
THE LAST ALIEN
劇団カンタービレ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2017/11/09 (木) ~ 2017/11/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
観劇三作品目のカンタービレさんの、今回はエイリアンもの、期待してた通りしっかりコメディしていてとっても楽しめました!エイリアンが黄昏てメンチカツ??どんなストーリー?と思ったら、お得意のハートフルコメディで面白かったですねー。しかも今回は演出がダークだったりイラついたり、でいてしっかり笑いあり。皆さんのキャラが楽しかったー。特にエイリアン!コメディエンヌぶりに感心しちゃいました、いい!次回作はさらなるコメディエンヌに期待してますねー

風紋 ~青のはて2017~
てがみ座
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/11/09 (木) ~ 2017/11/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/09 (木) 19:00
価格4,200円
18:00受付(指定席、当日券あり)、一旦外へ出て18:45会場へ戻り中へ。
ここはとても久しぶりな気がしたのでこりっちで調べてみると「くれない坂の猫(2012/1)」脚本長田さん/演出田中さん以来らしい。
外で待っていると地階から上がってきた福田さんに声をかけていただき(てがみ座の方とお話したのはこのときが初めて)うれしく思ったことを覚えています。
てがみ座の公演も「線のほとりに舞う花を(2011/4)」@王子小からで6年半、13公演目になりました。
宮沢賢治、今、各地で開催されている秋季高校演劇でも賢治の作品から派生した戯曲がいくつか。
また、長田さんの戯曲では「by the sea(2013/1@エコー)」「凪の樹海(2013/7@スズナリ)」、そして「終の楽園(2014/7@文学座)」、このとき、2年後に文学座研究所の公演を観にいくようになるとは思っていませんでした。
鳥の声、水の音?
18:57前説(アナウンス、130分)
19:01開演~21:08終演
舞台はその設定のように閉じられた感じがする造り。賢治の一生、時代、自然、争いがこの空間を細かい砂粒のように少しずつ埋め、それが咳き込む原因のひとつではないかとすら考えてしまいました。
床下の砂が描く風紋、どこからでも入ってくるひとつひとつはとても小さなものが積もってゆく。
1933年の出来事は2017に置きなおしてもなんら違和感はありません。
戸外に出れば険しい自然が、そこを越えれば主義主張が、そのまた先には国境間の争いが。
それを一瞬にして流してしまう災害。
峠の向こうには何が、本当のさいわいはどこにあるのでしょう。

みごとな女
SPIRAL MOON
サブテレニアン(東京都)
2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
上演時間は約60分。昭和初期、ある家庭の夏の夕暮れの一幕が、素晴らしいセットの中で濃密に描かれます。これはスタッフ・キャストの方々には全く責任のないことではありますが、開演前から終演まで、止まったかと思えばまたゲホゲホを繰り返す「Mr.咳込み君」が1名いらして、少なくとも序盤はなかなか芝居を観るのに集中できなかったのが残念。

冬雷
下鴨車窓
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★
幼くして亡くなった娘の1周忌を翌日に控えて、親族や縁の深い人々が、思い出の場所に集った。かつてあった山小屋は火事で焼失していたが、その焼け跡で。(追記後送)

少年はニワトリと夢を見る【追加延長!】
突劇金魚
突劇金魚アトリエ(大阪府)
2017/10/13 (金) ~ 2017/12/30 (土)公演終了
満足度★★★★★
突劇金魚さんのアトリエで二面舞台!
そして2人芝居!山田さん固定の大塚さんと竹内さんのダブルキャスト!
お二方のver観劇しましたが同じ役で同じ流れなのに、
やっぱり村上君とユキオの印象やちょっとした距離感?が違って見えて面白い!
突劇金魚さんはヘビ母さんを観た時の印象が
ちょっととっつき難い印象があったのですが、
今作の「少年はニワトリと夢を見る」はすんなりと飲み込めました。
2人芝居であり、2人の少年の勝負のお話です。
いい作品に出会えて良かった。
凄く切なくもなりますが、何度でも繰り返し思い出す、そんな作品です。

哀しい夢すら、忘れてしまう
sleepwalk [スリープウォーク]
APOCシアター(東京都)
2017/10/04 (水) ~ 2017/10/10 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/10/09 (月) 14:30
価格3,500円
正調上野節と言おうか上野作品ど真ん中と言おうか。
その「あーこれこれ♪」感に加えて本作はオーダーメイドじゃなかろうか?と思うくらいに痒い所に手が届くと言うか「こういう会話が欲しかった」なツボを何度か突かれる。
時制を入れ替えていて、ある好ましくない結果を見せた直後にそっちに進むことになった分岐点をみせるので「そこで別の選択をしたら……」な感が半端ない。が、最終的には好転方向なのが優しさか。
途中のそのビターテイストに、今回はほろ苦系?それもイイかも、という期待(?)をしたのでラストの救済(?)が肩透かし気味にも感じられたり(笑)
いや、そこが上野作品らしいところでもあるけれど。

キャガプシー
おぼんろ
おぼんろ特設劇場(東京都)
2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/09 (木)
公演内容の公開もフライヤーも作っていなかったのですね。
あくまでも一期一会(5日間のみの特設会場なので、まさに儚き出会い)に拘る舞台でした。そんなことも知らずに、何の予備知識もないまま観に参りました。
おぼんろの公演は初見でしたが、それでも観劇したいなあと思った理由は、末原拓馬さんの描いた1枚のイラストと「キャガプシー」というタイトルの響きに惹かれたからです。
まだ6公演残っておりますので、何を書いてもネタバレになりますので、ここではテントの情景を書きます。
会場に向かう道には、所々にオブジェが飾られています。ホント暗い。街灯があっても、地図が読めない程度の灯。
その中に突如、光を放つ色彩豊かな造形物が見えてきます。
会場内は見てのお楽しみ。
ただ、私のような50代半ばの方はかなりレアで、会場は若い男女で埋め尽くされています。舞台を観て、その理由は判然としました。なぜおぼんろが若年層に支持されるのかが。
おじさんは、相撲でいうところ砂かぶり席で拝見しましたが、いわゆる花道横の角だったので、すぐ隣を恵さんを除く3人が脱兎のごとく、そして宙を舞うガゼルのごとく疾走していきます。そのたびに「オオーッ」となってしまいました。
こんな席もありますし、椅子席もありますし、寒風の中、ストーブ近くの特等席もあります。
末原拓馬には適当にいじっていただきました。(結構、いい男なので恥ずかしいんだよなあ)
夜はかなり冷え込みます。暑がりの私でも、ベスト1枚持って行って助かりました。
配られた簡易カイロも、初めは不要かなと思いましたが、結局使ってましたから。
足の裏、攣っちゃったし。
凄い陸風がビュンビュン吹きまして、舐めているといけません。特に寒がりの方などは、十分な防寒対策を。昼でも割と寒いのではないかな(今度は海風で。ただし、海側は多少防風性は高いです)。
「キャガプシー」の意味(言葉の出処)や発想の源など知りたかったのと、役者さんの素顔を拝見したかったのとで、帰りにパンフレットを購入しましたが、前者の望みは公演主旨から果たされず、でも後者の望みは内面含めた素顔まで十分に果たせます。
次回も行くかなあ。舞台というかエンターテイメントとしての面白さは保証します。
残りチケットはあるのかしら、こりっちでは夜の回しかないようですが。是非ご一見を。(昼の回を観ていないので恐縮ですが、むしろ夜の回こそ、この舞台にとって本来なのかと)

モダンスイマーズ実験公演
モダンスイマーズ
高田馬場ラビネスト(東京都)
2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
どこにでもありそうな夫婦の一夜を覗き見しているような感じ。穏やかな生活の中に不穏な気配が滲んで惹きつけられた。鄭亜美さん演じる少々幼くうっかり者な奥さんが奇妙な浮遊感を醸し出していた。公演時間1時間で1800円。こういった安価で良質で濃密なお芝居がもっと増えるといいと思う。

HOTSKY『ときのものさしー帰郷ー』
HOTSKY
シアターシャイン(東京都)
2017/11/09 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
重たいテーマを深刻にならずに表現していてとても心にしみる舞台。
一人で生活するのは難しくなってきた親とのことに新しい角度からの視点をもらえた。
見に行ってよかった、母との関係がちょっと楽になりそう、ありがとうございました。

墓掘り人と無駄骨
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2017/11/08 (水) ~ 2017/11/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/09 (木) 19:00
みんな言ってることは噛み合わなかったりするのに、何を伝えたいか、よく分かった(笑)
確かにそうだよ。

墓掘り人と無駄骨
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2017/11/08 (水) ~ 2017/11/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/09 (木) 19:00
みんな言ってることは噛み合わなかったりするのに、何を伝えたいか、よく分かった(笑)
確かにそうだよ。

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』
Sky Theater PROJECT
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
タイトルから想像していたお話とはちょっと違いましたが、面白かったです。
スピード感ある展開と個性豊かな登場人物に終始笑わせられ、あっという間の90分でした。
“久喜愛(大学生)”と“橋口百恵(食事係)”のキャラと台詞がツボに嵌りました(笑)。

鼻
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2017/10/21 (土) ~ 2017/10/30 (月)公演終了
満足度★★★★
2015年別役実フェスティバルの発起人にして別役作品未演出、昴で初演出した鵜山仁が、今度は実家である文学座でじっくり取り組んだ舞台、と言えるのだろう。
今や老優江守徹、間を取り持たせるかのように渡辺徹、主要な役に栗田桃子、得丸伸二を配して一定の成果をあげていた。
一方で別役作品を上演してきた劇団の伝統(具体的には俳優の「立ち方」)があり、一方で鵜山仁の演出家としての主張がある。
鵜山氏の主張とは、私の見方では、劇的カタルシスだ。演劇における特別な瞬間を求めて、今もしこしこと演劇を続けている・・的なコメントがパンフにあったのも、その感想を補強するものだ。「感動する別役実」・・初めての体験だ。
もちろん、他の作品にもある種の感動はあるのだが、考えたいのは今回の「感動」の種類について。
『鼻』ではシラノ・ド・ベルジュラックの舞台に立った「将軍」の過去が、種明かしのように露呈した終盤、彼は朗々とシラノの台詞を詠ずる。その舞台を今そこに観るという形で、感動の瞬間がその場に立ち上る按配である。
だが、かつて文学座でもシラノを演じた江守徹という俳優を舞台上に配して、ノスタルジーの仕掛けを周到に準備している事は演出意図による。江守徹がシラノの台詞を発する時だけ、栗田演じる女がそばに居て、微かな声でプロンプを入れていた(別の時にはそうしなかった)のも、演出意図だろう。お芝居の台詞だから老人に女が台詞を教えてやる、という設定でも芝居(本体)は成り立つ訳であり、それだけでなく、江守のリアルな身体とあいまってある種の哀愁が漂い、感動さえ沸き起こす。そこへ、これは終演後に知ったが、女の母(だと信じている女)が実はかつてシラノの相手役をやった女性で、病院内の離れた棟からその役の台詞を言うのが響いてくるその声が『鼻』初演で演じた杉村春子のものである事も、演出意図である。
鵜山仁がこの別役テキストを、ノスタルジーという共鳴装置に変じて何を打ち出そうとしたのか、と考えてみるとよく判らないが、ノスタルジー=感動だからそれでよいのかも知れない。ただ、懐古趣味に終わって良しとされるのはやはり文学座という、層の厚い演劇界の累年トップランナーならでは、なのかも知れない。

名探偵とナン
カラスカ
d-倉庫(東京都)
2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
事件が起こり、探偵が出動し、最後に事件は解決するという点では探偵ものなのですが、前説でも言っていたようにまずはコメディなのです。大掛かりで感心するような笑いはありませんが小ネタがどんどん出てくるのでどんどん笑ってみるのが吉でしょう。
コメディとはいえ、提示された謎はすべて回収されます。しかし、観客は誰も推理なんかせず笑っているだけなので、へえそうだったのかとは思いつつも上の空です。と書くと否定的なようですがそれはそれで快適なのです。主宰も「難しいことは考えずに楽しんで、笑っていただけたら幸いであります」と書いているのでこれはこれで良いのでしょう。
二階建てのセットの上と下が同時間であったり、現在と過去であったり、照明の具合も変化して、なかなかテンポよく話は進んで行きます。この劇団はチームワークを重視しているようで声の調子も揃っていますし、自分だけが目立とうとする役者さんもいませんでした。2回目で息も合い、セリフの噛みもほとんどなく安心して楽しませてもらいました。もっとも、裏返せば「尖った」とか「意外な」とかいうものには欠けている感じはしました、
中間のダンスも中々良いものでした。贅沢を言えばタイミングも踊り方ももう少し揃って欲しかったし、フィナーレでもう一度観ることができればもっと幸せでした。

くるみ割り人形
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2017/10/28 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★
3日午後、新国立劇場で上演されたチャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』を観てきた。この日のクララ役は、お気に入りの米沢唯。相手役くるみ割り人形(王子)はワディム・ムンタギロフ。蝶は池田理沙子。出演者多数のため。その他の配役は省略させていただく。
新国立劇場での本作は、イーグリング版による上演。夢の中のクララ以外は子役が務めるというのも。夢では18歳ではあるが、実際は12歳という想定に忠実に基づいた演出といえるだろう。そんな子役のクララの可愛さもさることながら、夢の中の米沢のクララの踊りもまた格別。分かりやすい内容と、親しみ深い音楽で、休憩を含む2時間30分という上演時間は、非常に短く感じられた。
クララ役の米沢、くるみ割り人形他全3役掛け持ちのムンタギロウフのダンスは息も合って抜きん出ていたが、他にもなかなか良いダンスを見せてくれたダンサーが多数。最大のお気に入り・本島美和のアラビアの踊りの振り付けがおとなしめで、せっかくの本島の持ち味が出し切れていなかったのが残念であった。

HOTSKY『ときのものさしー帰郷ー』
HOTSKY
シアターシャイン(東京都)
2017/11/09 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

伊藤えん魔プロデュース「イカロス戦記」
ファントマ
近鉄アート館(大阪府)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
初伊藤えん魔プロデュース作品を観劇。
ダークファンタジーと聞いていたので
ドロドロしているのかと思いきや
とても素敵なファンタジーでした。
何故、人類が誕生したのか。。。
子供の頃に、純粋に思ったことのある
疑問を小難しくなく表現されていて
笑いあり、終盤は自然と
大粒の涙が溢れてました。
子供から大人まで楽しめる
エンタメ溢れる作品でした。

走れタカシ~僕が福島まで走った理由〜
MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)
極楽麦酒本舗(山形県)
2017/11/09 (木) ~ 2017/11/09 (木)公演終了
満足度★★★★★
短距離男道ミサイルさんの作品は初めて拝見しました。
『東北の文豪作品を自身に重ね舞台化』。彼らの実体験(と思われる)をとても上手く活かした脚本で、笑いもたくさんあるけれど、それだけではない、彼らの言葉が、単なるセリフではない心からの叫びが、胸を打ちました。
観劇直後の熱い気持ちが、どうにもうまく言葉にできないのがもどかしいですが。全身全霊を演劇にかける彼らの姿は、とても眩しく感じました。今後も応援していきたい劇団さんです。

サスライ7 パート1起ーサイカイー“ちょっとだけ改訂版”
東京アンテナコンテナ
南大塚ホール(東京都)
2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
王道のロングコント。絶妙なテンポと間が心地よい。
笑いのつぼを突くイジリーさんのボケも良いが、下平さんのツッコミが鮮烈で的確。
イケメンの役者さんをも面白くする絶妙なツッコミに心が溶ける。
昭和の香りがするも心地よい笑いに感動。

『青いポスト』/『崩れる』
アマヤドリ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
『崩れる』
アマヤドリさんを初観劇。劇場設定に自由度の高い花まる・・王子小劇場をどのように使うのか?
まずはシンプルながら立体感のある美術と照明に惹かれる。
やっぱり男の友情を壊すのは女の問題か…と、妙に納得。
シチュエーションや台詞の一つ一つに自分の記憶が照らし合わされ心が痛いこともしばしば
作者自身の体験も加味されているのだろうか?
女性たちはこの物語をどのように見ているのか?やっぱり男って馬鹿なのね。なのか?
何度も何度もすれすれギリギリをかすめるように飛び交う台詞が心に刺さる。
持ち悪いけど心地よい不思議な空間を体感できた。 面白い。