
『愚図』
KAKUTA
あうるすぽっと(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
悪くはないんだけど…
類は友を呼ぶ愚図スパイラル。
場面転換の分かりづらさに、今回はどこか上の空で見てしまいました。
アレが見切れる座席からの観劇だったので、アレの存在の重要性が繋がっていく過程を把握するのには、もっと後ろの座席で見たかった気も…まぁ、こんなこともあるか。
KAKUTA20周年おめでとうございました。

キネマと恋人
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
プレヴュー公演2日目観劇
基ネタである映画のほうは未見だが見てなくても無問題。
台詞の方言使いや出ている人達の段取りも大変そうなんだけど、流れるような転換が見事。映像は相変わらずカッコイイ。
この舞台の妻夫木君はケラさん流のスターシステムな役割みたいだったけど、それが似合ってて良かった。そして緒川さんが美しくも可愛い!
映画館で見る映画への愛が溢れる、ケラさん流ニューシアターパラダイスといった感じ。
野蛮な人物も出ては来るが、気持ちがあったかくなるビターエンド舞台、だけどそれも良し。
約3時間15分、休憩15分あり。
トラムの座席で長丁場の観劇は体に悪そうだが、90分の面白い公演を2本続けて見た、といった感じで、それほど苦にならず。

俺んちに神様!? 2016
タッタタ探検組合
ザ・ポケット(東京都)
2016/11/09 (水) ~ 2016/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
味わいある芝居
神様が居候という、とんでもない笑い噺...このシチュエーションは、映画「生きる」(黒澤明監督)を思い出す。もっとも描き方や結末は違うが、自分の生き様を改めて考えさせるような…。
(上演時間1時間50分)

木の上の軍隊
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
麻矢さんと蓬莱氏のアフタートーク日に観劇
3年前のシアターコクーンで上演された初演は観劇済み。
前回の舞台がホリプロ版って表記はないし、役者やステージの広さ、這うような枝葉の伸び方も微妙に違っていたような気がするが、紙一重の瞬間で生きるか死ぬか、の日々から樹の上での2年近くの生活、新兵役の松下さんは、招聘される直前まで田畑で牛の世話しながらトンボ追っかけてそうな田舎青年の朴訥さを想像させる。
初演にはなかった語り部の歌声に聴き入り、極限状態の中、見えない未来、本音と矛盾が交互にやってくる上官と新兵のジェネレーションギャップ会話も面白く、緊迫した中でアドリブのような音色を放つヴィオラ演奏も耳に残る。
感想自体は前回とほぼ似通うが、出演者や劇場の違い、3年前と現在もあまり変わらず、人の考えは後退しているのか戦争終わっても現在進行のくすぶり続ける社会事情など、上官の慟哭と劇場内に響き渡るヘリの騒音など、メッセージ力は今回の方が上がっているような印象を受けた。
観劇前、テアトル新宿で映画「この世界の片隅に」を見たことも関係しているのかもしれないが、戦中のヒロシマで暮らす人々、オキナワで命がけで戦った人。日本の各地で今もなお苦しんでいる人。
当たり前の日常生活が過ごせる時代と住んでいる場所にもっと感謝しないとね。今回のこまつ座版も良。
約2時間。

『愚図』
KAKUTA
あうるすぽっと(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了
満足度★★★★★
クリスマスに見たい!
と思える程豪華な内容の舞台!
オペラ歌手が痺れるような歌声を響かせ、うっとりする生演奏が流れ、演劇を堪能する・・・・なんと贅沢な!普段クラッシックには縁がない私でも存分に楽しめました。特にゲストのテノール歌手の高田さんは演技もうまくて面白かった。
次の公演を楽しみにしていますが、開演後の入場は集中できないのでやめてほしいです。(切実)

魔女と賢者と永久の薬師
劇団ゴールデンタイム!
劇場HOPE(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
物語として楽しむ
脚本の面白さを超える演技という印象であった。物語はプロローグ、エピローグへ繋げ、その間を劇中劇(回想)というオーソドックスな展開にしている。物語はダークファンタジーという謳い文句の通り人間の業(ごう)に起因した悲劇を壮大なロマン風に仕上げている。その観せ方、芝居という見世物としては面白かった。
(上演時間2時間)

Kill~新撰組がキルっ!?~
ACファクトリー
シアターサンモール(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
斬るではなく。
「着る。」
よく見る「新撰組の悲劇」ではなく、「新撰組の羽織」に着目したところが新しい。
2時間半の上演時間が長く感じないくらいに、うまくまとめた良い作品だったと思う。
アクションはさすがの迫力。初日からあんなに飛ばして大丈夫なんだろうか?
と思うくらいだった。

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了

風車〜かざぐるま〜
ものづくり計画
萬劇場(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★
温かい話ですね
最初はなんだか騒がしいだけのお芝居に感じましたが進んでいくうちにじんわり来るモノがありました。田舎出身の私にも過疎地の人たちの悩みはわかる。自分たちの故郷 碧島をどうやって守り活性化させるのか・・・その為の対策と苦悩が折り重なってる住民たちの気持ちにいつしか感情移入していました。

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了
満足度★★★★★
愛すべき「歌曲の王」
ベートーベンとほぼ同時代を生きた偉大なる作曲家シューベルト。
“ヒット曲”を産み出すことの苦悩とクラウディアとの愛を描いた秀作です。

旅立ちの人
アンティークス
OFF OFFシアター(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
旅立ちの人
まったく関係なさそうことが、どんどん結びついていくストーリーはよく考えられていますね。
人はなぜ生きているのか、人はなぜ、なんのために死んでいくのか、それをうまく表現されたお芝居で、見ごたえありました。
すごいいきよいで動きまわるのには圧倒されました。

『愚図』
KAKUTA
あうるすぽっと(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
愚図、愚図。
舞台の構図、構成が相変わらずいいなと思いました。
とっちらかったようでいて、とてもわかりやすいのです。
ただ、物語がいまひとつ、物足りない気がしました。
何だろう、もっと強烈な何かがほしかった気がします。

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了
満足度★★★★
涙!
シューベルトの悲惨な姿と彼女の愛に感動して、涙してしまいました。
こういう葛藤があって、歌曲の王はたくさんの曲を産み出したんだなぁ、と。
私は特に音楽に詳しい訳ではないのですが、聴いた事のある曲がたくさん出て来たのも楽しめましたし、シューベルトに興味を持ちました。
それで、どこまでが実話なんだろう…とググったりしました。
こんな風に音楽に興味を持てるのも、イボンヌさんの演劇の素晴らしい所だと思いました!

vol.18<DADDY WHO?>
天才劇団バカバッカ
サンモールスタジオ(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
<白倉裕二氏 演出回>観劇
初演観劇(その時は木村昴氏 演出回)しているので
話の進みは理解してるが
それでも笑えてホロッとします(^^)
ですが
前半のハイテンションなノリに
いまいち連続で飽きがきてしまいました
ノンストップが売りなのでしょうが
強刺激はリズム良く・・とか
ほどほどで~とも思えた1時間50分
でも話は好みですんで
星は1つおまけ~♪

サスライ7 Part3-転 シンジツ-
東京アンテナコンテナ
ザ・ポケット(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
まったりマンザイ芝居という感じかな
イジリー氏が自由過ぎて印象が
ソコ強く残り過ぎ・・・・
これが良くも悪くものポイントで
乗れるなら最高+α
乗れないと まったり芝居~進行緩めって感じを受けました
シリーズ化にて何かあると
背景は思わせますが・・・
基本 お笑いですんで軽めに見れるです
約2時間の作品
自分的には まったり緩めの進行が
今ひとつに思えたですね

サスライ7 Part3-転 シンジツ-
東京アンテナコンテナ
ザ・ポケット(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★
さすが、イジリー岡田さん!
サスペンス、かつコメディ。初めて観る劇団だったので、笑いのタイミングを掴むのが今一つ。隣の人は受けているのだが、私は乗れない。そんな感じでした。 始まる前から、イジリー岡田さんのアドリブが話題になっていた。これも普通のパターンがわからないと、その面白さが分からない。でも確かに、1人大きく輝いていたのは間違いない。さすがテレビで活躍している俳優さんですね。

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/18 (金)公演終了
満足度★★★★★
AとB
カーテンコールで高田正人が言っていたように世界的にも稀有な劇団、というのは、正鵠を射ている。昨今のオペラ界でも活躍華々しい、脂の乗りきった高田正人の言葉だけに重みがある。
Aを見たとき「全く面白くない」と思ったが、Bを見たときに「この劇団がやりたいのはこれだろう」と確信。
それにしてもAとBでこんなに差がつくことがあるのだろうか。正直、驚いた。
Aの違和感はコメディセンスの無い俳優にコメディをやらせているところだ。
Bの優れている点は、適材適所である。
芳賀順子が素晴らしい。
また、Bの中西勝之の歌には驚いた。日本にこんな優秀なバリトンがいるとは。Aの高田は普段テノールが歌わない魔王を見事に歌い上げたが、やはりこの曲はバリトンだろう。高田の持ち味は冬の旅に出ていた。これも素晴らしい。中西の冬の旅も心を打たれた。
しかし、女性の声楽家のレベルの低さに少々驚いた。
あれが劇団員ならこの劇団は団員として声楽家を抱える必要がないと思う。
物語は初演を超えたと思う。(Bのみ)
天使が二人というのは名案だと思った。
初演の天使は一人だったこともあり長すぎると思ったが、今回は二人がかりでキレのあるテンポにしたことで飽きさせなかった。
悪魔の植本潤は花組芝居の看板だけあって、一味違う。
役へのアプローチが読めない俳優だと思う。演技プランも存在感も素晴らしい。
いしだ壱成は東京イボンヌ2度目。前回の「俺の兄貴はブラームス」の時は、いしだ開眼と思ったが今回も良かった。劇団と相性が良いのだろう。ただ、映像のいしだと、舞台のいしだを観ていつも思うのが、映像のほうが上手だといこと。舞台になると繊細な演技が出来ないのか。もしくは演出家がコントロールできていない気がする。しかし、ラストにつれ、彼の持ち味が十二分に出ていた。序盤をしっかりと押さえればもっと良くなるはずだ。
それにしても芳賀淳子という女優を知れてよかった。
笑いを知っている女優だ。
東京イボンヌの弱点は笑いの得意な俳優と縁がないことだと思っていたが、こんな女優がいるなら、是非、使い続けて欲しい。
いずれ東京イボンヌの中核女優になるだろう。
しかし、高田が言うように稀有な劇団である。
このスタイルは、ありそうで実は他に類を見ない。
今回の演出家はクラシック音楽をそこまで愛していないのではないだろうか?ふとそんな気がした。
音楽をゆっくり聴きにいった客の一人としては、芝居部分を短くして、音楽を1曲につき5分は欲しい。
今後、この劇団は、芸術監督の福島だけが演出をするのがベストではないか。もしくは、オペラの演出家にやらせてみるのも良いかもしれない。
とにかく音に興味のある演出家と、笑いに興味のある演出家では、出来上がるものに天地の差がある。
Bキャストは、思い切り笑わせて頂いた分、特に勿体ない気がする。音楽をもっとふんだんに使えるはずだ。
シューベルトの即興曲のピアノ、せめて5分は聞かせないと勿体ない。
グレート交響曲もだ。今後の参考にしてほしい。
しかし、何はともあれ、この劇団に興味が尽きない。
次回はいしだ主演のまま大阪公演?あのカーテンコールが本当なら楽しみだ。
大阪公演も行くことになりそうだ。
出来ればBキャストで行って欲しい。

今だけが 戻らない
企画演劇集団ボクラ団義
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
今だけが戻らない
今回も回る舞台装置でしたが、昨日装置が故障して途中で公演が中止になったそうです。今日はちゃんと復旧して無事公演は行われました。
5年前、10年前とタイムスリップ(?)して、その度に「え?なに?待ってーーーっ!」とついて行けない私でしたが、最後の収束が見事でした。とてもスリリングな時間でした。ただ・・・(続きはネタバレへ)。前半終了時に説明文が投影されるのですが、端っこに近い席だったので半分くらい見えなくて残念と思っていたら、休憩時間にブレイクパンフレットだかチラシが配られて説明文はちゃんとそこに載っているし、恒例のアフターパンフもあって親切です。もう一回見に行きたいです。

サスライ7 Part3-転 シンジツ-
東京アンテナコンテナ
ザ・ポケット(東京都)
2016/11/15 (火) ~ 2016/11/20 (日)公演終了