最新の観てきた!クチコミ一覧

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独立愚連飯店

独立愚連飯店

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★

[JSA]という映画を思い出した

各キャラクターが
よく出来ていて役者さんも納得の演技でした
ラストがちょい気になったけど・・・

何というか台詞の掛け合いとか間が巧いなぁと感じた
約1時間50分ほどの作品っす

ネタバレBOX

店に迫り来る足音の中
店内の皆が緊張感なさげに対応をしないトコが・・・
自分的にちょい不満~でしたわ

せめて料理の宅配してて
神出鬼没な女給仕が周辺の出入りをしてて・・とか
抜け道とかの伏線があったりしたら良かったのに~
この設定なら前半にコメディ要素で笑いも増やせるだろうにトカも思えたです

いろいろな設定は無理なく
リアリティもらしさを感じさせてくれてて好印象でありやした
光と影からの恵み

光と影からの恵み

BuzzFestTheater

萬劇場(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/04/27 (木) 14:15

座席1階E列8番

舞台右手でテーブルを囲んで座ったままの演技が多く舞台右手は私の席からはほとんど見えませんでした。役者さんの演技が見えて初めて面白さが伝わるのですがこれは残念なことでした。演出をされる方はこのことも注意してほしいと思いました。

愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

アナログスイッチ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

芯がしっかりしているし、笑いの塩梅が絶妙なので、切なくも頼もしい。

光と影からの恵み

光と影からの恵み

BuzzFestTheater

萬劇場(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/27 (木) 14:15

会社休んで観てきました!(笑)
それぞれの夫婦と取り囲む仲間の雰囲気がとても良く出ていて、一緒にいるような感覚になりました。思わす一緒に拍手したくなったりとか(笑)お父さん、良かったなぁ〜。
上原多香子さんもお姉ちゃん達に負けず良かった!
あんな奥さんいたら絶対に…。だね!
素敵な平日の午後でした(拍手)

愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

アナログスイッチ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演も観ましたが、途中から改めて本音と建前がよく出た素晴らしい作品だと認識しました。

ネタバレBOX

山間地域の山門村のバンガローが舞台。20代後半の同級生を中心に、村に帰ってくる者、残っている者、出ていこうとする者、外から新たに来た者などそれぞれの心情が明らかになる集団劇。

歓迎会の準備の様子や、甘酸っぱい男女の再会で油断させておいて、途中からそれぞれの立場の本音と建前が出てきて、そして一気に吐露されぶつかり合うところが素晴らしかったです。帰ってきた泉は親の介護のために戻ったのではなく、限界を感じたため戻ったとの指摘も痛烈でした。

勝手に意識し、切磋琢磨して追いつき追い越すのではなく、相手の失敗によって自分のところまで落ちてくることにほくそ笑むライバル意識の醜さの描き方も秀逸でした。

花まる学習会王子小劇場に馴染みの深い俳優たち多数という感じも良かったです。
「新宿コネクティブ アナザー1975」

「新宿コネクティブ アナザー1975」

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/26 (水)公演終了

満足度★★★★

私が好んでよく読む小説にありそうなストーリーで、面白く観させていただきました。
序盤、過剰にコミカルな演出に戸惑いを感じたものの、観終わってみれば“それ”が人物造形や作品のカラーに重要なスパイスだったんだなと・・・。
“後藤田文蔵”さんのムチャ振りは賛否両論あるかもしれませんが私は好きですネ。
“Azuki”さんの和服姿、とても似合っていて綺麗で、こんなママさんがいるお店なら通いたくなっちゃうかも(笑)。

「蝉の詩」

「蝉の詩」

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/04/25 (火) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★

前作で危機感を持ったが、今回はまあまあでした。

きっちりと観れました。

ネタバレBOX

「蝉」のように一生を目いっぱい生きてるなと思ったのは、鍋六と亀吉ですね。
さて、主人公(?)織枝は?

ラストシーン、何も無い老婆に「生きる」を強要する人々。何の意味があるのだろう?
彼女にこれ以上の何を求めさせたいのか?
作家の筆を疑問に思いました。

姉たちの応援と意思を継ぎ、ひとり社会に歩みだす織枝が描写がないので、彼女はどう生きたのか全く不明。アイスクリーム屋をやったことが語られるが、そこで彼女が得た喜びも悲しみも語られない。
なのに「まだまだ!」???
なにがまだまだ生きなきゃならないのだろう?
理解できなかった。
空と雲とバラバラの奥さま

空と雲とバラバラの奥さま

クロムモリブデン

吉祥寺シアター(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★

人間の心根にある悪意とその救済。己の業の免罪符のごとく他者の悪意に火を付ける。
観る者が様々な想いを抱き、考え、咀嚼する物語は、
もっと役者の表情が伺える小劇場がふさわしいと思われる。
舞台全体、役者相互の動きを俯瞰に観る大きな劇場では、
もっと理解しやすく賛否の感覚を持ちやすい展開が良かったと思う。
物語自体は興味深く楽しめたのですが。

フールオンザヒル

フールオンザヒル

劇団もっきりや

ART THEATER かもめ座(東京都)

2017/04/13 (木) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★

大学生の演劇を観た翌日に鑑賞したせいか、とろみのある円熟感を一層感じられる。
やりたい事を詰め込みました感も押しつけがましくなくソフト。
しかしながら、当事者の思い入れがストレートに伝わりにくく
当日パンフに様々な説明があったが、
舞台上で軽い説明的なサジェストがあると一層解りやすいかもしれない。
良く言えばアットホーム。
悪く言えばショッピングセンターのフードコートの様な
身内の集まり的な雑然さと客席の落ち着きのなさは一見の芝居好きにはちょっと辛い。
内容は、とても面白く興味深い。コーラス隊のみなさんも素晴らしい。
通常のお芝居もあるそうですが、それも観てみたいところ。

手、向ける

手、向ける

劇団あの窓

CCAAアートプラザ四谷三丁目ランプ坂ギャラリー(東京都)

2017/04/14 (金) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★

教室の様な小さな立方体空間に凝縮された人間の成長物語。
母娘の同性である関係性の軋轢と葛藤。半径5mの人間関係。
今まさに当事者が吐き出したような生声を体感する。
役者、演出、制作それぞれ荒削りながらも若い感覚の良さにあふれていた。

「遍在、或いは、いつもの軽く憂鬱な水曜日について」

「遍在、或いは、いつもの軽く憂鬱な水曜日について」

ヘアピン倶楽部

シアター711(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/04/26 (水) 18:30

「遍在」つまりどこにでもある話だ。考えるだに、展開を追い続けていると恐ろしくなっていく舞台である。結婚パーティの夜、そこに集う男女5人。この5人は、お互いの存在に気づかないのか、それとも気づこうとしないのか、話は双方向的になることもなく、ひたすらすれ違っていく。もちろん、彼らも相手を全く無視するというわけではない。一瞬、お互いを受け入れようとするが、そのささやかな努力さえも、失われたものを取り戻すことができない。その失われた状況は私たちの日常に遍在しており、明日の水曜日の朝を迎えることへの軽い憂鬱さを招いている。安部公房かルイス・ブニュエルの作品を思い出す、真実を露出させることによって成立した素晴らしい不条理劇。

ネタバレBOX

では、何がどこにでもあるのか。それはコミュニケーションの喪失。そもそも、結婚したという男女は存在したのか?そのような存在はなかったのではないか。どれだけ広い邸宅なのか判らないが、5人しかおらず、その5人はお互いの存在への意識は希薄だ。空間の喪失。彼らの時計は壊れるか、捨てられており、時間の観念も喪失している。テーブルに残された遺物のみが、彼らの存在を証明するかのようだ。一緒の行動(日の出を観に出かけたり、相手の似顔絵を描いたり、お茶を入れてあげたり、一緒に鏡を使ったり、そしてSEXも)は、常に自己の表明ではあっても、相互性を獲得することがない。
また、いつもの軽く憂鬱な水曜日はやってくるのだろう、日常という名の仮面を付けて。
ラストには、本当にぞっとした。「実存」という言葉を久々に思い出した。コミュニケーションなんて存在しない、それは束の間に現れる幻想だという表明は、私を暗澹とさせた。滅多に買わない台本を買った、もう一度この舞台の恐怖を確かめたくなったから。ただ、観客を選ぶだろうから、お勧めはしない。
ダズリング=デビュタント

ダズリング=デビュタント

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

【西洋画版】
客席という安全な場所から貴族という特権または富裕層の生態を覗き見るようなドキドキ感が堪らなく心地良い。公演の舞台美術が素晴らしく、会場に入った途端、物語の世界観に誘われる。観客は視覚から様々な物語を想像し、感覚を目覚めさせ開演が待ち遠しくなる。
公演は様々なテーマを孕んでいるが、それが広がり過ぎると物語を繋げるのが難しくなっただろう。先に記した視覚表現の巧みさに加え、登場人物の性格付けや立場などが丁寧に描かれ、2時間30分の長編であるが飽きさせることなく観(魅)せる。
(上演時間2時間30分 途中10分間休憩)

ネタバレBOX

舞台セットは高円寺・座1の天井部に近い通路まで使用し、登場人物が舞台下を眺める。その俯瞰したような視線は、見方によっては見下したような意味合いを持たせていたようだ。
舞台板は三方に違う空間を作る。上手側は館主人の寝室であり、中央が大広間、下手側に応接および別空間の牢獄を出現させる。天井からは額に入った夫人の肖像画が吊るされている。

梗概…第1幕は、貴族社交場での狡知、虚栄、嫉妬、羨望など虚飾の世界を妖艶な雰囲気を漂わせる。その華麗な社交場(館)の外では奇病(黒死病-ペストのよう)が蔓延し民が恐怖に慄いている。奇病の発症状況について、一見館内(特権階級)は安全と思わせるが、徐々に侵食してくる。また階級と貧富の違いを鮮明に現す仕掛けが牢獄である。第2幕は、下層民(獄に繋がれていた男)が貴族の虚栄の間隙に入り込み、強請脅迫をするようになり悲劇が…。物語は貴族という特権階級でも下層民でもなく、その中間的な市民階級である医者が狂言回しの役割を果たす。

物語は仮想世界…そこに見える人間の本性のようなものは、場所や時代に関係なく自分の感情を揺さぶる。決して気持ち良いとは言えず、むしろ嫌悪する醜さがある。仮面を付けた舞踏は優雅であるが、その下に隠された邪悪な心は、意識無意識に関わらず人が持っている感情であろう。

その表現は、階級・立場をしっかり体現しており魅了してくれる。重層な展開、華麗な雰囲気は第一級の芝居。そのタイトルは「デビュタント」に相応しくない洗練された公演であった。

次回公演を楽しみにしております。
「新宿コネクティブ アナザー1975」

「新宿コネクティブ アナザー1975」

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/26 (水)公演終了

満足度★★★★

タイトルから明らかなように、1975年の新宿の街を舞台にした物語。当時の情景や状況を背景に、ダークな生業をしている男が、ある女性から依頼された事を解決しようとして、大きな事件に発展していくさまを軽快なテンポで観せる。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

舞台セットはシンプル。表現しにくい不思議な形をした衝立(非対称)が2つ。いくつかの市松模様の電話台(携帯電話が普及する前のため固定電話)がある。

冒頭、中国人が経営する中華店、闇カジノ、新宿警察署など人種の坩堝、清濁混在した組織を登場させる。何でもありの新宿という”集”としての街、その世界観を出現させる。さらに新宿二丁目のマイノリティー、新宿ゴールデン街で働く女性達を登場させ、人間の生き様という”個”の部分も描き出す。
さらに三菱重工ビル爆破事件、その過激派運動も見せて、時代・社会が浮き上がる演出は巧み。また、今はない量販店名、固定電話、都庁が建築中という言葉にも懐かしさを覚える。

梗概...闇カジノで受けた依頼事は友人の記憶を取り戻してほしいというもの。東北の富豪の一人娘・使用人の娘、その二人の苛め・蔑みVS嫉妬・羨望という差別を描きつつ、いつの間にかその立場が入れ替わるようだ。キャストはどちらの娘を演じているのか混乱させるほど人物造形が自由に動く。ラスト、自殺しようとする娘を登場人物すべての人が手を広げて受け止めようと...。新宿の街はそれほど懐が広いという、雑然とした街のイメージを逆手に取ったラストシーンは印象的であった。

目まぐるしく衣装を着替え、小物(ヘルメット、量販店の法被等)を持ち変え雑然さを表す。「嫌われ者の絆が謎を解く」というチラシのキャッチコピーが物語を象徴している。この劇団の特長であり好きなところは、前半のポップで少し緩い進みから、後半は謎解きに向けてたたみかけるような展開に思わず前のめりになるところ。

次回公演も楽しみにしております。
すこやかに遺棄る

すこやかに遺棄る

芝居流通センターデス電所

OFF OFFシアター(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/26 (日) 19:30

めちゃめちゃ面白かったです!

タイトル的に尻込みする人もいると思いますが、少しでも気になったなら、絶対観た方が良いです!

前情報も一切必要なし、開演したら、あっという間に110分経って、今爽快感に溢れています!

面影橋で逢いましょう【沢山のご来場、誠にありがとうございました!!】

面影橋で逢いましょう【沢山のご来場、誠にありがとうございました!!】

ラフメーカー

新宿眼科画廊(東京都)

2015/04/21 (火) ~ 2015/04/29 (水)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2015/04/24 (金)

昭和生まれの役者さん達のチーム、すなわち「こっち側」チームの回、21日のソワレ(夜公演)で拝見。
でぇ、昨夜(24日)は、平成生まれの役者さん達のチーム、すなわち「あっち側」チームの回、観て来ました。

ネタバレBOX

オイラは当然、昭和生まれなもんで、「あっち」「こっち」な訳なんですけど、とはいうものの、オッサンの目からすれば、どちらのチームの役者さんも区別がつかないくらい若い・若い(苦笑)!

さて、ホンは同じなんですけど、演じるヒトが違うと、芝居の印象、変わって来るもんなんですね。日記がつづられた一冊の大学ノートを巡る3人の若い女性達の1年間の出来事…昭和チームのは(そんな時間設定ではないんですが)一連の出来事があって、さらに1年経ってから、ヒロインが振り返っているようなセピア色のトーン。他方、平成チームのは、今、まさに進行中のパステルカラーのトーン。

ヒロインとルームシェアする同級生だったスタイリストとの関係も、昭和チームはスタイリストの友人の方が主導権を握っているように、平成チームはヒフティ・ヒフティに、自分の目には映りました。

どちらが好みか?…それは人それぞれだと思いますが、自分としては、そんなに深刻な印象を受けずに、ポップな感じがした平成チームよりも、昭和チームのしっとり感の方がより肌に合うかなあ。

いずれにしても『面影橋で逢いましょう』、ラフメーカーさんという劇団さんにとっては、小さな宝石箱のような作品。いつまでも大切に演じていって頂きたいと思います。

【追記】
ラフメーカーさん、活動停止なされたようですが、『面影橋で逢いましょう』、どなたか再演してくれないかなぁ。
面影橋で逢いましょう【沢山のご来場、誠にありがとうございました!!】

面影橋で逢いましょう【沢山のご来場、誠にありがとうございました!!】

ラフメーカー

新宿眼科画廊(東京都)

2015/04/21 (火) ~ 2015/04/29 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2015/04/21 (火)

この作品、最初に拝見したのは2年前の秋。
私事で恐縮ですが、その年、2013年は、手術を3回喰らい・入退院を繰り返した、自分にとって大厄難の年。
ということで、すっかりヘコんでしまっていた当時のオイラ、「すっかりヘコんでしまった陽子」さんに、すっかり感情移入してしまったこと、今でもはっきり覚えています(笑)

さてさて時は流れて…昭和生まれの役者さん達が演じる、今回の『面影橋…』。

ネタバレBOX

初日の舞台故か、演技の固さ、見え隠れする場面も散見されましたが、総じて、繊細で、しっとりとした作品の良さ、再び味わうことができました。
特に、ヒロイン役・冬月ちきさんの困り顔? まさに「陽子」そのものでした!
旅とあいつとお姫さま

旅とあいつとお姫さま

座・高円寺

座・高円寺1(東京都)

2015/09/24 (木) ~ 2015/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2015/10/04 (日)

杉並区の劇場施設「座・高円寺」さんで、2009年の開館時以来、毎年、上演されてきた舞台。私も過去数年、季節の風物詩のように拝見してきた作品のファイナル公演です。

ネタバレBOX

イタリアの演出家の方が、日本の子供たちのためにつくった、オリジナルの作品です。
子供たちの、と紹介しましたが、オトナが観ても十分鑑賞に堪え得る…いや、そんじょそこらの芝居じゃ太刀打ちできないほどの、極めてクオリティの高い舞台です。
特に、劇中、現代の日本人作家ならば、子供向けの作品だと躊躇うような「残酷な」描写もあるのですが、それすらも美的感覚に優れた演出の施されように、刮目させられました。

軽妙なクラリネットの調べが流れたかと思うと、イタリア歌劇のテノールが響き渡る劇伴。

観客の想像の翼を広げさせる、シンプルかつビジュアルな舞台美術と衣装。

あるときは優雅に・あるときは弾けるような、お姫さま役・辻田暁(つじたあき)さんのコンテンポラリーダンス。

個人的には、2011、12,13年、そして今回と拝見してきたのに、来年からは観ることが叶わないなんて!!!
名残惜しいばかりの舞台でした。
素劇 奇跡の人 ヘレン・ケラーとアニー・サリヴァン

素劇 奇跡の人 ヘレン・ケラーとアニー・サリヴァン

劇団 新人会

吉祥寺シアター(東京都)

2014/04/03 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2014/04/03 (木)

昔、モノクロの映画で観たことがあるんです。
幼少期の熱病のせいで、目が見えず・耳も聞こえず・ただうなるだけの野猿のような少女・ヘレンケラーと、彼女にコトバを教えようと決して諦めずに対面し続けたサリヴァン先生とのものがたり。

ネタバレBOX

サリヴァン先生役の萩原萠さんという女優さん。
映画の同役と同じように、華奢なカラダにそぐわないほどの強い意思と、それでも、どうしたらヘレンの心を開けるのか!と悩み続ける心のゆらぎ…まさに演技で体現されていました。

ヘレン・ケラー役の、わかばやしめぐみさん。
実はこの方の舞台、何回か拝見しているんですが、ひと言で言えば、物凄い(笑)役者さん、です。今回も最後のひとセリフを除いて、ア~とかウ~とか、うなるだけの、いわば、パントマイムのような難しい役柄。それでも、彼女のヘレンケラーが登場した途端、観客席の全ての耳目が彼女のもとへ! その集中と静寂を呼び起こした、彼女の存在感に総毛立つ思いがしました。

場転(場面転換)。
お芝居でよく用いられる暗転ではなく、演者たちが、おはなしの舞台であるアメリカ南部の民謡を歌いながら、灯油の一斗缶2缶ほどの「積み木」状の立方体を並べ替えて、或る時は駅のプラットフォーム、或る時は室内のドアや窓辺…に見立てる手法。
フライヤーで、構成・演出の方は、こうした小道具の演出を「想像力をひらき合うため」と力説されてました。事実、大変、効果的な演出だと感じました。感じました、けどねえ…わざわざフライヤーで触れなくても、ヘレンケラーと違って、昨夜の観客は目も見えるし・耳も聞こえるんだから、「言わずもがな」じゃないかなあと、あまのじゃくは思いました。
料理人は料理を語ることなかれ・ただ供して顧客の評価を待つのみをもって貴しとす
セミの名は。

セミの名は。

カラスカ

上野ストアハウス(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても楽しい作品でした。
笑いあり、
涙あり、、、そうなタイミングでまた笑いありと、
随所に笑いを散りばめたホントに楽しい作品。
それでいて、心がほっこりと温まる優しい作品
ホントに素敵な舞台でした。
見に行ってよかったかぁ(^◇^)
評価の星が5つですけど、できるならもっと星付けたいくらいです(o≧▽゜)o

独立愚連飯店

独立愚連飯店

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

客演の方含め、皆演技のレベルは高い。特に店主役の男性の演技がよかった。
(あとはネタバレ欄にて。)

ネタバレBOX

緊迫感とそれがほどけるところなど、きちんと緩急があったと思います。
後半で分かってくる、それぞれの役どころの背景を頭に入れた上でもう一度観たいくらいの気持ち。
「クニよりメシだ!」、たしかにそのとおりですね。

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