
回転王子
劇団三日月湊
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/16 (月)公演終了

川村美紀子『或る女』/ 佐々木敦『paper song』
OM-2
d-倉庫(東京都)
2017/10/10 (火) ~ 2017/10/11 (水)公演終了
満足度★★★★
遅くなりましたが、感想を書きます。自分の中でなかなか消化できなくて。
それだけ、ずっしりくる公演でした。
この公演は佐々木さんと川村さんの二人で行われていて、それぞれ独立しながら一体のようになっています。
こういうものは、感じ取るものだと思うので個々の解釈は書きませんが、面白かった。
特に川村さんはダンスというよりパフォーマンスとして過去と現代の手紙というコミュニケーションの変遷。
また、観たいなと思いました。

野良犬達のBALLAD
ZERO BEAT.
ブディストホール(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
とにかくアクションに圧倒された2時間でした。最後はスカッと感もあり、爽快な気分で劇場をあとにできました。俳優さんも皆個性的、12人の殺し屋が全員花札にちなんだ呼び名と、癖の強い武器をもっているというのも面白い。
ただ、いくつか残念な点を挙げさせていただくと、
(1) 座席の後方でのシーンが何度かあったが、後ろを振り返らないと見えず結構つらかった。
(2) 主役の永田さんの軽い感じが個人的には残念だった(もっと硬派な感じを期待していた)。
(3) ZERO BEAT.第2回公演となっているものの、5人のメンバーのうち3人が不参加。
(4) 殺し屋の何人かが劇途中で死んでしまい、後半寂しかった。
位でしょうか。
しかし、キャスティングも豪華で見ごたえ十分、ぜひ見てほしい舞台です。

オリジナルミュージカル「THE CIRCUS!」
シーエイティプロデュース
よみうり大手町ホール(東京都)
2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

オリジナルミュージカル「THE CIRCUS!」
シーエイティプロデュース
よみうり大手町ホール(東京都)
2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

オリジナルミュージカル「THE CIRCUS!」
シーエイティプロデュース
よみうり大手町ホール(東京都)
2016/05/14 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

aster
創作集団Alea
劇場HOPE(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★
舞台美術が若干変わっている。下手が庭に,縁側を挟んで3分の2ほどが部屋に当てられているのだが、この部屋はやや右上がりに設えられ、而も奥には楕円状の円盤から放射状で銀色の光を表したようなオブジェが四散しており、壁、へっつい、衝立などの縁に当たる部分が波型になっていて落ち着かない。これは、この「家族」の歪みを表現しているのであろう。因みに庭の一角には、花の植栽がある。

死神と9月のベランダ
東京カンカンブラザーズ
ザ・ポケット(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

Short Cuts 5
劇団ガソリーナ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
Aチームを拝見。サブタイトルのa long trip to teatimeは、ジェームズ・ティプトリーさんからの借用との注が、当パンに入っていた。
総て短編であるが、演目を以下に記しておこう。
1.「明日に向かって撃て」2.「エステのお姉さん」3.「元彼」4.「「落としたもの」5.「高校の3年間」6.「しばしの別れ」7.「光の国」の7本。Bは、演目が全く異なり、役者もかなり違っている。いずれにせよ、この多様性が魅力的な公演。

動物園が消える日
劇団唐組
猿楽通り沿い特設紅テント(東京都)
2017/10/07 (土) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
横溢するエネルギー、詩的な独特の台詞、純粋すぎる愛おしい人物たち……
そして結末部のカタルシス!
今回も陶酔しました。
「なんか難解そう」と敬遠する学生さんたちを多く見かけますが、決してそんなことはありません。だまされたと思って観てほしいです。

Quintet
Performance team PADMA
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2017/04/28 (金) ~ 2017/04/30 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/04/30 (日) 13:00
座席3列6番
本編中はパフォーマンスをほぼ封印、身体能力を演技のスパイスにちょっとだけ使う以外は「役者」に専念(お見事!)しての王道ホストクラブコメディ、。
しかも冒頭とラストのアレではあのメンバーが「可愛らしく」見えてしまうんだもの。

Hello World
ソテツトンネル
RAFT(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★
70分間のお芝居でした。一生懸命に見ましたが面白さを感じることができませんでした。この芝居を通して何を言いたかったのでしょうか。残念な時間でした。

死神と9月のベランダ
東京カンカンブラザーズ
ザ・ポケット(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
1997年から現在まで時代が進みます。スーパーマーケットの娘・若葉が、幼稚園生から大人になるまでの物語。舞台セットも素晴らしく、きちんと練られた脚本。人生を感じるドラマでした。笑いを散りばめらながら、愛情溢れる展開、この劇団のファンになりました。

関数ドミノ
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2017/10/04 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
世の中の不公平、たとえば「才能がある、ない」「運が良い、悪い」などについていろいろな立場から考察している。と一言で書くと薄っぺらになってしまって申し訳ない。
詳しく書いてもネタバレということにはならないと思うのだが、先入観なしで、作者の術中にはまって流れに身を任せるのがこの作品の楽しみ方のような気がするので自粛する。あちこち振り回される感じがとても楽しい。
瀬戸康史さんは世の中を斜に見る困った青年役を嫌味たっぷりに好演していてなんだかぶん殴りたくなった(笑)。
また、車を運転していた青年役の鈴木裕樹さんの狂気に冒される様には鳥肌が立った。
総じてあちら側に片足を突っ込んだ役がおいしくて、他の役は割を食った格好になっている。
小島藤子さんの美しさにいきなり心を奪われた。
煽っては鎮めるを繰り返すマッチポンプの痛い娘役なのがちょっと残念。
熱演だったのだが、心ここにあらずの私は「可愛くてかっこ良い役を観たい」という願いでいっぱいだった。「髑髏城の7人」の「沙霧」役なんかピッタリだと思うのだが。強く願うと実現しますよ(微笑)。
それから、カーテンコールで、もし満面の笑みで大きく手を振ってくれていたら私の幸せは3割増しになったのにとちょっと残念。
アイディア一発感がやはり少しするかなで4つ星。

仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので 鰹&栄螺
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/10/04 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
最前列でしたので明転したらびっくり!みたいなことが・・・。いろいろ飛んで来そうになったり(いや来てたかも)目のやり場に困ったりととても楽しい舞台でした。そして特筆したいのは制作さんの仕事ぶりです。当日の対応はもちろん、事前の案内などとてもていねいなので良かったです。ただ、私はPCで受信しているので今日はたまたま自宅にいたので見ることができましたが、外出してしまうと見れないので前日にお知らせいただけるとありがたいです。って、アンケートに書けば良かった・・・

「ライター・オブ・ゴースト」
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
個性豊かなキャラクターたちがワイワイと紡ぐ心温まる素敵なお話でした。響く言葉が沢山で大袈裟だけど帰り道『頑張ろう』ってスキップしたくなるような前向きな気持ちにさせてくれる作品です。

関数ドミノ
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2017/10/04 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/10/11 (水) 19:00
座席1階O列
ワタナベエンターテインメント『関数ドミノ』本多劇場
面白かったです。興味を惹かれる設定とダークな雰囲気が好み。
「能力」を巡る悲喜こもごもを描きつつ、その実人間の本質的な部分を描いているように見えました。
上手くいかないことをドミノの所為にしていないか?とか
ドミノであっても願いを叶えるには本気で信じる必要があるとか
能力関係なく普遍的な内容もあって色々と考えさせられました。
タイトルやフライヤーのデザインからどうしても連鎖をイメージしてしまう。
「ドミノ1個」の例だけじゃなくて、
結果までにドミノの連鎖?が発生するパターンも可視化して表現できていたらさらに面白かったかも。

aster
創作集団Alea
劇場HOPE(東京都)
2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

ARE YOU HAPPY ???〜幸せ占う3本立て〜
東京デスロック
STスポット(神奈川県)
2017/09/30 (土) ~ 2017/10/14 (土)公演終了
満足度★★★★
「3人いる!」・・東京デスロック・多田淳之介の実験演劇作品群の一つだと物の本で知り、「その頃あまり芝居観なかったからなァ~」と残念に思っていたが、タイトルをみてハッと気づいて即予約へ・・とはならず。日程を固めて3本セットで観るか、2本がせいぜいか・・などと迷う間に日が経ち、「『再生』は岩井演出verをKAATで観たし、「芝居」は新作とは言え既成戯曲(ベケットのあれ)、今回は100パー未知数の「3人」これ1本で行こう!と決めた。
という事で作品評・・
この実験は何コレ珍百景である。暗転で区切られた(確か)3つの、次第にバージョンアップされて行く珍景は最終的に(本人らはともかく端から見れば)狂気に血走ったコミュニケーションの様相に拍車がかかってメーターを振り切って爆死する、という破滅型カタルシスの類型だった。コアな音楽ライブを思い出させる。
別役実の不条理劇にも通じるのは、ナンセンスに見えても当人たちはいたって真剣にコミュニケーションに勤しんでいるという、現象の滑稽さである。(彼ら自身が誤解やすれ違いに気づく事もあるがそれは部分的であるため話が正常に戻ることはない。)
今作は、起きている事態がまず奇妙で度し難い事態であり、それは(別役作品のような)彼ら自身の内面的(それが発語に表れるのだと解される)欠陥から生じた事態ではなく、原因は分からないが「外部」から与えられた所与の事態である・・という違いはあるものの、おかしな事態に必死で(彼らなりに真面目に)対しようとする人間の姿という意味では、通じるものがある。
・・であるので、そこで第一義的に描かれている(はずの)光景は、登場した人物の「物事」への反応の仕方であり、トータルで見えてくる「現象」である、と思う。
従って、人物が微妙に、しっかりと反応し合う様を緻密に再現する必要がある、ということになるだろう。それは、起きている事態が「容易に理解しがたい」事態である、という理由からしても、そうである(別役風な解説になってきたが・・)。
後半になるに従って、不可解な、しかし既に生じてしまった事態を、「彼らがどう理解し受け止め、反応しあうか」という人物の姿もそうだが、その反応の中に、「起きている事態」を観客により詳らかに知らせる情報伝達の要素がなければならない、と思う訳である。
アイデンティティどころか、自己認識じたいが揺らぎ、揺らぎついでに一個の身体に二つの自己を仕込んだり、一個の人格が二つの身体を同時に持ったり、二つの身体が一つに見える(一個の人格に見える)事が表明されたり、次第に目まぐるしく狂騒曲めいていく。今回、演技の「精度」と「スピード」との兼ね合いで、「あり得ないことが起きている」というトータルな現象は理解できたが、その細部をより緻密な絵としてみたかった思いは残った。
かなりの力量を要するものと思われるし、今回の役者も頑張っていたと思うが、(テキスト理解が追いつかなかった)自分の今の感想としては、磨きに磨いたバージョンを数年後にまた見てみたい。そうして00年代の「実験演劇」分野の古典の一つとなれば、いいなあ。

死神と9月のベランダ
東京カンカンブラザーズ
ザ・ポケット(東京都)
2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了