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学園恋愛バトル×3!

学園恋愛バトル×3!

劇団だるめしあん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/09/07 (木) ~ 2017/09/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/07 (木) 19:30

価格2,700円

前半2編は話の軸となるモノと語り口がそれぞれ一致し、3編目は去年よりも終盤の展開がずっと沁みて感じられ、そして配役が見事にハマって会場の特徴的な使い方も巧みで愉しかった。

ネタバレBOX

1編目の「ムラサメ」(20分強)は伝奇的文書、2編目の「親指姫」(30分弱)は童話がモチーフ的に使われている(後者はちょっと違うが)が、文書を読み上げたりストーリーテラーの口調が童話風だったりで雰囲気を醸し出しているのが上手い。
3編目「絶対恋愛王政」(45分)終盤の、対立が激化した末の対話から自らを顧みて反省し相手も認めるという展開に前年以上に「大切なことだなぁ」と感じいったのは某国の暴挙を巡る昨今の世界情勢によるものか。(真顔)

出演陣も役にハマっており、しかも複数の作品で異なる役どころなのに「あー、この人、こういうキャラに合ってるな」と思わせるのがスゴい。

会場入口側から奥へと連なる「全体が花道」のような意匠の舞台は一目見て「そういうことね」と意図がワカるだけでなくその細長さを利用した場の見せ方も効果的。「あそこ」を使うことや「あのシカケ」も良かった。
「振り子時計物語」「The Last Snow 雪女物語」

「振り子時計物語」「The Last Snow 雪女物語」

劇団暴創族

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/07 (木) 19:00

座席1階K列

価格4,800円

無題2132(17-135)

19:00の回(曇)。

18:25会場着、受付、ロビー開場(お花がたくさん)、18:30開場。

公演3日前に予約したので座席はかなり後方ですがまずまずよく観えました。

「The Last Snow 雪女物語」、千葉亜弓さんが出るので観に来ました。

暴創族を初めて観たのは「振り子時計物語(2013/11@笹塚)」、本作で4作目。

千葉さんは、TOKYOハンバーグ「口紅を初めてさした夏(2012/8@ワーサル」あたりからだと思います。

舞台は、横広にペンションのロビー、真ん中に大きなストーブと配管、上手に階段、テーブルとソファ。

18:55/19:02前説(アナウンス120分)、開演~20:59終演、役者さんとの面会はロビーにて。

小泉八雲の「雪女」は青空文庫で読むことができます。数分で読みきってしまうショートショートのような作品。

原作の深深とした冷たさと現代のコミカルなシチュエーション(親子、学生、おとな)とが巧く織り込まれていたように思います。

一部セリフ(会話の内容)が聴き取れない(←演出)部分があるのもいい雰囲気。ふだん観ないようなお芝居ですが、終演後もだいぶ長く余韻が残りました。

さよならだけでは人生が、

さよならだけでは人生が、

みけねこ企画

絵本塾ホール(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/09 (土)公演終了

満足度★★★★

特に舞台装置がほとんどないけどその代わり270度、どこから、見ても問題なく観劇出来るようになっています。内容的には心理描写がいろいろあって面白かった。

笑顔。(すまいる)

笑顔。(すまいる)

劇団光希

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

先ず、劇場に入って驚いた。うどん屋のお店のセット、丁寧に作られている。小劇場では、ほとんどセットらしいものがない舞台もよくある。そこで「ほっこり」。女主人が認知症を患う、今、現実的な家族の話。詳しいストーリーは観て下さい。個性的な俳優が舞台を盛り上げ、ダンスもあったり、暗い話なのになぜか「ほっこり」。そうか、どこにも「悪人」はいない。このような舞台を作った作者、脚本家の優しさを感じた。今回、劇団のメンバーも大きく替わったらしい。脚本担当も初めての人。色々な意味での再スタート。でもこの「ほっこり」感は劇団の大切な柱だと思った。

星屑バンプ

星屑バンプ

THE CONVOY

博品館劇場(東京都)

2017/09/07 (木) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

コンボイメンバーのお二人が今回出演していない理由は分かりませんが、おじさん4人と若者4人でバランスが良かったです。「新タイムトンネル」の勢いが戻ってきたみたいな感じでした。

ネタバレBOX

思わず涙していたのはきっと古くからのファンのみなさんと見受けました。
すずめのなみだだん!

すずめのなみだだん!

やみ・あがりシアター

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

申し訳ないことに体調今イチの状態で劇場に向うことになってしまい、中に入ればBGMが正直なところ自分の苦手なタイプの曲だったりで、始まるまでは今日はあまり楽しめないかもと思っていたけど、いやー、面白かった。終わった頃には気分もよくなっていたので、これはヒーリング効果だったのか。

売春捜査官

売春捜査官

稲村梓プロデュース

サンモールスタジオ(東京都)

2017/09/05 (火) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

2回目観てきました。初日独特の緊張感、かたさがとれ、とても素晴らしい舞台でした。余韻がとても心地よく、そんな舞台あまりないです。

ネタバレBOX

木村伝兵衛が放つマジビンタがとても気持ちいいぐらい綺麗に入りウケました。佐藤竜さんの熱量は半端なく、それを受け止めかえす和興さんの演技は本当に凄い。この座組みはバランスがとてもいい!日替わりのシーン
初日ゴリラ、今日は歌舞伎で大見得を切りました。
ハッピーママ、現る。

ハッピーママ、現る。

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2017/09/07 (木) ~ 2017/09/11 (月)公演終了

満足度★★★★

笑いとドラマのバランスが絶妙。8月に観た同じくPTAを題材にした某劇団の作品より断然こちらが好み。

今日が来る

今日が来る

水越朋

gallerySHIMIZU(神奈川県)

2017/08/27 (日) ~ 2017/09/01 (金)公演終了

満足度★★★★★

間近の照明といい、外の使い方といい、見とれた。

ハッピーママ、現る。

ハッピーママ、現る。

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2017/09/07 (木) ~ 2017/09/11 (月)公演終了

満足度★★★

毒の量に対して爆迫力が弱め、もっとドカーンと行ってほしい。

北斗の拳 ‐世紀末ザコ伝説‐

北斗の拳 ‐世紀末ザコ伝説‐

CLIE

シアターGロッソ(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★

う~ん 「北斗の拳」でも・・原作よりもアニメの方のファン層狙いかなぁ

あまり原作を知らない客層には不親切かねぇ
2時間引っ張るには
こうもっと構成とかに力を入れた方が・・とか思えた舞台でした

アンケート記入をうたっていても出口後に
スタッフも回収BOXも置いていない・・・抜けてる~わねぇ・・・・

アフターに舞台の花となってた女性グループさん=”A応P”が中心のトークあり
(健康美のおみあし・・が素敵な方々でありました(眼福眼福(^-^)

ネタバレBOX

キングおぶザコの”ジャギ”さまも出てくるけど・・
漫画化とかもされていたジャギ様のイメージは無いなぁ・・と

藤子不二夫先生の描いた”SW”帝国側の兵士の漫画とかの方が
ザコらしさ出てたし・・・・
アニメSDガンダムでの”ザコブッシー”の掛け声とか
本当のザコ感はあまし表現できてなかったかなぁと

裸身をさらしてくれてるキャストさんの中で
見事にシックスパックさらしてる方が1~2名と少な目だったのも
何か残念感が強まったかなぁ・・・・・

動画の投影とか頭上に輝く北斗七星の明かりの下に
見事に自己主張する青い回転灯の”死兆星”とかは受けましたが・・

OP・EDで千葉繁氏の歌がカッコよかった・・バク転はもう出来ないかなぁ
して欲しかったが・・衣装も凄かったしなぁ
ナレーションがメインではあったんで
何かザコと掛け合わせて「うる星やつら」のメガネを思い出したわ~
(我ながら古いなぁ・・・(^-^;)

「ひでぶっ!」と叫ぶと舞台後方に影で身体の破裂シーンの動画が投影され
台上の役者さんは懐から出した三角巾を額につけて静かに退場という
やられ方をいたしました~(^-^)

ヨシモトの”キャベツ確認中”さんが作中で物販CMしてました

遠方よりのお客さんイジリで静岡→岡山→小笠原という遠方決着されました(^-^)
舞台上に左右で15席×2ほどのエキサイティングシートあるも
結構客席通路に出ての小芝居も多かったです
ミュージカル「しゃばけ弐 ~空のビードロ・畳紙~」

ミュージカル「しゃばけ弐 ~空のビードロ・畳紙~」

CLIE

紀伊國屋ホール(東京都)

2017/09/02 (土) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★

原作も~ラジオ・TVドラマも~何も知らずに観劇
楽しい時代物+妖怪ものって感じに歌がつくミュージカル仕立て~♪

客席通路なども楽しく使って
なかなかに明るい舞台なのですが
何となく いろいろ薄いかしら・・・と思えたです

個人的には「夏目友人帳」の方が好みなんだなぁとか
頭をよぎってしまいました

森のキツネさんとか
屏風のぞきさんとか楽しいキャラでしたがねぇ・・

女性客多かったです9:1ぐらいの男女比っす

2時間10分ほどの作品っす

ネタバレBOX

ビイドロの根付とかのエピソードは
根付を光らせたりと見た目も話も涙腺が緩みそうな感じでしたが
「夏目・・」の方が涙腺崩壊させてくれたなぁ・・とか思えたっす
さよならだけでは人生が、

さよならだけでは人生が、

みけねこ企画

絵本塾ホール(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/09 (土)公演終了

満足度★★

群像劇であり いろいろと出来事が
それはもう結構 劇的な感じのが出てくるのだが・・・
何というかヒトゴト風で肌に感じられるようではなかった
情報の伝え方に熱量が不足していたのでは?
と感じた1時間40分の作品

まぁ劇場の場所的に墓参りと「君の名は」のロケ地見れて
お岩さんの神社(2つあった・・)とかも足をのばせたので
我得な感はあったです(^-^;)

ネタバレBOX

高校時代の同級生 倫理のオカダモンド先生とJKが心中=結果先生のみ生き残り
スピリチュアルな伝道者・ベストセラー作家となる・・
成人式で集まり
また同級生の結婚式で苛められてた子が苛めてた子らを刺殺する話・・・・
ゴーリキアカネ女史の登場と後に姉妹と仲良くなるのは面白かった
箱庭のトリレンマ

箱庭のトリレンマ

9-States

小劇場B1(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトルのトリレンマは二者択一ならぬ三者択一という意味。登場人物3人の視点から同一場所・同一時間帯を眺めた物語。何度も繰り返されるシーンは、説明にある通り、友人を助けようとする行動とその時々に微妙に変化する状況に対応している様を表現している。誰の視点で、時間のどの瞬間へ戻っているのか見極めるのが難しい。
(上演時間2時間)

ネタバレBOX

舞台は、某公園(箱庭のイメージか?)。そこに集まるボランティア集団の人間関係をシュールに描く。中央に段差を設けたサークル(円形ベンチのイメージ)。公衆トイレ、ゴミ箱、自動販売機、ベンチ。周りはレンガ壁で、蔦が巻き付いている。両サイドにモニターがあり、日にちが表示される。これによって現在を知ることが出来るが、物語の展開の中で知る(判断)には難しい。

小学生時代からの友人であるが、性格は異なり互いの欠点を言い合っている。現在でもボランティア活動を通して関係は続いている。しかし殺意を消し去ることが出来ず、夢か現か幻か…その立ち位置が判然としない。さらに殺害を止めようとしている別の友人の行動は、殺害を阻止したのか実行されたのか、その識別も難しい。3者三様の思いと行動が交錯し、同じような場面の繰り返しが冗長に感じることもある。

ジレンマ(両刀論法)がその選言的前提において二つの選言肢を有しているのに対し、三つの選言肢をもつ。三人がある選択を迫られて窮地に追い込まれていることは十分分かる。人間関係…議員の息子、ボランティア組織の副会長だが、実質的なリーダー。一方肩書きだけの会長で、特に取り柄のなさそうな人物。この両者が相手の性格を罵りながら行動を共にしているという不思議さ、人間関係の妙を思わせる。
また、人間の本音…厭らしさ、偽善(ボランティア)、エゴ、自己肯定または否定などがむき出しになっている。

人の類型を表現しつつ、もしあの時…という仮定の話は、その時点で状況が変化することによってその後の状況も変化する。その違いが劇的であればあるほど面白いと思う。しかし、行動(行為)と結果の因果関係が少しずつ違ってくるが、それは表層の見た目だけ。状況の変化は、逆にその人間の本質(性格)へ迫る(問う)ものが見られれば…その点が少し残念に思った。

次回公演を楽しみにしております。
「売春捜査官〜ギャランドゥ」「熱海殺人事件」

「売春捜査官〜ギャランドゥ」「熱海殺人事件」

株式会社STAGE COMPANY

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/09/05 (火) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★

初日「売春捜査官」を観劇、最前列椅子前に急遽ベンチシートを増設する盛況ぶり。
いわずと知れた つかこうへい の熱海殺人事件の別バージョン。初演以降、基本的な展開構造は変わらず、今なお進化を続けている作品。
つかこうへい の名前の由来と言われている、い”つかこうへい”にという思いが十分伝わる公演であった。
(上演時間2時間)

ネタバレBOX

舞台セットはほとんどどの公演も同じで、真ん中に古ぼけた大きな机。その上に黒電話、捜査資料が置かれている。
物語の底流にあるのは、色々な差別に対する鋭い批判。女性軽視、ホモというマイノリティ、在日朝鮮人という人種差別などである。同じ人間でありながら差別、被差別という用語が生まれる。敢えて痛みを穿り出して、差別を浮き彫りにする手法は脚本の力。それを体現するには役者の力量が試される。公演は冒頭の大音量音楽…チャイコフスキー「白鳥の湖」に負けず劣らずの大声量で始まる。終始テンションは高く、その伝えんとする思いは十分解る。
また人間的な差別と同様、地域における格差も見え隠れする。長崎県の五島列島での貧しい生活。集団就職しなければならない境遇など地域社会に対しても問題の提起をする。人間の本質(深淵)、社会という環境・状況という世界観の深みと広がり、そのテーマの捉えは今なお色褪せることなく、逆に鮮度が増すようでもある。

この公演は、今まで観た「売春捜査官」に比べると、一層差別化を際立たせたように思う。例えば万平を禿げ・ホモというセット台詞で罵倒する。身体的なこと、弱・少数者などを差別することによって、痛みが浮き彫りになる。それを先鋭化すればするほど人間愛を思わずにはいられない。

桜田聖子さんの木村部長刑事は、序盤こそ声が擦れて、という訳ではないが力強さが感じられなかった。しかし、除々に男たちを圧倒する部長刑事の姿になる、その生き活きとした変貌ぶりも楽しめた。
また犯人、大山金太郎が13階段を上るのではなく、登場は客席後方からスポットライトを浴びながら階段を下りてくる。つか作品は人物造形がはっきりしているが、更に登場の仕方、ダンスなどの演出で公演全体をデフォルメして印象付ける。そして常に高いテンションが求められる作品であるが、終始熱量・集中力が感じられる仕上がりで、観応え十分であった。

次回公演も楽しみにしております。
家族のSIN話

家族のSIN話

ファーベルとルーデンス

荻窪小劇場(東京都)

2017/07/13 (木) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

脚本・演出が良かった。最初ふざけた感じが、徐々にシリアスな展開になっていき、終盤は驚きと恐怖を感じた考えさせられる舞台でした。演者もその変化をよくとらえて演じていたように思います。もう一度見てみたい、追加公演してほしい作品でした。Faber&Ludensに期待します。

すずめのなみだだん!

すずめのなみだだん!

やみ・あがりシアター

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/06 (水) 19:30

無題2131(17-134)

初日、19:30の回(小雨~曇)。

久しぶりの会場、19:04受付、開場。舞台、緑/黄/赤のカーペットが敷かれ、上手にミラーボール。聴いたことがあるリズム&ヴォーカル、洋楽が流れていて、すぐに誰だか気がつく。

1年半ちょいの間に「やみ・あがりシアター」6作目となりました。

19:17/19:29前説(105分)。笠浦さんが小柄な方には座布団の用意があります、と言っていたので感心。

19:32開演~21:15終演。

イラストと冒頭の動きで「すずめ」だなとわかったのですが、その直後に続く思いもよらない場転とお話の展開に態勢の立て直しを要したため数秒遅れるもののなんとか追いつくのでした。

伝奇のような、昔話的な、歴史的な境界。それでも自然に、徐々に受け入れる級友たち。

教えられ、学び、従ってきたものの崩壊と決別/惜別。

ふたりの不安そうな表情、それでもきっと乗り越えてゆくだろうと思わせるものがとても印象的。

人生を振り返ってみれば自分にも、節目ごとに、脱皮しなければならなかったことがあったなぁ、と思うのでした。

■観たことがある役者さん(過去公演を除いて)
久保磨介さん「大人生(2017/3@小空間)」「(脚演)降っただけで雨(2017/5@眼科画廊)」
久保瑠衣香さん「シスターストロベリー(2014/5@櫂)」
鈴木茉唯さん「飛ばない教室 または、わたしのいないその場所(2017/1@RAFT)」
寺尾みなみさん「鬼畜ビューティー(2012/6@サンモールS))」「東京ユートリア(2013/4@王子)」
西村蒼さん「チル、幻滅。(2017/5@上野小)」

「売春捜査官〜ギャランドゥ」「熱海殺人事件」

「売春捜査官〜ギャランドゥ」「熱海殺人事件」

株式会社STAGE COMPANY

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/09/05 (火) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

小劇場には
小劇場にしかない魅力があるよね〜
初日という事で、セリフが噛み噛みで残念だったけど
大きな声で、はっきり、早口で
ってめちゃくちゃ大変なんだろうな〜
でもでも「つか芝」はストーリーとか、セリフが良い
北区のある限り「つか芝」は続くはず?その度に役者も変わり時代も変わるけど
「熱海〜」は楽しんで観れるはず。
ジメッとした感動が欲しい人にはオススメです!
役者さん誰も知らない方達でしたが味わいがありました。

北斗の拳 ‐世紀末ザコ伝説‐

北斗の拳 ‐世紀末ザコ伝説‐

CLIE

シアターGロッソ(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★

私が見たいもの。すごい肉体を持った男たちの半裸祭り(笑)ま、祭りじゃなくてもいいけ素晴らしい肉体美をリングとは違う形で見たかった。あなたたちが見せたかったものは何?

『巨獣の定理』

『巨獣の定理』

かはづ書屋

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/06 (水) 19:30

座席1階1列

「巨獣の定理」何とも興味を引くタイトルである。「巨獣」はその世界、この場合秋川家を支配する者という意味でもあり、「ビヒモス」は悪魔の意味でもでも使われるというから、秋川家に棲まう悪魔という意味でもあろうか。「定理」とは真なる命題だから、推測するに「支配する者あるいは悪魔によって導き出された真なる解答」とでも意味するのか。
原作となった「殺人鬼」に比べると、かなり凝ったタイトルだけれど、やはり、観劇欲をそそるという意味では、秀逸なタイトルだと思う。
初日のせいか、役者の皆さま少し噛むことが多かったようで気になりました。論争劇なので、どうしてもマイナスです。でも逆にそれがなければ、かなりテンポのよい、観客を引き付けるよい芝居だと思いました。
女中部屋を舞台にし、本来の主人公である人物をほぼも出さない(確か「Dの再審」もそうでしたよね、到着しない明智小五郎とか)趣向も、舞台に現れない惨劇や混乱を、観客に想像させるということで、逆にこの連続殺人事件のスケールの大きさを感じさせるという点で成功していたと思います。
役者さんとしては、何といっても森尾繁弘、島田雅之、遊佐邦博の御3人が、舞台の柱として、役の心理の機微を演じながらも、うまくペースを作っていました。

さて、本作は原作(読んでいない)と犯人が違うのかしら、推理劇なのでネタバレになるので、詳しいことはネタバレということで。

ちょっとした不満を2つ。
1.最前列の席は地獄。足元が狭くて、足が拘束具で締め付けられるように苦しい。Mの世界。何、こ れは体験型ミステリー?
2.次回の公演は来年9月。これは仕方ないとしても、「Dの再審」再演とは残念。もち
 ろん、再演でブラッシュアップしたものも観たいけれど。せっかくなのだから、この
 路線の新作で、しばらくは行って欲しかったなあ。(まだ、来年に新作をやらないと
 決まったわけではないかもしれないけれど)版権の切れたミステリーを舞台化するな
 んて、興味深いですよ。「ドグラマグラ」や江戸川乱歩除くと、そんな舞台そうそう
 ないですから。小栗虫太郎、海野十三、大阪圭吉等々、素材に事欠かないのに。

ネタバレBOX

原作では「グリーン家殺人事件」を持ち出してミスリードを誘いながら、意外な人物を犯人としたようですが、今作では「グリーン家殺人事件」ままっぽくないですか。だって、この人だけが〇〇〇の1員で登場しているのですから。
舞台最後は横溝正史ばりに、遠い過去の因縁からの復讐劇となり、それも一旦劇中盤で推理された内容が、実は真実だった、そして犯人の自白、となったときは、すごい尻すぼみだな、なんじゃこりゃのラストはと思いました。が、まだ残り10分近くあることを怪訝に思っていると、なるほど、そういう落ちでしたか、と感心した次第。
嘘の自白の理由も、犯人さえ捕まれば、後付けで〇〇〇を守るため、事実そうしようと思っていた(実際にはやっていないけれど)、という説明で言い逃れできますからね。
それと、自身の無実を証明する仕掛けがなされるには、むしろ警察や探偵諸氏の目をこちらに向けておくのが得策ですし、時間稼ぎも必要ですものね。
舞台で暗示される真犯人は(事件の犯人とされたのは別人物)確かに意外な人物ですが、1人犯人というよりは、やはりあの2人は殺害動機が厳然としてあったという点で一連托生だったのです。弟と女中2人殺害の時間的な制約のアリバイも、1人でなかったと考えれば簡単に解消しますし。そしてめでたしめでたしですか。
最期の弁護士(元検事書記)と執事の会話、余韻の残し方が「Dの再審」を彷彿とさせました。

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