最新の観てきた!クチコミ一覧

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罠々

罠々

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

いろいろ心を掻き回されました。

空と雲とバラバラの奥さま

空と雲とバラバラの奥さま

クロムモリブデン

吉祥寺シアター(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★

バラバラの奥さまは、ほんとうにバラバラでしたね。

ネタバレBOX

毒を飲んで・・・という出だし、2人の旦那と4人の嫁という設定は、ちょっと理解が難しい展開でした。音楽が効果的に盛り込まれていて、引き締まりました。最後のシーンは迫力がありました。最後は、何が言いたかったのかな、と呑み込めなかった印象です。
この街がなくなる

この街がなくなる

MICOSHI COMPLEX

荻窪小劇場(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★

街がなくなるのか、街がなくなることを防ぐために、どんな展開が繰り広げられるのか、わくわくさせる予感がありました。

ネタバレBOX

登場人物のインパクトが小さかったです。そして、ストリーは何を伝えたかったのか理解が追いつかなかったです。同窓会の招待状から町おこしへつなげること、そして、エースがしだいに協力していく展開が、どうも頭に入ってこなかったです。たかこさんの立ち位置(立場)が難しいですね。死んだはずが、生きていた?では、前半の展開はなんだったの?みねふじこは、登場がおもしろそうな予感がしたので期待しましたが、また、出だしがおもしろうそうな感じがしたのですが、後半にいくにつれて、しりすぼみな印象です。笑いがところどころに盛り込まれていましたが、笑えなかったです。
北へんろ

北へんろ

劇団俳優座

シアターX(東京都)

2017/04/13 (木) ~ 2017/04/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

超ベテラン、老舗劇団のステージだけあって、抜群の安定感。人は喪失にどう対処して行くのかを真面目に考えたマインドトリップの2時間半。

人生の大事な部分はガムテで止まっている ≪現代編≫≪大正時代編≫

人生の大事な部分はガムテで止まっている ≪現代編≫≪大正時代編≫

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/04/05 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

価格3,800円

現代編に続き大正時代編も、怒涛の圧巻コメディ!衣装含め大正時代な風情とともに、緊張と緩和の絶妙さに終始大爆笑!終盤の展開も驚きあり。ガムテあって良かったと本当に胸を撫で下ろします。現代編観てなくても十分楽しめます!超絶オススメ!

ちはやぶる神の国

ちはやぶる神の国

演劇集団アトリエッジ

新宿村LIVE(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!熱海殺人事件で、見たひとがみつひでを熱演していた。

これは、非常におもしろい演劇でした。はじめから、おわりまで楽しめました。

ネタバレBOX

荒木村重の謀反,これはどこかで聞いたことがある。織田において,重要なはたらきをしてきた人間が,どうにも織田信長についていけなくなった。あのような気性では無理もない。織田側から,村重の説得にあたり,逆に幽閉されて事件後かろうじて復活するのが,黒田如水だったと思う。

前半の見せ場だったのは,この荒木村重を織田方が攻めて滅ぼしてしまう場面だ。実際には,村重自身は命をまっとうして,仏門にはいる。しかし,見捨てられた一族郎党は,無残な結果になる。織田信長の恐ろしい一面である。

もうひとつ印象的だったのは,織田信長の妹,お市の方だ。彼女は,織田信長が,浅井・朝倉を敵に回すと悲劇のひととなる。結局,子どもたちを連れて,夫から離れる。このときの,お市の方の気持ちはいかがだったろうか。劇中の描き方はなかなか素晴らしいものだったと思う。

最後に,本能寺の変。もともと,桶狭間で不意打ち的に今川義元を殺害した織田信長が,今度は自分が落とし穴に落ちるなんてなんて間抜けなんだろう。

本作品では,明智光秀にむざむざと討たれたのは訳ありという設定。たしかに,そこまでいかなくとも,少々齟齬はあったかもしれないが,光秀に反旗を翻されるとは思っていなかったとは思う。むしろ,信頼していたから,無防備だったのかもしれない。そこを,狙い撃ちにされた。

演劇の中で,信長小姓衆,森蘭丸・力丸がおもしろかった。織田信長は,美少年が大好きだったのか。そして,一方で,羽柴秀吉・柴田勝家・前田利家・徳川家康などの総出演で舞台は盛りあがっていく。なんと,楽しい演劇。

一番光のは,やっぱり,明智光秀,に尽きる。
あと,「どけえ!」濃姫の腰元・葛。
面白い作品。そういえば,武田勝頼も出てきた。武田家は,家康に救済された。
土砂降りぶりっこ

土砂降りぶりっこ

ピヨピヨレボリューション

劇場MOMO(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/22 (土) 14:00

二度目の本役公演を観劇。
シャッフル公演を挟んだので、新鮮に感じる。
魔女の登場シーンがかっこいい。
そして、美女の登場シーンは神々しい。
どちらも舞台照明が綺麗。
好みが分かれると思うけど、私は
今村トーニュと東ピルクが好みだ。

好き

好き

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/04/21 (金) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

「好き」のタイトルから甘酸っぱい恋愛ストーリーなんてはなからこの劇団さんに対して予想してなかったけど、やはりそんな単純明解な恋愛モノなわけがなかった。攻めてるなとも新しいチャレンジだなと思った演出も多々あり、新境地かと思いきや5454さんの舞台以外の何物でもない舞台で、凄まじい満足感と余韻に浸って帰り道は幸せな気分になれる。
めちゃくちゃ面白いよと人に薦めたくなる舞台でした。舞台はじめての人にもおすすめ!すっごい笑えるし思考も動くし、気持ちも動く。
毎公演進化する劇団さんなので、千秋楽までどうなっていくかにも期待!

星空ハーモニー

星空ハーモニー

Southern’X

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/22 (土) 13:00

座席1階1列

7公演目の観劇(♭チーム 4公演、♯チーム 3公演)
高校の合唱部のお話ですが、みんな、高校生に見える、というか、観劇中は、疑問を持たない。
終演後のアフターイベントのトークなどで、?(笑)と思う時もあるが、皆、その役を、的確に素敵に演じている。
♭チーム 、♯チーム、チームとしてまとまっていて、かつ、チームの個性も魅せてくれる。

人生の大事な部分はガムテで止まっている ≪現代編≫≪大正時代編≫

人生の大事な部分はガムテで止まっている ≪現代編≫≪大正時代編≫

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/04/05 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/22 (土) 13:00

現代編・大正編共に観ましたが、数人が動くのではなく、キャスト全員が一斉に動いたり、スピーディーに動かす所とゆっくり間を使う所とを上手く使っている印象です。

えっ、そこでというような意外性も当然盛り込んでいるので、飽きずに観れる面白い作品です。

ナイスコンプレックス

ナイスコンプレックス

ナイスコンプレックス

調布市せんがわ劇場(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

第7回せんがわ劇場演劇コンクール オーディエンス賞受賞記念公演にして、この劇団の10周年記念公演第二弾でもある。
チラシにある説明文_認知症または法曹関係に興味がある人は、公演である事件のことを連想するだろう。この認知症に関する事件は多くの注目を集めたが、社会福祉制度にも関心が持たれ、本公演では、その部分は母親との約束事として切り離している。もっと言えば、制度面は切り捨て、母と子(息子)という人間ドラマという視点で描いている。

この劇団は、いつもであれば主宰のキムラ真氏が脚本・演出を手がけるところであるが、今回は演出を弦巻啓太氏(弦巻楽団)へ依頼している。当日パンフにキムラ氏は、初めてプロデュースのみの参加で、稽古場に全く顔出さなかったと記している。それを受けるように、弦巻氏は、家族をテーマにした作品は一本もなく、親子が登場した作品さえ殆どないと書いている。しかし、両者の思いはしっかり伝わるような…。先に書いた社会福祉という制度(枠)を外す事で、より親子関係が鮮明になり感情移入し易くなっていた。<★の回>
(上演時間1時間50分)

注目を集めた事件だけに、その裁判記録(事実)だけを追うのではなく、この公演では懸命に生きてきた親子と温かく見守る人々を描いている。
なお、判決とその後日譚は事実と違い、希望が持てるように感じたが…。
(2017年4月24日追記)

ネタバレBOX

京都地裁の認知症母殺害(心中未遂)事件…公演では舞台背景を北海道、主人公(被告)を劇団作家にしているところが違うが、事件の概要(経緯)は踏まえている。

舞台セットは、心象形成をするような、情景の作り込みはしない。どちらかと言えばシンプルで観客に情景・状況を想像させるようなもの。段差のある舞台奥はカラーBOXを一面に置き、客席寄は半円型で場面によって裁判所被告席をイメージさせる。上手・下手に各1脚(検察官・弁護士席)、また別シーンでは上手側にスナックの出現をイメージさせる。

公判で明らかになった事柄をしっかり取り込んでいる。その印象的なシーンとして、母親の認知症は症状が悪化し、おにぎりの包み紙を食べたり、「キツネがいる」と言って天井を叩いたりする。真夜中に外出し、徘徊して警察に保護されたりもする。生活に窮し自分の食事を2日に1回にし、母親の食事を優先する。さらに暮らしが困窮し、死出の旅路で2人が向かったのは繁華街だった。どこに行きたいかと尋ねて、母親が「人の多い賑やかなところへ行きたい」と行ったからだ。2月1日。雨が降っていたのを、北海道を舞台にしたことから雪を降らせている。そして厳しい冷え込みで車椅子の母に防寒具をかける。それから何時間か過ぎて…。
介護の大変さは、弁護士の家庭にも負わせ、特別なことではないことを強調する。

この公演では主人公を劇作家にしているが、生活苦の中でバイトを掛け持ちし介護を行い時間がない中で創作を続ける。自分の芝居を楽しみにしている人がいるから。その最愛のファンは母親であった。内緒で息子の芝居を観、その過去公演のチラシを持ち歩いている。10周年記念公演におけるキムラ氏のメッセージのようでもある。

この公演の見所であり魅力は、役者の演技力であろう。主役の和田健介(濱中太サン、幼少期の荒賀弓絃サン)とその母親・和田宏子(早野実紗サン)以外は、配役が変わる。特に早野サンの老け役は哀切を感じさせる見事な演技であった。

舞台技術-その照明効果を最大限に引き出すため、セットは白色を基調にした淡色にしている。照射する色彩によって情景・状況がイメージさせ印象付ける。ラストは事件当夜の雨を雪に変え降り積もらせる。実に感動的なラスト。

次回公演を楽しみにしております。

罠々

罠々

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/21 (金) 19:00

"メロメロたち"に続き、今回も石塚朱莉さんとのコングロマリットが最高に楽しい。
是非また見てみたいと思いました!

罠々

罠々

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

関西の劇団らしい世俗性とツッパリがあって、東京の劇団にはない元気がある。しかし、内容は80年代演劇ではやった自分探しだ。17年前が強調されるのは世紀の変わり目と言うことだろうが、若い人たちにとってはその後の20年は確かに閉塞状況に感じられたのだろう。テレビ番組にいいようにされた芸人コンビとか、男女関係、都市論などがちりばめられて舞台は進むが内容に新味がないので、ダンス風の演出、映像の工夫、白の衣装などで引っ張っていこうとする。それに飽きたころには終わるので、見ている間は確かに面白く見られたが、もっとフレシュな現代の青春ものが観たい。

再演「女学生J」

再演「女学生J」

牡丹茶房

d-倉庫(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★

言葉のセンスが抜群で演者も巧みで見ごたえのある作品。動線も完璧でよく練り上げられている。これからが楽しみな座組だと感じた。
しかしプロットが多すぎて逆に退屈し始め、長い2時間15分でもあった。

日常的な台詞、口語的な台詞には十二分の「実感」を感じるのだが、劇的なシーン、詩的な表現には作りものめいた響きがどうしても拭えない。おそらく後者には技術や想像力がいるのと、プロットが多いせいで、whatが多すぎてhowがあまり描かれていないからかもしれない。勿論、演者の方でそれを埋めるという方法もあるかもしれないけれど。
とは言え、演者、作演ともにとても可能性を感じるので、次回は少しプロットを削って、演劇ならではの余白を楽しめる作品で観てみたい。

ルート67

ルート67

劇団あおきりみかん

豊田市民文化会館(愛知県)

2017/03/25 (土) ~ 2017/03/25 (土)公演終了

満足度★★★★★

ヒーローは熱く、友情はじんわりと。

ネタバレBOX

3月に見た芝居。
おもしろさを、言葉にして残そうかと。

■ヒーロー感たっぷり!
■劇中劇♪
■ギミックの楽しさ!

それでは、いきます。
 
 
■ヒーロー感たっぷり!
原色のボディスーツ。両肩にタイヤ。
そして、自信たっぷりな言い回し。
しょっぱなから、ヒーロー物の雰囲気。
華やかさのあるキャラクターは、好感もてる。

なぜか、ルート67を駆け足してるのは、ダッシュの演劇的表現。
絶えず、手足を動かしていたことに、驚いた。
「この道が好き」で「レース」ということを、これほど伝える動きはない。
前かがみになることで、走ってるようにしか見えない!

それから、オリジナル技も楽しい!
ターボ走法、磁石、回復系。
別シーンがカットインしても、飽きない演出になっていた。
まるで、アニメやマンガのような世界観だ。
 
 
■劇中劇♪
歩道を歩き回る、女の子。
見守る、コートの女。
そして、工事現場の人、店の人、役場の人。
友達のお兄さんまで、出てくる。

初めは、唐突に出た現代劇。
「ルート67」物語の外側なんだけど、交互にシーンを重ねていく。
まるでオムニバスのように、2つの独立した話に見える。
そして、終盤には話のつじつまが合って、人情話になる。オモシロイ♪

巧みなセリフまわしと、シーン割りの妙が、物語をドライブさせていた。
 
 
■ギミックの楽しさ!

この劇団、舞台を縦横無尽に使いこなしている!

吹き飛ぶ風景は、看板やダイナーが走り去る。
(黒子みたく)

カーブや方向転換は、左右からのスロープを使う。
キレがいいから、鋭角で曲がった感覚を味わえた。

また、レース模様が、対話になっている。
駆け引きで前後に動いたり、ぶっちぎったり。
(「湾岸ミッドナイト」「頭文字D」みたく)

お邪魔キャラも、岩かぶったり。
わけわからなさが、突き抜けてて楽しい!

夜間のヘッドライトを、LED表現。
手足を動かしてるから、クルマとして違和感ない。

極めつけは、舞台奥の垂直手すり!
金ちゃんの仮装大賞ばりに、走るシーンが垂直に見られる。
上空から、空撮した感じで、迫力あり。

シーンの切り替えが、暗転いらず。

現代劇のシーンも、街路樹やイスが動くし(笑)
(マトリクスばり)

芝居って、いろいろできる。
可能性に、感心しまくりだった。
 
 
■雑感

芝居の楽しさ、劇中劇、オムニバス。
なんか、遊園地みたいで、あっという間。
こなれた、というより、名人芸をみたような爽やかさ。

劇中のせりふにもあるように、
「ゴールなんて無いのかもしれない」。
何回でも見たくなる、華やかな芝居だった。
DVD 出たら、買うつもりです!
熱い話も、人情話も、好きなんで♪

ただ、困るのが1つ。
無性に、ドライブしたくなる。
ハートに火がついて、何かを目指したくなる。
昔した、国道の旅。
東海とは違うエリアで、したいな♪
眠り姫 快刀乱麻! 〜時計少女は螺旋の夢を見るか〜

眠り姫 快刀乱麻! 〜時計少女は螺旋の夢を見るか〜

劇団テアトロ☆マジコ

千種文化小劇場(愛知県)

2017/02/24 (金) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても幻想的!

ネタバレBOX

久々のマジコ。
活劇が、イイ味出してます!

見所は、大きく分けて3つ。
■大作感♪
■ワクワク感♪
■好きなシーン♪
では、いきましょう。

■大作感♪
当日に知ったけど、2時間半ある!
見終わったら、納得してお腹いっぱい♪
登場人物のストーリーが、それぞれ気になり、どうなるんだろうと思わせた。
ファンタジーというか、少年ジャンプ的というか。
ふわふわ感があるのに、アクションでひきしめる作り。
見せ場と話をひろげる所が、メリハリあった。
雰囲気や衣装から、骨太感があるのはスゴい!

■ワクワク感♪

TV東京ディレクターの本から、視点を借りて説明します!

★違和感が、オモシロイ。
お話の世界観が、異世界。でてくるのは、超能力者や自動人形、王子さま、お姫様。怪しげな人物もいる。
まとう衣装も、あざやかでカッコいい。

★調査感が、楽しい。
ストーリー進行が、オモシロイ。
各キャラの登場は、いきなりシーンがはじまるけど、終盤にむけて収束していく。
観客からすると、後のシーンにつながる楽しさがあった。

★発見感が、新しい。
序盤にバラの花が舞った場所が、終盤のカプセル置き場になっている。見たことあるのに、いつの間にかカプセルに、とドキドキ。
そして、姫がカプセルに眠ると思わせて、舞台下に登場。
スゴいと思えた。(楽しさにピントがあたる感じ)

■好きなシーン♪
・アドルフとローザが、セリフのかけあいするシーン。
 座った席がベストポジションで、撮影したいくらい(笑)
・ギフトの3人とアデルが、監獄でだべるシーン。
 敵味方なのに、立場がコロコロ変わっていたから。
・自動人形と職人とフランツのしゃべる人形論争。
しゃべるシーンから、マイムで人形ぽくなるところ。しゃべらないだろと、まくしたてるところ。
変化の幅があり、見ごたえあった。

■雑感

楽しいけど、キャラ名を覚えきれない(笑)
オモシロイからDVD 買いたい、と思えた。
『凪の砦』総収編

『凪の砦』総収編

烏丸ストロークロック

ナビロフト(愛知県)

2017/02/25 (土) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃縮した現実感が、感じられた。

ネタバレBOX

お芝居を見て、大きく3つあります。
■芝居の熱量
■颯爽とした感じ♪
■身体表現と豊かさ
それでは、いきます。
 
 
■芝居の熱量
ストレートに伝わるものがある。
心地よいセリフの音量。なじみある身のこなし。
まるで、ぜい肉のない、しぼった身体みたいに。

伝えたい分だけを、キチンと伝えきる演技。
ここまでくるのは、並大抵じゃないと思えた。
バランスがいい。そう書けば理解しやすいだろうか?
大きな声でなくても、声が通る。滑舌だけでなく、母音が聞き取りやすい。

舞台セットは、シンプルなもの。でも、視線や立ち振舞いが、場所や思い入れを想起させる。
BGMやパフォーマンスに頼らない、芝居本来の熱量。抑えながらも熱い気持ちが、上質な空間を作り出していた。
(アコースティックギターや風の音も、腑におちた)

物語も、役者も生きている。直感で、そう感じる。舞台上には、濃密な時間が現されていた。
 
 
■颯爽とした感じ♪

役者は、よどみなくキャラで居続ける。
タイミング待ちする様子もなく、時が過ぎていく。
「颯爽」としか呼べない♪

同時多発にしゃべり始めるシーンも、それぞれがそれぞれの時間を見せている。バラバラの動きなのに、水の波紋みたくキレイだ。
波紋が重なり、縞ができる。大きくみたら、動きの中の調和みたいだ。

今回は、総収編らしい。
しかし、寄せ集め感がない。
日常風景があり、エピソードになる。
ある時の景色が、目の前にある不思議。
いっしょに体験している感覚が、つきなかった。

イイね♪
 
 
■身体表現と豊かさ
映画のシーンを切り取ったのか?
そんな錯覚を、冒頭に覚えた。

跡地にたたずむ二人。
風だまり、凪の砦。
舞台道具のちぢれ紙が、枯れ草の音を立てる。
立つだけ。立ち位置だけで、何かを想像させていた。

また、日常シーンも、セットなしで棚や水道、座る人、ありし日の風景を描き出していた。
パントマイムというより、しぐさの強調。

例えば、箱があるから、中に何かを入れられるように。
しぐさがあるから、何かが始まることを予感させられた。
見えないはずのもの。過去の記憶。熱に浮かされたように、吸い寄せるものがあった。

人柄がかもす魅力ではなく。表現の積み重ねが引き寄せる何か。
確かに感じる。言葉にはできない想いを、表現しているんじゃないか。まだ、つかみきれない。
今はただ、豊かさと呼びたい。
 
※蛇足だが、アフタートークでは「能を意識した」とあった。能の幽玄さは、狐が化かしたような感触もある。
また、劇中には、神楽(かぐら)を踊る演出もあった。
 
 
■雑感
図師さんは、舞台上で景色になっていた。
独特の「没入感」を知るからこそ、演技の幅と深さが増していると分かる。

座組みの一体感が、あの芝居の充実感につなげたのか?
物語もさることながら、オモシロイ体験だった。

違う面も、ぜひ観てみたい♪
好き

好き

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/04/21 (金) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/21 (金) 19:30

初日、観てきました!素晴らしい作品!
「好き」という言葉の持つ意味、感情、その言葉を発する意義をこれでもかと掘り下げる知的探求の2時間。本編には甘い恋愛ドラマ感は漂わず、むしろ大いに茶化して笑いにも変えていく。
「好き」は人それぞれに感じる意味が大きく違う。誰が誰に好きって言うのか、あるいは言いたくても言えずにいるのか、これは日常に潜む大きな事件だ。
誰にとっても特別で、誰にとっても身近な「好き」をじっくり観察し、大いに笑い、ラストシーンへとつながっていく。ああ、なんてラストシーンだろうか。なんと幸福な気持ちになる作品だろうか。
是非とも劇場で観劇することをお勧めします。

ダズリング=デビュタント

ダズリング=デビュタント

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/04/21 (金)

一瞬、肌の合わない劇団か・・・と上演が始まって思ったが、20分くらい経つと、段々楽しくなってきた。
ドロドロ・・、人間の汚い恥部を垣間見るような貴族社会。
でも、そこには爵位と比例する品性は見当たらない。
ダルカラード・ポップの大原研二さんご出演と言う事で初めて観劇しようと。
感情の共有し易さとしては、難しい気がする。
ただ、力や、センスが無いと最高にカッコ悪くなるフィールドな気がした。
この紙一重な感じは凄い初見の人間があれやこれや言うのは差し出がましいと思うのだが。
今作を初めて観た私は「もう一つの演出も観たかった」と強く思った。

村上誠基さんが個人的にはMVPかと。
普段のおちゃらけしてる村上さんしか知らなかったので。

横文字の名前が弱い。
当日パンフに配役・役名・俳優名の記載があると助かる。
あと、初めましての俳優さんがいると、この役のこの方は?ってなるので、出来ればあると、その方のお名前を覚える事が出来る。

ネタバレBOX

公爵と、手紙を代筆する女性との場面が心に残った。人間のよどんだ思惑が絡みついてる場面が多いのだが、あの場面はなにか、温度が違った気がした。罪の懺悔で想い出してるのだが、きっと、侯爵の心が一番安らぐ相手だったかな。
この街がなくなる

この街がなくなる

MICOSHI COMPLEX

荻窪小劇場(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2017/04/20 (木)

価格2,800円

「町興し」とは、また難しい題材を持ってきたな、というのが第一印象。
何故なら現在非常に緊喫の課題であり、政府が頭を抱えている案件だからだ。
「地方創生」だの「ローカル・アベノミクス」だのと本邦トップの頭脳が知恵を絞って取り組んでいる課題をテーマにどのように描くのか、期待半分、不安半分。

ネタバレBOX

最終的な落としどころとしては悪くないところに落ち着いた、のかな。

ただ目的が「町興し」なのか「合併阻止」なのか、どうにも混乱がみられるように思う。
セリフ上は「町興し」を目的に動いているようで、しかしストーリー上は「合併阻止」を目的に動いている。

合併してしまったら町興しは頓挫するの? 無意味になるの? そんなことは無いだろう。
町の名称は変わるし、行政的な立ち位置は変わるだろうけど、それでもそこが過疎化していることには違いなく、盛り上げることは必要になってくる。

宣伝にノスタルジックコメディとあったが、個人的にあまり笑えなかった。
そもそも登場人物に応援したい、頑張ってほしいと思う人物がいない。むしろ不愉快な人物が大半。
不愉快な人物の行動はただでさえ眉をひそめてしまうのに、ボケ方が中途半端なものだから「え? お前それマジでやってんの?」とイラッとしてしまった。

一例を挙げると、走り込んだら芸術的能力が向上する(してない)と解説するシーン。
これ、どういう受け取り方していいのか戸惑う。
「ツッコミの時の手が早くなったぜ!」と喜ばれても「……お、おう」としか感想がない。
 (それで何か面白くなるの? まぁ、キレが良いとメリハリが付いて面白さが増すかもしれないけど、お前はそれ以前の問題だろ)
「そんなわけないじゃん!!!」とツッコミ不在のボケなのか、それとも「この人達の能力がどうしようもないレベルで低いこと」を描きたいのか戸惑う。


そういった違和感があるところとかコメディなのに「あんまり笑えない」といったことを除けば、ストーリー上に大きな破綻はなく、ちゃんとまとまっていたのでそこは評価したい。

登場人物に関しては、全体的に共通するなと感じたのが、キャラクターに一貫性がなく、どういう人物なのかが分からないこと。
前半と後半、また時にはその時々でがらりと変わるので違和感が凄い。
心情変化も急すぎて「え? そうなの?」ってなる。あれ役者さんちゃんと処理できているのかな。

以下、それぞれに対して思ったことを書いておきます。

◆エース:
序盤、乱雑でとっちらかった感のある舞台だったのが、彼の登場により一気に舞台が締まった。声の使い方も相まって空気が一変した。
他にもいくつか彼の仕草により雰囲気が変わったところがあって感心してしまった。いいじゃん。
もっとも性格は悪いけどな。
何なの? あの鼻につく立ち振る舞い。絶対、仲良くはなれそうにないな!
皆あいつを褒めていたんだけど、どうにもそんな風に感じられないので、ライトノベルであるようなどこが魅力が分からないけどモテまくる主人公みたいな違和感。

ところで、こいつ鷹子さんが殺されていたことを知らなかったけど、「現職の町長の娘が、町興しのためにアイドル活動をしていた際に、ファンに滅多刺しにされて、殺される」という非常にセンセーショナルな事件を知らないってどれだけ世情に疎いんだ。
世情に疎くても、そんなアイドルを撮った映像作品「アイドルが拾ったポエム(みたいなタイトル。憶えてない)」を監督し、賞を取った。モザイク目隠しあり(どんだけ隠したいんだ…)の映像作品だが、観る人が観れば分かるレベルということ。
マスコミからの取材は無かったのだろうか。
知らなかったということは無かったのだろう。あの映像作品って「知る人ぞ知る」みたいな? どの辺りの位置づけなんだろうね。


◆こっこ:
本作一番のクズ。勝手に人の職場に退職願い出すとか何なん? 間違いなく何かの法律に引っかかっているよね。
もし退職届を偽造していたとしたら、私文書偽造罪で引っ捕らえたいところ。勤め先視点で業務妨害でもいいかと。
登場人物はちょっと怒るだけで、すぐ許しているんだけど、なんで? 僕があんなことされたら懲戒免職に追い込むよ。
行政の担当者が自身の職務を遂行する上で違法行為に手を染めた。即刻クビにしてほしい人物です。

なぜ搦め手を使うんだ。正面から依頼せえよ。予算が10万円と桁が二つばかり足りないのが理由かもしれないけど、そういう卑怯卑劣な精神がもう無理。
そのくせ依頼を断られると、逆ギレして居丈高になる始末。マジ何なの?

ところで退職扱いにされた彼らは「ま、いっか」とのほほんとしていたけど、離職した後の各種保険の手続とかは大丈夫なのか? 失業保険を受け取りにハローワーク行かなくて大丈夫?
……まぁ、こっこが上手くやったのだろう。


◆マドンナ:
上記のように皆を退職に追い込んだ実行犯。自慢気に「私がやりました」と宣言していたけど、どゆこと? 
政治家って市民の支持がなくなればあっという間に無職。親御さん町長らしいけど、親子共々路頭に迷いたいのかしら。

あんなに心臓が強そうなインパクトある登場をしておきながら、色々言われたら簡単に心折れる。
お姉さんのことを思い出すだけで情緒不安定になっていたのに、お姉さんが生きていたのを知っても驚き度が皆とそんなに変わらない。
などなど、どういうキャラクターなのかが全然分からない。

役者さん的には色々やりたいんだと思う。
小ネタを沢山披露したいんだろうと思う。
でもそれがありすぎてキャラクターがブレすぎている。
それをまとめるのが演出さんのお仕事だと思うんだけどな。あれでいいの? 切腹ネタとか浮いてない?

「ブスネタ」が何回かあったが、かなり不愉快だし、そもそもこれが一番重要なことだが、全くもって面白くない。
登場人物への評価が下がるだけなので(だから、あそこで止めた、たまちゃんの評価が僕の中で高まった)、どういう効果を狙ったものなのかがさっぱり分からなかった。
マドンナじゃなくて「ヤミです」ってギャグ面白いか? なぜ顔を傾けるのかも分からないし、そこまで黒くないし。中途半端だなぁ。


◆たまちゃん:
本作において一番好きなキャラクター。また一番の良識人ではなかろうか。
鷹子さんの「ね、きんたまちゃん」への「ぶっ殺すぞ(だったか)」の勢いのある毒舌ツッコミは笑った。あのシーンは彼女の笑顔での緩急さも相まって白眉のシーン。
それでも本作のキャラクターの一貫性がないことからは逃れられない。
「東京に行きたい」っていうのはどこに行ったのだろう……。


◆つる:
マルチ商法? ネットワークビジネス? 名称は何でも良いけど、連鎖販売取引やってる奴。
これの何が宜しくないって「友達を無くす商法」と言われているように、その強引な販売において自身のコミュニティを崩壊させるところ。現に友達いなくなったみたいだしね。
もちろん連鎖販売取引自体は違法ではない。
違法ではないが、そのコミュニティを崩壊させるため、通常そこの管理者は内部での勧誘を禁止することが多い。
ギャグのように勧誘シーンが繰り返されていたけど、全く笑えないんだよなぁ。エースかこっこ、あいつを止めろ。上手くいく仕事も上手くいかなくなるぞ。
マルチタレントとマルチ商法をかけたギャグな気がするけど、たぶん気のせいだろう。


◆そうちゃん:
農家っぽくない農家の人。
地味。

……いや、ごめん。地味以外に正直感想がない。
頑張るシーンが一つあったけど、それって農家なら普通じゃない?
ちょっと考えてみて。
収穫できなかったら収入ゼロだよ? 経費だけかかって赤字だよ。三年も失敗しているんだよね。お金大丈夫? 破産するよ?
「また来年頑張ればいいや」だって。なんであんな簡単に諦められるんだろう。一年間収入なしってヤバくない?
凄く危機感が足りない。他に収入があって農家は趣味レベルでやっているんじゃないかってぐらい危機感がない。

もちろん結局たまちゃんのおかげで頑張るんだけど、マイナスがゼロになっただけなので、うーんって感じ。
まぁ、たぶん作中で一番のハッピーエンドなんじゃないのかな。お幸せに。


◆ケンちゃん:
少女漫画とホラー漫画は近しいところにあるよ! 少女漫画はホラーが多くてね。松本洋子先生とか犬木加奈子先生とか!(90年代の人間なので…)と語りたい衝動に駆られた。
ところがエースがホラーだと認識したのは「台詞が寒くて鳥肌が立ったから」というもの。
え? ギャグが滑って寒いからホラーってどんな認識なの。お前どんだけ漫画に対する素養がないんじゃ!

特徴的な喋り方と衣装により、売れないマンガ家というよりも売れないデザイナーっぽいなと思いました。


◆野球野郎:
コントのVR(仮想現実)ネタはお年寄りに分からないと言われて反省したので、コントのネタはVRにしましたって、もう意味が分からない。
元々は役者を目指してて~みたいな設定があったが、冒頭に「ゴドーを待ちながら」を引用したシーンがあっただけで、特にその設定が生かされることはなかった。
まぁ、マルチの女といい、色々フラフラしてて定まらない~ということなのだろう。


◆鷹子さん
ファンに滅多刺しにされたアイドル?
「彼女は殺されました」という発言で一気に世界観が重くなり、さらにその詳細が昨年起こった実際の事件に似通いすぎて、僕はその事件のことを思い出してしまい、一気に現実に引き戻された。醒めてしまった。
……この設定、どういう意図なのだろうか。
実際の被害者もあなたと同じようにあっけらかんと心身ともに回復するといいなと思う。

「回想シーンなのか現実のシーンなのかを混同させることで、一種の叙述トリックのような伏線としてある仕掛け」をしたいんだと思う。
やりたいことは分かる。
でもそれはあまり成功していない。
もっとやってエースだけじゃなくてケンちゃんにも見えるようになって「え? ケンちゃん、恋しすぎて狂った?」ってなってから「ちゃんと足もある本物」って出てきたら成功したのかなあ。どうかなあ。

エースの回想シーンで、普通なら止まっている状態であるはずのそうちゃんが介入してきて回想と現実の境界が揺らいだシーンがあったけど、そういう違和感を元アイドルさんのところにもさせれば良かったかなあと思いました。

ところでさらっと「死んだ振りしていました」で流されたところだけど、実際にどうやったんだろう。
やることリスト
1.医療関係者への口止め
2.リハビリは自宅療法で
3.死んだという噂を流す
4.警察や司法関係者には黙認させる
 (犯人の罪状が、殺人未遂事件と殺人事件では変わってくる)
5.マスコミに悟らせない。取材させない裁判を傍聴させない等、裏を取らせないようにする。

前述のように事件があまりにセンセーショナルなので、5.が非常に難しい。
「死んだという噂がある」だけでも彼らは動こうとするだろうから、その動向をいち早く察知して止める。
察知するのも困難だが、止める方法も非常に困難だ。口止め料という手を使おうにも親が町長である。政治資金規正法とか公職選挙法とかの法律に引っ掛かりそう。
いっそ開き直って死亡届を偽造するか。(公文書偽造)
秋田ヤバイな。

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