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『結 -YUI-』

『結 -YUI-』

CharMant 

座・高円寺2(東京都)

2017/10/25 (水) ~ 2017/10/26 (木)公演終了

満足度★★★

バレエ、ストリートダンス、殺陣、ピアノ、ギター、ドラム、バイオリン、ボーカルの8部門の若手エキスパートを集めて2時間のエンターテインメント幕の内弁当を創ろうという意欲的な試みである。

その意気や良しということでメンバーも調べずに来てみると何だか見たことのある顔が3つも。
昨年、たまたま見た中島瑠美アリス、槇野愛美アリスに出ていらした、バレエの瀧愛美さん、ストリートダンスの千(かず)さんそしてギターの井上達也さんだ。アリスでは瀧さんのダンスが少なくてまた見たいものだと思っていたら偶然にもその機会がやってきて面食らってしまった。
そういうメンバーなので今回のステージではアリスの世界を借りてきたのかと合点した。
アリスとは言っても強権的な女王が支配する別世界というだけでおなじみのキャラクタが出てくるわけではない。ここはちょっと粉飾ありか。

瀧さんと千さんはダンスユニットCharMantとして活動しており、今回はそれをベースに6人のゲストを招いたという格好だ。

前半は瀧さんのバレエ・ショーの色合いが強く、十分堪能させてもらった。
ストーリーは美麗さん演じる女王が支配する異世界に千さんが瀧さんを誘拐してくる。そこで過去と現在が交錯してよくわからない状況からなんだかんだあって女王が改心して実世界に帰ることになって、おしまいとなる。ここでの瀧さんの怒り方が妙にリアルで現実世界に引き戻されてしまう。怒るのは女王に任せてもっとソフトにしてほしい。

後半は8部門の出演者がそれぞれの得意技を存分に披露するショーケースだ。
みなさんそれぞれ実力を発揮されたと感じた。
強いて言えばダンスとドラムとの掛け合いではタップ・ダンスがあると盛り上がる。ちょっと無理筋だが注文しておこう。

せっかくグランドピアノを用意しながらスピーカから音を出すことにしたのはどうしてだろう。ボーカルもマイクなしで美しい歌声を聞きたかったものだ。楽器間のバランスも良くなかった。おっともう一つエレキ・バイオリンは私は嫌いだ。

この構想を完成させることは想像するだけで気が遠くなってしまう。
しかし、いましばらくは挑戦を続けていただきたいものだ。
チケットを買うくらいだけど応援していますよ。

MTF

MTF

トランス☆プロジェクト

吉祥寺シアター(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/28 (土)公演終了

満足度★★★★

牧歌的な風景を残した地方都市、その地元高校に集う学生たちの青春群像劇。テーマの訴えは弱く表層的とも思えるが、その内容も含め、青春時代の恋愛・希望・懊悩などを高校時代から20歳代後半までの10年余にわたる時間を生き活きと描いている。”とどかない言葉”は、青春時代だけではなくどの年代にも共通したもどかしさがある。その象徴的とも思えるような言葉が随所で聞かれる。

テーマに拘って観るというよりは、この悩みの特別な見方・扱い、その考え方に一石を投じるというところに意味があるように思えた。それは地方という閉鎖的な環境・状況ということではなく、日本の社会全体の風潮のようで、その縮図を描いているようだ。
本公演は、平成29年度(第72回)文化庁芸術祭参加公演。
(上演時間2時間) 2017.11.1追記

ネタバレBOX

セットは2階部を設え、上手・下手側に階段がある。一階部の中央に両開きドアがある。物語は2007年と2017年を描いており、その間の出来事は特に描いていない。

物語は、ある地方都市にある野球強豪校における野球部員と彼らを取り巻く人々(女子マネージャー、チアリーダー部など)の高校生活。甲子園まであと一勝というところで出場を逃した高校球児。そのエース・ミツオ(成瀬正太郎サン)が野球部内の余興で演じた女装姿から、自分が性同一障害(トランスジェンダー)ではないかということに気付く。自分自身の戸惑い、自分に好意(恋心)を持っているチア部のテイ(笠原千尋サン)との関係を微妙な距離感をもって描く。

ミツオの内面的な葛藤は、真に悩んでいるのか、そして自分に正直な気持を受け入れているのか、その過程が弱いのが残念。それは2007年の気付きと2017年の今の生活(BIDの人が経営しているBar)という間隔が、先に記した懊悩する過程を省略したためだと思う。むしろ、青春期の色々な悩み事の一つに性同一障害があると捉えた方が分かり易いように思えた。確かに自分の周りでもその悩みを聞いたこともなければ、もちろんカミングアウトされたこともない。しかし、性同一障害の悩みは第一には当事者の問題。そのことへの偏見的な見方、行為は社会の(風潮)問題。本公演では当事者の内面苦悩ゆえ、その表現を伝えるのは難しかったと思う。逆に偏見的意識、その社会的な視点から描いた方が分かり易く、問題意識の提起になったと思うが…。

主人公を男らしい高校球児から大人になって女装する姿、表層的に悩みを見せようとしているが、むしろ第三者(高校時代の仲間)の好奇な眼差しが不安であり怖いという描き方である。地方で生きづらさを都会という雑踏の中に埋もれることで生きられる。

ミツオはバッテリーを組んでいたフジ(南川太郎サン)が自殺し、その葬式に参列するため故郷に帰る。なぜ自殺することになったのか、その理由も曖昧のまま。都会(人の関わりの希薄)と地方(顔見知りが多く濃密)で生きる術(すべ)の違いを表したかったのか?ラストシーンは余韻ある印象付けしていた。
この難しい生き方(性同一障害および大都会・地方都市の生活)の表現をアニメにしたチラシが象徴しているようだ。

次回公演を楽しみにしております。
明日がある、かな

明日がある、かな

トム・プロジェクト

紀伊國屋ホール(東京都)

2017/10/24 (火) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/25 (水) 19:00

Trashmaters の中津留章仁が、古巣のトム・プロジェクトに書き下ろした作品だが、真当な「社会派」の芝居になっている。「花粉症」という言葉がなかった1963年に「花粉症」を発見した医者がいた、というフィクションを医者を登場させず、息子のアレルギー対策に栃木の田舎に移り住んだ自動車会社に勤める男の家族を中心に描く。中津留らしい社会の見方や課題意識は確実に感じられるが、やや泣く芝居が多いのは中津留らしくない気もする。フィクションではあるが、実話の部分もあるとのことで、興味深い作品だと言える。

見果てぬ月

見果てぬ月

文月堂

劇場MOMO(東京都)

2017/10/24 (火) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/24 (火) 19:00

従来の文月堂と少し違い、脈絡のない、いくつかのシーンから始まり、それらが収束していくという、ややミステリー仕立ては面白い。結局、3/4くらいでそれらの関連は分かるのだけれど、どうエンディングに持っていくかに興味を注いでいたが、答えがあるようなないような、若干の余韻を持たせるあたりは文月堂らしい作りと言えよう。

亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ

亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ

黒薔薇少女地獄

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/09/23 (土) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/27 (水) 14:00

価格4,200円

過去と近未来、高貴と俗、まさにイマの社会と非現実など背反する組合せが無理なく同居する不思議空間に2時間余トリップしていた感覚。
「それ」が起こる原因はまさにイマのものながら、劇中で起こる「それ」は現実にはまずあり得ないし、仮にあるとしても相当先の未来ではないか……という遠近法を無視した絵のような手口がトリップに誘うのか?(笑)
考えようによっては、過去のどこかの分岐点で別方向に進んだ「もうひとつの日本」のイマかも知れない。(佐藤信介監督「修羅雪姫」(2003年)の世界観のように)

また「あの2つの楽器」の生演奏(1つは生で聴くのは初めて)が雰囲気を醸し出して独特。

更に、その旨のツイートを目にしていたこともあって確かに衣装に欅坂っぽさがあった。そういう目で見れば「AKBはあれか?」とかも。あと、あのシャツは返り血のようにも……

オーランドー

オーランドー

KAAT 神奈川芸術劇場 / PARCO

新国立劇場 中劇場(東京都)

2017/10/26 (木) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ユニークな舞台である。作がヴァージニア・ウルフ。詩的表現を舞台に立ち上げた作品だ。
オーランドー(多部未華子)と言う美しい若者が16世紀から21世紀までの時代を駆け抜ける。16世紀は女王に使える美青年の小姓。17世紀はトルコにわたって女性となり18世紀には植民地インドにわたり、19世紀には結婚・・と、オーランド―のお相手にはトルコの若者(小芝風花)、女王ほかの役には小日向文世が男女を交えて、いずれの時代もお相手となる。
テキストに筋はあってないようなもので、乱暴に言えば、人生の様々なトピックをいささかは演劇的に組んだ箴言集と言った趣である。
そうなれば、あとは舞台をどれだけ心地よく見せきるかと言う事が肝心になるわけで、そこは演出の白井晃は手慣れたものでうまいのだ。上記の三人に、脇役三人のキャストを加えた6人の俳優と3人の演奏者でかなり広いKAATの舞台を埋めてしまう。多部未華子は舞台は初めてか、ガラは少年と少女を行き来する若者役にはいいのだが、やはり台詞が後半になると辛くなってくる。いずれの俳優も多くの役をこなさなければならないわけで、そこは小劇場出身の俳優はうまく処理する。池田鉄洋などが神妙に付き合っていて六人でやったとは思えない広がりがある。ホリゾントには西洋絵画を大きな動画で見せ時代を移していく。衣裳の伊藤佐智子が大奮闘で、多部をはじめ時代ごとに見栄えのする衣装で場を引き締める。音楽の演奏も過不足なく、それぞれの場面が綺麗にまとまってよく出来ている二幕・2時間のステージなのだ。
さて、この舞台で感動するか? うーん。面白かったか? うーん。精巧なからくり覗き箱を見たような印象なのだ。それで贔屓の役者が生で観られればいい、と言う観客には満点で、ステージショーとしても出来はいいのだが、演劇としてはどうなんだろう。こういうのもたまにはいい、と軽く言うにはご、苦労さまの舞台であった。

木立によせて

木立によせて

芸術集団れんこんきすた

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2017/10/19 (木) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/10/21 (土) 14:00

 芸術集団れんこんきすた主宰の中川朝子さんからも、出演される木村美佐さんからもこの舞台への思いなどを聞いて、きっとすごい舞台になると思っていたけれど、私の予想など遥かに超える本物の素晴らしい舞台。

 今回、作・演出の奥村千里さんの緊急手術や入院もあり、奥村さんご自身のみならず、出演される中川朝子さん、木村美佐さん、石渡弘徳さんも 『木立によせて』を書き上げ、上演できるのか、不安に思った事も焦りを感じた事もあっただろうし、奥村さん退院後の舞台稽古も想像を絶する程大変だったに違いない。

 そんな、予期せぬ事態をも微塵も感じない程の質の高さと完成度、そして何よりも『木立によせて』への思いとそれぞれが演じる人物そのものの想いと熱が膚身に心の奥底奥深くにビリビリと感じる圧巻の素晴らしい舞台で、魂が震えた。

 学ぶという事の大切さ。勉強は知識と情報を身に付けるために必要だが、ただ知識が有ればいいのではなく、得た知識、情報を基に自分で考え、精査し、何が真実で何が誤りか、得た知識と情報をどう活かすか、何が大切かを知り、その知識と情報を軆に染み込ませ消化し、昇華するのが教養と知性。

 そうして得た教養と知性は、何があっても、誰であっても、何者にも奪われることはなく、自分の中の教養と知性は、誰にも奪う事は出来ないという事、1度手に入れたら奪われないもの、自分の中から無くなりはしないものが教養と知性だと、アルティナイの言葉を聞いて思った。

 何の為に勉強をするのか。それは、いついかなる時も、誰にも奪う事が出来ない、知識を得、自分で考える力をつけ、教養と知性を身に付ける為である。無知は時に残酷な事態を引き起こす。その無知が引き起こした最も愚かなものが戦争だと思う。

 『木立によせて』は、学ぶ事の意味と大切さ、学んだ事をどう活かし生きるのか、自分で考え、判断する力を持つという事とその意味、そして、本物の教養と知性は常に自分の中にあり、誰にも奪う事が出来ない宝物であるという事を感じた舞台だった。

     
                文:麻美 雪

出てこようとしてるトロンプルイユ

出てこようとしてるトロンプルイユ

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/10/25 (水) 19:00

2時間10分があっという間の作品。やはり前作以降のヨーロッパ企画は、なにかふっきれたかのように観客の予想の少し先を軽やかに進んでいるように見える。今回の作品は、2つのパートに分けられるが、笑いの種類が異なり、もっともっと見ていたいくらい泣くほど笑った。
見逃すと惜しいほどの作品。

鼻

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2017/10/21 (土) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/21 (土) 19:00

座席1階O列

文学座『鼻』紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

シュールな世界観と熟練の演技が素晴らしい滋味あふれる作品。
江守徹さん、ほんといい声だなぁ。後方の席からでも分かる圧倒的な存在感でした。

遠近感を利用したような舞台セットが印象的。
照明効果も素晴らしかった。

刻印

刻印

劇団活劇工房

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2017/10/21 (土) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/10/21 (土) 14:00

座席1階1列

劇団活劇工房『刻印』明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ

いいですねぇ。こういうテイストの作品好きです。
ミステリアスで先の読めない展開そして驚きの真相。オカルトチックな世界観も大変素晴らしかったです。

学生演劇を見ていると掛け合いに違和感を覚えることが多いのだけど
本作はとても自然で分かりやすく、頭に入ってきやすかったです。
特に冒頭のシーンから民宿に着いてまでの流れが非常に良かった。

ネタバレBOX

印鑑が母親の骨だったって真相を段階的に分かるようにしていく情報の出し方がすごく上手い!
どつぼ

どつぼ

ぽんず単独企画

こった創作空間(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/15 (日) 14:00

座席1階1列

ぽんず単独企画『どつぼ』こった創作空間

極上の二人芝居。めちゃくちゃ面白かったです。
中でも前作の薬局ネタに勝るとも劣らない「とんかつ戦争」が大好き!
繊細で緻密な表現描写とどんどん過熱していく掛け合いがほんとに素晴らしかった。

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 鰹&栄螺

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 鰹&栄螺

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/14 (土) 18:00

座席1階9列

ポップンマッシュルームチキン野郎『仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 鰹』シアターKASSAI

こちらは男性が主人公のバージョン。私は断然こちらの方が好きです。
兄妹よりも兄弟の方がカラッとしていてバカバカしさもあって良いです。

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 鰹&栄螺

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 鰹&栄螺

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/10/14 (土) 13:00

座席1階8列

ポップンマッシュルームチキン野郎『仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 栄螺』シアターKASSAI

初めてみたPMC野郎作品で一番好きな作品の再演!
期待を裏切らない素晴らしい出来でした。
やっぱりラストシーンが好きだなぁ。

主人公が女性になったバージョン
ロックな悪魔メイクと女子っぽいリアクションのギャップがすごく良かった

スーパーストライク

スーパーストライク

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/25 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/13 (金) 19:30

座席1階Y列

月刊「根本宗子」『スーパーストライク』ザ・スズナリ

いつも以上にエンタメ側に振り切っていたような気がします。すごく楽しかったです。
2時間ノンストップ、あの勢いで最後まで突っ走るとは(^^;)
最後の畳みかけるような勢いのある展開も素晴らしかったです。

いつもだと男の登場人物は大体ダメ男で何かしら嫌なところがあることが多かったと思うのですが、
今回はわりかし肩身の狭い思いをせずに見ることができました(笑)
ラストもすっきりで観劇後感が良く、楽しさでいうと今までで一番かもしれません。

ネタバレBOX

ノートの表紙に書いた「コミュニケーション」のくだりがすごく好き

周りがひくくらい誰にでも優しい男
イケてる友達に屈折した感情を募らせてきた女
どちらも完全には理解できないけれど、なんとなくわかる点も多く
誰にもあるあるなのかもしれません。
Maria

Maria

牡丹茶房

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/22 (日)

22日マチネ(2時間15分)を拝見。

ネタバレBOX

ヒロイン百子と、彼女の内心の仮託であろう、飼い猫マリアや茜との対話のシーンを核に、百子が招き寄せた運命に弄ばれる、彼女を初めとする登場人物たちの様相…かなり味つけの濃い作品です。

しかし、胃もたれ、しませんでした。

下手をすれば「劇画調」になりがちなストーリーに、「リアル」を保ち続けてくれたのは、沈ゆうこさん(百子役)、奥野亮子さん(飼い猫のマリア役)、赤猫座ちこさん(茜役)のお三方はもちろんのこと、演技陣の力量によるところが大きかったと思われます。

それから舞台セット。
茜の死体が横たわるバスタブを中心に据え、舞台の上段・下段、上手(かみて)・下手(しもて)で何があっても、最後には茜のいるバスタブに戻っていく…ストーリーの進行において、実に「機能的」な配置でした。

という訳で、台風も何のその! 観に行ってヨカッタ! な作品でした、とさ♪

【追記】
自分の記録用でもあるんですが、好演の役者陣に敬意を表して、上記で触れられなかった配役に関しても記しておきます。

一見常識人にみえるバンドマン伊織…岸田大地さん
感情の起伏の激しいバンドマン成吾…田中健介さん
百子の恋人である劇団主宰…ホリユウキさん
劇団員(無意識な小悪魔?!)…小畑はづきさん 
百子の父親・治…藤田雄気さん
治の婚約者…加藤なぎささん
茜とバンドマン達のマネージャー…野村亮太さん
茜のストーカー的ファン…榊原美鳳さん
ドラマ制作のプロデューサー…萩原達郎さん
ドラマ制作の監督…小島明之さん
百子を指名する風俗店の客…山田健太郎さん
猫好きだが得体のしれない、アパートの隣人…浅見臣樹さん
パンクドランカー

パンクドランカー

ラゾーナ川崎プラザソル

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

評判の良かった舞台の再演と聞いて観に行きました。
とにかく熱量が凄い!笑える!じーんとくる!お芝居でした。
再演になった面白さがよくわかりました。

playroom〜硝子の中の金魚〜

playroom〜硝子の中の金魚〜

ひまじん企画

GALLERY LIPP(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★

何だろう。言葉で現すと陳腐な感じだけど
雑多にやりたい事を思う存分に見せつける感覚。
決して斬新でも革新でもないけれど漂う時間と空間は心地よい。
一歩間違えば中学生の学芸会。一線を画すような水と金魚の競演は楽しかった。

ネタバレBOX

視点を変えて移動してのアナウンスもあったが、あの状況ではちょっと厳しい。
席を作らず演者を取り巻くような立ち見にした方が移動しやすかった気がする。
硝子の中から覚め、終演後のまったり感が残念。
お友達同士の懇談会になるのはチョット興ざめ。
勇者タカトシとどきどきメモリアル

勇者タカトシとどきどきメモリアル

乱痴気STARTER

Geki地下Liberty(東京都)

2017/10/24 (火) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白過ぎ!ちょっと過剰なくらいに。
水を得た魚とはこのことか!エクストリームなヲタクさんたちがヲタクを演じてるんだもん。役者さんたちの生き生きとしてること!それが内輪ウケになってない。ひいき目はあるかもしれないけど、存分に笑わせてもらいました。
プログラムが欲しかった。あと、主役の豊嶋さんの声が心配。最後まで頑張って欲しい。と、思ってましたが、最終日行きましたが、杞憂でした。元気に叫んでました。

鼻

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2017/10/21 (土) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

故・杉村春子さんの“声の出演”が、80周年の歴史を体感させてくれました。将軍と呼ばれる老人(江守徹)の最後のセリフを聞きながら、虚構(嘘)の中に自分の真実があり、虚構という枠組みがあるおかげで、真実を他者と共有できるのかもしれないと思いました。

見果てぬ月

見果てぬ月

文月堂

劇場MOMO(東京都)

2017/10/24 (火) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

文月堂さんの公演を観るのは初めてでしたが、始まってすぐ物語の世界にはまり、あっという間に時間が過ぎていきました。
もう一度観たいと思わせる作品です。

ネタバレBOX

詐欺に遭った人のだまされたと思いたくない心と詐欺師の心の動きの表現が面白かった。

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