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ダークマスター東京公演

ダークマスター東京公演

庭劇団ペニノ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/02/01 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

本格的で素晴らしい。いい匂いがして腹が減りました。

ネタバレBOX

自分探しの旅をしている若者を、人間を超えた存在が料理人の技を付けさせることで一人前にする話。

二時間半、ずっと引き込まれっぱなしでした。

本格的に火を使った料理芝居でした。ふわふわオムライス、ステーキ、ナポリタンなどは本格的に作りました。コロッケや野菜炒めは途中からでした。若者がマスターの作ったオムライスを食べたとき、手前に何か物が置かれていて手元が見えなかったのは残念でした。中国人に出したときのステーキは、フライパンから出した後の塩コショウがなくて詰めが甘い感じがしました。

最初に若者が水を飲んだとき一杯だけでした。喉が渇いていてしかも飯は食わせてもらえない状況なのですから二杯以上がぶがぶ飲むのが普通だと思いました。ラストに、別の自分探しの若者が二杯飲みましたが、それなら逆でも良かったのではないかと思いました。

男として自信が付くことは良いことですが、不遜な態度を取りがちになるのが人間の常なのか、二階に消えたマスターや新しい若者の出現などで、杜子春の夢のようにも感じました。

米粒大のイヤホンを付けたもう一人の人はマスターのことなのか、それとも近隣に別の人がいたのか気になりました。

○○癖

○○癖

劇団おねがいシスターズ

渋谷MilkyWay(東京都)

2017/02/04 (土) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/02/06 (月)

価格3,300円

何らかの微妙な「癖(へき)」を持つ3人の女性が少しだけ前進する3編の連作オムニバス。
基本はコミカルな中、ちょっとホロリとさせる部分でアクセントをつけ、3編目にそれまで2編の主要人物を登場させて大団円とするのが巧み。
また、前々回公演「か・ら・だ♡」のように全員ではないにしても半数以上の出演者が二役を演じ、その演じ分けによる変化も見もの。

【藤吉作品に関する考察】
本作に限らず藤吉作品は良くも悪くもベタな題材/キャラ/物語をテンションの高さとテンポの良さで戯画化して「見せてしまう」のが特色。が、観る側に気恥ずかしさなどを感じさせないのは作家・演者とも照れや迷いがなく吹っ切れているからと思われ、つまり「確信犯的犯行」…もとい「確信犯的作風」と言えるのではないか?
そのベタさ(換言すれば王道)加減は「ドラえもん」などに通じ、「悪いヤツが出てこない」という面ではある時期までの演劇集団キャラメルボックスをも想起させる。
本作においても意外な展開/結末はなくむしろ予想通りに展開し案の定な結末を迎えるがそれでも「見せられて(←魅せられて、ではない)しまう」のはそれが王道であり、たとえば落語の人情噺に近いのではないか?

ネタバレBOX

各編とも冒頭で主人公が選挙戦の候補者よろしくタイトルが書かれた襷をかけて登場するのも分かりやすくてナイスアイデア。

「泣かない女」終盤で ももこ が リカ に言う「あなたの手、温かかったわよ」というのは巧い……どころかホロリとさせるキラーフレーズ。(お見事!)
ニール・サイモンの名医先生

ニール・サイモンの名医先生

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2017/02/06 (月) ~ 2017/02/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/08 (水)

座席1列

ニール・サイモン最高!
何を書いてもネタバレしそうなので、ここは一般に感じたことを
1.衣装の多様さに驚きます。着替えも多いのでしょうし、控室が広いとも思えない。
皆さんどうやって着替えているのかとても気になりました。

2.舞台を観て、戯曲を読んでみたいと思うのは作品の独創性がよく表れている所以だと思っています。そこで、どこまでニール・サイモンが書いているのかほんとに読んでみたいと思います。

3.1時間で11話、オムニバスは頭の切り替えを求められるので、結構慌ただしいかな
と思 いましたが、そうでもなかったです。時間に比して見応えがありました。全話後で内容をなぞらえましたし。(結構、オムニバスって、印象の強い話が他の話を記憶から駆逐してしまい、あれ何の話だっけといういことがあります)

4.さて、舞台は延々と続くスラップスティックコメディー、オーバーアクションはあるものの、クス笑いが続く空気は居心地がよかったです。

5.舞台の構造がかなり特殊で、脇の方々は役者さんが対面になった時の表情が見えづらいのではないかな。でも、椅子の使い方などかなり工夫が見られたと思います。

ネタバレBOX

さて、まずはチラシから。このセピア色のチェーホフ先生、どこからか昔の本人の写真を持ってきたのかと思いましたが、先生を演じる塚本さん自身ではないですか?
塚本さんのチェーホフの造形はほぼ完ぺきに近いですもの。
開場後ずーと、舞台のベンチに座っている塚本さんこと先生。かなり観客にプレッシャーかけています。(笑)正面で30分待っているのは、ちょっときついです。
印象が強かったのは、くしゃみの話、プレイボーイの話、オーデションの話、繰り返しの妙が、全く異なるトーンで観られます。
特にオーデションの話でのささいけい子さんの演技は、力量を感じさせました。私、きちんと「三人姉妹」が演じられるのよ、という点がツボで、ラストの先生のセリフが活きます。
剣持さんは眼鏡が曇る熱演で、力業を何度も繰り出します。当たり前かもしれませんが、全て各話の役柄が全く別の人物に見えるのが妙です。最初の大臣と銀行の専務などは、役柄が被りそうなのですが、そうはなりません。怒っている芝居(怒る理由は異なるわけですが)が別人物に見えます。
テーマは、、、、ないです。でも、品のあるすがすがしい芝居です。
ちなみに、塚本さんの先生はレオン・トロツキーに極似なので、剣持さんがスターリンを演じてコメディーを作ったら面白そうですね。
最後に、葵夏穂の美ボディを至近距離で観られたのは目の保養。

ヘッドライン×デッドライン

ヘッドライン×デッドライン

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/02/08 (水)

座席1階3列

劇団東京都鈴木区 『ヘッドライン×デッドライン』 於:遊空間がざびぃ

鈴木区らしいドタバタわちゃわちゃした群像コメディ。気軽に、でもしっかりと楽しめる作品だと思います。
初演、再演と観てきましたが、登場人物が増加して大幅にリライトされているようでした。
大まかな流れやテーマはそのままなのだけど、ほぼ別作品に近い印象です。
最近の作品ともバンバンリンクしていて、過去作を観た人には思わずニヤリとできる小ネタが満載です。

がざびぃを横に使うパターン
どの位置に座っても上手下手を同時に観るのは厳しいと思われます。
おおまかに下手側が屋外、上手側が屋内な構造。
舞台セットや小物の舞台美術がすごく良かったです。

個人的な好みですけど
テーマが明確なのでナツにがっつりフォーカスした作品の方がすっきりしたかも、と思いました。
群像劇的な演出にするなら他の登場人物の夢や仕事についてもう少し観てみたかったかな。

電車遅延が発生していましたがオンタイムに開演した判断はナイス!
上演時間は1時間42分(刻んでいくスタイル? 笑)らしいです。
初日は終演予定時間を10分弱オーバーしてたような(^_^;)

Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

TEAM 6G拝見させていただきました!
後半は暗転になるたびに鼻をすする音が聞こえて、自分も自然に涙が流れてきました。2時間以上の作品でしたが、あっという間でした。

玄関の奥から、キッチンの奥までセットもしっかり作りこまれていて、秀逸な台本を芸達者な役者さんたちが演じる。
Melodyというタイトルがうまく物語にはまっている作品でした。

シアターグリーンで観るお芝居はいつも見ごたえのある作品ばかり。シアターグリーンフェスタ参加作品ということですが、間違いなく大賞候補ではないでしょうか?

東京オリンピック

東京オリンピック

東葛スポーツ

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトルの題材に、期待を高めて観劇。お馴染みのラップ主体の東葛スタイルであったが、皆サングラスを掛けており(これも毎度の事。大物俳優がお忍びでお遊びのてい?)、照明も暗め、マイクを通すので、役者の身体は目の前でも感覚としては遠。ラップも(字幕を見る角度=座る場所にも拠るだろうが)耳ではあまり聞き取れず、字幕を追うがしばしば間に合わない。韻を踏んだ台詞が連想ゲームのように数珠つなぎ、「うまい」と思わせるフレーズに多々出会うが残念ながら記憶に残らない。(使いたかったのにな~)
さてオリンピック開幕式の形式を取り、あれこれをやる。最もおかしかったのは川﨑麻里子の前説的喋り。噛んで含めるテンポが良い。で、色々あったが全体としてどういうパフォーマンスだったか。今回はいまいち切れが、鈍い、という印象と、思想的?立場によってニュアンスが違いそうだという印象。ラップの駄洒落は効いていたが、言葉遊びの感を拭えず、時々チクリと毒針をきらめかせるかに見えるが、誹謗・皮肉を向ける矛先がどこか違うのではないかという感覚が残った。そこが引っかかると居心地が悪い。女の子らが「いい気に」毒舌吐いてる、それって言わされてる?自分の言葉で言ってる?いやいや、そりゃ、役者で雇われてんだから・・うむ。。
自分の志向とシンクロすれば何の問題もないのだろうが。
音響、選曲、映像処理の技は秀でている。
もしや「見せ方」一つで印象が随分変わるという事も。
自由な言論空間である事、そう感じられる事・・を目的化した仕事をぜひ。

命どぅ宝

命どぅ宝

劇団文化座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

ちから強い芝居だ。その強さに琴線を震わせられ続けた。何より沖縄口をよく身につけた。演技のタイプ、様式も「斬新」というわけではない。が、骨太とはこのような芝居を言うものだろうか。土の匂いが薫る。
本土復帰前、米軍支配の暴力性が露骨だった時代、沖縄・伊江島で米軍に接収された農地を巡って抵抗を続けた阿波根昌鴻と、政治を通して闘った瀬長亀次郎の二人の死闘と交流、そして実際に伊江島で何が起こっていたか・・。描かれているのは「事件」ではなく人物である。彼らはなぜ闘わざるを得なかったか、そして、どのように闘ったのか・・一つ一つの決断の中に「生き方」が刻まれている。うちなー口が見事に(台詞の言葉=意味以上に)心を語っていた。
作家の執念とともに、人物らの心に同期させられる。不当な支配、不平等な立場は今も変わっていないという現実。「終わらない歴史」の呻きが胸をノックして来て、困った。
どこまでも素朴で楽観的かつ沈着、また高き心をもって闘う彼らの姿勢に、泣けた。「人は喜ぶために生まれてくるのです。戦争をするためじゃない。」これ程シンプルでちから強い思想の言葉はない。重い史実に向かって堂々勝負した戯曲、衒いなく弛みなく、よく書いた。
「歴史の重み」に「依存」した芝居をこれまで何度もけなしたが、この戯曲はその例に当て嵌まらない。史実の「威光」に寄りかからず、人物を、その輝きを描き出している。

女の壁/憧れの雪国

女の壁/憧れの雪国

劇団献身

スタジオ空洞(東京都)

2017/02/01 (水) ~ 2017/02/06 (月)公演終了

満足度★★★★

2月1日に『女の壁』、5日に『憧れの雪国』を拝見。
どんなに優れた脚本でも、演じ手の力量で出来が左右されるコメディ…2作品共、役者陣の奮闘はお見事でした。
劇団献身、そして何より永井久喜という女優の存在を知ることができたのが収獲だった。

たわけ者の血潮

たわけ者の血潮

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/02/07 (火)

国内外の政治や社会問題に関する旬の時事ネタを取り上げて、登場人物に問題提起→議論をさせる作劇には慣れっことはいえ、さすがに今回は盛り込み過ぎの感が強い。
なんとはなしに、晩年の『美味しんぼ』(雁屋哲氏原作)と似たテイストを感じた。
「濃密な会話劇」という旨味と「説教臭さ・上から目線(失礼!)」の苦味との塩梅をもう少しウマくできないものか。
公演を重ねるたびに、中高年の演劇ファン・政治的同調者に客層が限られてきているのが、個人的には遺憾。

先走れメロス

先走れメロス

チームまん○(まんまる)

萬劇場(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/08 (水)

価格3,000円

初まんまるさんでした。開場は開演30分前です。開場前の整理をして貰えなかったのでどう並ぶのかちょっと戸惑いました。自由席になってますので早めに来たほうが良いです。基本写真撮影可能(写真撮影不可能日を除く)ですので、前列でカメラ片手に観させて頂きました。
開場してから開演までの約30分舞台上で出演者がトークをしております。
裏話が聞けるかもしれませんので、早めに会場入りしたほうが得です。
作品ですが下ネタは多いですが「イヤラシさ」ではなく「バカらしさ」のほうが大きいので気にせず観ること出来ました。面白かったです。また観たいな~

クライングメビウス

クライングメビウス

劇団虚幻癖

Geki地下Liberty(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

 輪廻する場は、ピタリと重なっているという前提で永劫回帰論が展開する形。

ネタバレBOX

偶々何かの偶然で二つの世界が交差した瞬間、異世界のカメラマンをしている男と娼婦を生業としている女が邂逅する。一瞬の出来事であったが、男は女を写した。女も男を見、何かを感じた。
 ところで、この男女には浮浪者身を窶した神と堕天使が異次元通信の可能なノートと筆記具を渡して、ノートの性質と用い方、それぞれのプロフィールを教えた。ノートは1日に1ページしか書くことができず、書かれた文字は相手に届くと同時に書いたノートからは消える。また、文字数を勝手に増やすこともできない。必ず一マス一文字。而もページは日を追う毎に小さくなる。二人はこの通信を通じて互いの世界を知ってゆく。が、男の世界は平和ではあるものの、平和の毒が蔓延しており、麻薬を常用する者、嫉妬や劣等感に狂い他人の破滅を画策する者、何事も無いかのように傍観する者たちで溢れており、この現実に絶望した者たちは、負のスパイラルに陥って、明日を夢見ることもできない。
 一方、女の暮らす世界は、為政者の腐敗に抗した民衆が革命を目指して内戦状態が続いており、政府、革命勢力双方権謀術策が、更に相互不信を起こし始めていた。女は足の悪い母や革命運動リーダーらの生活費を捻出する為に身をひさいでいたのである。
 こんな状況の中、政府サイドの殺し屋が女に懸想、子を産ませようとする。彼は種無しと考えられていたのだが、彼女だけは妊娠させることができる、と好都合なことになっている。何れにせよ、異なる世界で生きるこの男女は母子だった、ということになっており、妊娠中に、足の悪い母の企みによって胎児は殺されてしまった。その生まれ変わりが件の男であり、現在は成人してカメラマンになっているという訳だ。
 何れにせよ、この男と同じ世界の彼女が、嫉妬心に駆られて、異世界の彼女が書いた文章を読み、恋人を刺してしまう。これらの狂言を仕組んだのが、浮浪者に身を窶したサタン、神はいつもの如く、人を生かすべきか滅ぼすべきかの判断をする為に観察しており、サタンにしてやられる。
 物語として、以上の説明は自分が想像力で補った部分があるのだが、それぞれの挿話を更に徹底した方が面白くなるだろうし、カメラマンが女の写真を撮った時、目が合ったと言っている科白自体おかしい。何故ならカメラマンはファインダーを覗いているのであるから、一瞬の邂逅の際にはファインダー越しに彼女を見ていたのであり、彼女が消えた後裸眼で彼女を探した訳で、その時、彼女は異世界へ戻ってしまって見える訳もなければ、目と目が合うことも在り得ないからである。このような細部をキチンと無矛盾で書き込まなければ良いシナリオにはならない。
 演技に関しては、序盤・中盤の求心力が弱い。これは、浮浪者達の性格づけが、暗示されていないことにもあろう。こういう超常的存在をそれとなく感じさせることや、終盤の展開への布石としておけば、舞台が締まるのである。
 また、二つの世界の住人達の棲み分けを明かすタイミングと仕掛けについても、神・サタンとの関係と絡ませて更なる工夫が欲しい所だ。
Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

 メインストリームにいくつかのサブストリームが自然な形で合流し、巧みな伏線の用い方や、演技力の高い役者陣の好演で、丁寧で印象的な舞台に仕上がっている。舞台美術もしっかり作られており、会場に入った途端、劇が良いものだというのが分かる。一例を上げれば、上手側の壁に丸窓が切ってあるなどである。四角い窓に比べて遥かに手間暇と高い技術が必要な洒落た形なのである。
 シナリオが良く練れており、演技、演出、舞台美術、照明、音響何れもグー。スタッフの対応も親切で、チケット処理も合理的である。
 初日を終えたばかりなので、ネタバレは後で発表するが、観に行って損の無い、心に沁みるいい舞台だ。

陥没

陥没

Bunkamura/キューブ

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2017/02/04 (土) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

高度成長期のオリンピック景気を背景にしたケラの新作。昭和三部作と銘打っているが、前二作と違って今回はそろそろケラも生まれている時期だ。それを考えれば、田中さんと鈴木さんの家があっという間に大きくなった【セリフ】時期の生理がもっと描かれてもよかったのではないか。いつものケラ喜劇で、役者も揃い、笑って3時間半の長丁場が持つのだが、人間関係や風俗にもっと時代色が欲しい。

ネタバレBOX

生瀬や山崎のような人物は確かにこの時代の産物であるが、女性たちはこのように飛んではいなかったと思う。都合よく、天界から戻ってくるという設定も、ケラの芝居らしいが少し安易に使われていたと思う。客はよく笑い満席で、このような芝居(ナンセンス喜劇)をコクーンに定着させた功績は大きいとは思うが、もうひと踏ん張りしまりのある(ブラックユーモアの効いている)作品が観たい。
Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすが、6g。
心をわしづかみにします。

泣いて、笑って、泣いて、泣いて、平日の夜でも、お客さんがしっかり入っている理由が分かります。
2時間が、あっという間です。
役者と本が、1つになっているとは、このような事をいうのでしょう。

今年の1本に入るレベルです。
明日への力となる1本です。
忘れられないメロディを思い出してみませんか。
自然と涙がこぼれます。
これでもかと、こぼれます。

舞台セットも、そこらへんの大劇場よりも、よくできてますし、何より現場サイドに、良いものを作りたい!という強い気持ちを感じます。
これも、6gの強さではないでしょうか。

土日は、ほとんど満席らしいので、木曜、金曜、池袋に行かれる方も行かれない方も、足を運ばれてはいかがでしょうか。
心を是非、動かしてください。
お勧めです。

ネタバレBOX

この劇団は、役者が本当に良い。
今回、目に留まったのは、ふちのももこ。
きっちり余分な動きなく、感情もキレイに出して、キレイにしまう。
脇役でも中々できる芸当ではない。
是非とも、また観たい女優さんだ。
河童

河童

劇団キンダースペース

シアターX(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/08 (水)

仕事帰りに「河童」の世界に入り込んで来ました。そこは、別次元の世界。人間界と同様に面倒な河童もいたりして。脳みそを「河童」の世界に切り替えてくれてくれて感謝です!現世は辛いことがたくさん有りますもんね。別世界への小旅行、行ってみたい方は是非。もちろん、文学的に触れたい方にもお薦めです。

たわけ者の血潮

たわけ者の血潮

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

初トラッシュマスターズなので、今までの作品との比較ができないのだけど、舞台装置、脚本、演出、役者どれも高水準なのに空席が目立つのは、どうにも説教臭い語り口のせいなんだろうか?世間と違うモノの見方を役者に語らせてはいるけど、それほど新しい視点でもないし、驚かされたり、感情が高ぶることもなく身終えてしまった。ただ、動きの少ない会話中心の芝居にもかかわらず2時間以上を飽きさせないというのには劇団の力量を感じた。

クライングメビウス

クライングメビウス

劇団虚幻癖

Geki地下Liberty(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/02/08 (水)

良く鍛えられた役者さんが多く、熱量が伝わってくる舞台。
台詞で説明し尽そうとするかのような、怒涛の台詞の応酬は迫力あるが
設定と世界観が面白いので、もっとシンプルな展開でもよいと思う。
乞食の二人のキャラが面白かった。
人間は性悪説ということか。

ネタバレBOX

階段状になった無機質な舞台。
革命軍が政府軍と闘い続ける荒廃した世界と、平和だが麻薬が蔓延する世界。
二つの世界は重なって存在し、人は死んだら別の世界の同じ場所で目を醒ます。
そしてごくたまに、別の世界に住む者同士が一瞬クロスすることがある。
カメラマンの男と、戦火の中を逃げ惑う女のように・・・。

全体的に大声で相手の発言を制するパターンが多発。
ストーリー展開を台詞に頼るよりも、エピソードの積み重ねの方が
登場人物の人間像に奥行きが出る気がする。
例えばアリスの母親のキャラや、二人の芸術家など、
あの言動に至る過去の出来事やいきさつが具体的に語られたら
もっと共感できると思った。

二人の乞食のキャラは、その点興味深い。
“堕天使”のような二人の過去、立場の逆転など、
怒鳴るだけでない台詞で紡がれるのが良かった。

ノートという儚いアイテムも効いている。
もっとその良さをアピールできるエピソードがあれば尚良かった。

せっかく自由な発想が許される分野である “この世とあの世”の話なのだから
作者の世界をもっと私たちに聞かせてほしかった気がする。
別の世界へ移動できる人はいるのか、どうやって移動するのか、
ノートはどんな人が手にできるのか、終わったノートはどうなるのか、
生まれ変わった記憶はどこかに残らないのか、何かの拍子に記憶が蘇らないか、
先に死んで行った者たちが生まれ変わったという証拠はあるのか…。
そういう小さな情報が積み重なることで、世界はリアルに立ち上がってくる。

芸術論よりも、作者の頭の中の世界を存分に語り表現してほしい。
こういうテーマを選んだ以上、時に宗教者の如く
観る者聴く者を惹きつけ、死生観を揺さぶって欲しいのだ。

それがあれば、おのずと“賑やかし”キャラは減って
核となるストーリーがくっきりするような気がする。



Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/02/08 (水) ~ 2017/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

誰にも“心に残るメロディー”はあることでしょう・・・。
切なくもあり、希望の光もひとすじ・・・。
素敵なドラマにちょっとウルウル。。。

「真夏の夜の狸御殿」&「ココナッツ・ホリデー シェイクスピアだヨ!娯楽座」

「真夏の夜の狸御殿」&「ココナッツ・ホリデー シェイクスピアだヨ!娯楽座」

大江戸ワハハ本舗 ネオ大衆演劇・娯楽座

「劇」小劇場(東京都)

2016/10/13 (木) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

今まで出最高の出来。もっとみんな集まれ!この一座はもっとでかい舞台でやらせたい!!!

戎緑地

戎緑地

玉城企画

アトリエ春風舎(東京都)

2017/02/02 (木) ~ 2017/02/05 (日)公演終了

満足度★★★

退屈スイッチがすぐ入ってしまいました。

ネタバレBOX

350mlビール缶24本入り段ボールを担いで帰る途中によく休憩していた公園でホームレスになったと思われる男や、男を探す妻など公演にたむろする人たちの様子を描いたパフォーマンス。

大量の封筒が敷き詰められていましたが、足で踏まれたものを再利用するのも嫌だし、捨てるのももったいないと思いました。

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