最新の観てきた!クチコミ一覧

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煙が目にしみる

煙が目にしみる

パンドラの匣

TACCS1179(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

火葬場で焼骨になるまでの僅かな時間の物語。白装束の男2人が軽妙に話しており、「死」という悲しみが感じられない。逆に葬儀という儀式を通して「生」の喜びを浮き彫りにした秀作。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

セットは、田舎町の火葬場。上手・下手側にそれぞれベンチ椅子とテーブル。脇には螺鈿細工の花瓶1つ。後景は桜の大木があり満開の時期。すこし散り始めているが…。

ベンチに2人の中年男性、野々村浩介と北見栄治が立ち話。白装束から2人とも死んでおり、これから彼らの火葬が行なわれる。客席後方から2人の家族たちが、斎場に入ってくる。野々村家は妻子と母、従妹夫妻と賑やかだ。北見家は娘らしき女性と男性の2人だけ。浩介の母、野々村桂は最近惚けてきた。その様子を眺める死者2人の会話に桂が入り込んできた。何故か桂には死んだはずの浩介と栄治が見える。本来、2家族が交わることはないのだが、野々村浩介の遺族への思いや野球部監督をした高校の甲子園での試合を効果音のように従え、一方、北見栄治は死に関する艶福エピソードを次々明らかにし「思い」という感情を交差させる。
遺された家族たちの思い、それに呼応するような死者の述懐、イタコのように生者と死者とを仲介する桂。火葬場に喜劇と悲劇が輻湊していく。

死者は、自然や現実とは異なる時空のようなところに行くだけ。生者と対話できる、と思うことによって死者と魂を通わせ合うことが出来る。カフカであっただろうか…「人は死後に独自の進化を遂げる」と言ったのは。それは生きている者が死者の影響を受けたり、意思を引き継いだりすることを意味するらしい。

桂を通して通じ合う思い…「体」は死んではいるが「魂」は対話している。「死」という普遍的なテーマを扱いながら、情緒に流されず乾いた視点で(家族を)見据える。そして満開の桜が明るい象徴として映え、その散る花びらに余韻が…。

次回公演を楽しみにしております。
『青いポスト』/『崩れる』

『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/11/16 (木)

16日の晩、今度は女性キャスト・オンリーの『青いポスト』(110分)を拝見。

ネタバレBOX

『崩れる』とは対照的に、今度は群舞あり・ソロパートありの、スタンダードな「踊るアマヤドリ」。
2組の姉妹を軸とした、住民たちの群像…いや、感情の交錯劇は、(まだ公演中なので内容は伏せますが)何気に尾を引く結末が感慨深い作品でした。

双子の姉妹ユリナ・カンナは、いわゆる、賢◯愚◯ではなく、複雑な家庭環境の下で育ったせいか、2人とも、狡猾で自己本位。この「2人とも…」だからこそ、ラストで、相葉りこさん演ずる姉ユリナが躍るソロパート、ひと際、胸に応えました。

理性的には「無謬(むびゅう)なヒト」故に、かえって妹エリカの反発を招き、カンナを無謀な行動に走らせたミズキ…演ずる小角まやさんの面差しには、「慈愛の(無意識な)悪意」を痛く感じさせられました。
また、ミズキの妹役・古澤美樹さん(てっきり、アマヤドリのヒトだとばかり思いこんでいました、汗!)の熱演も忘れられません。
『青いポスト』/『崩れる』

『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/11/14 (火)

出演者が全員男性の『崩れる』(110分)を14日ソワレにて。

ネタバレBOX

アマヤドリさんにしては珍しい「踊らない」作品。
序盤からクスクス笑いを取っておきながら、人間不信と、それに抗おうとする善意との、せめぎ合いの終盤が圧巻の会話劇は、随分と見応えがありました。
ただ、松田正隆さんの古典的名作戯曲『蝶のやうな私の郷愁』的な結末で、全てを『崩』すしかなかったのかなぁ?と。

劇中、険悪な空気が漂う夕食のシーン…にも拘らず、箸を止めずに飯を喰らい続ける、同窓5人組の一人・江田。客演の 『哀しい夢すら、忘れてしまう』に引き続き、演ずる倉田大輔さんの惚けた・醒めた味わいが強烈に印象に残りました。
「15」

「15」

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★

今回も純粋に楽しめた。基はテレビのドラマにありがちな ストーリーだが、舞台ならではのコメディに上手く仕上がっていた。

「15」

「15」

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

前作に続き二度目の観劇、雀組さん。さらにエネルギッシュで楽しくて、しかもしっかり泣けて最前列で観て大正解でした。一人一人の表情と眼差しに圧倒されましたね!パワー全開で最後まで押し切るのかと思ったら、ラスト近くの号泣 必須の伏線に驚かされました。すごかったなーあっという間の時間でした。タイトルの15の意味もいくつも重なるんですね!驚きました。この感動の余韻に浸りたくて終演後の物販で前作のDVDを買ってしまいました。今夜はハイボール片手に楽しもうと思います!

海岸線にみる光

海岸線にみる光

SKY SOART ψ WINGS

SPACE EDGE(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

見応えのある芝居でした。

しゃべらない人

しゃべらない人

劇団東京ドラマハウス

明石スタジオ(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

面白いストーリー展開でした。
最後はほっこり!!

煙が目にしみる

煙が目にしみる

パンドラの匣

TACCS1179(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

何回(違う劇団、役者さん等)観劇をしてもほのぼのとしてしまいます。
楽しめました。役者さんの力量は様々でしたが・・・

見果てぬ月

見果てぬ月

文月堂

劇場MOMO(東京都)

2017/10/24 (火) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/25 (水) 19:00

お芝居を本格的に見始めたのが3年ほど前。友人の誘いで「駅前劇場」へ。
リジッター企画の「あるオト、あるヒカリ、あるカラダ、あるコトバ、あるミライ、そのタもろもろ、の、あるケシキ」(2014年9月15日)1日限りの再公演だったのですが、このときに中島庸介さん(脚本・演出)の名前も初めて知りました。2度目の観劇は中島さんの別ユニットであるキ上の空論「空想、甚だ濃いめのブルー」。ここに出演した斉藤ゆきさんの演技に魅せられ、ここから彼女が出演した作品は皆勤、となりました。

長くなりました。今回斉藤ゆきさん出演の「見果てぬ月」
これは好きな作品です。人と人の距離感が段々近くなっていく…、とても繊細な構成。最初のワンカットそしてラストのヒヤっ!謎解き好きな私に凄くフィットしました。
ただ出演者が多いのが気になりましたね。
開演前にプログラムで登場人物を予習するアナウンスがあってもよかったと思います。

三英花 煙夕空

三英花 煙夕空

あやめ十八番

旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)

2017/09/26 (火) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/27 (水) 19:00

あやめ十八番を初めてみたのは昨年公演「江戸系 諏訪御寮」。
キ上の空論に出演した土佐まりんさんが出演ということで。
それがきっかけだったけど、以後の本公演「ダズリング=デビュタント」も観劇。
そして今回の「三英花 煙夕空」も含めどれも重厚で心に残る作品ばかり。少しおどろおどろしい世界観がイイ。熱演の小口ふみかさんはどこかで観たな?と思ったら「グリーン・マーダー・ケース(Mo'xtra produce)」に出演していました。気になる女優さんです。

ドライブイン・ローレル・キャニオン

ドライブイン・ローレル・キャニオン

新宿公社

エビスSTARバー(東京都)

2017/10/06 (金) ~ 2017/10/08 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2017/10/06 (金) 20:30

2度の本公演がとても気に入り、加えて時代背景や設定に期待し拝見しました。
男女が久しぶりに再会してどうやって車に乗ったかのアプローチについて、ここは狭い空間だけどきちんと表現して欲しかったです。バーという場所でお酒も入り遅めな時間帯でもあったけど、もっとゆっくり気取りない少なめの言葉をじんわり味わいたかった。女が怒るシーンが多く私にはチト苦手な作品でした。

ヒラエス

ヒラエス

たすいち

シアター711(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/09 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/10/09 (月) 13:00

ヒラエス。
私、この言葉は知っていました。

いまの居場所だけではなく、あのとき自分はどこにいたのだろう。じわっと来る作品。
これまでにない「たすいち」を味わえました。
たすいち、これからどう変化していくのだろう。そんなファンを期待させる記念作品です。

くれなずめ

くれなずめ

ゴジゲン

駅前劇場(東京都)

2017/10/19 (木) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★

とても評判のいい作品なので、初めてゴジゲン見てきました。
キャラクターが凄くいいので別の作品も見たいですね。
ただ今回の作品は私にはフィットしなかった。とてもイイ話なのに心に響くものが足りなかったです。

三人義理姉妹

三人義理姉妹

年年有魚

駅前劇場(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

当日パンフでチェーホフ「三姉妹」から着想したと記しているが、内容的にはオリジナル作品のようだ。そしてパンフには顔写真付で役者名・役名が載った相関図があり丁寧で分かり易い。
本公演をもって一時休止するらしいが、この面白い芝居がしばらく観られなくなるのは残念である。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

セットは、上手・下手側に障子戸(障子紙がない桟のみ)があり、上部には欄間。手前中央にソファー・横長テーブル、その後ろは奥行きのある空間で大邸宅を思わせる。特に調度品はないが、棚台に花瓶が置かれており、時期に応じた花(例えば夏=向日葵)へ生け変える。床は畳ではなく赤い絨毯イメージか。

物語は代議士であった亡父の一周忌法要。後継として立候補を目指す二男が、法要兼立候補表明の挨拶の練習をしているところから始まる。この家は独身の長女(中学校副校長)、長男(無職)と嫁(看護師)、二男(政治家)と嫁(主婦)一人娘(中学3年生)という、タイトル「三義理姉妹」が同居している。場面は大括りでみれば、先の法要(5月5日)、同年夏(8月8日)、そして11月中旬(17~18日)の3場面。この日付はテロップで説明する。
法要の場面を通して、この家族とこの家に関わる人物紹介をしていく。夏の場面は議員になった二男の政治家としての生活や反抗期?の娘との関わり、さらに姉の職場(中学校)の年下教師との恋愛、長男の不倫など姉・兄そして娘のそれぞれの騒動が面白可笑しく描かれる。もちろん政治家ならではのスキャンダラスな陰謀も織り込んで、議員という一般家庭とは違う要素を持ち込む。議員の妻は、その普通ではない家庭に対し不満と蟠りを爆発させる。

人生は思うようにならない、それでもその情況に応じて生きていく。自分自身に素直になるか、情況に順応するか、人それぞれの考え方・生き方であると…。チェーホフの「三姉妹」に登場するプローゾロフ家の三姉妹…希望や夢を失っても人間は生き続ける。それに通じるところが垣間見える。
その光景を時に掻き回しながら温かく見守るマダム、静かに制止するような家政婦の存在が妙味を出す。

作り込まず骨格だけのセットは、人間の本質だけを抽出するもの。和室仕様でありながら洋風のイメージを持ち込むのは、この家族の歪さを浮き彫りにする。その心象形成は見事である。

次回公演が早く観られることを希望しつつ…。
ファンタジアック

ファンタジアック

フロアトポロジー

ギャラリーLE DECO(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/11/16 (木) 19:30

 記憶を抽出して他人の脳に埋め込む手法を発見した天才女子科学者が、自分の娘と姉を「生かし続ける」という物語。それが可能か、とか、埋め込まれた人は本当にその人になるのか、という問題は置くとしても、記憶が人格の全てを決めるわけではないという芝居(『プライムたちの夜』)を一昨日観たばかりなので、奇妙な一致感から不思議な感触に囚われた。姉との関係には秘密があるようで、それが明確にならない辺りにはやや不満がないでもない。もう少し分かり易いとよいのだが...。女優が多い芝居で、眼福ではあるし、役者陣もしっかりと役割を演じているのはよいが、若い劇団なので、小崎ととみやまが母と娘の関係に見えない(見えにくい)という問題はあるように思う。

『青いポスト』/『崩れる』

『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/11/16 (木)

舞台の使い方や躍り、台詞の掛け合いも絶妙で楽しんめました。
やはり広田さんがポストトークで最後に回答してた台本の部分は「そうだったの」感が勿体なく、それを理解できた上でそれ以降を観たかったなと思いました。

ただ一晩明けたら観てる時の面白さが薄まっていて、何故だろうとさっきまで自問してました。
好みの問題かもしれないけれど、人物が基本、善人で、嫌らしさや汚ならしさが世界観にないからかなと思います。
振り幅が狭くリアリティを(敢えて?)失わせてる感じが、浮き世にコウデイする身としては、刺さりきらなかったのかなと思います。

良いところが多いだけに、本質的な部分に欲が出てしまうのでしょうね。

おどろん狂想曲

おどろん狂想曲

劇団伽羅倶梨

KARAKURIスタジオ(大阪府)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

帰りのお客様の満面の笑顔がすべての証拠。
リピーターも続出!!!

手を握る事すらできない

手を握る事すらできない

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

Bチームの公演を観ました。こちらも素晴らしかったな。主演の方をはじめとして皆、真に迫る身体を張った演技でガーンとやられました。役者さんに注目してると実に細かい演技が観られてとても楽しめました。

三人義理姉妹

三人義理姉妹

年年有魚

駅前劇場(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

微妙~に「三人姉妹」を匂わせつつ、しっかりオリジナル作品。

副校長の【長女】
無職の【長男】&看護師の【嫁】
代議士の【次男】&家庭を守る【嫁】&反抗期の【娘】

家族構成は日本の一般家庭に比べて大所帯かつ意識高い系。
この顔ぶれに加えて家政婦さんや出入りの人々。
冒頭から香り立つ独特の雰囲気は、どの方向から波風が立ってもおかしくない程にザワザワして、既に波乱の予感。
実際波風立っちゃうわけですが、反応がそれぞれに個性的なのが面白い。
現実味あるようでいて、どこか異空間の中にいる様な、はたまた歪んだ磁場がある様な、実にオリジナルテイストな公演でした。

奥行のある間取りは大邸宅を連想し、重厚ながらアンバランスな内装は作品にぴったり。

ネタバレBOX

ラスト近くでの代議士夫婦の会話がしみじみ実直で印象的。

そして本作品に不思議な味付けを加えるマダム。
まとめ役の様な、引っ掻き回しの様な、実はプラスにもマイナスにもなってない様な・・・
ってなんだよマダムって!・・・と思わせる。そうです、それがマダム。
骨と肉

骨と肉

JACROW

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/20 (月)公演終了

満足度★★★★

小劇場と言うと、甘えた自分探しや体験告白が多かったのにここ数年、社会実話派が多くなった。中では、トラッシュマスターズやチョコレートケーキなどが、素材的にもその切り口も従来の社会派演劇を超える作品を生み出してきた。それに次ぐ、というjacrowの新作は、大塚家具の父娘の社長争いである。タイトルも「骨と肉」何のことかと思っていたが、何のことはない只骨肉の争いと言うだけのことで芸がない。舞台も週刊誌で知っているような一族の相克と株主総会の経緯で、先の劇団がやり遂げたような事件の中から時代の生々しい人間像が立ち上がってくるということもない。俳優も父娘はともかく周りの大人たちはかなり苦しい。
しかし、小劇場が自分たちの身近の世界にいない人間たちに取り組むのは後日必ず役に立つ。一族の俳優たちが精彩がないのは、日常的な経験に頼っているからで、社外重役たちには経験がないだけに工夫の跡が見られる。見ているだけなら週刊誌をたちあげたような気楽な再現ドラマ的面白さだった。

ネタバレBOX

アンケートで、あなたは社長の意見と会長の意見とどちらに賛成しますか?と問うているが、これは全く愚問である。観客はそんなことを見に来ているのではない。そういうことは東宝の大劇場(エドウインドールドの謎)や2・5ディメンションに任せておいて、小劇場ならではの人間発見に取り組んでもらいたい。兄弟のグズぶりなど下手なミステリもどきで興ざめである。それなりに面白くなる素材なのに勿体ない。

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