ルート67 公演情報 劇団あおきりみかん「ルート67」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ヒーローは熱く、友情はじんわりと。

    ネタバレBOX

    3月に見た芝居。
    おもしろさを、言葉にして残そうかと。

    ■ヒーロー感たっぷり!
    ■劇中劇♪
    ■ギミックの楽しさ!

    それでは、いきます。
     
     
    ■ヒーロー感たっぷり!
    原色のボディスーツ。両肩にタイヤ。
    そして、自信たっぷりな言い回し。
    しょっぱなから、ヒーロー物の雰囲気。
    華やかさのあるキャラクターは、好感もてる。

    なぜか、ルート67を駆け足してるのは、ダッシュの演劇的表現。
    絶えず、手足を動かしていたことに、驚いた。
    「この道が好き」で「レース」ということを、これほど伝える動きはない。
    前かがみになることで、走ってるようにしか見えない!

    それから、オリジナル技も楽しい!
    ターボ走法、磁石、回復系。
    別シーンがカットインしても、飽きない演出になっていた。
    まるで、アニメやマンガのような世界観だ。
     
     
    ■劇中劇♪
    歩道を歩き回る、女の子。
    見守る、コートの女。
    そして、工事現場の人、店の人、役場の人。
    友達のお兄さんまで、出てくる。

    初めは、唐突に出た現代劇。
    「ルート67」物語の外側なんだけど、交互にシーンを重ねていく。
    まるでオムニバスのように、2つの独立した話に見える。
    そして、終盤には話のつじつまが合って、人情話になる。オモシロイ♪

    巧みなセリフまわしと、シーン割りの妙が、物語をドライブさせていた。
     
     
    ■ギミックの楽しさ!

    この劇団、舞台を縦横無尽に使いこなしている!

    吹き飛ぶ風景は、看板やダイナーが走り去る。
    (黒子みたく)

    カーブや方向転換は、左右からのスロープを使う。
    キレがいいから、鋭角で曲がった感覚を味わえた。

    また、レース模様が、対話になっている。
    駆け引きで前後に動いたり、ぶっちぎったり。
    (「湾岸ミッドナイト」「頭文字D」みたく)

    お邪魔キャラも、岩かぶったり。
    わけわからなさが、突き抜けてて楽しい!

    夜間のヘッドライトを、LED表現。
    手足を動かしてるから、クルマとして違和感ない。

    極めつけは、舞台奥の垂直手すり!
    金ちゃんの仮装大賞ばりに、走るシーンが垂直に見られる。
    上空から、空撮した感じで、迫力あり。

    シーンの切り替えが、暗転いらず。

    現代劇のシーンも、街路樹やイスが動くし(笑)
    (マトリクスばり)

    芝居って、いろいろできる。
    可能性に、感心しまくりだった。
     
     
    ■雑感

    芝居の楽しさ、劇中劇、オムニバス。
    なんか、遊園地みたいで、あっという間。
    こなれた、というより、名人芸をみたような爽やかさ。

    劇中のせりふにもあるように、
    「ゴールなんて無いのかもしれない」。
    何回でも見たくなる、華やかな芝居だった。
    DVD 出たら、買うつもりです!
    熱い話も、人情話も、好きなんで♪

    ただ、困るのが1つ。
    無性に、ドライブしたくなる。
    ハートに火がついて、何かを目指したくなる。
    昔した、国道の旅。
    東海とは違うエリアで、したいな♪

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    2017/04/22 10:25

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