最新の観てきた!クチコミ一覧

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稚拙で猥雑な本能寺の変

稚拙で猥雑な本能寺の変

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑います!
ふたりのサラリーマンが戦国時代へタイムスリップ!
つねに笑いぱっなしの2時間(^_^)v

ロイドと

ロイドと

劇団ガバメンツ

SPACE9(大阪府)

2016/10/21 (金) ~ 2016/10/24 (月)公演終了

満足度★★★★

喋る加湿器、コメディだけど…、春子とあいのイビツな友情が切ない!
婚約破棄で引きこもりになった、おしゃべりな春子。
唯一の友、元婚約者の妹・あい。
無口な叔父さんや、元婚約者とその恋人、バイトの先輩、
そして「あい」から貰った、喋る加湿器。

春子とあいのイビツな友情が切ない!

ちょっとごちゃごちゃしてる感がありますが…。
対面舞台楽しめました。

燦々

燦々

てがみ座

座・高円寺1(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

申し分なし。
主宰で作家の長田氏は文字で挑む人、その相手はその時々の題材で、山男が山に挑むように目ぼしい相手を攻略するべく準備し、そして「作品」という登頂碑を打ち立てる。むろんそこに「彼女流」が貫徹されなければそもそも作品にはならず、単なる「征服」とは性質は違うが、「得意分野」に安住する事がないアマチュア性と言うか、「商品を売る」人ではない探求の人という印象を、戯曲の文体から(勝手ながら)持っていた。
 だが今作は(誤解かもしれないが)江戸言葉の世界が彼女のホームグラウンドであるかのような、滑らかなリズムがあり、主題も、それを浮上させる構成も明確で、細部までイメージされた図面通りに言葉を自在に当てはめているといった風。
 だがそれでも今作の演劇的なポテンシャルを高めていたのは間違いなく俳優の貢献だ。主役の葛飾応為を演じた三浦透子、初見で名も初めてだが登場の瞬間から釘づけである。美貌に、ではなく声、沸く血潮、目に見える真実の姿を曲げず、おもねらず受け止め、父の薫陶を受けた絵への情熱だけがほとばしり出る。そんな「情熱」の彼女は決して笑わず、いわんや気遣いなどせず、人の言葉に流されないが納得すれば聞き入れ、感じた通り行動する若き女である。つげ漫画に登場する少女の造作に似た、横から見るとつんと反った鼻先をつき出す猪突猛進の姿勢は「困難」に遭いながらも貫かれ、揺らぎがない。その事を台詞の説明でなく、全身で表現する俳優に魅入った。
 父・葛飾北斎の加納幸和も手練の演技。取り巻きも持ち味を生かして頑張っている。
 素舞台に竹の棒と衝立状の板で境界を作り、多様に場面を作る。のみならず小道具、装置の一部に変化する。コロスの動きのアンサンブルもよし。モノ金は無くとも遊びには事欠かない、江戸流がそんな所、また転換でのお遊びにも見え、引き戸を開閉する所作も如才なく、緩急とリズムの美が全編貫かれた。これは型、所作をこなす役者の身体なくして実現できない。
てがみ座の舞台として観たから余計、強く印象づけられたかも知れないが・・
 十分に語り切れない。

人間の声

人間の声

横浜みなとみらいホール

横浜みなとみらいホール 小ホール(神奈川県)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/16 (水)公演終了

満足度★★★★

ほんとに50分ほどの小品だったー♪
日本語字幕付はありがたいが
固定電話でコード付きでの話のうえ
電話交換手さんのいる時代という背景も押さえないと
作品理解がおぼつかないですね~

けっこう悲しい話で
歌声の美しさが一層
感情を一方に傾けましたな

酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★

楽しめたんだが・・・・
上演中のメモ取りをするなと
わざわざ上演中に耳打ちされた・・・・
音とかは注意していたのだが
何か気に障ったんだろう・・・自重する
が 言った方も
足は組んで前列の背もたれに圧はかけるし
前かがみになって後列の視聴は妨げるし
あげくに人の足を肘掛代わりに手を付いて
体重かけて自身の体勢かえても
一言も無いのは かなりのものじゃないか?
終演後にみれば
苦情者の隣の席は空席であり
(まぁいろいろ縛り的なものはあるだろうが)
上演中に声を出して苦情を述べるのではなく
席をズレるというテもあったのでは?
と強く思われた
(そういや この方 開演前に人の荷物の上に
自身のパンフを無配慮というか無神経に載せたりしてたな
基本考え無しなんだろう・・・となりの空席でなく
わざわざ人の荷物の上に置くんだから・・・・)
(マナーとか配慮とかからは かなり遠い方ですね)
(自己主張のみ強い考えなし・・・)
=以前では騒音源が近くに来たりと・・・・
イボンヌ公演は何か呪われてるのかなぁ・・と
互いの勝手な言い分です
(たぶんに私怨もこめてますが・・・・
思い出すと腹が立ってきた)

まぁ今後は共に観劇マナー向上に努めましょうと締めます

さて公演について
音源から近い席のせいか音がよく耳に届きます
舞台はタイトルの酔いどれにひっかけて
酒場再現された2段のセット
上段に楽器類セットです
左がピアノで右がコントラバス
中央左側にさまざまな楽器群が出入りし中央の出入り口から
各シーン選別の楽器出す方式でした

芝居の見せ方はコメディ風で
場内で見かけた幼年者にもわかりやすいのではと思えた
その分 音楽に重きを感じる方とかには
いまいち感をあたえるかもと推測

ミュージカルではなく
”クラコメ”という位置なんでしょうが
自分的にはもう少し音楽シーンが多くてもよかったのでは?
と思われた約2時間の作品

ネタバレBOX

へータップダンス入れたんだ~♪
なかなかに印象に強く残る差し込み方だった

貴族令嬢の配下のトム・ヤン・クンの3人のネーミングといい
マズルローダーの連発といい
あぁコメディに徹してるなぁと思えたですね

壁のギミックにしても
使用は1回じゃもったいない気がしました

話的には
結局売れるようになった全曲は
自らの寿命と交換に得た悪魔の作曲であり
最後のセレナーデのみ自身の寿命1ヶ月をかかげて作り上げた
本当の自分の作品だったというオチでした
苦悩の契約期間7年・・・・・

アンケート無いのも先の記述で
上演中の筆記嫌がる方々がいる配慮かなぁと推察

悪魔に魔王に神様&天使といろいろ
ユニークな登場も笑えて楽しめた♪

が 魔王さんは後半からラストにかけては迫力あったが
出だしは今ひとつ声に艶が欠けてたように思えたです

チューバを女性が・・自分的に珍しかったデス♪
肺活量無限さんとかが頭をよぎりました(^^)
酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★

更なる進化を期待
〔Aキャスト〕を観劇。
“劇団東京イボンヌ”は、「俺の兄貴はブラームス」から始まり本作「酔いどれシューベルト」で4作目の観劇になります。

本作の初演は拝見していませんが、“観てきた”コメントによりますと初演のときとは随分と違う雰囲気で、初演を観た方にも充分に楽しめる作品に仕上がっていたようです。

そのことから、再演する作品が進化しているということが窺い知れます。

今日観た作品が次回にはどういう進化をするのかを期待するというのもこの劇団の楽しみ方の一つかもしれません。

さて、今作ですが、劇中に挿入される“唄”が物語に対してとても効果的であったと感じました。
その旋律だけでも心に響くのですが、訳詩等がパンフレットに記載されているとさらに良いかもしれません。

“東京イボンヌ”の更なる進化を期待します。

稚拙で猥雑な本能寺の変

稚拙で猥雑な本能寺の変

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑えます。
とにかく楽しい公演を。気楽に観れる演劇を。こういう希望の人は行くべきです。

外道の絆

外道の絆

水素74%

アトリエ春風舎(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★

ネタバレなし
設定も面白いし、それを不条理として扱う辺りは良いのだが、それだけだと物語は成立しないな。
でも黒木絵美花が出演しているのは救いだな。

晩餐狂想燭祭~惨~

晩餐狂想燭祭~惨~

Dangerous Box

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/11/11 (金) ~ 2016/11/15 (火)公演終了

満足度★★★★

晩餐狂想祭を初めて観た
 1歩間違えると、学芸会に間違えてしまうほどお粗末な寸劇系では無く、2人セットのポールダンスにしても彩りを添えるダンスにせよ、かなりの経験値を感じさせる舞台でありました。また、ユニゾンで「同じセリフ」を拡声するシーンも斬新でした。内容的には、遊郭の人間模様で難解でありまして、問題提起をして、いかにも演劇~舞台系な展開でありましたが、最後まで緊張感を持たせた流れであり、とても楽しませていただきました。

男子校にはいじめが少ない?

男子校にはいじめが少ない?

趣向

横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)

2016/11/11 (金) ~ 2016/11/12 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1968(16-258)
19:30の回(曇)。

ここ「のげシャーレ」は二回目、 岩渕貞太さん、北川結さん、小暮香帆さんのダンス公演「斑(ふ)」2016/2。

18:30受付(チケットはなく、当パンがチケット代わり)、19:05開場。王子の時にはチケットに番号を書いてくれたのにここではなかったので受付順の入場ではありませんでした(なぜ?)。

ひな壇の客席(ベンチシート、一部パイプ椅子)。

舞台には王子と同じく9つの椅子(箱)とそれを囲む白い枠、中空にも白枠。違うのは、左右に楽器、下手にキーボードとギター、上手にはドラムスとベース、周辺に機材。舞台手前に2つ、モニター(?)が客席に向けて置いてあります。アコースティックからエレクトリックな世界に代わったような印象。楽器群が照明に反射。

19:30、前説、奏者、チューニング、開演~21:00終演。

パンドとマイクによる音響効果は抜群でとてもクリアな印象を受けました。

9人いるのに8つの枠、大きさや高さはみな違う、「9-1」で8人、ひとりにひとつの枠にみえる。

エイリアンはどこにいるのだろう。
なぜエイリアンとチャリンコだけが違っているのだろう。
竹蜻蛉だけが白枠に手が届いたのはなぜだろう。

みな「定め」

床には大きな境界にもみえる枠、その白枠は超えるべき壁か。

椅子を吊り上げたのは、自らの足で立ち上がるためなのだろうか。

高校生には見えないのにみな不安を抱えながらも生き生きしている。

「自転車」の大川さん。「りんごりらっぱんつ(2010/11@サンモールS)」で初めて観たのですが全然「変わっていない」。

お名前でよーく調べてみると
飯塚ゆかりさん「地下鉄(2012/5@SENTIO)」「迷迷Q(2014/4@アゴラ)」。
伊藤昌子さん「チェインソング(2012/12@駅前)」。
中谷弥生さん「ゾーヤ・ペーリツのアパート(2016/7@ウエスト)」「寄り添い支える(2014/5@絵空箱)」「森の別の場所(2013/11@風姿花伝)」。
窪田優さん「Q体(2011/5@KAAT)(2015/2@KAAT)」「星の結び目(2011/12@アゴラ)」。
関森絵美さん「奇跡の年 ANNUS MIRABILIS(2015/1@KAAT)」「プラスチックプール(2015/9@空洞)」「「わたしたちのからだは星でできている(2016/7@青少年センター)」。
清水那保さん「11のささやかな嘘(2011/7@みゆき館)」「VOICE(2014/11@ストロボカフェ)」。
三澤さきさん「ユメミルヘヤ 他3篇(2012/5@RAFT)」「遺作(2013/8@RAFT)」「ツヤマジケン(2014/7@王子)」「キスミー・イエローママ(2014/8@OFFOFF」他。

11月歌舞伎公演「通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」第二部

11月歌舞伎公演「通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」第二部

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2016/11/02 (水) ~ 2016/11/26 (土)公演終了

満足度★★★★

来月が楽しみ
道行から一力茶屋まで

ネタバレBOX

浄瑠璃 道行旅路の花聟
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
      同  二つ玉の場
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場

完全版を観るためには漏らしてはいけないのであって、次回が楽しみです。
酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

オペラ風小劇場?
カンパニー初見。初日観劇。
いしだ壱成が、この小劇場カンパニーに馴染んでいるのにビックリした。
いろいろ思いやこだわりのあるカンパニーのようなので、頑張って欲しい。
制作の方:開演後の客入れは、後ろのドアからおねがいします。

パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2016/11/01 (火) ~ 2016/11/07 (月)公演終了

満足度★★★★

昭和の風の中で
僅かながら冒頭を見逃したことによる印象の差異は、後から台本等で修正してもなかなか、最初の「印象」は拭いきれない。この作品では、あるのどかな日常の典型的な場面があり、そして非・人間の語り部がこれからこの町の物語が始まることを告げる。町の物語である、という事は風景として眺めることを要求する。それは過去を遡って見るための一つの態度かも知れない。
 ・・で、私はこの「典型的な日常」の場面を見逃した。この場面は最後にリフレインされる。この時になってああこれはあのパターンだと知れ、頭がぐいっと回転して、全体像を修正しようとするのが分かったが、追いつかない。再構成は無理だった。
 おそらく、「猫」のまなざし、遠い目で俯瞰するまなざしを持つと持たないでは場面の見え方が違うのだ。もっとも、場面での人物の行動は理解できるし、面白いのだが・・。
 逆に考えれば、このドラマは全体で一つの「絵」を構成するものであり、冒頭とラストは額縁(境界)を示す役割だという事だろう。
 枠の位置によって絵の見え方は異なる、が、境界線の位置にかかわらず突き出てくる部分もある。印象に残る場面が幾つかあった。「絵」のカンバス地がうっすらとみえるように思えたのは、妹が涙に濡れる夜のシーン。別れを告げた相手の「温り」が、彼女がどちらに涙しているのか分からなくさせている、そんな「昭和」の風が涙を違和を強めるものとしてでなく受容し、風景の一部にしていた。
 少し変わった人たちの、ささやかな人生の物語ではあるが、登場させる人物の「人選」が憎く、人と動物と街の「小宇宙」が美しく形作られていた。(この小宇宙は冷厳な大宇宙に接している。)

俺んちに神様!? 2016

俺んちに神様!? 2016

タッタタ探検組合

ザ・ポケット(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

笑えました!!!
ラストの展開も好きです!!!

愛の技巧、または彷徨するヒト胎盤性ラクトーゲンのみる夢

愛の技巧、または彷徨するヒト胎盤性ラクトーゲンのみる夢

劇団肋骨蜜柑同好会

シアター風姿花伝(東京都)

2016/10/26 (水) ~ 2016/11/01 (火)公演終了

満足度★★★★

家族問題告発ドラマ/ループ脱出ミステリー
真の主人公は、たまたま「そこ」に居合わせた饒舌な文筆家。だがこの男は本編においては「家族ドラマ」を単に目撃する第三者。
語り手であるこの小説家は、執筆のため編集者に紹介された交通便の悪い宿にやって来る。折りしも宿の先代主人が亡くなったその通夜の晩、方々に散っていた子らが伴侶を連れて集っているが・・・「謎」はそこに当然な顔をして父の友人を名乗る女。「ドラマ」の冒頭では、ヤケに済ましている女への追求が起きるが、各家庭の事情を承知しているらしい彼女は、問いをするりと交わしては話の矛先を相手(親族たち)に向けて埒が明かず、一旦解散。その後、兄弟同士の対話や、嫁同士の会話シーンの合間に、兄弟の一人が「女」と会話を交わすシーンがあり、この女とやり取りした者が少なからず動揺しているという話、また女が全ての相手と一対一で話をしたらしい話、だがそれは物理的に「成り立たない」という話を宿の者がしたりしている。「女は一体何者か」を主たる謎として進行するミステリーは、やがて女が何者かは「知りえない」という予感とともに、ドラマの目的は家族問題の露呈へとシフトしてくる。もっとも、それぞれの家族問題は、子を授からない責任のなすりあい問題、不倫、娘の妊娠等などと出てくるものの、これらが「一つの問題(原因)」に集約される気配はない。というより、何らかの直接的な原因が謎解かれることはない。話はもっと遠大な、形而上学的な次元にリンクする。語り手=小説家が冒頭に提示した問いである。ドラマが収束に向かう頃、その意味深長な問いが再度提示される。即ち、彼が「抜け出せない」時空のループにいること、そしてこれ(旅館で展開されたドラマ)がそこから脱するための最後の試みであること。ここで小説家はその饒舌をフルに発揮し熱弁をふるう。恐らく作者の化身であろう彼の弁舌の内容は抽象的でうまく再現も要約もできないが、名調子であった。繊細であり傍若無人にもなる「小説家」の演技によって芝居は作者の望む閉じ方で閉じる事ができたのではないだろうか。入れ子構造の処理、場面配置や転換、ラスト処理も含めて気合のこもった、「熱い芝居」だと感じた。が、本体の「ドラマ」での家族問題の一つ一つは、多くを説明していない分、背景を深く想像できもするが浅くも見えてしまう憾みあり。
この先が楽しみだ。

酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★★

泣くわこんなもん!
以前からずっと気になっていた東京イボンヌの舞台、ようやく観に行く機会が。
音楽と演劇の融合、自分のようなクラシック好き演劇好きにはたまらないスタイルですね。
声楽家による歌が本当に効果的に使われていて、ありゃ泣きますよ!

次の公演が待ち遠しいので、とりあえず12月の演奏会行こうっと。

ネタバレBOX

前半の軽い内容が(ジョークも少し粗い)、大公が出てきた辺りからジョークも上質になり、話のテンポも良くなっていく。そこからはひたすら笑って泣いた。
ラストの解釈は少なくとも三つくらいある気がするけど正解どなたか教えてくれないかな…。

だけど、ちょっと思ったのが、これ観る方の音楽的知識を問いすぎる気がします。せめて軽くでも予習復習出来るような資料が提示されたらもっと良いのに。
せっかくの作品をもっと多くの方に楽しんでもらうためには、そういうのあったら良いかな、なんて。
つややかに焦げてゆく

つややかに焦げてゆく

Antikame?

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/14 (月)公演終了

満足度★★★★

繊細、微妙な作品
 開演前、女の子(女優)が紙を折って紙飛行機を作って飛ばした。

ネタバレBOX

この間にテープで前説が流れた。女の子は出来上がった紙飛行機を飛ばす。何でもギネス世界記録を作った折り方だという。女優の不器用云々のエクスキューズは謙遜なのか、それとも折り方が良いのか良く飛ぶ。さて、頃合いになると、紙飛行機を作っていた女優が前説を担当してくれたが、切れ目なしに開演。尺は結構長くて140分。無論、休憩はない。
 全編を拝見して、自分はカゲロウを意識した。周知の如くカゲロウは成虫になって息絶える迄僅かの時間しか生きることができない。その透き透った翅と薄黄緑色の体全体が光に透けてしまいそうな儚さを感じさせるが、成虫になる前の姿はアリジゴク。獰猛で禍々しい形態で、成虫とは真逆の印象を受ける。
ところで本作の本質は、DNAの乗り物としての我らの生と解釈した。片や生命現象のプロトタイプとしての産む性、それに関与する性としての♂。これら二様の性の在り様にヴェールを掛けてお洒落に作られた作品と言えよう。
具体的には、♀と♂とのヘテロセクシュアルな関係をベースに、以下説明する如く、冒険する少女を介在させて狂言回しで膨らませると共に、自信喪失女と自立独立系女を対話させることで、自信喪失女の身の上話を何気に語らせ、彼女の成長を極めて自然に漂泊させているなどである。
付き合いの形式としては女店長と年上の男部下、家庭教師だった男と女子高生であった教え子、自信のない女と自首独立系キャリアウーマン、今まで勤めていた会社を辞めてチャレンジする若い女などの挿話が、入れ子構造を為し、通常なら出会わなかったであろう関係を築いてゆく。
無論、♂の♀に対する関係に於いては、生命のプロトタイプである♀がメインで、♂は謂わば鉄砲玉のようなもの。だが、その鉄砲玉の哀しさ、不如意が持つ、生命力そのものに対する懼れ、戦きが恋に失敗した経験を示すことによって重さを増し、その重力から抜けられなくなった結果、♂は優柔不断になり、♀に対するアプローチが増々遠ざかってゆくのみならず、不断に遠のく姿を描いている点で興味深い。同時にこれら♂の弱点を励起し得なかった♀の包容力喪失、自意識ばかりで母性的な物を欠く嘆きをも描いている点で、この作家の喜劇的作品を書く才能の片鱗も見せている。何れにせよ、男女関係の微妙、綾が巧みに織りなされた繊細な作品を頗る静かなタッチで描いていた。
だが偶々、自分の隣に座っていたバカ女が、スマホの電源を落とさずにいるばかりでなく、何度もチラチラ蛍光画面を見る。暗転で店長が長科白を言う間中ぺカぺカ点滅させているので、流石に「電源を切れ」と言ったら、次に出掛ける所があるので途中退場しなければならない、それで電源を切らないと居直っている。初めから分かっていることなら、腕時計をしてくるなり、100円ショップで目覚まし時計の小さいのを買ってくるなり、いくらでも方法はあるハズ。それをしてこなかったのならぺカぺカ点滅している液晶を掌で覆えばいいだけのこと。そんなことすらせずに他の観劇者に迷惑を掛ける権利等ないのである。こんな馬鹿に観劇の資格はない。
酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★★

初日を観劇、初演とは随分異なる
 再演である。

ネタバレBOX

初演時より、音楽的要素が強くなっている分、劇団の経営事情もあるのであろう、中盤まではかなりおちゃらけた展開になっているが、無論、その辺りの事情(即ちポピュラリズムが何処に至りつくか)は演出家も充分分かっていることであるから、2日目以降は改善されてゆくであろう。何れにせよ、終盤の集中は凄い。この辺り、Baudelaireの名言“集中と拡散の中に総てがある”を想起させて興味深い。
 物語は31歳で夭折したシューベルトの名曲、「セレナーデ」は如何にして生まれたか? への東京イボンヌの解である。音楽ファンには申し訳ないが、ここでシューベルトについて少しだけ解説! にゃんちって。歌曲の王と称される彼は、その短い生涯の間に歌曲だけで600曲を作曲、そのほか交響曲や「セレナーデ」をはじめとする数々の名曲千曲を残している。その背景にあった渇きが何であったのかはこの演劇を観て想像して貰いたいが、自分には、何度も歌われる「アベマリア」と彼が本当に愛した唯一の女性、クラウディアとの悲恋に其の解があると考える。いずれにせよ、今作のラスト、途中のおちゃらけがチャラになるほど素晴らしい。また、声楽家たちの歌の素晴らしさ、殊に魔王を演じた声楽家の(テノールだろうか)音声には聞き惚れた。キャストについては初演と殆どが異なる。演出も随分と違うので初演を観た方々にも充分楽しめる内容だ。
ミュージカル★マーダー・バラッド

ミュージカル★マーダー・バラッド

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2016/11/11 (金) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

キャスト陣はベリグッドなれど
何となく、サラの行動に嫌悪感を感じて、舞台の世界に、のめり込めない自分がいました。

でも、4人の実力者揃いの歌いっぱなしのミュージカルには、ワクワクするもう一人の自分もいました。

舞台上の客席の方々、ハラハラしないのかと、気になってしまいました。(笑い)

サラの人格には、疑問を感じますが、サラ役の平野さんの熱演には圧倒されました。

橋本さんのトム、以前よりスリムになられて、益々魅力的。
妻の裏切りを知って歌う歌に説得力があり、涙が出そうになりました。

最後が、どういうことになったのか、ちょっとわからなかったのですが、アフタートークがあったお蔭で、腑に落ちて幸いでした。

歌だけで、台詞のないミュージカルなので、もう少し、歌詞が明瞭に聞こえると、理解しやすいのにと、残念に思いました。

はまる人は、何度でも、リピートしたくなる作品だと思いました。

ネタバレBOX

平穏な日常に不満を抱く女心をわからなくもないけれど、子育てをほっぽらかして、昔の男にのめり込む神経がどうも理解し難いので、サラに共鳴できないのが難点でした。

でも、歌唱力のある、実力者4人の共演は、贅沢で、内容を度外視すれば、堪能できる作品だと感じます。

サラ役の、平野さん、本当に、魅惑的でした。
稚拙で猥雑な本能寺の変

稚拙で猥雑な本能寺の変

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2016/11/09 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

実に面白かった!
“雀組ホエールズ”は、「イヌジニ」に次いで二作目の観劇になりますが、「小劇場の面白さを初めて演劇に触れる方にお伝えしたい。」との通り面白い舞台を見せてくれる。

笑いたっぷり、感動もありの独自解釈の“本能寺の変”、とても楽しめました。



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