最新の観てきた!クチコミ一覧

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さよならブルマー#7

さよならブルマー#7

あサルとピストル

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2017/05/26 (金) ~ 2017/06/23 (金)公演終了

満足度★★★★

素敵でした。ビールを片手に堪能させてもらいました。

『ドラマティック』『生きてる。』

『ドラマティック』『生きてる。』

遠吠え

サブテレニアン(東京都)

2017/06/23 (金) ~ 2017/06/26 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。何気ない話ですがとても良い。榊原くんが素晴らしかったですね。

おぶちゃ♯1

おぶちゃ♯1

おぶちゃ

エビスSTARバー(東京都)

2017/06/30 (金) ~ 2017/06/30 (金)公演終了

満足度★★★

楽しめました。ライブ感というか4D芝居みたいな感じが良かったです。

荒人神 -Arabitokami-【2018年6-7月wordless殺陣芝居シリーズで東名阪ツアー決定!】

荒人神 -Arabitokami-【2018年6-7月wordless殺陣芝居シリーズで東名阪ツアー決定!】

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/12/22 (金) ~ 2017/12/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

25日クリスマス。カップルで混雑してる中を1人速足でヘップへ向かう。誰よりも私が一番ドキドキワクワクしているに違いないと思った。この公演に行けるか行けないかわからなかったのでチケット購入が遅くなってしまったせいなのか一番端・・。すっごく悔しい。私は心踏音からしか観れなかったのでネットで全2作を鑑賞。これが最終章になるのかと思うと胸がキュン。感想?言葉では言われへんわ、興奮しまくり!熱くなってウルウルきてしまいました。予習してきとって良かったぁ!44年間生きてきた中で今年のクリスマスが一番!壱劇屋さんからのクリスマスプレゼント最高にうれしかったです。

桃テント

桃テント

ろりえ

駅前劇場(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/12/10 (日) 18:30

価格3,800円

娯楽要素はちろん、男女間の機微や感動要素に世相も取り入れた傑作。キャストもかなり贅沢な使い方をしつつキッチリ「このキャラはこの人だね」な説得力もあるし。岡野機長の言葉、七味先輩の態度、走って帰る護闘などには泣けた。
タイトルに冠しているだけにテントの特徴・特質を(前半で伏線を張っておいて)クライマックスで活かすし、前半と後半の区切り方も時間バランス的にも物語の流れ的にもさらに舞台美術的にも的確だったし、主人公夫婦の落とし所を安易なハッピーエンド(考えようによってはあれも「1つのハッピーエンド」か?)にしない(ここにもテントの特徴を引用)し、あれこれお見事♪
あと、ラストのフェス場面に東日本大震災直後の日々を思い出したりも。

【余談】
A RIKIが(主におデコに)装着していたヘッドマウントディスプレイって、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のビフの手下3Dが着けていた3Dメガネ(赤とア青のアレ)のイマ版ではないか、と思ったり。

サヨナラノ唄

サヨナラノ唄

企画演劇集団ボクラ団義

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/07/13 (木) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★

さらっと流れて終わってしまった印象。脚本・演出・役者のベクトルを統一しないの厳しいと感じました。

キョーボーですよ!

キョーボーですよ!

劇団チャリT企画

早稲田大学小野記念講堂(東京都)

2017/07/18 (火) ~ 2017/07/18 (火)公演終了

満足度★★★

共謀罪がテーマの作品。ありえそうな雰囲気がとても良い。面白かったです。

LALL HOSTEL

LALL HOSTEL

The Four of Mats

千本桜ホール(東京都)

2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★

面白かったです。芝居のテイストの違いが気にはなりましたが。

これは中型の犬ですか?

これは中型の犬ですか?

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

めちゃくちゃ面白かった!あひるなんちゃらワールド炸裂してましたね。今までの作品で一番好きです。

夢見るアンチェインドバグ

夢見るアンチェインドバグ

重惑[omowaku]

Theater Option(東京都)

2017/03/17 (金) ~ 2017/03/19 (日)公演終了

満足度★★★★

独特の世界観の中で重厚な空気を作り上げていました。兄弟のやりとりはめちゃくちゃ泣きました。

時をかける稽古場2.0

時をかける稽古場2.0

アガリスクエンターテイメント

駅前劇場(東京都)

2017/03/22 (水) ~ 2017/03/28 (火)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。ただただ笑いました。初演よりも後半の展開が良いと思います。

「うるさくて、うるさくて、耳を塞いでもやはりうるさくて」

「うるさくて、うるさくて、耳を塞いでもやはりうるさくて」

劇団時間制作

劇場MOMO(東京都)

2017/03/29 (水) ~ 2017/04/09 (日)公演終了

満足度

脚本・演出のエゴがすごかったなぁ。と。役者は力不足と押さえつけられてるので窮屈そうでした。カーテンコールの時のが魅力的でしたね。

きゃんと、すたんどみー、なう。

きゃんと、すたんどみー、なう。

青年団若手自主企画 伊藤企画

アトリエ春風舎(東京都)

2017/09/15 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

ああ、いいもの観たなぁ、と観終わってすぐに思った。

切実な題材をしっかり描きつつ、それだけでないさまざまな人の想いを繊細に積み重ねた作品。そこに日常を逸脱する奇妙な存在を加えて、ペーソスとユーモアを感じさせた。

三姉妹を軸に、友人や夫や引っ越し屋さんや施設の職員など、それぞれの想いが丁重に描かれる。

三人姉妹のそれぞれに感情移入しつつ観ていた。特に三女の不安や屈折、そして亡き母(のように見えたもの)との会話が印象に残った。

キャストはそれぞれ魅力的で、中でも長女と結婚したいと言い出す男を演じた岡野さんの演技に説得力があった。

ネタバレBOX

会場に入ると、作り込まれたセットが目に入った。そして、そこにはすでに人の姿があった。どうやら引っ越し屋さんらしい男女の会話から、物語は始まった。

三人姉妹の暮らす家。三人姉妹の次女が、結婚して家を出るのだけれど、夫の荷物がまとまってなかったり、知的障害のある長女が動揺するなどのトラブルで作業は進まない。

長女は男性に対して人見知りするため、引っ越し屋さんを見てパニックを起こしたらしい。しかしどうやらそれだけではなく、妹が家を出るのがショックだったのだ。

それは、三女についても同じだ。障害のある長女とともに取り残される不安。この先の自分の人生。あるいは、次女の夫となった人物への気持ちもあったかもしれない。元々は彼女の方が先に知り合っていたのだ。

そこに、長女と同じ施設に通う男が現れ、彼女と結婚したいと言い出す。ともに知的障害者であり、2人で暮らすのは無理だと言われるのだけれど……。

奇妙なペット(!?)の存在が物語に不思議な味わいを加える。

電話での哀しい知らせによる結末を描かず、長女の身支度をしつつ暮れていくエンディングにも心惹かれた。
アンネの日

アンネの日

風琴工房

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2017/09/08 (金) ~ 2017/09/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

舞台の上に8人の女性。それぞれの初潮の思い出を語っていくオープニング。

生理用品開発に携わるチームの奮闘を通して描かれるそれぞれの人生と、研究の苦労やマーケティングや環境問題まで含めた幅広い問題提起と。膨大な量の情報を、観る者の気持ちをそらさず見せる手腕もさすがだった。

オープニングで語られた思い出が、そのあとの物語に投影されていく構成が気持ちいい。最初に提示された疑問が物語の中で解決されていく様子も本当に面白かった。

観終わって、ああ、元気出た!!と思った。

登場人物がみんな愛しいし、それを演じるキャストがホント素敵だった。

弱さも迷いも、それぞれの真実の中で美しい。それはたぶん彼女たちが前を向いて生きているからだ。

ああ、女に生まれてよかったと、ごく当たり前に思った。いや、もちろん男性がご覧になっても面白い芝居だったはずだけれど。

女でも男でも、それぞれが生きていくことをまるごと愛せるような、そういう舞台だったように思う。

さよならなんて 云えないよ

さよならなんて 云えないよ

しゅうくりー夢

ザ・ポケット(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★

天使長ラファエル様が、まだ駆け出しだった頃のお話……と言われると、しゅうくりー夢ファンとしてはそれだけでちょっと楽しみ度が増す。

しゅうくりー夢では、これまでに「死期の近いた人間(または急逝した人間)にしか見えない天使」の登場するいくつかの作品があったから、そしてそこに登場した天使長様がとてもキュートだったからだ。

駆け出し天使(だった頃の)ラファエルの今回のお仕事は、ある女の子の願いを叶えること。もちろん(?)その子はまもなくこの世を去るのだ。そんなラファエルの説明を、彼氏からのサプライズだと思い込んだヒロイン音無真代は、可愛くて一途な、いやちよっと一途過ぎるくらいの女の子だった……。

タイトルやあらすじからロマンチックなラブストーリーを想像するけれど。

真代の恋人須藤海斗は本当に優しいけれど、ちょっと、いや相当にチャラいし、海斗の親友 遊馬は友だちへの誠実さだけでなく別の想いをも隠しているし、ヒロインの真代だって、とっても可愛いし健気だけれど、ちょっとめんどくさいタイプだったりもして、なかなかロマンチックにはなれなかったりもする。

でも、そういう一筋縄ではいかない面々がそれぞれに魅力的で観ていて楽しかった。

真代や海斗や遊馬だけでなく、元気な女の子たちや合コンで出会う男の子たち、それぞれの恋やその他の(?)想いもまた丁重に描かれる。

恋人同士が、それぞれ「自分はまもなく死ぬ」と思った時の反応や対応の違い。そして、天使や堕天使(!?)や、一筋縄ではいかないけれどそれぞれに切実ないくつもの想いが描かれて、この劇団らしい笑って泣けるハートウォーミングな物語となっていた。

いろは四谷怪談

いろは四谷怪談

花組芝居

ザ・スズナリ(東京都)

2017/08/26 (土) ~ 2017/09/08 (金)公演終了

満足度★★★★

1987年に新宿タイニイ・アリスと下北沢ザ・スズナリで上演された『いろは四谷怪談』初演版を元に、現在の座員に加えてOBや30周年ボーイズや日替わりゲストも参加した多彩かつ豪華な顔ぶれによるダブルキャストでの上演となった。

客席は満席で、開演前から熱気に満ちていた。開演時間が近づく頃、座員が2人登場し、軽やかなトークとともに観客に声がけし、空席を詰めるよう誘導する。その後、椅子を持った観客が通路や壁際を埋めていく。

ますます熱気と期待の高まる場内。

鶴屋南北の葬式から始まって、ご存じ四谷怪談の登場人物たちを笑い飛ばし、仮名手本忠臣蔵を洒落のめし、忠義と義理と恋と打算の物語が綴られていく。いや、綴る……なんていう生易しいものではない。笑いと毒をたっぷり詰め込みつつ、歌って踊ってレビューまで見せる、30周年の記念に相応しい華やかで見応えのあるステージであった。

過去の大作をがっつりと全力で再演することで、30年の蓄積が目に見える形となった。それは、作劇についてだけではなく人脈についても言えることで、たとえば日替わりのゲストが発表されたとき、その多彩さと豪華さにアッと声を上げそうになった。

30周年ボーイズと名付けられた若いキャストのがんばりも、OBも含めたベテランの暴れっぷりも、それぞれ見応えがあった。

色悪の代名詞である民谷伊右衛門はマザコン気味の好青年で、つぶれた主家を見限って敵の家に再就職しようとしている。

ポップで露悪的で、でもその中に確かな美しさがある。

フィナーレは、記念の年の公演にふさわしい華やかなレビューで、役者さんたちの麗しい礼装とキレッキレのダンスを楽しんだ。

ラストで降る雪が、客席にも舞い落ちる。膝に落ちた紙のひとひらをそっと手帳にはさんだ。華やかで奇妙に哀切なその物語の名残として。

青の凶器、青の暴力、手と手。この先、

青の凶器、青の暴力、手と手。この先、

キ上の空論

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/08/31 (木) ~ 2017/09/03 (日)公演終了

満足度★★★

学校の風景。

彼女ら・彼らの交わす言葉の奥に繊細な想いが行き交う。いくつもの短い場面が、乾いた音で切り替わり積み重ねられていく。その中でしだいに見えてくる過去は深い青に彩られて切ない。

劇中で交わされる会話の柔らかい方言の響きが、重なっていく場面にもうひとつの色を加えていく。

あの子の言葉に、土地の訛りがなかったのはそういう訳だったか、と後から思ったりもする。

現在向き合っている大切な人の死と過去の悲劇とを抱えて、ぶっきらぼうにしか振る舞えなかった少女の自責の念が痛々しい。

あの子もあいつもキミのことを大切に思っていたんだよ、と耳もとで言ってやれたらいいのに。

大きな悲劇を物語の背景に置いたことは、そのことに対する創り手も思い入れや必然性が問われなくてはならないだろう。切実さとかすかな違和感の双方を感じたりもした。

それでも、劇中で交わされた会話やそこに込められた彼女ら・彼らの細やかな心の動きは、観終わった後も確かに心に残った。

小竹物語

小竹物語

ホエイ

アトリエ春風舎(東京都)

2017/08/24 (木) ~ 2017/09/04 (月)公演終了

満足度★★★★

「怪談師」という方々は実際に存在するらしい。集まって怪談を語る催しもあちこちで開催されているようだ。

ここでいう怪談は、『四谷怪談』とか『牡丹灯籠』とかではなく実体験に基づく怪異体験談あるいは実話怪談と呼ぶべきもののようだ。

劇中である人物が「私たくさん怪談持ってますから」と言ったり、『遠野物語』の中の挿話を語った人物が非難されたりするのはそれゆえであろう。

もちろん自らの体験には限らない。「これは友人のAさんが体験した話です」みたいなものであったり、あるいは人が体験した話を蒐集し、整理して語ってりするようだ。ま、考えてみれば先の『遠野物語』を編纂した柳田國男がやってたことだって基本は同じなのかもしれない。

蒐集するだけでなく語って聞かせる訳なので、それぞれパフォーマーとしてのキャラクター付けも抜かりない。それゆえ登場人物も濃い面々の集まりとなっている。

この日の集まりは観客を前にしての語りでなくネット中継。技術を担当するのは主宰の友人である人物。

怪談を語る者たちの立場もそれぞれで、主宰であったり常連であったり初参加であったりゲストであったりする。

キャラの濃い怪談師たちがつかの間の集まる中で見え隠れする人間関係。

加えて、劇中で語られる怪談ももちろん見どころである。

怪談師としてならミロくんのクールそうでいてややウエットな語り口が好き。

怪談アイドルの手馴れた風情には安定感があったし。

憑依型というか、結子のはとにかくインパクトがあったし。

主宰の語った、海で死んだ妻と出会う話は、あ、遠野物語、と想うか思わないかでも印象が変わるだろう。

もうひとつ軸になるのは主宰の友人で、この日のネット配信の技術を担当する高橋だ。

開演前の客席とのやり取り。集まりのはじめに雑談として語られたつぶつぶの話(量子力学?)。その中の関わるということについての話。そしてラストのこちら側からあちら側への越境(?)。

後半はそこにまたさまざまな要素が加わってくる。

怒鳴り込んできた男。聞こえるはずのない階段の音。目玉焼きにかけるもの。

実際に現れた幽霊(?)より、人間の方が(いろんな意味で)怖いよ、という話かもしれない。

いろいろ考えるとより面白くなってくるタイプの作品で、一度しか観られないのが残念だ。

ちなみに、目玉焼きには塩コショーで醤油もソースも雨水もかけない派だ。

純惑ノ詩―じゅんわくのうた―

純惑ノ詩―じゅんわくのうた―

野生児童

小劇場B1(東京都)

2017/08/23 (水) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★★

『四谷怪談』をベースに、現代劇として再構築されたある姉妹と男たちの悲劇。

それは自分の中の『四谷怪談』のイメージとはずいぶん異なっていた。伊右衛門といえば歌舞伎では色悪の代名詞のようなキャラクターだ。だが、この作品で描かれた伊右衛門いや伊左雄は、ただひたすらに石珂を愛していた。彼女とともに生き、そしてともに死ぬことだけを望んでいた。

冒頭で彼女にプロポーズし、承諾の言葉を得た彼自身がそう言ったのではなかったか。

ひとつの愛の成就から始まった物語なのに、なぜだかずっと不幸の予感が漂っていた。原作があるからというだけでない、ああもう、どうしたって悲劇になってしまうんじゃないか、と思わせる不穏な空気が物語を覆っている。

伊左雄をはじめとする登場人物たちの、恋というより執着と呼びたくなるような強過ぎる想いゆえだろうか。

ザワザワと背筋を震わすような悪い予感がしだいに現実のものとなっていくのが、いっそ小気味好いくらいであった。

終盤になって続けざまに悲劇が起きてしまうくだりは、呼吸をするのも忘れそうなくらいの緊迫感であった。

主演のお2人の切実かつ壮絶な愛情が、観終わった後も胸に残った。

15 Minutes Made Anniversary

15 Minutes Made Anniversary

Mrs.fictions

吉祥寺シアター(東京都)

2017/08/23 (水) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

公演チラシの裏面や公式サイトに記載された上記の文章中に「予告でも試食でもない15分の可能性」というフレーズがある。

Mrs.fictionsが継続して主催してきた15分の短編で綴るショーケースイベント『15 minutes made』。観に行けば、まさに『予告でも試食でもない』独立した作品としての15分を堪能できるだろう。

加えて今回は10周年の記念公演とのこと。それにふさわしい素敵な団体が集まっている。

ね、もう、この顔ぶれだもの、どうしたって楽しいよね。15分の作品1つ観て帰っても満足できるヤツなのに、それを6本。キラッキラの約2時間。

美術やその他さまざまなスタッフワークも含め、アニバーサリーにふさわしい素敵な公演だった。

ネタバレBOX

『フランダースの負け犬』
昨年の柿喰う客フェスでも上演された中屋敷さんの初期の名作を大胆にリメイクし、キャスト4人上演時間15分というコンパクトな作品にまとめた。

左右に分かれて立つ七味さんと田中さんの語りで物語の背景や状況を伝えつつ、深谷さんと葉丸さんの2人のやり取りに焦点を絞って展開する。

15分の作品があらすじでも序章でもなくきちんと一つの物語となり得るという、この15mm自体の象徴のようなできばえとなっていた。え、前に観たバージョンより好きかも、という意見もチラホラ。ただ、短時間かつ少人数でまとめたため説明等でハイテンポの語りが続き、一部聞き取りにくい部分があったのが残念。

一方、コンパクトになったことで4人のキャラがくっきりと立ち上がった。

ハイヒールを履き背筋を伸ばした七味さんと、揃いの黒いマニキュアをした田中さんが、「権力」や「打算」を象徴する。

理不尽な運命の中で葉丸さんが見せた笑顔と震えた声、そして非情になりきれず深い葛藤を感じさせた深谷さんの演技が、鮮やかに残った。


『ハルマチスミレ』
目が潤むとか、そういうレベルでなく泣いた。しかもなぜだか回を重ねるごとにますます涙が出て来た。

昼と夜ですれ違ってしまう恋人たち。
謝りたいことと許したいことを抱えた友人同士。
夢を追う少女とその友だちのどこか甘やかな関係。

やってられっか!と叫ぶ少女らとそれを見守る少年たち。

大なわとびを高校生活に見立てて、なんて言ったら、ご覧になってない方には何のことかわからないだろう。実際に観てみれば一目瞭然なのだけれど。

ステージに落ちた細長い光が、縄跳びのなわになり、電話線になり、あるいは他の何かになる。

縄跳びの掛け声として散りばめられた言葉が、物語のリズムを刻んでいく。

カーテンコールのたびに、目を潤ませる彼女らにつられて客席もまた涙を拭く。若い人のがんばりに向けた感傷だけでない、表現として確かに胸に届く想いがあった。

パッと咲いて散る桜でなく、慎ましく美しい小さい、これから春を待つハルマチスミレ。

美しく生きていきたいなぁ。と叫ぶ少年。
ひとつのりこえるたびに、人は美しくなれるのです、という少女。

歳を経てもなお、そういう美しさの小さなかけらを大切に抱えていたいと、そんなふうに思うのだ。

この会場でこの枠組の中で上演された彼らの舞台。ある意味、公演全体を象徴する作品となっていたようにも感じられた。


『BBW』
台詞はほとんどなくJポップに乗せたダンスで展開するラブストーリー。

なんていってもまずは会場のノリノリ具合が楽しい。この団体のファンも大勢いらっしゃっているのだろう。ステージ上の彼らもよくわかっていて客席をあおる。

しかし、そういうライブめいた楽しさだけでない。

パフォーマンスとしてだけでなく、物語としての精度も高い。定型的なストーリーの中に登場人物の想いが生き生きと立ち上がる。

ヒロイン役のお二人が本当に可愛い。ダイエット後を演じる野田さんはもちろんだけれど、ダイエット前の役の原田さんも仕草や表情がむっちゃ可愛い。しかも動きがキレッキレである。

ヒロインだけでなく、今人さん率いる応援団。天使と悪魔、ケーキ屋のお二人、インストラクター。それぞれのキャラが印象的で楽しかった。


『ラスト・フィフティーン・ミニッツ』
重たい展開の物語を軽やかに笑いを多めに含ませながら、しかし切実に描く。

三歳の娘に向ける両親からのビデオレターは、まもなく爆発する宇宙船の中から送られるものだった。

愛する娘に言い残したいこと。

15分という限られた時間の中で、娘への説明として観客に状況を伝えつつ、2人の出逢いとここに至るまでの人生を描き出す、細密な脚本。それを軽やかに、チャーミングに立ち上げていく筒井さんと渡邊さん。

ほっぺについたカルボナーラ、いや、雪のひとひらを、彼女がぬぐう。冒頭から中盤、そしてラストへ引かれた伏線を回収する台詞がキレイに決まる。

チャーミングで切ない物語。あるいはここから2時間の物語が始まるのかもしれない、と思ったりもした。


『想いをひとつに』
何ごと?何なの?と思いながら、そうとう笑った。

原宿にやってきたオシャレに無縁の女の子たち、おしゃれ三銃士(?)、編集者たち、デザイナー、人間に一番近いゴリラ(??)、ガンジー(???)。

次々と繰り出される台詞やアイテムの脈絡のなさがホントに可笑しい。こういうのをいったいどうやって考えつくのだろう。

他の団体とのバランスもあってか、ウワサを聞いて予想していたより下ネタは少なめだったけれど、回を追う毎に人数が増えたり(他の団体のキャストが加わったりしていた)、なにげにバージョンアップしている辺りも可笑しすぎる。

ゆる〜くふざけているようで、実はいろいろ確信犯なんじゃないかと思ったりもする。

緊張感に満ちた作品が多かっただけに、ここにこの団体が加わるというのはいいバランスだったのだろうという気がした。


『私があなたを好きなのは、生きてることが理由じゃないし』
公演を観たあと友だちが、Mrs.fictions、印象変わったね、なんかあったのかなぁとつぶやいていた。

どうなんだろうなぁ。そういえば昨年の夏とか今回とか、以前とやや作風が変わっただろうか。そういえば時間の扱い方がとても印象的で、それがどちらもスゴく効いていた。

今回は、主人公が他の人々の縛られている世のことわりから逃れて自在に客席と関わったり、メタ発言をしたりする。その流れで指を鳴らすことで時間の経過を表したりするのだけれど、何度も指を鳴らしながら恋人を見守る主人公の表情を見れば、さまざまなことわりから自由になったとしても、人を想う気持ちはやはり消えずに胸に残るのだ。指を鳴らし続ける彼の表情は、思い返すだけで切なくなる。

それもまた生きてる者の思い描く希望に似た何かかもしれないけれど。

遺された人々の日々は確かに過ぎゆき、現実の暮らしが積み重ねられていく。それでも、その中で消えない想いはそれぞれの胸に形を変えつつ留まっているのだろう。

オバケのQ太郎をもじった登場人物のネーミング(久太郎、優子、おうじろう)など遊び心も相変わらずだけれど、なんていうか確かに変わってきているのかもしれない、と思った。

個々の人間のささやかな想いに寄り添いつつ、もう少し大きな、普遍的な何かがそこに感じられるような気がした。

4人のキャストがそれぞれに魅力的で、特にお父さんを演じた岡本篤さんがなんとも言えない味わいを醸し出していた。

懐かしいようで、でも確かにこれまで観たことのない物語がそこにあった。

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