素劇 奇跡の人 ヘレン・ケラーとアニー・サリヴァン 公演情報 劇団 新人会「素劇 奇跡の人 ヘレン・ケラーとアニー・サリヴァン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2014/04/03 (木)

    昔、モノクロの映画で観たことがあるんです。
    幼少期の熱病のせいで、目が見えず・耳も聞こえず・ただうなるだけの野猿のような少女・ヘレンケラーと、彼女にコトバを教えようと決して諦めずに対面し続けたサリヴァン先生とのものがたり。

    ネタバレBOX

    サリヴァン先生役の萩原萠さんという女優さん。
    映画の同役と同じように、華奢なカラダにそぐわないほどの強い意思と、それでも、どうしたらヘレンの心を開けるのか!と悩み続ける心のゆらぎ…まさに演技で体現されていました。

    ヘレン・ケラー役の、わかばやしめぐみさん。
    実はこの方の舞台、何回か拝見しているんですが、ひと言で言えば、物凄い(笑)役者さん、です。今回も最後のひとセリフを除いて、ア~とかウ~とか、うなるだけの、いわば、パントマイムのような難しい役柄。それでも、彼女のヘレンケラーが登場した途端、観客席の全ての耳目が彼女のもとへ! その集中と静寂を呼び起こした、彼女の存在感に総毛立つ思いがしました。

    場転(場面転換)。
    お芝居でよく用いられる暗転ではなく、演者たちが、おはなしの舞台であるアメリカ南部の民謡を歌いながら、灯油の一斗缶2缶ほどの「積み木」状の立方体を並べ替えて、或る時は駅のプラットフォーム、或る時は室内のドアや窓辺…に見立てる手法。
    フライヤーで、構成・演出の方は、こうした小道具の演出を「想像力をひらき合うため」と力説されてました。事実、大変、効果的な演出だと感じました。感じました、けどねえ…わざわざフライヤーで触れなくても、ヘレンケラーと違って、昨夜の観客は目も見えるし・耳も聞こえるんだから、「言わずもがな」じゃないかなあと、あまのじゃくは思いました。
    料理人は料理を語ることなかれ・ただ供して顧客の評価を待つのみをもって貴しとす

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    2017/04/27 05:59

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