
それから
CLIE
俳優座劇場(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★
ストーリー的には好きにはなれない。終始イライラしっぱなし。しかし、セットの良さ・照明・音楽のドラマチックな雰囲気はなかなか良かった。

河童村ブルース
ものづくり計画
赤羽会館(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/07 (日)公演終了
「河童」がでてくる話…?というとSFやファンタジー要素の強いストーリーの様に感じられるが、このストーリーは日本のどこかで現実に起きているような現代に目が向けられている。
村の再生だけでなく、人の成長やつながりを感じられた。
蓮城まことさんと池田努さんの醸す、かっこいい雰囲気はさすがです。

1999の恋人
NICE STALKER
駅前劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
判り易い物語と軽快な台詞回し、脚本と演出が冴える秀逸な作品。
人間が内に秘める性癖をソフトに晒し、役者自身の持てるポテンシャルを
面白ベクトルに引き出す感じが心地よい。
GW公演だけに中高生が多くみられたが、やっぱり料金100円効果か?
若い世代に拡散させる試みは素晴らしい。

りゅう君のベイビー産んじゃってゴメンね…。でもうちアンタのことメッチャ好っきゃねん。
がっかりアバター
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2017/05/05 (金) ~ 2017/05/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しむっていう点では、面白かった。
人間の本質に迫ったお芝居やったかな。
演劇って凄いなあと改めて感じました。
ありがとう♪♪♪♪

60'sエレジー
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

新世界ロマンスオーケストラ
東京グローブ座
東京グローブ座(東京都)
2017/04/30 (日) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/05/06 (土)
根本宗子さん、ジャニーズ演劇、そしてその聖地・東京グローブ座
進出第1作になったこの「新世界ロマンスオーケストラ」。
ジャニーズ演劇は過去何作か見た事がありますが、演出が岩松了さんだったり、
鴻上尚史さんだったり一流の演劇人の作品ばかりだったので、根本さんも
ついにその中に加わったのかと思うとシミジミしてしまいました。まあ、
根本さん本人はまだまだそこには達していないと思っているでしょうが。
ジャニーズ演劇という事で、根本さんらしさを少し引っ込めるのではと
少し危惧していたのですが、杞憂でした。開演前に会場に流れていた曲の中に
女性アイドルの曲が。どのグループの何という曲かわかりませんでしたが、
それを聞いて、いつも通りだと安堵した訳です。
パンフレットによると、この演劇の企画が持ち上がったのは1年ほど前との事。
1年ほど前?まさかバー公演の「K・U・N」がこの作品の布石だったのではと邪推
してしまいました。ちなみに、僕はKAT-TUNの知識のほとんどを
この「K・U・N」から教わりました。これがあったからこそ、楽しめた、
面白がれたのは事実です。
ぶっ飛んだ個性を持つ登場人物たち、ちょっとした会話や小道具に隠された伏線、
目まぐるしく変わる人間関係、毒がたっぷり盛られた台詞、予想できない展開とラスト、
それらが巻き起こす笑いとカタルシス。僕が考えている根本さんらしさも
この作品にも存分に盛り込まれていて、またまた安堵。主演の上田君に自虐ギャクを言わせた時、
「きたー。これぞ根本さん」と思ったと同時に、上田君のファンの人たちはどういう反応を
するのだろうと一瞬考えましたが、ファンの人たちも笑っていたので「よっしゃー」と
叫びたい気持ちになりました。ほんまに、ジャニーズ演劇を見てる人は懐が深い。
そして目が肥えている。
過去の根本作品に出てきた「絵本作家」等も出てきて、再びニヤリ。
登場人物の中で特筆すべきは、何と言っても、主演の上田竜也君。2時間ほどの舞台を
出ずっぱり。その中には当然の如く、ダンスや歌あり。そして、清水くるみちゃん、早織さん、
青山美郷ちゃん、長井短さん(いつも通りの変な役で、変な役のままグローブ座に
立っているのがシミジミとした部分でもあり、面白い部分でもあったりした訳です)、
根本宗子さん、西田尚美さんが演じる、性格も
年齢も国籍も全く違う、チョー個性的で一筋縄ではいかない女性たちをそれぞれ全力で
相手をしなきゃいけない。忘れちゃいけない宮崎吐夢さんも。(パンフレットについていた
恋愛心理テストによると、僕は宮崎さんタイプとの事。でも僕はそっち系には興味はないので)
第一、上田君演じる主人公も彼女たちに負けず劣らず変わり者で、常識外れしている。
相当体力も必要だし、演技の幅も試されるし、自分の役や相手役を理解するのも大変で
凄くやりづらいはずなのに、最後まで主人公を全うする姿、とても好感が持てました。
その次に注目したのが、ヒロイン役の清水くるみちゃん。彼女が演じた玲奈は、今までの
根本さんの作品には出てこなかったタイプの人だと感じました。周りの常識からは全然受け入れ
られなくても、一途に自分勝手な理論を貫き通す人は何人か出てきましたが、玲奈は、
ほとんどの人が最もだと思う正論を、何の迷いもまくズバズバ言う人間。それが新鮮だと感じました。
が、玲奈を見て僕はある映画のとある人物を連想しました。映画「ヒミズ」に登場する
二階堂ふみちゃんが演じる茶沢。彼女も正論をズバズバ言う人間でした。
「新世界ロマンスオーケストラ」と「ヒミズ」似てるなあと感じた訳です。どっちも好きだからの
こじつけですが。どちらも、一途に相手のためを思って正論をずばずば言う人間(玲奈と茶沢)が
いて、それを拒む主人公がいる(上田君演じる拓翔と染谷将太演じる住田)。言う人間、言われる人間
どちらも溺れかけてるのに、正論を吐く人間が自分の事を放っておいてもう一方を励まし応援している。
登場人物が生きるか死ぬかのギリギリのところで真剣勝負している
(玲奈も拓翔との恋に命かけてる)こういうヒリヒリした演劇や映画、
僕は大好きです。この感覚、「今、出来る、精一杯。」でも
感じました。だから、今までの根本作品の中で「今、出来る、精一杯。」が一番好きです。
この作品は「今、出来る、精一杯。」と並んで僕の中では、好きな根本作品同率1位です。
そう言えば、僕が劇場で生まれて初めてみた演劇、鴻上さんの「パレード旅団」もヒリヒリしてたなあ。
根本さんは意図してたのか、意図してなかったのか分かりませんが、この玲奈が拓翔に言う台詞、
KAT-TUNファンの女性が彼らに伝えたい気持ちを代弁させている部分もあるのかなあと
感じました。そう受け取った人もいるんじゃないでしょうか。そう感じた人は、きっと
泣いていただろうと思います。根本さん自身がKAT-TUN好きだからなあ。さて、どっちなので
しょうか。
さて話を戻して清水くるみちゃんです。なぜヒロインは清水くるみちゃんなのか。本人やファンの
人には失礼なのを承知の上で言いますが、各登場人物の性格を全然告げずに、男性に好きな
女性は?とアンケートをしたとしたら、1位をとるのは難しいんじゃないかなあと。
(ちなみに1位は早織さんかなあ)それが返って、同性から親近感を覚えてもらって
感情移入されやすくなる。それが大きな理由の一つなんじゃないかと。
根本さんはパンフレットで、清水くるみちゃんについて「彼女は悔しさとかを隠しがちな人だと
思うので、演出でそれをどこまで見せられるか」(パンフレットより抜粋)と述べてます。
これって、映画「桐島、部活やめるってよ」で彼女が演じた実果じゃん。
根本さんがこの映画を見たかどうか確認してませんが、この舞台からでも「桐島~」からでも
周りの人間に、そして自分の不器用さに悔しがり、それを隠そうと必死にもがく演技で観る人の
共感を得られるのは彼女の魅力の一つなんだろうと思います。
なぜ、拓翔は玲奈に魅かれたのか?それは、玲奈に自分と同じ、自分の不器用さを悔しがっている
臭いを感じたからかもしれないと僕は考えます。そう考えると、同性だけでなく、
異性からも感情移入されやすくなります。そこもヒロイン決定の理由かな?
「桐島~」でも、見た目が可愛い橋本愛や山本美月のリア充たちよりも、男性から好感を持たれたのは
実果でしたから。
さて、「これはちょっと物足りなかった」という点があったのも事実。それはセット。
いつもの根本さんの舞台だと女性が主人公なので、主人公の部屋だとか女性が集まる場所が多く、
それがリアルに再現されているのですが、今回は男性が主人公だからなのか、
リアルさがあまり感じられなかった。
まあ、主人公が金持ちというリア充の設定だからなのか、物語には関係ないので省略されたのか、
男性のお客さんはごく少数派だからそこまで気にしなくていいと思われたのか、
逆に男性からは同性としてとっつきにくい存在にしたかったのか、
理由は分かりません。若い男性の部屋だから、平成ウルトラマンや仮面ライダーのフィギュアとか
週刊少年ジャンプ、ミュージシャンなのだから神として崇めるアーティスト等のポスターとか
貼ってて欲しかった。そうすると心理的に虐げられている男性のお客さんにも、同性として共感の余地が
なかったどうしようもない性格の拓翔にも、親近感が持てるところもあるじゃん!と感じてもらえるのにと
思ったわけです。
あと、拓翔は打ち込みで作曲するミュージシャンなのに、部屋に機材少なすぎ。本物を借りるのが
難しいなら、ちゃちくてもぽいものを作って置いて欲しかった。大森靖子さんに、音楽だけでなく
セットの監修もしてもらえば良かったのにと思いました。逆に「ミュージシャンの家なのに
機材や楽器少なすぎだろ」と笑うところだったのか?!そして、女性達がその機材を勝手に
触っても、拓翔が怒らないところ。「怒れよ!ミュージシャンなら命の次に大切なものなんじゃ
ないのか!?」と。「そこから新たな笑いが取れるのに!」と。いや、それはベタだから、
わざと外したのかな?
つべこべと書いてきましたが、大好きな作品がまた一つ増えた喜びに浸っている僕なのでした。

Rは決して爪を噛まない
かーんず企画
千本桜ホール(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/07 (日)公演終了
満足度★★★★
一言でいうとシュールな作品で、明るい気持ちにはなれないですが(笑)、おじいちゃんRとか、笑いどころはあり、結構楽しめました♪
ロボットが進歩したらどうなるか?を描いた近未来の作品ですが、通常の人間vsロボットという図式でなく、人間になりたいロボット、ロボットに全てを任せる人間、それが進むとこんな状況に!?と、いろいろ考えさせられる興味深い作品でもありました!
ちょっと怖いけど、ココアちゃん欲しいですね(笑)。

熱狂パンク
ソラカメ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/05/05 (金) ~ 2017/05/09 (火)公演終了

青い春には恋をせよ
夢幻舞台
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2017/05/05 (金) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

60'sエレジー
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
生きた昭和の歴史を見た。
演劇という概念を超え、当時の生活者のエネルギーと将来への不安を目の当たりにし、何故だかまだ序盤だというのに目頭が熱くなってきました。
口が悪いながらも思いやりに満ち、裕福でなくとも精神的豊かさを持った人々の心情に触れたからだろうか、それともその先を生きる者として、この家族の行く末をおぼろげながら予見してしまうからだろうか、どうしようもなく心が小刻みに震えてきてしまいます。
「もっと時代を読んでこうした方がいいのに」とか何度も主人に対してお節介にも助言したくなる部分が多々ありました。が、しかし観終わった後、要領がいいとか悪いとか関係無く、その激動の時代を信念を持って生き抜いてきた人々の生き様に対して尊敬の念を抱くしかありません。
そして、ただただ無防備に感動の渦に巻き込まれるしかありませんでした。

「蝉の詩」
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2017/04/25 (火) ~ 2017/05/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
今まで10作品ほど見た中で桟敷童子のベスト。佐藤誓のうまさが際立っていたが、それに呼応するようにすべての役者がよくなっていた。体言止めがなくなって、台詞がより自然になったのも好ましい。

空焚き
劇団カツコ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2017/05/05 (金) ~ 2017/05/07 (日)公演終了
満足度★★★★
全面黒の板上にやや右肩上がりに組まれた平台や箱馬。観客席側はマンションのベランダ。この窓辺からは、近隣の工場の高い煙突が見え、風下に当たることが多いこのマンションには、臭気が漂ってくると、さくらは言う。

熱狂パンク
ソラカメ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/05/05 (金) ~ 2017/05/09 (火)公演終了
満足度★★★★★
死んだフリをしているつもりか、多くの者が死の彷徨しかしていないこの植民地で、久しぶりに高校生ものらしい健全な精神の作品に出合った。花5つ星 断固観るべし!

60'sエレジー
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/05/07 (日)
高度経済成長期の高揚感と、その波に乗れない人々の悲哀が“日々のことば”で語られる。
上手く転身できない、あるいはしようとしない人々の、焦燥感と苛立ちが痛いほど切ない。
集団就職の少年役、足立英さんの初々しさと瑞々しさに感嘆。
脚本がいいなあ。台詞がいいなあ。
歴史物の格調高いのも好きだが、普通の会話でこんなにボロ泣きしたのは久しぶりだ。

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★
いろいろなストーリーが入り乱れ、
終始笑える、楽しい作品と
世代を超え、大切な人を守る、
素敵でファンタジーな作品、2作品。
シアターKASSAIなので、演者さんの迫力が
感じられて、見終わって満足する作品でした。

60'sエレジー
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
昭和20年生まれの自分と重なる部分が多くそれぞれの出来ごとに頷くばかりでした。タイムスリップしたような懐かしさを感じながら2時間10分はあっという間に過ぎました。役者さんも上手いしいい時間を過ごしました。

河童村ブルース
ものづくり計画
赤羽会館(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/07 (日)公演終了
満足度★★★★
え、なんでいきなり村長に立候補?と思いましたが、その理由は後々明かされて行く訳で、その思いは伝わってきました。細かいところはまあお話と言うことでとしておいても良いかなという、観劇三昧の連休の終わりに楽しい時間を過ごしました。
客席のダブルブッキングらしい様子が何か所かで発生していて、制作の不手際と思われますが気にする人は気にするので気をつけた方が良いと思います。

1999の恋人
NICE STALKER
駅前劇場(東京都)
2017/05/04 (木) ~ 2017/05/08 (月)公演終了
満足度★★
鑑賞日2017/05/07 (日)
座席1階1列
NICE STALKER『1999の恋人』 於:駅前劇場
ポップでエキセントリックな作風で若い人も気軽に楽しめるエンタメ作品だと思います。
毎回セットで驚かされるのですが、今回もど派手ですごかったです。
会場入って驚いたのは、中高生とおぼしきお客さんがたくさんいたこと。
高校生以下100円はとても良心的ですね。
若いうちから演劇に触れられる機会があるのは素晴らしいことだと思います。

60'sエレジー
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
五輪や高度経済成長と日の出の勢いの時代において夕陽に染まる人達。優しさに包まれた空間の舞台上の様子についつい笑顔になってしまう。とにかく吸引力の有る舞台。テーマを押し売りせず、人の在り方を見せられるから、何でも無い場面でも泣かされてしまう
西尾友樹さんはやっぱり凄い素敵。こんなに可愛げと愛嬌のある役者さんはなかなかいないよね。足立英さんの15歳にも見える朴訥感と子供でも大人でも無い表情が凄い良かった。役者さんの所作や背中姿、言葉の置き方がキッチリしていて素敵

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★
「オハヨウ夢見モグラ」は少年の話す少し不思議なショートストーリで構成された短編集。寓話的な話や「黒豆」の様なこれぞPMC野郎って感じのエンタ系まであってお腹いっぱい。黒豆での加藤慎吾さんのセクシーさを拝むだけでもチケット代の元取れる感じ
「死なない男は棺桶で二度寝する」は、やけにストレートに泣かせにきた場面や展開も多かったけど、今これ何の時間っていう感じの頭のおかしい時間も良い按配であって、ブラックな笑いも織り交ぜつつ全体的に楽しい印象が残った。総理や横綱の荒唐無稽さがやっぱり真骨頂だと思う