最新の観てきた!クチコミ一覧

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ご来場ありがとうございました  ロイヤルホストクラブ

ご来場ありがとうございました ロイヤルホストクラブ

ミュージカル座

光が丘IMAホール(東京都)

2016/11/17 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度

オーナーがあれじゃだめ
入場時、ドクターシーラボの試供品を来場者に配っていた。メイクが濃く出演者のようで、目の前で2つ落とし、それを拾って私に渡した。

街頭でティッシュのサンプリングでも、下に落としたものを渡すことはNG です。

開演前のアナウンスとロビーのホスト写真の掲示で、その人がオーナー役の俳優・岡智だと分かった。
ホストクラブは女性を癒す場所なのに、床に落ちたものをオーナー自らが客に渡す?

開演してもステージ床にはゴミが見える、汚い店でホストクラブとはとても思えず。二度とあんな店行かないだろう。。

終演してロビーに出ると客がたまっていて向こう側の女子トイレまで辿りつかず。アンケートをテーブル越しでスタッフに渡したが、ロビー面会でキャストが出てくるのでそれ待ちの客なんだそうだ。。

もっと客列の整理しろよ。せめて帰る通路は確保するのが当たり前。
ミュージカル座の公演は二度と行きたくない。。
内容もつまらなかった。

ネタバレBOX

爆笑の連続で描いた作品です!
と説明書きにあるが、失笑でしょ。。 大して笑い声、起きてなかった。
水晶の虹・・REPRISE

水晶の虹・・REPRISE

DANCETERIA-ANNEX

初台DOORS(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/16 (水)公演終了

満足度★★★★

Gohくんの美声
 純化が、Annexの追い求めてきた世界ではある。それが一種のクリスタリザシオンというレベルに達したということであろう。

ネタバレBOX

だが、一方で純化だけでは、先細りになってしまう。一旦、結晶化した宝石は、また人々の欲望の泥と渦、運命や宿命との血みどろな闘争へ身を沈めなければならない。
 ロチルド婦人とは無論、英語読みすればロスチャイルド夫人である。主人公のIrisは無論虹。Célestinは空だという。そして彼らが邂逅するのは、青空の岸辺を意味する Côte d’Azur 近辺。片やその腫瘍の為、余命僅かな天性の美声Irisと若い頃に殴られた後遺症で失明の危機にある画家Célestin。ロチルド婦人は、かつて画家が唯一愛した彼のミューズ!無論、彼女の方でも生涯ただ一度の本物の恋。二人の天才は、ロチルド婦人の尽力によって一つの体で二人を生きることになる。画家の目を生き延びさせる唯一の道は角膜移植。そしてIrisの死後も彼のDNAを受け継ぐのは、Célestinに移植される彼の角膜という訳である。
 物語の本線は以上である。惜しかったのは、主人公を除いて脇や重要な役を演じた役者に噛むシーンが多かったことだ。役者達が若いので、科白は入るハズ。更に修練を積んで欲しい。 
 
多和田葉子+高瀬アキ『絵師 葛飾北斎』

多和田葉子+高瀬アキ『絵師 葛飾北斎』

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/16 (水)公演終了

満足度★★★★★

シアターX晩秋のカパレット
 今回で15回を迎える

ネタバレBOX

シアターX晩秋のカパレットだが、出演者お二人が二人ともベルリン在住である為、年1回ワンステージのみの公演である。今年のテーマは絵師、葛飾 北斎。謂わずと知れた天才浮世絵師であるが、彼の絵や日本の絵師たちの絵が印象派の画家に多大な影響を与えたことは余りにも有名だが、実は同時代に活躍したドビッシーなどにも大きな影響を与えていた。
 アーティストは、実に面白い存在である。多和田 葉子さんと高瀬 アキさん二人共に優れた表現者であるが、お二人とも肩肘を張らず、淡々と現実に向き合い乍ら、実は素で勝負しているように感じる。そこが、このお二人の魅力である。お二人の演じている舞台奥には、北斎の作品がプロジェクターで映し出されているという趣向だ。
 今回の演目は以下の通り。
1あばん/アヴァン
2傘をさす/雨のブルース
3きつね奇譚/氷青
4登山と下山/うねうね
5カナガワ/無題
6命の根/お栄
7Sakura/(ピアノソロ)
8あばた(朗読)
9桶作り/プレリュード
10春画/R.シューマン
11こだま/煙のたま
12ほかほか北斎/Goldfish
以上の演目終了後、シアターX特有のトークセッションで観客との質疑応答を通して自由闊達な意見交換、質疑応答が行われた。

クォンタム・ドールズOSAKA

クォンタム・ドールズOSAKA

アリスインプロジェクト

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2016/10/26 (水) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

演技も殺陣も引き締まった、愉しい公演でした
若手女優さんやアイドルさん達、可愛かったです。
でもって、
演技もとても引き締まった感じで、すてらさんの影響か、殺陣がとっても良かった!

公演内容も量子の不確定性の設定なので、シュレディンガーの猫的な結末。
なかなかの感動ものでした。
いと楽し!

vol.18<DADDY WHO?>

vol.18<DADDY WHO?>

天才劇団バカバッカ

サンモールスタジオ(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

何回観ても楽しめる
去年4ver.の内2ver.を何とか観られた。
今回お初となる【白倉裕二 演出ver.】を鑑賞。
これまで白倉演出作品を3本位観てるので、ある程度予測できたとはいえ、この座組みは最高だね。無骨な演劇愛に溢れた温かい舞台。
もっと、こう厳冬期に観てほっこりしたかったね。暑苦しい彼の魅力が爆発してました!

酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★

悪魔の名曲
曲作りに悩むシューベルトが悪魔と取引して、寿命と引き換えに
美しい曲を作ってもらう、という設定が良い。
芝居と歌のバランスもよく、エンタメとして大変楽しめた。
前半のぎこちなさ、特にコメディタッチの部分がやや無理くりな感じでもったいない。
悪魔が登場してからは、その台詞とキャラの魅力でグッと舞台が締まって面白くなった。

ネタバレBOX

舞台上段は小ぢんまりしたオーケストラとピアノ。
下段は町の酒場が設えてある。
思うように曲が作れないシューベルトは、1曲でも出版社が買ってくれたら
幼馴染にプロポーズしようと夢見ているが、思うようにいかず飲んだくれている。
そこへ悪魔がやって来て「寿命と引き換えに美しい曲を作ってやる」と囁く。
1曲に寿命1か月を差し出す、という条件で、彼は600曲の歌曲を始め
多くの曲を世に送り出し、成功を収める。
ところが幼馴染は、金のために好きでもない男のところへ嫁ぎ、
シューベルトは彼女を恨んで生きることを決意する。
やがてシューベルトの寿命があと1か月となったとき
彼の望みが叶えられて、幼馴染と再会する…。

シューベルトの幼馴染役の方、のどを痛めたか風邪か、苦しそうな声だったのが残念。
でも静謐なエンディングはとても良かったと思う。

前半が固く、台詞の応酬にぎこちなさが見られたのが、
せっかくのコメディが客席を巻き込めなかった理由だろうか。
役者陣は皆熱演なのに惜しい感じだった。
それがガラッと変わったのが、悪魔の登場シーン。
悪魔の台詞回しにキャラが乗って大変面白く、一気に惹き込まれた。
悪魔が曲を作る辺りから、挿入される歌とエピソードがリンクして舞台が濃密になった。
私は歌に関して素人だから専門的な事は判らないが、魔王の歌には豊かな表現力と
“悪の道の艶”があって、ドラマチックな展開に相応しい華を感じた。

“悪魔と取引した”と告白するシューベルトに、幼馴染が告げる台詞に説得力があった。
「悪魔が作ったのではない、悪魔も天使もあなたの心の中にいる」
その言葉に、音楽家としてのシューベルトはどれほど救われたことだろう。
“作曲家として認められたいがために、作曲家としての魂を売った”ことに
死ぬほど苦しんだに違いない彼が、最期にそれを聞いて安堵の眠りにつくシーン、
思わず涙がこぼれるラストだった。

私は初演を観ていないが、ストーリーが音楽家の本質を突いていて
とても深く、面白かった。
主人公のキャラ設定がもう少し繊細だったら、
時折大声を出すだけでなく、台詞で表現されていたら、
いしだ壱成さんの個性がさらに際立ったように思う。




メガネニカナウ2

メガネニカナウ2

メガネニカナウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2016/11/11 (金) ~ 2016/11/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい企画!
19時のB/C回でした。「6番目のリョウ」は浜口氏の突き抜けた演技と、小谷地氏の抑えた演技の対比が素晴らしく、東氏の妖艶さがその狭間で輝いていた。上杉氏・本城氏の演技が、それらを引き立てるワサビのように効果的だった。「シャンタンスープ」は、オリジナルとは違う構成だったそうだが、関西独特の笑いの感覚の鋭さが、セリフと動作で再構成されている稀有な演劇だと思う。東京でもきっと大好評を得られる芝居に違いない。
これらを貫く上杉氏の企画力には、驚嘆せざるを得ない。脚本の選び方、キャストの人選、演出者との組み合わせ、どれを取っても国内トップクラスだと思う。是非とも恒例イベントとして、20回、30回と回を重ねて欲しい。

酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★

楽しく観させていただきましたが
オペレッタでもミュージカルでもない「喜✩歌・劇」を芝居とステージ演奏で楽しませてくれました。こういうスタイルのものがあっても良いのかなと思います。ほかの劇団で「オペラ」を題材にした作品を観たのですが、やはり「声楽と生演奏」も加わり新しい感覚で舞台を楽しむ経験をしました。ただ、「声楽」に縁し「オペラ・オペレッタ」「ミュージカル」で多くの舞台を経験してきた者としては、ある種の違和感など複雑な思いもあります。「音を最小限にする芝居」「音と動きを大きく使う芝居」を両極として様々な舞台があることは承知しています。毎年多くの作品を観る機会を持つ一人として書きたいこともあるのですが、ここでは語らないことにします。また、一日3回の公演もあり、連続されるキャストさんらは大変だったと思います。大変にお疲れさまでした。それから、作品の感想以外では、遅れて来た客への対応が気になりました。「演奏会」では遅れてきた客は休憩時間まで入れません。今回は休憩がないのでそれは出来ませんから、本来使用すべき「指定」の席ではなく(遅れてきたのだから)「一定の場所」を決めておいて、(納得を得て)そこに静かに誘導すべきです。遅れず席につき舞台を注視している私たちに配慮がありません。もちろん、遅れてくる客に問題があるのですが。そのほか、場内対応のスタッフに少し気になる言葉遣いがありました。何気ない咄嗟の反応から出たことと思いますが、私には不快感が残りました。貴団の更なる成長・発展を願い記します。

酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★

ラストシーンが良かった
いしだ壱成さんの存在感は大きいですね。演技も良かったです。
他のみなさんも頑張っていたと思います。

ラストシーンは良かったです。

水晶の虹・・REPRISE

水晶の虹・・REPRISE

DANCETERIA-ANNEX

初台DOORS(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/16 (水)公演終了

満足度★★★★★

脚本がすごい
内容が素晴らしかったです。類をみない美しい物語でした。南フランスの海と空が見えた気がします
生バンドの演奏もとても繊細でした。
次の公演を楽しみにしたい。

旅立ちの人

旅立ちの人

アンティークス

OFF OFFシアター(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

Travelers
劇団員がキャストとして参加しない公演ときいて、興味津々で観劇。劇団にとってもあらたな旅立ちへの節目となるような、そんな意思&静謐さを秘めたstoryだった。自分の希望で生まれたのではないのに、途中で投げ出したってかまわないのに、なぜか、一所懸命前へ向かって進んでいく自分。このstageで、その意味が、少しだけ分かる気がした、自分と、そして周囲の人たちのことが。

ネタバレBOX

「トモ」の存在感が圧倒的だった。細部にわたり、丁寧に描かれた(演出された)各劇団員の演技(行動や発言)は2hをあっという間に感じさせた。音響や効果音をほとんど無くしたことで、よりいっそう深みのあるstageとなった。次回を楽しみにしたい。
さようならば、いざ

さようならば、いざ

ONEOR8

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

薮の中か?
病気を持っていたのに飲酒運転で人を死なせて刑務所に入っていた父が死んだ、という知らせを受けた姉弟と、叔母2人、そして、それそれのパートナー。誰が悪いのか、というのは本作のテーマではないが、それが徐々に明らかになりつつ、変化していくという展開が、田村らしい物語作りで、非常に面白く見せてもらった。本当のことが最後まで分からないと思わせておいてのラストシーンの衝撃が凄い。

『愚図』

『愚図』

KAKUTA

あうるすぽっと(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

お見事!
2014年の『痕跡』で鶴屋南北賞を受賞した痕、再演モノを経ての書き下ろし作品だが、桑原らしい感触の芝居である。さまざまな一見無関係に思えるエピソードで始まり、それらが収束していくという構成も見事だし、少し笑わせ、しょうがないなぁと思わせ、そして切なく終わる展開も見事だ。何よりも寂しい人への暖かい眼差しが感じられるのが良い。KAKUTAにしては、そう多くない人数での群像劇だが、メインの夫婦を演じた林家正蔵・千葉雅子の組み合わせが実に良い。

それにしても、1日に観た青☆組の吉田小夏と、桑原が、どちらも平田オリザ女子高生企画の『転校生』に出ていたというのは、興味深い。

晩餐狂想燭祭~惨~

晩餐狂想燭祭~惨~

Dangerous Box

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/11/11 (金) ~ 2016/11/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

Dangerous Box vol.13本公演 綾艶華楼奇譚 第三夜 『晩餐狂想燭祭〜惨〜』
愛しても愛されない。
 愛されても愛せない。
 求めても求められない。
 求めないのに求められる。
 解って欲しいのに解って貰えない。

 満たされない想いが涙に変わり。涙は、廓という檻をゆらゆらと金魚が揺蕩う、金魚鉢へと変えて行く。

 満たされない想いと満たされない愛が、永遠に揺蕩う金魚鉢へと...。

 全ては、現か幻か。全ては泡沫の夢。

 金魚鉢に閉じ込められた金魚のように、鉢も水もなければ生きられない金魚の如く、遊郭という鉢の中でしか生きられない遊女の、男と女、男と男、女と女の生きる哀しみと愛と諦め、藻掻く姿が胸に痛く響く。

 現し世で見る束の間の幸せという幻。その幻に縋りたかった遊女、幻を夢見た女の心を持った男、その幻をすっぱり見ることを辞め、永遠に揺蕩う金魚鉢の中で生きていく覚悟を決めて選んだ女、靡かないその女を求め続け、満たされず永遠に揺蕩う男、その男を永遠に求め続ける女。

 妖しく、色艶っぽく、華やかで、絶望的なほど哀しくて、皮膚を食い破って心を蝕むほど孤独で、涙も出ないほど切なく美しい「綾艶華楼 晩餐狂想燭祭」の世界。

 なのに、どうしても好きで仕方ない。

 求めても求められない。求めないのに求められるジレンマ。解って欲しい、解って貰えない苦しみがヒリヒリと胸に滲みる。

 なぜ?どうして?しょうがないでしょ、愛してしまったんだもの。想い想われ、拒まれて、混ざり合った想いは愛だったのか、憎しみだったのか。想いは何処にあるのだろう。

 愛してるのに....。
 解ってよ、私を観てよ。
 あなただけを観ている、私を...。

 二枝 (小春千乃二枝さん)は、「晩餐狂想燭祭〜弐〜」の時からずっと、この想いを八文字(林里容さん)に叫び続ける。その体の底から迸るように絞り出す、小春千乃(ゆきの)さんの二枝は、観る度に切なくて、胸が軋むように痛くなる二枝そのもの。

 これ程想われても、一華(篠原志奈さん)への想いに囚われている八文字は、二枝の愛に応える事はない。一華に受け入れらない想い。それはまた、二枝の八文字への想いと同じ。その事に気づいて、二枝の心を想いやれたら八文字も二枝も、もしかしたら、幸せになれたのかも知れない。

 同じ想いを抱え苦しんだ者として。応えて貰えない想いと応えられない想いの狭間で、もしかしたら、一番苦しんで引き裂かれそうだったのは、林里容(のりまさ)さんの八文字だったのかも知れない。

 二枝の叫びは、八文字の叫びだったのではないのか。目の前で観た、林里容さんの八文字の俯く姿にそんな風に感じた。

 八文字の想いを拒み、凛と潔く、この廓という金魚鉢の中で、生きて行く覚悟を決め選び取った篠原志奈(ゆきな)さんの一華は、更に色艶っぽく、艶やかに、決然としていて揺るぎなく、格好良さが増していた。一番好きなのが、一華。そして、睦ちゃん。

 「晩餐狂想燭祭〜弐〜」の冨永裕司さんの睦ちゃん。睦ちゃんが睦ちゃんになる前の男鬼六の時代の話も織り混ぜられ、睦ちゃんになる瞬間、鬼六の葛藤と切なさ、それが、睦ちゃんが時折見せる孤独の翳りに繋がっていたのかと気づく。

 半田瑞貴さんの三葉の、鬼六の心が女であることも、女を愛せないことも知った上で、ありのままの鬼六そのままを、全てを包み込む、深さと潔さもまた、ひとつの愛だと感じた。

 しかし、それだけでなく、歌、ダンスも華やかで艶やかで、笑いもあって、艶っぽく華やかなポールダンスと三味線、篠笛も加わり、より妖しく、より豪華絢爛に、哀しくも美しく、残酷で優しく愛しい「晩餐狂想燭祭〜惨〜」だった。

                       文:麻美 雪

外道の絆

外道の絆

水素74%

アトリエ春風舎(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

考えさせられる
登場人物全員がクズな性格を持っていて見終わったあと印象に残りやすい舞台だった。本当の親子だったら100%こんなことはないだろうと思うけど再婚した母は本当に憎く感じた。場転で車の音が流れるのがゾッとする。

はたらくおとこ

はたらくおとこ

阿佐ヶ谷スパイダース

本多劇場(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度

名作と呼ばれる代表作だが、、
勉強がてら、長塚圭史さんの代表作を観劇。
12年ぶりの名作再演という事で、期待高く望んだが、小生の肌には会わず。
前半は、小劇場で鍛えられた大先輩方の身体を張った芸も拝見でき、間の入れ方も逸品で、話は進む。
しかし、後半の話が、うまくない。そのグロいとこ長引かせます?というぐらいに伸ばす。

言いたい事は分かる。
しかし、現在の小劇場の流行りを知っている身からすると、長塚圭史さんの大御所感とおごりを感じられずにはいられなかった。
小劇場を引っ張ってきた方だけに、残念。

最近の小劇場の方が、もっと、感情を後味良く持っていきます。そして考えさせてくれます。
再演をする覚悟をもったのだから、もっと最近の魅せ方を勉強して欲しかった。

ツイッターにあふれる迎合的な意見が多いのが気になったので、筆を取りました。

役者と本は良い。
次作に期待。

虚ろの姫と害獣の森

虚ろの姫と害獣の森

合同会社シザーブリッツ

新宿村LIVE(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

楽しく見ました
ケルト文化、キリスト伝、テレビドラマ、映画、アニメ…と、いろんなネタが入っていて、しかも冒頭からお姫様の回転見せパン芸や小学生大好きな◯◯コの話もあって本来は深刻なお話しなんだけど全くそんな感じは受けない何でも売ってるご町内のスーパー状態の舞台。冒頭シーンは初めて見ると難解だしアクションを除くと特定の役が際だった演技を見せる芝居じゃないけど「小松詩乃」さんの女王様演技は楽しいし、「伊藤えみ」の衣装と舞台化粧は見ものでした。もう一方のチームも観たいです。

外道の絆

外道の絆

水素74%

アトリエ春風舎(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

少し真面目になった?
水素74%といえばいつも出演者が宇宙人や気の触れた人ばかりの印象だけど、今回は割りと現実路線のダメ人間模様。
だからこそあり得る絶妙な恐怖感が見ていて私には心地よかった。

ネタバレBOX

後味が良くない話なのに水素でよくあるラストで拍手させてくれない終わり方も軽やかで好きです。
『愚図』

『愚図』

KAKUTA

あうるすぽっと(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★

桑原裕子の作演出+出演
御大・桑原が「女優力」を自劇団で発揮するときは戯曲力が満点にならなかった場合ではないか、と、以前より思う所あり。今回はいきなり登場して存在感を示し、果たして如何かと、やや不安気。結果的には、随所で「抉り」の快感を味わえ、悪い出来ではなかったと思う。秀逸な舞台であるが、ただ「部分」は「全貌」の出現を待つ身、やはり「全貌」についての感想が第一に漏れる。もう一つ「部分」を繋ぐ線があれば、そしてその線が現代性を持つものであれば・・あるいは繋ぎ方を違えれば、(下世話だが)賞に近づいたのではないか・・という感想。
 愚図が「負け組」を象徴するものだとすると、誰しも持つ「愚図」性に思い当たるという事もなくはないが、芝居の中ではミステリーの進行の途上で「愚図」は特殊な意味合いを帯びて、怪異な物語の印象が強い。
 ただ、様々な視点を投影できる作品であるかも知れない。その事が可能な、一連の「起こり得る」事象を、構築してみせた。特徴としては時系列の説明がだいぶ省かれ、しかも中心的な「謎」は最後の最後に意表を突く形で解かれる。そして提示されたのはやはり、一つの事象、事実である。
 ただ当たっているかどうか自信はないが、提示された「事実」の解釈に対して、観客に委ねられているとしても作者は無実ではない。ある「傾き」を好まず排除した痕跡があり、それが図らずして仄めかす何かがある。(そこがうまく掴まえられないが)

酔いどれシューベルト

酔いどれシューベルト

劇団東京イボンヌ

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

満足度★★★★

アートを楽しむワンランクUPのデートなんかには最適な作品
演劇、オーケストラ、声楽それぞれが一定の割合で演じられるのかと思っていましたが、あくまでも演劇が主体。 
演奏、声楽はストーリー的にここぞっ!というタイミングですかさず織り込まれてくる感じが良いです。 
演劇に もの凄い武器を装着させた感じで他には真似できない世界観を創り出していました。 
シューベルト役いしだ壱成さんの、お調子者で浅はかながら繊細なキャラクターもばっちりハマリ役。 
前半はコメディータッチ、徐々にドラマ色が濃くなりストーリーに集中させていく構成は演劇初心者でも自然に物語に入っていける様、配慮されたエンタメ心を感じさせます。 
コメディー部分はもっと突き抜けた感じの方が個人的には良かったのですが、観終わった感想としては 本格的な「音楽」を有効活用しつつ最大公約数の観客が「演劇」というものを楽しんで帰っていける様、色々工夫されていたなーといったところでしょうか。 
演劇のより広い普及率アップに一役買っていこうとする姿勢が好ましい劇団さんだと思いました。

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