
女吸血鬼カーミラ
TremendousCircus
シアターシャイン(東京都)
2017/06/16 (金) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

レプリカベロニカ マークⅡ
劇団前方公演墳
小劇場B1(東京都)
2017/06/14 (水) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/17 (土) 14:00
劇団前方公演墳『レプリカベロニカ マークII』@下北沢・B1劇場
マークⅡってことはⅠがあったらしいいが、Ⅱだけを観ても全然OKでした。
昨今の政治状況などに風刺的要素を交えつつ、攻殻機動隊のような近未来SF要素をまぶし、前墳が仕上げると、という作品でしたね。
終わりは次なるストーリーの始まりでもある訳で、Ⅲへの期待も大きく膨らみます。
次は20周年公演だそうで、おめでとうございます、ですね。

チェーホフ『かもめ』
演劇集団アクト青山
調布市せんがわ劇場(東京都)
2017/06/13 (火) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

お前にも罪がある
劇団fffff
王子スタジオ1(東京都)
2017/06/15 (木) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
半世紀前、十代だったボクは安部公房を変格の推理・SFとしての好んで読んだ。今日、拝見させていただいて、別の思いを強く持つようになった。私ごとを優先して、見て見ぬふり・無かったことにしてしまおうとする、俗物根性が痛々しく演じられているように思われた。50年の時を超えて、今も通用する挑発の声ーーおまえにも罪があるーーが聞こえてきます。

「ファンレターズ」
劇団ガソリーナ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/06/13 (火) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★
6/17の未浜杏梨×植野祐美の回を観ました。不勉強で今回出演している他の役者さんも含め、知らない女優さんばかりですが(舞台を見てCMに出ていた人だと分かりましたが)、他の組合せだとどういう風になるのか、それも観てみたいと思いました。あと作家さんを演じた未浜さんが、ファンの方を演じるとどうなるのか?とかも。

父娘旅情
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2017/01/03 (火) ~ 2017/01/09 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/01/09 (月)
本格的な落語を起点に、三本の時間軸を交互に演じながら話が進む。
1.妻の故郷へ旅を続ける父娘(現在)
2.親子三人でのドタバタストーリー(旅に出る前のエピソード)
3.夫婦が出会った頃~結婚/出産を描くストーリー(数十年前)
※1.2とは別の若い演者が夫婦を演じる。
「半七」と「おつう」のベテラン夫婦は二人の息がぴったりで、
本当は赤の他人という事を忘れてしまう。
当たり前のように夫婦に見えた。
さすが熟練の匠の技。
娘のおりん(林田真尋さん)は、
初舞台だと聞いたのに全くそのように見えない。
お父ちゃんとの父娘喧嘩に本気でぶつかっていく、
本当の娘のように遠慮のない体当たりの演技。
初対面で、初舞台でここまでできるには色んな躊躇があり、
やり取りがあり、思い切りぶつかる人間関係を作れるまでに
色んな苦労があったんだろうなと。
特に驚いたのが最終日。
公演期間中にもう何度も何度も同じ事を繰り返しているはずなのに、
驚く場面ではまるで今初めて聞いたような新鮮な反応。
表情がとても上手い。
お目当ての桜井理衣さんは旦那さんと2人で旅の途中、
父娘と出会って一緒に旅をすることに。
半七が雨に濡れるシーンでは心配そうに空を見上げて場を作る。
お金や盗賊の話しにはそっと目を光らせて振り向く。
静かな伏線。
旅の途中のお父ちゃんの奇抜な行動も、
全て若き頃のおつうの言葉に繋がる。
芝居が進む度にその理由が分かる。
ずっと妻の言葉を大切に覚えていた。
不器用な夫婦愛に心が暖まる。
公演のDVDが届いて繰り返し見てるが、何度見ても面白い。
素敵な名作です。
しかしなぜ落語だったのだろう?というのが最後まで謎(笑)

レモンキャンディ
匿名劇壇
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2017/05/18 (木) ~ 2017/05/22 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/05/21 (日) 13:00
何が始まるんだろうと思わせる極端な傾斜のついた舞台でしっかり気持ちを捕まれ、楽しい開演のアナウンスとカウントダウンのあとは一気に最後まで楽しみました。役柄にしっかりはまって呼吸のあったお芝居はさすが匿名劇壇。
話の題材のとんでもない上空からの落下のような 突拍子ないあり得ないものが現実の中に入ってきたらどうなるという展開を、うまく転がしてまとめあげるのが毎度とてもうまい!今回も一気に最後まで楽しめたのもそこに対する安心感からかな。

ペーパーカンパニーゴーストカンパニー
OIL AGE OSAKA
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/06/14 (水) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
息つく間もなく忙しい場面としんみり切ない場面の緩急。伏線の効きと幽霊の設定が面白さを増幅させてる。とても面白い。

レプリカベロニカ マークⅡ
劇団前方公演墳
小劇場B1(東京都)
2017/06/14 (水) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
前作のレプリカベロニカを超える激しいアクションや、随所に散りばめられる笑い、切ないシーン、考えさせられるコトバ...
時間の経つのが早く、もっと観ていたい!終わらないで!って思える作品だったな。
すみれのあんな表情見せられたらこっちも泣いちゃうよ。
客演の方々も凄く良かった!
再演して欲しい作品でしたね。

レモンキャンディ
匿名劇壇
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/05/26 (金) ~ 2017/05/29 (月)公演終了
満足度★★★
故障した飛行船の7日間を描いた群像劇はテラスハウスのような様相でどこかコミカル。恐怖はありますが、やり遂げられなかった夢や残した家族…つまりこの世への未練が薄く感じますし、「性欲」「食欲」が動物状態で出ることもありますが、最後まで理性が充分残っているように感じました。最初は不思議に感じたのですが、「若い人たちの時代感覚なのかもしれない」と思ったら、むくむくと興味がわいてきました。日本の未来は「落下」していくように不安だけれど、彼らは実に理性的に淡々と受け入れているのかも…それは上の世代が簡単に批判できない、現代を生き抜く合理的リアリティーのような気もします。対話の切れ味もよい(「絶対曲げちゃいけない間接曲げた」「そんな間接ないだろ」は笑いました)。劇中、レイプの扱い方には違和感が残ります。有料パンフだけではなく、当日パンフにも配役表がほしいと思いました。

ホールドミーおよしお
オフィスマウンテン
STスポット(神奈川県)
2017/05/24 (水) ~ 2017/06/10 (土)公演終了
満足度★★★★
「全身がアンテナなのでわ!」というような俳優たちの演技体にびっくりしました。役者のつまらないかっこつけが入り込む隙のない、高い集中力! それゆえに逆に際立つ存在感! 言葉や音や空気によってぐにゃりと変化していく面白い身体! こういったユニークな作風は、「ストイック」になりがちですが、ユーモアが舞台に風通しのよさを生んでいました。独特の文体を持つ戯曲は、「個性的な言語感覚」と「ただのダジャレ?」の狭間をいったりきたりしつつ、確実にこの世界を立体化するために必要な旋律を持っています。

『あゆみ』『TATAMI』
劇団しようよ
アトリエ劇研(京都府)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/15 (月)公演終了
満足度★★★
まず、同時代の作家、しかも自身が演出していて、ある完成形とも言えるver.が誕生している、さらに言うとファンも多い作品に挑むという冒険心が天晴れと思います。男性でも女性でもない、汗くさい「人間」としての人物造形は新たな発見も多く、また、キュートな俳優陣の魅力を伝えるものでした。生演奏のオリジナル音楽も心地よく、世界を弾ませました。原作の持つある意味保守的な女性像への批評性を随所に感じる演出は、チャレンジングな試みとして面白いと思いました。が、その多くが、解答としてうまく機能していたかは疑問を感じました。多くの先鋭的な演劇人を輩出して来た京都に、こういった挑戦的で生きのいい集団がいるのは、とても嬉しいことです。期待しています。

罠々
悪い芝居
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
満足度★★★
生き方がわかれてしまった友人との再会、その会わなかった時間が生み出してしまっていた距離。軸となるモチーフは多くの人が人生の中で出合うであろう苦さで、そこを思考する流れは魅力的でした。どろどろっとした感触と、入り組んだ迷路のようにあちこちへ飛ぶストーリーテリングは独特。バラエティー溢れる数々の演出アイデアは素晴らしいのですが、整理すれば物語の骨格や詩情や言葉がより浮かび上がるのではないかと思いました。

「漢達(おとこたち)の輓曳競馬(ばんえいけいば)」
道産子男闘呼倶楽部
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2017/04/05 (水) ~ 2017/04/09 (日)公演終了
満足度★★★
人生の挫折とそこからの再勝負、ストレートな物語。台詞が説明的と感じる部分もありましたが、うまくて味のある二人が役を膨らませ、演技を堪能しました。一人の男の成長物語、もう一人は心の中の葛藤、脳内の対話相手だとも考えられます。90分のコンパクトさもあり、演劇初心者にも「舞台って楽しいな」とすっと受け入れられそうなドラマ。北海道出身者たちばかりが集まった公演を、札幌で上演するというアイデアもステキだと思いました。自由席の観客と行列をつくった当日券の観客を段取りよくさばいて満席の会場を開演時間ぴったりに始め、諸注意アナウンスも気持ちよい制作手腕も特筆ものでした。

不忍池にて
Theatre MERCURY
駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)
2017/06/16 (金) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★
因果応報というか、世間て狭いというか、誰もが抱え込んでいる心の闇を半分抽象的に描いた怖いステージ。資金に限界がありそうな学生劇団にしては豪華なセットでびっくり。

ハムレット
ゲッコーパレード
旧加藤家住宅(埼玉県)
2017/03/31 (金) ~ 2017/04/10 (月)公演終了
満足度★★★
『ハムレット』を民家で上演するというコンセプトにワクワクしました。台所をアクティングエリアに、出演者はたった3人。さまざまな手法や演技、ポップな美術で、かなりデコラティブ。

時をかける稽古場2.0
アガリスクエンターテイメント
駅前劇場(東京都)
2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了
満足度★★★
タイムトラベルものは数あれど、それを“小劇場あるある”に重ねた趣向に大いに笑いました。シチュエーションコメディーという技術的に難しいことに果敢に取り組んでいる姿勢も作品からビシビシ感じられ、演劇をあまり観ない、広い層に訴える可能性があると感じます。スピーディーに展開しなくてはいけなく、テンポが命なだけに、役者たちが「準備した演技を繰り出すのに必死」な感じに見えてしまうのが惜しいと感じました。観客を案内する場内係の手際がてきぱきとしており、当日パンフレットに載っている情報(あらすじ、キャスト表、各役者のSNSなど)もコンパクトで周到。制作手腕の高さを感じました。

遠くから見ていたのに見えない。
モモンガ・コンプレックス
BankART studio NYK 3C gallery(神奈川県)
2017/03/18 (土) ~ 2017/03/19 (日)公演終了
満足度★★★
中央の柱が死角を生む使いにくい空間を逆手にとって、「見えないこと」で広がる世界を展開。座る場所によって「違うものを観る/しか観られない」という演出は、人間の「限界/可能性」にも考えられます。親子で観られる席というアイデアもステキで、小さな観客と一緒の空間を過ごす体験は大人にも楽しく、そこには我々と違うものを観ているであろう「子供たちの視点」という別のアングルも加わるのです。

北欧神話の世界
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2017/06/13 (火) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★
いつものことですが、いろんな方面(アニメだったりゲームだったり今回は特に声優さんだったり)の元ネタを知っていたらもっと笑えるのかもしれません。当日チラシに、ある方が制作の女性がいったひとことを紹介しているのですが同感です。と言いつつ「ギリシャ神話」よりなじみのない「北欧神話」ですが読んでみようかと思います。

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した
ロロ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/03/04 (土) ~ 2017/03/13 (月)公演終了
満足度★★★
「高校生に上演してほしい」というコンセプトは面白いと思いました。若い人たちの気分をすくいとった戯曲は巧み。テンポも言葉選びも演出も「今」を充分に感じさせるもので、現代の観客に違和感なく演劇を楽しませる仕掛けに溢れています。しかし想像していたより10代の人たちの肉体で演じるからこそ見えてくるものが多そうな戯曲で、出演者はチャームのある女優ばかりなのに、彼女たちのポテンシャルが生きていないように見えました。