
絢爛とか爛漫とか
パショナリーアパショナーリア
シアター風姿花伝(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
満足度★★★★
町田マリーさんの演技,主人公の葛藤や苦悩,足掻き,伝わってきました。他の方の演技ももちろん良かったです。この芝居はやっぱりホンが良いんだよね。とても楽しめました。

ノスタルジアの贖罪
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/23 (月)公演終了
満足度★
批評するかどうかは観客が決めること!SNS上で作り手たちが「あそこは伏線で」「こういう意味があって」と声高に言っているのも素人くさいし気味の悪さを感じる。

MTF
トランス☆プロジェクト
吉祥寺シアター(東京都)
2017/10/20 (金) ~ 2017/10/28 (土)公演終了
満足度★★★★
中村中さんの唄う『友達の詩』で表現するところの大切に想う人との距離感のあやうさ、哀しさを痛感してしまう作品でした。
何でも本音で分かり合える間柄であれば申し分ないが、今の関係性を壊したくないがために発生する距離感。
友情であれ愛情であれ間違いなく相手を信頼し、思う存分に気持ちを共有したい思いは一緒のはずなのに段々遠ざかっていく物理的・精神的距離感がせつなく、羨ましいほど真っすぐな性格であっても報われるとは限らないのもせつない。
トランス☆プロジェクトさんは一貫して性同一性障害をモチーフにした作品を当事者と一緒に創り続けているそうですが、本作ではノーマルな人達の人との関わり合いや自分自身が何者なのかも同時に問題提起されており、何だかもういろいろと悩ましいです。
関わりたくない、関心もない人との対応マニュアルは簡単に(?)できそうですが、大切にしたい関係の築き方や自己表現にはいろいろなカタチがあって、あ~っもうホントッ悩ましい!

木立によせて
芸術集団れんこんきすた
新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)
2017/10/19 (木) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
2度目の観劇。もっと観たいのだが、公演中他の日は、完全に埋まっていてどうにもならないのが残念である。若手2人(第一部石渡 弘徳くん・第二部木村 美佐さん)の演技が良い。優れた作・演出をする奥村 千里さんの深い洞察に基づいた指示を的確に理解して、舞台上に載せるだけの良い意味での素直さを持っている。無論、れんこんきすた座長の中川 朝子さんの迫真の演技については言うまでもない。まことに深い作品である。革命後のソ連の状況を革命家たちの名前や、革命に関わる短い単語だけで表している技法も凄い。(少しだけ追記2017.10.22)花5つ☆

JOE MEEK
ピストンズ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/23 (月)公演終了

消滅寸前(あるいは逃げ出すネズミ)
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2017/10/20 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/10/20 (金) 19:00
限界集落、と言うか、タイトル通り消滅寸前の集落を舞台として、それを回避しようとする人々の奮闘を描く。ただただ暗くなるのではなく、エンターテインメントを意識した造りは安定感が一杯だが、エンディングはやや予定調和的で、予想できてしまうのが惜しい。久々に見た中村まり子が元気なのは嬉しい。

愛だ
X-QUEST
新宿村LIVE(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/10/19 (木) 19:00
ヴェルディの歌劇「アイーダ」をベースに、X-QUESTらしいダンス’&アクションで楽しい舞台を作ってくれていた。最近は、劇団員が前面に出ず、客演を軸に置く造りだが、それでもエンターテインメントとして素敵な作品を作ってくれる。今回は、ちょっとばかり言葉遊びが少ないかな、とは思ったが。

ベチャロンドン
くによし組
中野スタジオあくとれ(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/10/18 (水) 19:30
シュールで不条理な國吉のストーリーが、怪優・菊池美里を得て、新たな地平に進んだという印象の作品だった。いや、いつものヘタウマ感はいっぱいなんだけど、それでも何か不思議な感触を残してくれる。セリフのキレも素晴らしい。

愛だ
X-QUEST
新宿村LIVE(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
今回も良かったです。
地下墓場のラストシーンを連想させるような構造を持つ劇場でのX-QUEST流「愛だ(アイーダ)」。
階段をあがって地上にでたとき、とても、不思議な気持ちがしました。

JOE MEEK
ピストンズ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
「セッション」や「ララランド」を観終わった後に残る気持ちと似た感覚がありました。
とても中身の濃い舞台だと思います。
ジョー役の役者さんの熱演は、いろんな方に観てほしいです。
ピストンズさん、初めて拝見しましたが、これから注目していきたいです。

夏の夜の夢
演劇集団関奈月
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2017/09/08 (金) ~ 2017/09/10 (日)公演終了
満足度★★★★
今まで「夏の夜の夢」は何度か拝見しましたが…、
その中でも、とてもコメディらしい「夏の夜の夢」でした。
所々に挟み込まれる、全力でのボケやツッコミ。
学生さんらしい潔さ、とっても清々しく、笑わせて頂きました。
そして、10人の新人さんが初陣との事。
とても初陣と思えない堂々とした演技でした。
関奈月さん、益々、層が厚く、これからが楽しみです。

出てこようとしてるトロンプルイユ
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2017/10/20 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了
約2時間5分。パリのアパルトマンを舞台に売れない画家らが登場する。題名どおり額縁から出てこようとしてる何かを描いた“だまし絵”がモチーフ。息の合った親しみやすいドタバタ喜劇だが、実は平面と立体、時空間について考えせるSFになっていて驚いた。並行世界、ループものなどの王道をふうまえ、天才と凡人、身分差といった人間社会も描く。は~感服!ロビーで岸田國士戯曲賞受賞作『来てけつかるべき新世界』DVDを購入。

ノスタルジアの贖罪
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/10/20 (金) 19:00
20日19時の回を観に行きました。非常に良かったのでコメント。
まず今までで最も怖い公演だったのは間違いない。
ホラー描写が多く、役者の演技も合間って怖い。ビクッとしたのも初めてである。
しかし、ホラーは苦手と敬遠してしまうのは実にもったいない作品である。
怖い描写が多いものの笑いあり涙ありの展開で、観劇後は清々しい気持ちになれることは間違いないだろう。実際泣いてしまった(感動で)ので、一人で来て良かったと思った。
役者の狂気的で悲しみや苦悩をあるがままに表現された演技は圧巻だった。可愛い女の子がものすごく怖かった。
舞台美術もアクションも手を抜いている部分は見当たらず、細かいところまで凝っているなと思った。
面白いことはあれもう一度観たいと思う演劇は滅多にないが、有給を取ってでも月曜日に改めて観に行きたいと思えた素晴らしい作品だ。
この作品のことはこの先ふと、何気ない時に思い出すと思う。

イデビアン・クルー「肩書ジャンクション」
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2017/10/20 (金) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

ノスタルジアの贖罪
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
戦慄の「ダーク・ファンタジー・ミステリー」というだけの作品だったと思う。難解な出だしから、どんどんホラー色満載で進行するストーリーに、なんか好みではないかもと思いながら…気が付けば最後はファンタジー感覚に魅了されていて、なんとも不思議な作品だった。2時間を軽く超えるのに長さを感じる間も無く駆け抜けてくれたし、細かいことは全く気にならない満足感。この劇団のダーク・ファンタジー恐るべし!

三英花 煙夕空
あやめ十八番
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2017/10/07 (土) ~ 2017/10/09 (月)公演終了
満足度★★★★
しっかりとした演技、はっきりとしたセリフ、良い舞台でした。ただ、一人二役のため時間見ていて混同した。関西になじみがないので観客が少なく、もったいなかった。しかし、知れば人気がでる実力のある劇団である。東京、下北沢に行かなくても、関東の良質な演劇が見ることができてラッキーでした。

ルート64
ハツビロコウ
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/08/05 (土) ~ 2017/08/11 (金)公演終了
彼らが見た「眩しい光」とは何だったのだろう?娑婆が辛く生きにくい場所だったというのは分かるけれど、なぜあの宗教に惹かれていったか?示されなかったのがどうにも不満です。

あるいは友をつどいて
ハツビロコウ
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2017/03/28 (火) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
革命を夢見た彼らがなぜ、一般市民(つまりその人たちのために革命すべきであり、味方にするべき人々)を傷つけ、反感を買うをようになってしまったのか?作者の見解が示され、私はそれに共感した。それ故に面白いと感じ、高い点数をつけたのです。

子ゾウのポボンとお月さま
劇団印象-indian elephant-
RAFT(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
満足度★★★★
「人魚姫」を連想するような話。もっとも結末は違い優しい気持ちにさせられる。
説明文…「偶然出会った、人間の女の子を好きになり、ポボンはお母さんゾウに尋ねます。『ゾウすればボクは人間になれる?』ポボンは人間になるために、一生懸命努力をします。そして、ついに…」というもの。
表層的には、子供も楽しめる見せ方、内容になっているが…。
(上演時間45分)

絢爛とか爛漫とか
パショナリーアパショナーリア
シアター風姿花伝(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
平成29年度’(第72回)文化庁芸術祭参加公演…パショナリーアパショナーリアの旗揚げ公演でもある。この「絢爛とか爛漫とか」(2007年)は飯島早苗の作。ちなみに2007年に男女雇用機会均等法の施行規則が改正され、女性だけではなく男女双方に対する差別の禁止が盛り込まれた。
この公演は、物語の文学に情熱を燃やす女性群像を、そのまま演劇の世界に身を置いている女優陣ならびに演出家そのものを描いているようだ。
当日パンフの「ご挨拶」文には、出演女優や演出家(山田佳奈女史)等に対することが紙面の大半を占めている。それだけ互いを意識している証であろう。
(上演時間2時間5分)