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LOVEマシーン2017

LOVEマシーン2017

宇宙論☆講座

ラ・グロット(東京都)

2017/09/22 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★

第29回池袋演劇祭参加作品。未見の劇団、初めて行く会場、21時開演という初づくしの公演。ちなみに上演時間2時間弱ということで、帰途が少し心配になったが、それでも終演後に主宰と出演者に挨拶してダッシュした。
公演は、携帯電話の電源ONのまま、飲食自由、上演中の写真撮影OKという、これまた何でも自由という稀な前説。そして、上演中はキスシーンがあるが、大劇場のようにオペラグラス越しに観るのではなく、至近距離(1~2m)の生で観てほしいと要望あり。劇団名…宇宙論☆講座に相応しい様な、しかし登場人物の経験・回想劇を音楽によって彩りするような独特な世界観は面白かったが…。
(上演時間2時間弱)2017.9.28追記

ネタバレBOX

会場は地下にあり、横幅ある階段スペース以外の所が1階部。そこに音楽機材等を置き、それ以外の狭隘スペースで演技を行う。また1階から地下へ流しソーメンの半筒がある。会場全体が神秘的で少し怪しげな雰囲気である。

登場人物は5人であるが、何故か受付担当も加わる。人物は家政婦/松居一代、殺し屋/松居二代、富豪/船越英三郎、異人/船越英四郎、病気/船越英五郎で、今芸能界で話題になっている夫婦の名前をもじっている。当日パンフに、主宰の五十部裕明氏が「今回は恋愛劇です。あんまりふざけません。下ネタもありません」と書いているが、間近で見るキスシーンは濃厚で相当刺激的である。キスシーンを演じているのが、松居二代役(新名亜子サン)と船越英四郎(守田達也サン)であるが、それぞれの所属団体が「秘密のユニット」と「びしょ濡れテント」であり、それを掛け合わせたらエロっぽい。ちなみに、この公演を観るキッカケになったのは、某所で新名さんから声を掛けられ、その色香に惑わされて? ということだった。

主宰の五十部 氏は、作曲・演出・台本・音響・照明・制作をマルチに行っているが、思った以上(失礼)に面白かった。
物語は2部構成のようで、始めに家政婦(一代)と富豪(英三郎)の結婚話で恋愛の概観を見せ、後半で登場人物の恋愛(キス経験を中心)の回想シーンへ。その独白を1階部の楽器が置いてある狭隘部分で手摺に掴り話し出す。客席からの角度がけっこうあり、見上げる首が疲れてくるし、薄暗いから観にくい(丸椅子に座布団、背凭れも小さい)。

物語の中心(キスシーン)を思わせる動作、例えばフルートを吹く唇の動きなどが連想させる。また生演奏・(生)歌を多く取り込んでいるが、同じように照明効果にも目を見張るものがあり、演出としては上手い。この独特の雰囲気は病み付きになるかも…。
最後に会場の構造的なことであるが、”観る”ことが苦にならなければ…。

次回公演を楽しみにしております。
クロス ~橘耕斎ヘダ日記~

クロス ~橘耕斎ヘダ日記~

Re:Duh!

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/09/21 (木) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

満足度★★★★

「戸田日記」を回想するという劇中劇として描く。公演は世界観を広げすぎず、幕末という時代、鎖国さらに村という閉鎖性のなかで、異国(ロシア)人が漂流してきたことで戸田村の日常の暮らしに変化、刺激という状況が生まれたことに集中させる。時代閉塞の現状に当時の人々の考えや思いを巡らす描き方。
素舞台であるだけに、その情景を観客一人ひとりが想像し世界観を作り上げる。一方、人の心情は登場する人物によって夢と今後の生き様が語られる。
脚本・演出の大倉良介氏は当日パンフでタイトル「クロス」について、公演に関わった人々への御礼のような言葉として書いているが、自分は「時代と人の関わり」を掛け合わせているような感じを受けた。
いずれにしても幕末の史実を基にした歴史考察作品は観応えがあった。
(上演事件1時間50分)2017.9.28追記

ネタバレBOX

舞台はほぼ素舞台。中央に段差があり、引戸の開け方で板戸と障子になる。その違いが場所の違いを表す。上手側に別スペースを設け、書斎風または牢屋を思わせる。
素舞台であるだけに、登場人物が情景・状況を表現しなければならない。そのテンポが一定のようでメリハリが少ないように思う。また場面を動かすために暗転または薄暗くが多用されていたのが残念。

梗概…時は幕末、ロシア軍艦ディアナ号が大地震・津波で駿河湾に沈没する。それを助けたヘダ村の人々とロシア人の交流。また造船を通じて日本がその技術を学んでいくこと。さらには当時の鎖国政策で外国との接点が制約されていたことなど、歴史的事件をベースに、そこで活躍した橘耕斎という人物に焦点を当て、人としての夢や希望を語らせる。そんな歴史考察作品は観応えがあった。言葉は通じなくても心は通う、その瞬間に人の思いを感じる…今の世でもそうありたいと願うもの。

夢や希望は、大きく観れば”時代閉塞感の打破”ということであろうか。世界を変えるには世界を知ること。その言葉に従い、外国(ロシア)への密航を企てる。一方、もう一人の重要人物・沢辺琢磨は目で見たことしか信じない。目に見えない”神”は信じるに足りない。見えるものだけを信じていると目先に囚われ多くの人の事が分からない。心眼が大切と説いている様な…。後々の日本人初のロシア正教会司祭となる。
時代と個人(市井の人々)を対置させながら重層的に描いているが、その物語は時の経過を坦々と描いているようだ。

この地には、日本史の教科書または参考書にある江川英瀧という代官が有名であり、その人物との関わり、またロシア語はオランダ語を通じて日本語へという重訳の苦労、造船技術の違い(竜骨・肋木の構造)など、メリハリを利かせる場面があると思う。
確かに、いくつかのシーンの台詞にもあったが、その苦難が見えてこない。
歴史考察であれば、鳥の目のように俯瞰する時代と、虫の目ように地を這うように観察する時間が融合されたダイナミックなものが…。

次回公演を楽しみにしております。
アンサンブル

アンサンブル

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

個人的には今まで観た公演の中で一番好み。劇団公演で最少人数での上演とのことだが、その少なさが逆に登場する人物の背景を丁寧に描き、少し痛みを持つ人々が寄り添いながら生きている。そして時の流れとともに癒し癒され成長し自立していく姿が感動的に描かれる。
また、いつものように舞台セットを作り込んでおり、視覚で楽しませてくれる。公演は平成時代であるが、その雰囲気は昭和時代を彷彿させる”しぇあ~はうす”である。そのイメージは長屋・アパートを思わせるもので、人情豊かな古きよき時代を出現させる。
(上演時間1時間53分) 2017.9.27追記

ネタバレBOX

舞台セットが素晴らしい(毎公演であるが)。むき出しになっている柱が2本。その中心にこの”しぇあ~はうす-いなば荘”と書かれたガラス戸玄関があり、その向こう側にブロック塀が見える。室内は上手側に1部屋、食堂、風呂場。下手側に2部屋と奥に階段が見える。中央に横長ソファーとテーブル。その他見えないような所に冷蔵庫、食器棚が置かれ、小物も生活観を漂わす。

現在ハウスに住んでいるのは4人(三浦・長谷部・笠原・岩本)。そこに東日本大震災で被災した男・松川(坂本直季サン)、刑務所から出所した男・白倉(大矢三四郎サン)が次々入居してくる。
先の4人…三浦(金藤洋司サン)は小劇場の役者でメインの役柄がない、長谷部(中澤隆範サン)は借金苦の自殺未遂者そしてアイドルオタク、笠原(川嶋健太サン)は苛め・対人恐怖症から新興宗教へ、岩本(勝又保幸サン)はサラリーマン時代にモーレツ社員として家族を省みず、そのあげくリストラ・失踪、という各々の背景が丁寧に説明されていく。

この公演は、前作「代役!」のパロディ、受刑者の苦悩「硝子の途」など、直近過去作品を連想させ興味深く、そして楽しんで観た。先のメイン役柄以外に色々な役柄を担い、その早変わりも見所の一つ。またアイドル公演を思わせるようなシーンも人形を操り楽しませてくれる。セットとともに視覚的な面白さで笑える。
一方、入居者一人ひとりが抱えた人生、その過去が披瀝される都度泣けてくるような心情描写も素晴らしい。その落差ある笑い泣きの対比が実に印象的で上手い。大衆人情劇であるが、あえて主人公を挙げるとすれば、このシェアハウスという場所であろう。この古い建物は、そこに集まってくる人々の温かい善意が凝縮されたような癒し空間である。しかし、老朽化が進み建て替えが必要になってくるという物理的なこと。入居者側も事情や情況が少しずつ変化し、成長・自立の時を迎えている。退去に向けて自然な時の流れは、観ていて納得感と今後の一人ひとりの人生に安心感が持てる。

住人たち以外に、このハウスの大家ならぬ中家(ちゅうや)・稲葉美雪(南井貴子サン)と大家(義父)と夫の2役(中島佳継サン)夫婦の暗い過去が説明される。住人たちだけではなく、登場人物全員が何らかの痛み悲しみを抱えて生きているという重層さ。

演出…アイドルライブを劇中に挿入することで、ミュージカルとは違う音楽劇?を見せ聞かせる。演技は申し分なくバランスも見事である。久し振りの白倉くるみ役の水谷千尋さんのジャージ姿のヤンキー娘とミニメイド服のようなアイドルの一人2役も楽しめた。

次回公演も楽しみにしております。
【第29回池袋演劇祭「大賞」受賞作品】成り果て

【第29回池袋演劇祭「大賞」受賞作品】成り果て

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/09/14 (木) ~ 2017/09/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

第29回池袋演劇祭参加作品…2016GREEN FEST賞受賞の再演。前作に比べ演出がシャープになったようで、色々な世界が重層的に観える秀作。会場は同じグリーンシアターでもBASEからBOXInBOXに変わり少し舞台が広くなった分、ワイドへの展開(舞台美術)が観易いのが良かった。
四角い盤面で繰り広げられる勝負…本公演は四角ならぬ視覚も楽しめ、アッという間の2時間であった。将棋という勝負事を芝居として観れば死角なしで、どんどん感情移入していく。自分としては、清々しく”参りました”と言える素晴らしい公演であった。将棋の世界を借りて描く人生譚。
(上演時間2時間) 2017.9.27追記

ネタバレBOX

セットは、中央は左右に開き、上手側は森棋士(井保三兎サン)の将棋道場。初演時に比べシンプルで門下生の木札のみ。それも初段以上は朱書になっている。もちろん将棋における成金をイメージさせる。下手側は森道場の別屋、またはアルバイト先を思わせる。両開閉扉の上部に将棋対局室(将棋盤が中央)。その上下の雰囲気は静寂と熱気というほどの違いがあり、その対比が面白い。

物語は、将棋の世界を中心に、そこに集うまたは夢見た人の群像劇。話は色々な方向に広がるが、いずれも勝負師としての生き様を観(魅)せつける。人間対コンピューター(人口知能=AI)、女流棋士対プロ棋士(奨励会四段以上)、将棋界への未練(セカンドキャリア問題)など様々なシチュエーションを織り込む。しかし、いずれにしても人生・勝負師として真摯に取り組む姿を描く。

梗概は、森棋士の将棋道場に通う天野高志・桂子の兄妹(大川内延公・雪島さら紗サン)。その2人は貧しい母子家庭で育ち、幼い時からこの道場で面倒を見て貰っている。兄は優しい妹思いで、勝負にわざと負けてくれる。妹は女流棋士からプロ棋士を目指す。兄は勝負には優しすぎる性格で昇段できず将棋の世界から離れる。
他方、プロ棋士にはなれず、アルバイトで生計を立てている男が、将棋ゲーム(プログラム)を開発しネット上で話題になる。かくしてプロ棋士対将棋ソフトの勝負が実現する。その勝負の行方は…。

上演前の大盤解説同様、劇中にも中継シーンとして将棋解説をする。だから将棋ファンも楽しめるし、将棋を知らなくても物語としての将棋世界を楽しめる。
さて、兄妹の父親も過去に森道場(初段で朱書の木札が掛けられている)に通っていたことが明かされ、登場しないこの父と子たちの姿なき邂逅も印象深い。そしてコンピューター制御の問題も示すが、それよりも人と人の勝負は、将棋の駒のように心と心が響き合うところに醍醐味があると…。

役者はそれぞれの人物像をしっかり立ち上げ、全体バランスも良い。初演時に比べ洗練?された演出(逆にラビット番長らしいほのぼの感は影をひそめる)が登場人物を生き活きとさせており、笑い泣きという印象付けも上手い。

次回公演を楽しみにしております。
『All for One』

『All for One』

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2017/09/01 (金) ~ 2017/10/08 (日)公演終了

満足度★★★★

最近の宝塚は また観たいなと思える作品が少なかったが久し振りにもう一度観たいと思った。デュマの作品を読んだことはないが さすがに壁ドンは出てこないでしょ。演出の小池先生に拍手です。そして楽曲もよくキャストの歌も上手でした。

幻の女

幻の女

劇団天動虫

MANDA-LA2(吉祥寺)(東京都)

2017/09/17 (日) ~ 2017/09/26 (火)公演終了

満足度★★★★

あと残すは1回のみですが、残念ながら完売のようです。(ただ、問い合わせはしてみては、、、)

ある喫茶店での密室劇です。次第に人数が増えて登場人物が最終的に8人になりますが、8人になった段階でエンドとなります。

客席最前列では、泣き出した方がいらしたようです。他の回でもちらほらと。
演出の帆足さん自体は、稽古でうまくいけばいくほど、イヤーな気分になったそうで、
再演はないかも(笑)。
ただ、それほど心の琴線に触れる芝居だということで、劇後の皆さんとの歓談でも、女性にとってはかなり身につまされるような話、ありうる話、皮膚感覚をともなうような話ということでした。もちろん、男性でもそういう方はいるでしょう。(泣いていた方も男性でしたし)私は楽しんだ派でしたけれど。

舞台はプロレスで言うところのロイヤルランブルな進行。(時間差で選手がリングに上がるバトルロワイヤル)当然、また1人1人と喫茶店(リング)から消えていき、さて、最後に残るのは誰でしょう。

説明書きだと、「幻の女」って、どういう意味?となっておりましたが、ラストでなるほど、といった次第。ある意味、ラストを観るとベタなタイトルだな、とも思われるタイトルです。(以下、ネタバレ)

ネタバレBOX

おそらく「幻」のキーは、開演前から舞台周辺をうろうろする1人の女性。ひょっとして心霊ものか!とも思わせますが、そこは肩透かしをくわされます。そして、中盤からある名前が浮上し、、、となりますが、観客にミスリードをさせておきながら、「幻の女」とは実は、、、となります。そういう意味では芝居の進行を引っ張る秀逸なタイトルという見方もできます。

人間の集団性について厳しい批評を加える問題意識がありながら、展開はとてもサスペンスフルです。と言いながら、時にかなりバカバカしい。

ラストの岩井梨沙子さんのアップ(なんてないんだけれど、そのような気になるくらいの表情)は、芝居の持つテーマをすごいテンションで醸し出していました。

もっと捻れば捻れるし、幾つかの別のラストも考えられますが、初中盤の天動虫皆さんのドヤ騒ぎも楽しめましたし、テーマを絞る意味では、これが正解でしたね。

なお、ロイヤルランブルは、先にリングから出ると負けになるのですが、最初に負けた(喫茶店を出てしまった)のは誰でしょう?

答)ジョニーさんと思った方は✖、最初に喫茶店を出たのは、ケーキを買いに行ったウエイトレス役の七音さんでした。(戻ってきたけれど)
アンサンブル

アンサンブル

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★

いつも安心して楽しめる劇団。今回も笑って笑って ちょっぴりホロリとさせられました。それにしても今回は皆さん着替えの回数が多くて大変だったでしょう。お疲れ様でした。

亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ

亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ

黒薔薇少女地獄

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/09/23 (土) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★

初めて見る劇団で耽美的な芝居をするのだろうかと思いながら劇場へ。両サイドに客席があって舞台?が狭い(゜o゜)びっくりするほど狭い。いったいどんな芝居なのだろう・・・ これはファンタジーと言いながら始まった芝居はあまりにもリアルすぎて あのニュースのことだ。と思いながら見終わった。少し不思議な気分で帰路についた。

クロス ~橘耕斎ヘダ日記~

クロス ~橘耕斎ヘダ日記~

Re:Duh!

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/09/21 (木) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

満足度★★★★

セットがシンプルだがそれが良かった。そして戸田村民とロシア人の関わり方が素敵でした。戸田ではないが伊豆の出身でいながらこんな素敵な史実を知らなかった私に喝!!ですね。

深谷・本庄地区秋季演劇祭「紅葉」

深谷・本庄地区秋季演劇祭「紅葉」

埼玉県高等学校演劇連盟

深谷市民文化会館(小ホール)(埼玉県)

2017/09/24 (日) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/24 (日) 09:50

無題2141(17-144)

10:00の回(晴)。

平成29年9月24日(日)
深谷市民文化会館
開場 9:30
オープニング 9:50 

①10:00~11:00「銀河のかたすみで」東京成徳大学深谷高等学校

②11:15~12:15「Damn 舞姫!!」正智深谷高等学校

③13:15~14:05「チャイムが鳴る瞬間」児玉高等学校

④14:20~15:20「やさしいひと」本庄高等学校

⑤15:35~16:35「リターン。僕等の秘密基地」深谷第一高等学校

⑥16:50~17:50 「夢遊少女 -Dream Girls- 」深谷商業高等学校

前日(9/23)は横浜地区Aブロック6校を観劇。

今日(9/24)はこちら。日頃、高崎線利用通勤者ですが、深谷(ここからドアはボタン式/半自動)は初めて。

降りると概観が東京駅にそっくりで帰宅後調べると「埼玉県北部の深谷は、かつて赤レンガ造りで栄えた街 」で「平成8年に深谷駅が改修する際、東京駅を模して建てられた」とありました。会場の「深谷市民文化会館」まで徒歩15分ほど(ホームページでは20分)

周りには「深谷城跡」「私立図書館(円形の書架がいい)」、住宅、田んぼなど、コンビニなし。

会場は「小ホール」、ここでもお客さんは生徒さん、親御さん、高校演劇関係者さん(?)らしい。

終演後、緞帳手前でのカーテンコールあり。役者、スタッフ(音響・照明・舞監)が挨拶(役/学年/名前)。他の2会場では、暗転途中での拍手でしたので、これはこれでいいなと思いました。

小劇場ではやらない劇団もありますが、ほとんどカーテンコール(少ないながら役者紹介も)があります。やらない劇団も役者面会はしています。もちろん、面会がない劇団もありますし、逆に、本編とは別枠で「余韻を著しく損ねる」オマケを上演する劇団もあります。

2校目/3校目の間が昼食休憩(60分)。

「シナリオリーグ」で検索すると出てきますね。たとえば「ダニエル藤井」さんでは5作品。「銀河の~」には2つのバージョンがありましたが今回は「夏版」で公開されていました。

関勝一さんは「OH-NENS」の方?「舞姫」も検索するとたくさん出てきます。

雑記/気になったところ
・セリフと音楽とのバランスが大きく崩れている(聴こえない)。
・なんとなくあいている間(流れが止まっている印象)。
・かなり突拍子もない展開(オイオイ...) たとえば「テノヒラサイズの人生大車輪」と比べると...。
・実に個人的に、脚本にP.K.ディック「プリコグ」のようなダークなニュアンスがあれば...「マイノリティ・リポート」ですね。

全体
この日もとても面白く観劇できました。

野外劇-誕生-

野外劇-誕生-

88生まれの女たち

旧・高田小学校 校庭(雑司が谷)(東京都)

2017/09/23 (土) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★

野外劇で、それも「誕生」と書かれていたので、興味本位で観に参りました。
同窓生というわけでもなく同じ生まれ年の皆さんが集まったというのは、まさに奇遇ですねえ。その齢だけで集める意味なんてないのですから。(その辺りの年ならば、時代感覚とかの共有を求めて、集めることはあるだろうけれど)

チラシやHPには書いてないんですが、パンフには出演者として「サクラ 石高由紀」とある、なので出演者は5名なのかなと思い、途中で客席から出てきたりするのかな、とか予想。大声で笑うハイテンションの女性がいたので、この方?でもアラサーにしてはちょっと老け気味かな。しかし、結果4名のまま。
主催者上村さんに聞くと、石高さんは衣裳担当(これはどこにも書いてある)とのことで、紹介までしていただきました。あれ、最前列の私の横で観ていたお姉さんだ。割と存在感バチバチの方でしたので気なっていたんですけれど。
あ、「サクラ」ってあのお客さんを呼ぶ!というのは冗談ですが。

校庭の中心とガラクタの山が舞台。そこを半円形に観客が囲む。
役者たちは、客席の隙間を縦横に(無作為に)入ってくるし、車が私たちの周りを周回する。正面(?)に作られた通路かなり花道仕様で、そこは存在のなかった世界への入り口でもある。舞台という制約を取っ払っている面白さがある。観客の視線が自由だし。でも、何かもう1つないかな。せっかく野外なんだから、もっと混沌というか、開放というか、何かこう観客の心を掻きむしらせるようなものが。

2日間天気がもってよかったです。

ネタバレBOX

さて、物語は自己存在の話。それ自体を消そうとして集まった同い年の女たちの歌劇かつ会話劇。ただし、彼女たちはそれを望んだがゆえに、すでに完全に自由を奪われているということでもなく、元の場所への帰還を求めることもできる。
案内人の女性は、同じ年なのだが、彼女たちよりずっと以前に存在をなくしたくてこちらに来ていたので、世代間ギャップがある。彼女たちは現実に存在しないので、こちらの世界で(おそらく便宜上)姿かたちはあっても、歳を取らない。
その彼女も交えて、自らの存在を再度取り戻そうと意思を相互に育んでいく。オリジナルの歌も彼女たちの心情をよく吐露したものになっていたし、舞うようなしぐさと、地面に倒れ込む静寂は、この芝居、まだ若いけれどそれなりに人生の辛苦を舐めてきたであろう彼女たちが抱える虚脱感をよく表していたと思う。
存在をなくした彼女たちに、名前は不要。しかし、木に名前を付ける行為に踏み出したときに、存在の尊さを確信したのだ。今ここに在る、ということは、初めからなかったということとは違うのだと。なるほどね。
空行

空行

劇団アレン座

吉祥寺シアター(東京都)

2017/05/18 (木) ~ 2017/05/29 (月)公演終了

満足度★★

こういうことが現実世界に起こっていたということを改めて知れた。

賊義賊 -Zokugizoku-

賊義賊 -Zokugizoku-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/09/22 (金) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

満足度★★★

壱劇屋さんは2度目の観劇。前回の「独鬼」がとても好きだったので、楽しみにしていました。
今回の内容は前回と雰囲気が変わってコミカルな印象でした。パフォーマーさんが多いのか、パフォーマンスやダンスが多かった気がします。シリアスも挟みつつ、主演の中村るみさんの表情豊かな雰囲気に魅せらせました。一人一人のキャラが魅力的。
ただ、この内容だったら台詞ありの作品が見たかったかな、と思いました。

〜その企画、共謀につき〜『そして怒濤の伏線回収』

〜その企画、共謀につき〜『そして怒濤の伏線回収』

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/09/15 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

☆7.25(数字は打ちミスではないです)
劇団以外の人からも本上演の前に意見をもらうという企画でありながら、よくここまでのクオリティと後半ある種クレイジーともいえるようなストーリー展開(伏線回収)を作ったものだと思う。

かっぽれ!〜締〜FINAL

かっぽれ!〜締〜FINAL

green flowers

シアター風姿花伝(東京都)

2017/09/21 (木) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

☆4.7
演技が自然体で自然と引き込まれていきました。
舞台美術もよかった。2つの和のあかりも。

LOVEマシーン2017

LOVEマシーン2017

宇宙論☆講座

ラ・グロット(東京都)

2017/09/22 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★

ま、たまにはこういうこともありますよ。
観劇後、駅に向かう途中で。「あれ?おれはさっき芝居を観たはずだったんだけど。なにを観たんだっけかな?まったく記憶にないな。いやいやまったく記憶にないってのはオーバーだけど、これほどなんにも残らない芝居を観たのも久しぶりのような気がする」

カメラ買ったばっかりだったんで、舞台の写真が撮れて、それが面白かったんだな、個人的には。でもあそこは一度スモーク炊くと、なかなか晴れてくれないので、せっかく写真撮ってもモクモクした感じにしかならないのが残念でした。それから舞台の下のほうに居ても役者の顔にライトがあたるようにしてくれないと、いい写真が撮れないよ。

かきの種、途中のコンビニで買ってって、ポリポリ食べながら観てたので、眠くなることなかったけど、何をやってるのか、どういう話なのか僕にはわかりませんでした。
途中なんとなく盛り上がっていい感じになってきたときに、手をぱんって叩かれて、時間の都合で打ち切りです、みたいになったときは、もうちょっと観たかったなと思わないでもなく。
「音楽劇」っていうのも、ギャグのように感じてしまうんですけど。

でも次もやるんですよね?期待してます。

ネタバレBOX

狂犬に噛まれた男が登場するシーンが最高潮でした。結構最初のほうですよね。そのあとはぐだぐだ続くだけだったので、途中から話を追う興味がなくなってしまいました。なんかやってるけど、ま、いいか、みたいな。
船越と一代と反町が出てきて、その意味なんかもわたくしめにはさっぱり。
アンサンブル

アンサンブル

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★

一言で表現するなら、本当に面白かった!
脚本も演出も役者さんも、すべてがまさに「アンサンブル」がしっかりしていて
楽しい1時間53分(笑)でした。
一人が多役をする面白さも、きれいに処理されていて笑えました。
また、観たいと思いました。
これからもがんばってください。

大きな虹のあとで

大きな虹のあとで

研音

ザ・ポケット(東京都)

2017/08/29 (火) ~ 2017/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

今までいくつも舞台を観ましたが、こんなに泣いたのは初めてでした。
最初の方は笑い要素の方が強くコメディなのかと思いました(笑)
血の繋がりのない兄弟ですが、最後シーンは特に弟への愛情を感じました。
戦時のことは何も知らないに等しいですが忘れられてほしくないなと改めて思いました。

二十日鼠と人間

二十日鼠と人間

GROUP THEATRE

ウッディシアター中目黒(東京都)

2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★★

原作が気になったので読もうと思いました。

Short story's

Short story's

演劇商店 若櫻

ひつじ座(東京都)

2017/09/21 (木) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

3作品からなるオムニバスで、どのお話もほっこりしたり笑えたり。
仲間たちの友情、夫婦の絆…そういうものをじんわりと…時にアホらしく(笑)見せてくれました!
これからの公演も楽しみです!

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