満足度★★★★
アートを楽しむワンランクUPのデートなんかには最適な作品
演劇、オーケストラ、声楽それぞれが一定の割合で演じられるのかと思っていましたが、あくまでも演劇が主体。
演奏、声楽はストーリー的にここぞっ!というタイミングですかさず織り込まれてくる感じが良いです。
演劇に もの凄い武器を装着させた感じで他には真似できない世界観を創り出していました。
シューベルト役いしだ壱成さんの、お調子者で浅はかながら繊細なキャラクターもばっちりハマリ役。
前半はコメディータッチ、徐々にドラマ色が濃くなりストーリーに集中させていく構成は演劇初心者でも自然に物語に入っていける様、配慮されたエンタメ心を感じさせます。
コメディー部分はもっと突き抜けた感じの方が個人的には良かったのですが、観終わった感想としては 本格的な「音楽」を有効活用しつつ最大公約数の観客が「演劇」というものを楽しんで帰っていける様、色々工夫されていたなーといったところでしょうか。
演劇のより広い普及率アップに一役買っていこうとする姿勢が好ましい劇団さんだと思いました。