
杜町ペッパージャム
劇団ハーベスト
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
結成から4年。なかなかブレイク出来ずに解散の危機を迎えているガールズバンドの奮闘ぶりを描いた作品。舞台音楽は生演奏&生歌で披露され、ライブハウスの雰囲気とお芝居の劇場の雰囲気が両方楽しめる素晴らしい内容でした。音楽と芝居の絶妙な融合感はお見事。よくありがちなバンド内の問題と感情の移り変わりが丁寧に表現されており、約2時間があっという間に過ぎました。脚本、演出、舞台セット、BGM、演技力などどれを取っても満点に近い評価です。観て損なし。

今日は砂糖の雨が降るから
perrot
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/03/16 (木) ~ 2017/03/20 (月)公演終了
満足度★★
初見の劇団。ホンの中にきらりする台詞。
そして、アナログスイッチ秋本雄基さん、西村蒼さんが良かった。
秋本さんはアナログスイッチではなく、他劇団の公演で何回か。西村さんはアマヤドリの客演で拝見。
その他の出演者の方は初めての方ばかり。
あと、廣瀬樹紅さん、金森悠さんが配役の面白さもあったのか、観ていて良かった。
個人的にこのような表現は失礼になると思うのだが、冒頭シーン。「アマヤドリを観ているよう」と申し訳ないが思った。
物語を紐解く経過や、起→結の表現の仕方。
どうしても、そう、思えて仕方なかった。
いわもとよしゆきさんの書く台詞や、きっと、やりたい方向性は好きなのでもうひとつ、もう、ふたつ、踏ん張って、「伝える」って事を
自分でしかない具現化の表現を観たいと思った。
けして、嫌いな感じではないだけに、少し寂しい。
言葉をしたためるものが紙飛行機だったり、折り鶴だったり、「飛ぶ」事ができるものだったのは意味がありそう。個人的には好きな小道具でした。
前列を少ない配列にしたのは、増席し易いのもあると思うが、舞台配置との関係もあるかと。上手よりに舞台は組まれて、下手は動線が持たされていた。
バルコニータイプの2階部分も使用。
吉祥寺シアターや、花まる学習会王子小劇場も規模は違えど、そのような使い方が可能。
昔、むかしのおとぎ話。
人間が作り出したブリキと人間との共存が崩れていく。
明確な惡が少し、弱く、紐解く物語がふわふわしてしまう。
そこに起こった「こと」に対しての
「悲しみ」と「怒り」がもっと、明確になるとおとぎ話の
怖さというか、伝わったのかと。

アジア週間
上野ストアハウス
上野ストアハウス(東京都)
2017/02/24 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
満足度★★★★
台詞の無いフィジカルシアター。
今作は、前々作に観た「箱」よりも、「人間」がより浮だつイメージ。
鼓動の様な、脈の様な、打ち鳴らす音は、次第に変化し、
更に鳥の様な、ため息の様な、場末の酒場のケンカの様な、神に祈りを捧げる様な、不思議な「音」が聞こえ始めた。
観る人の解釈の枝分かれが多様な物がこういった表現だと思う
その多様性が、面白いし、色んな風景をそこに観る事が出来る。
「言葉」ととるか「SEX」ととるか、「愛情」ととるか「競争」ととるか。人の受け取るイメージが、ぐにゃりと、色んな形になるのが『PARADE』かと。
曖昧で良い。
きっと、受け取る人によって色んな解釈が出来そう。
凡人である自分にとって「倒れる」という行動は「マイナス」なイメージを受け、観ながら、痛感を共有するとともに、何故この人たちは、立ち上がるのだろうか?
と疑問が・・・。
まだ、数回公演を観ただけだが、「マイナス」からの「プラス」への熱量を感じるのは、何故だろう。
特に今作は「人間がコミニケーションを取るってそもそも、何だろう?」って観ながら思った。
人間関係が希薄になった時代にどんな繋がり方をするんだろう。
舞台上、行進する。
前へ
前へ
二人一組。
三人一組。
コミニティの広がりか、後半は人が増える。
段々、手を絡ませる。
肩を組む。
抱きかかえる。
押し出させる。
スピード感がある場面だが、足の動き、手の表現、どのような状況になってる人々なのか?
かなり、面白い。
そして、メタモルフォーゼするような、今までの着衣を点在するように脱ぎ捨てる、チガウ着衣を纏う、拾い集める、、、、。
そこからの場面は
解釈が大きく分れる気がした。
もう一度観に行こう。
観終って、正解など出せないが一番好きだなと思った。

ドラゴンカルト
劇団ショウダウン
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2017/03/23 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/24 (金)
めちゃめちゃ面白かったです♪ファンタジーのイメージが強いショウダウンがどんなミステリーを見せてくれるのか楽しみにしてたけど期待以上の面白さでした★【黒幕は誰か?】【今隣にいる仲間は本当に仲間なのか?《あっち側の人間じゃないのか?》】って展開は『20世紀少年』を読んだ時の緊張感を思い出しました★そして『踊る大捜査線』みたく刑事ドラマ的要素も含んでるんで、映画観てるような壮大なスケールを感じました☆★ショウダウンの新たな一面が観れた気がして大満足な一日になりました♪

BANRYU<蟠龍>
世仁下乃一座フェアアート/岡安伸治ユニット
d-倉庫(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★
これはもう演劇というよりパフォーマンス。役者さんの身体能力・鍛錬に拍手!ですが、私の好みとはミスマッチでした。〈蟠龍〉の物語なのに六ヶ所村へのメッセージに期待をしてしまって(もちろん批評精神はありました)…。昔の世仁下乃一座を観ていた者の発想です。

時をかける稽古場2.0
アガリスクエンターテイメント
駅前劇場(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了
満足度★★★★
中盤まではとても面白くて、ゲラゲラ笑っていたんだけど、この演出はやっぱりクドい。
それまでは、傑作の予感がしていただけにとても残念。

青春の延長戦
冗談だからね。
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

ハテノウタ
MONO
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2017/03/11 (土) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/03/11 (土) 18:00
座席1階1列16番
価格3,500円
いつもと同じく、楽しく切なく観させて貰いました。
いつもよりは切ない方が薄いかなとも思いましたが、社会がこんな感じなので、これぐらいがちょうど良いかな。。
女性陣に魅力的な役者さんが多く、舞台装置は素敵でした。
……っていう、なんという軽い感想だ。。。

しなやか見渡す穴は森は雨
北九州芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2017/02/26 (日) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/03/04 (土)
価格3,000円
“ラブ”にまつわる、嘆きの喜劇
と言いながらも、観ながらシリアスなものがお腹の中に留まっていく感じで、単純に面白かったと言えない不思議な肌触りの舞台だったかな。。(アバウトだけど。。)
当て書き?で、それぞれの役者さんの持ち味を上手く生かした、役者さんもそれに応え、見応えのある舞台でした。。
いまだに感想を整理できてないけど。。

R・プロジェクトの学園天国!
喜劇団R・プロジェクト
遊空間がざびぃ(東京都)
2017/03/23 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了

怒りの旅団-アングリー・ブリゲード-
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/03/16 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
前半と後半で違う役を演じる際に、どんな役なのかを説明するのではなく、登場人物として存在、反応するのがとてもいいと思います。小劇場で舞台美術の大きな変化を見せてくれて贅沢でした。
上演時間は約2時間40分、休憩なし。てっきり休憩があるものと思っていましたが、ぶっ続けですした。

怒りの旅団-アングリー・ブリゲード-
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/03/16 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★
魅力のある若手俳優たちが、骨太な戯曲に挑んだ意欲作。
2役も、その意味付けがはっきりしていて、こちらに訴えかける。
が、やはり長い。
それぞれの人物が見事に書き込まれて、そこに作品の力を感じたが、それでももうちょっと短くできる箇所があったと思う。

灰色オセロ
八焔座-Yaenza-
ひつじ座(東京都)
2017/03/15 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★
価格3,500円
出演者のキャラクターとbehindstoryと相関図をしっかり設定し 劇場に投入したら こうなりましたという作り方なのかなと感じました
なので散漫と感じる方もいるかもしれませんが それぞれのキャラクターに思いを馳せると 深く味わえる作品だと思います

萩咲く頃に
トム・プロジェクト
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2017/03/21 (火) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
親子、兄妹の機微が見事に描写され、これ以上ないと思えたほどの家族ドラマ。
原発問題もテーマとして描かれていますが、圧倒的に心に迫ってくるのは、震災の先にも息づく濃厚な家族の人間模様。
音無さん、大和田さんをはじめとする全ての役者さんの演技に魂が込められており、否が応でも舞台に釘付けになります。
終盤、家族全員が揃った場面からは誰の表情も見逃したくないが為、眼が非常に忙しく嬉しい苦労をしました。
いつまでも拍手を送り続けたいと思った素晴らしい公演でした。

GOLD RUSH 2017
GOLD RUSH 2017 実行員会
はまぎんホールヴィアマーレ(神奈川県)
2017/03/17 (金) ~ 2017/03/19 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/03/19 (日)
主演の田中康寛くん目当てで複数回観劇しました。
鑑定団でおなじみの北原さんと親友の矢野さんの青春時代の実話。
当時の衣装はレトロでカラフルで素敵。
生バンドの演奏に合わせて、歌って踊るのを手拍子しながらの観劇は楽しかったです。
出演者が多いので、ゴチャゴチャするのかと思いきや…オモチャ役だったり、モブだったりを演じ分けてメインの邪魔にはならなくて良かったです。
北原さんのアフタートークで現在の矢野さんの状況等を聞いてから観た回は、作品の重みを感じられましたが…作品中だとさっと流れるので伝わりにくかったのは残念。

青春の延長戦
冗談だからね。
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/03/23 (木) 15:00
3つの「世代」のお話。同時進行なのでちょいと混乱もするが、ちょっとすると気にならなくなる。
なかなか、設定とかセリフに気の利いたところがあるので、面白く観られる。
なんとなくメッセージがわかるのだけど、大きなところで(台本読んでも)ちょっとまだ???なところもある。そんなん考えちゃいけないのかあ、とも思いつつ。
時間はちょうどいいかも。

umami
サスペンデッズ
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/03/18 (土) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/22 (水) 14:00
前回に引き続き、劇団員3人だけの公演。
とても、早船さんらしい作品で、毒もなく、心から楽しめる舞台でした。
随所に、人情を感じられて、清涼感のある作品でした。
女性がいないのは、ちょっと寂しい気もしますが、3人のチームワークが抜群で、この劇団の十年来のフアンとして、とても清々しい居心地の良い、観劇タイムとなりました。

怒りの旅団-アングリー・ブリゲード-
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/03/16 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/18 (土)
面白かったです。役者たちのレベルがとても高く、舞台美術も素晴らしいものでした。
上演時間は確かに長いですが、無駄に長いわけではなく、確かに必要な2時間40分でした。
長くても、これ程までに中弛みも無く、全くテンションが落ちない作品を他に知りません。
休憩さえあれば、3時間でも良かったぐらいです。
岡田あがささんは柿喰う客の公演で何度も見たことがありましたが、今回は特に良かったです。
終盤の長台詞の場面では、自然と涙が流れました。
心に残る台詞が多く、戯曲の販売が無いのがとても残念です。

ドラマアカデミーArt-Loving第一期生 俳優クラス・社会人クラス修了公演
Art-Loving
スペース29(東京都)
2017/03/23 (木) ~ 2017/03/26 (日)公演終了
鑑賞日2017/03/23 (木) 19:30
俳優クラスを観劇。短編11本のオムニバスで、俳優自らが作劇したとのこと。
通常の演出家による芝居とは違い、感覚や感性を重視している。
そのためか、観客目線で見た時の足りない部分、舞台全体としての視点が不足しがちであった。これは、この公演の趣旨からしたら致し方ないことなのであろう。

「幸福の黄色い放課後」/「幸福の黄色い10日後」
キ上の空論
サンモールスタジオ(東京都)
2017/03/23 (木) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
6劇団の短編を集めた『15 Minutes Made』で気になっていたが、本公演は初観劇。最初に「幸福の黄色い10日後」。短編での好印象は間違ってなかったと確認できた。時間を遡ることで、謎解きのようになっている構成は面白い。
「幸福の黄色い放課後」も見てきた。飽きさせない構成、役者を魅力的に見せる演出に才能を感じた。