決まるのだろう。まぁ勝手な憶測。作者の本音はわからないが。


ラズベリー

ラズベリー

sleepwalk [スリープウォーク]

APOCシアター(東京都)

2016/11/08 (火) ~ 2016/11/14 (月)公演終了

満足度★★★★

アンサーなんだろうか
河西が国分寺大人倶楽部時代に書いた傑作『ストロべリー』へのアンサーだということだが、男女7人という点以外は大分違う気がする。20代で書いた『ストロべリー』の尖り具合に対し、本作はいかにも「あるある」な物語が展開され、最後は河西の「照れ」を示すと思われる「オチ」がある。アンサーだと言わずに、普通に上演していれば、余計な事を考えずに楽しめる作品だと思う。

男子校にはいじめが少ない?

男子校にはいじめが少ない?

趣向

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/11/02 (水) ~ 2016/11/08 (火)公演終了

満足度★★★★

男子校らしさがやや足りない
当初はリーディングで上演された作品を演劇として完成させた、というスタンスだろうか。男子校の高校生を女優が演じる、という試みが、リーディングでは活きていたと思ったのだけれど、動きが大きく入ると、何か男子校らしさがやや足りない(女子に見える)気がする。その点を除けば、テキストもテーマもステキなのだけれども…。

悪巧みの夜

悪巧みの夜

同級生演劇部

梅ヶ丘BOX(東京都)

2016/11/01 (火) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

「同級生」らしさがいっぱい
同じ孤児院を過ごした「同級生」が、その後輩の失踪を調べる内に意外な犯罪に辿りつく、という巧みな作品だった。作・演出の須貝は monophonic orchestra で書いてる作品とは全く違ったテイストの芝居も書けることを示したし、須貝・浅野・佐藤の3人も、キャラクターのしっかりした「同級生」という存在を描いてステキだった。

遠野物語・奇ッ怪 其ノ参

遠野物語・奇ッ怪 其ノ参

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2016/10/31 (月) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

一寸テイストが変わった
劇団イキウメの前川が、世田谷パブリックシアターと提携しての 「奇ッ怪」 シリーズ第三弾。今回は柳田邦夫の「遠野物語」のエピソードをいろいろと溶き混ぜての作品だが、今までのシリーズ作品とは少しテイストが違ってきているようにも思う。役者陣の役割、特に中村トオルの存在感はしっかりしているが、何か物足りないようにも思えた。

10の銃と10の自由

10の銃と10の自由

tea for two

小劇場B1(東京都)

2016/11/02 (水) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

再演のたくらみ
劇団 tea for two の作・演出を担当する主宰の大根が「好きなこと」をする企画の tea for ONE が2012年に上演した作品の再演。10人の役者がさまざまな役割で最終的に銃を持ち合い互いを狙い合う、ディスコミュニケーションをテーマにした作品と言えるのではないだろうか。役者陣は劇団員以外は初演とは異なるが、それぞれの役割をしっかりと演じる。切ないエンディングは相変わらずではあるが…。
なお、「10の銃と10の自由」はNODA・MAP『カノン』に出てくるセリフだが、大根はこの作品は観たことがないそうだ

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