満足度★★★★
初日観劇…面白い公演という事実は確認いたしました。タイトル通り「苛め」を取り扱った内容であるが、その原因・理由となったことの問題の深刻さに胸が痛む。
”神は細部に宿る”という言葉を聞くが、この公演舞台セットもしっかり作り込んでおり、視覚から物語に引き込んでいく。そして物語が進行する中で、情景が鮮明になり、また観客に心象形成させる空間になり、いつしか装置と内容が溶けて現実と想像が混然一体となる。
冒頭、6年に一度しか咲かない蘭(ラン)の花を持ち出し、その隠された花言葉のようなものが、この公演の根底にあるテーマのようだ。苛めを扱うことから、公演では実際頭を叩かれるシーンがあったが、自分は別の意味で頭を叩かれるような衝撃を受けた。
なお、気になることが…。
(上演時間1時間40分) 2017.9.2追記