
ミュージカル『キャバレー』
パルコ・プロデュース
フェスティバルホール(大阪府)
2017/02/03 (金) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
満足度★★
長澤まさみさんのセクシーな歌とダンスにひたすら魅了されるミュージカルだった。石丸幹二さんのMCも歌って踊り、女装したり神出鬼没でメタ台詞もある狂言回し的な役割で、キリッとした二枚目役の印象を持っていたがこういう役もありなのかと面白かった。
ただ、物語的には特に大きな盛り上がりを感じられず、劇中にて歌とダンスを楽しむ店の客と同様に、客席から同じようにショーを楽しむだけだった。なので2時間半の長い芝居では、ショー以外は退屈な場面も結構多かった。

覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】
劇団ZTON
ABCホール (大阪府)
2017/01/27 (金) ~ 2017/01/29 (日)公演終了
満足度★★★
三国志モノだが独自の内容がふんだんに盛り込まれるので、無料配信していたシリーズ1、2作を事前に観ておいてよかった。為房さんの劉備が悪党過ぎて「いいぞ、もっとやれ!」って気分で観てた。

タトゥー
エレベーター企画/EVKK
自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)
2017/01/28 (土) ~ 2017/01/29 (日)公演終了
満足度★★★★
狭い会場の壁際にぐるりと椅子が置かれ、その囲まれた中が舞台。演者さんとの距離が近い。近親相姦を扱った芝居だが、性的にエゲつない場面はないんだけど観ちゃいけないものを観てる気分。物語に引きずりこまれ、また突き放されて翻弄されっぱなし。
当日パンフに「役者が観客を触ります」と記載。始まってすぐ足元に倒れ込んだ澤井里依さんに膝をそっと触れられ続ける。平静を装ってたけど、すごい緊張感であと30秒触れられてたら呼吸ができなくなりそうだった。「触れる」って感覚に訴える凄さと怖さを味わった。
アフタートークに出演された先生の解説がとても興味深かった。物語の構造や登場人物の名前、父親の職業など、いずれもキリスト教の教えがモチーフになっていることが読み取れるんだそうで、それを聞いてもう一回観てみたくなった。とても有意義なアフタートークでした。

アジアン・エイリアン
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/06/22 (木) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★
タイトルはそういう意味でしたか。
その人自身よりも出自が重要視される恐ろしさは初演当時よりも現在の方が可視化されていてリアリティが感じられるかも。
暗転時の映像や水を使った演出は面白かったが、オープニングはちょっと冗長に感じた。

虚仮威
柿喰う客
ナレッジシアター(大阪府)
2017/01/19 (木) ~ 2017/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
劇団員が全員が揃った本公演。新しく加入した方が多いけど、それでもちゃんと柿の舞台になってるから面白い。最初「無差別」っぽいと感じたがあれほどシリアスではなく、ダークファンタジーのような雰囲気。
葉丸さん自ら「これまでのパンフの中で一番よく撮れているから是非観て欲しい」と言うだけあって、実にイイ女に写ってるから一見の価値あり。アフタートークではいつもの小動物的な愛くるしいさ。劇伴に使われたザッハトルテの曲が実によく合っていた。ライブ観にいきたくなった

九回裏、二死満塁。
パラドックス定数
中野テルプシコール(東京都)
2017/06/10 (土) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★
先ずは野木主宰と野球という取り合わせが意外。
タイトルに騙されて、実は違う話なのでは?とも思っていたのですが、ちゃんと野球のお話でした。
これパラドックス定数にしては珍しくぐっと来る系でした。
21年ぶりに集まった野球部のメンバーのお話し。それぞれが抱える鬱屈と許しと。
本当はどうするのが、どう受け取るのが正解だったんだろう。最後の場面が切なすぎました。
時系列が割と複雑で少々混乱したので、上演台本で復習してから再度観劇します。
俳優陣は安定のクオリティ。植村さんのビジュアルが氷山とは別人のよう。
井内さんのデッドボール王子が印象的。皆上匠さんは初々しい感じ。
佐藤誓さんはいつも別の劇団で拝見していたので、パラドックスに居るのがちょっと変な感じ(笑)
座席が狭く、膝と腰が痛くて、残念ながら途中集中力が切れてしまいました。
二回目の観劇。今回はしっかり集中して最後まで。
全員がみんなのことを考えて、いろんな思いを抱え込んでるのが切なくて。
やっぱりラストのみんなの屈託の無い笑顔を観てたら泣けちゃった。
投手役の皆上匠さんって野球顔だと思うのよね。

ハルベリーオフィス特別公演『花火の陰』
映像・舞台企画集団ハルベリー
テアトルBONBON(東京都)
2017/05/31 (水) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★
亡くなった仲間や家族と現在が交錯するファンタジー。
ヒロインの大鳥れいさんは美しく、岡田さんも等身大の役が素敵でした。
小さい劇場で久々にじっくり拝見できて嬉しかったです。
アフタートークも和気あいあいと楽しそうでした。1990年なのに何故キャンディーズ推し?スマホはともかく携帯電話もそろそろ登場してる頃では?この映画ってどんな内容だったんだろう?他の出演者は居ないのか?全体的に詰め込みすぎて一番の主題がぼやけていたのでは?

事故物件、ありますか?
試験管ベビー
千種文化小劇場(愛知県)
2017/04/21 (金) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
満足度★★★★
ドッカンドッカン流れてくる事故物件ネタはバラエティに富んでいて単純に面白いんだけど、その根底にあった「なぜ、事故物件なのか?」がすごくキーポイントで、その巧みな隠し方がとても良かった。
以降はネタバレboxへ

GIRLS(大好評終演御礼!次回MUは11月コメフェス、2018年2月下北沢駅前劇場・下北沢演劇祭へ参加!)
MU
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2017/05/24 (水) ~ 2017/05/30 (火)公演終了
満足度★★★
Bプログラム観劇。今回もやっぱり面白かった!
お友達にAプロの話しを聞いて、両方観たかったと後悔しきり。
個人的に「ヲトメ」「面倒くさい」はタイムリーなキーワード。
おっさん(?)が書いた乙女心はおばさんにも届きましたよ。

うちやまつり
オイスターズ
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2017/04/20 (木) ~ 2017/04/25 (火)公演終了
満足度★★★★★
とある団地で起きた未解決の連続殺人とその容疑者だった青年。彼の周りを行き交う団地の住人たちとその噂話。ありふれた苗字のみを使い、説明要素を省いて繰り広げられる会話等、様々なカモフラージュですんなり頭に入らない背景と関係性。
そんな私の当惑の中、表面上は他愛もない会話に紛れて、ふっと出てくる「住人たちのイレギュラーな関係性」を匂わせる言葉たち…
以降はネタバレboxへ

あ、カッコンの竹
コトリ会議
ナンジャーレ(愛知県)
2017/04/21 (金) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

私の青空!
MICRO SHAYS
千種文化小劇場(愛知県)
2017/04/07 (金) ~ 2017/04/09 (日)公演終了
満足度★★★
戦中を思わせる不穏な空気を背景に、生きる活力を失いつつある人々、テロリストを彷彿とさせる不気味な秘密結社。昭和テイストだけど、ああ…これは今なんだな…だから今、演るんだなと思える。
以降はネタバレboxへ

「風車の街、はこ舟の少女」
劇団ひとひらり
ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)
2017/03/31 (金) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★
想像以上に不条理劇。個々の事象はさほど不自然ではないが、…繋がらない、躱される、積み重なる意味ありげな台詞。理解出来ぬまま、頭に残らず流れていく言葉。不十分なピースで妄想の世界に舟を漕ぎ出した私です。そう、これは感想でなく妄想。
以降、ネタバレboxへ

月いちリーディング / 17年5月
日本劇作家協会
座・高円寺稽古場(B3F)(東京都)
2017/05/27 (土) ~ 2017/05/27 (土)公演終了
満足度★★
対象作品に対し、意見を出し合ってブラッシュアップするという企画。
作品自体は?な部分も多く、俳優陣の演技に随分と助けられていた印象。
初参加でいろいろ面白かったし勉強にもなったんだけど、
どうしてか今いちばん印象に残ってるのがゲストの前田司郎さんでした。

山笑う
小松台東
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2017/05/19 (金) ~ 2017/05/28 (日)公演終了
満足度★★★
壮大に革命を描くのも演劇なら、ひとつの家族の葛藤を描くのも演劇。
いちばん身近な人に素直になれないって切ないなぁ。
小松台東は初観劇でしたが、宮崎弁がやさしい、しみじみとした良い作品でした。
座る位置を変えてもう一度観てみたかったです。
劇場の受付から葬儀の設えで、お香の香りもしていたような。
開演前のアナウンスも葬儀のご案内みたいだったし、いろいろ拘ってるなぁ。

天の敵
イキウメ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2017/05/16 (火) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★
毎度思うのだけど、一体どこからこの発想がでるのだろうか。
今回も奇想天外でありながらラストシーンの余韻が切ない作品でした。
しばらくトマトジュースは飲みたくないかな(笑)
シアターイーストは客席と舞台が近くて、今回のような作品では表情がよく見えて良かったと思う。

60'sエレジー
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★
このクオリティのお芝居をこの距離でこのお値段で観られることに感謝。
長さを感じさせない良い作品でした。
1964年、東京オリンピック前後の東京で、地方からの集団就職の少年を迎えた蚊帳工場、
この劇団には珍しく市井の人々の物語。
「蚊帳」と聞いただけで切ない話になるのだろうなぁとは思っていたけれど、やはり最後は涙。
持たない者たちが助け合っていた時代だとしても清と悦子の愛情深さは心に響いた。
集団就職、町工場で「梅ちゃん先生」の野村周平くんを思い出した。
確かあちらは時代の波に乗った結末だったよね。
確かに生活はより便利により豊かになっているし、わたし自身もそれを享受している。
でもそれが良いことばかりではないことも薄々気が付いている。
気が重くなるようなニュースが多い昨今、30年後のわたしたちは一体どんな暮らしをしているのか。
選択を誤らずにいられると良いなぁと感じた。
相変わらず俳優さんたちは素晴らしい出来。
ただ、西尾さんは町工場の跡取りにしては品が良すぎるかも(笑)
上演中にアラームが2回鳴ったのが残念至極。

スキップ
ナッポス・ユナイテッド
サンシャイン劇場(東京都)
2017/04/26 (水) ~ 2017/05/05 (金)公演終了
満足度★★★★
原作を損なうことなく舞台に載せてあり、改めて名作だと感じた。
17歳真理子は台詞の硬さが却って清潔感を感じさせ、42歳真理子は意志の強さの中に可愛らしさが見え隠れしていた。
初演とは違う場面で涙が出て、自分の年の重ね方にも思いを馳たり。
10代の心はとても鋭利で自分も周囲も傷つけがちだ。
年を重ねると入れ物と一緒に心にもいろんな物がくっついてくるのはある意味自衛手段だよな、と思う。
くっついた物がクッションになって、わたしは少しだけ楽になれている気がするのだ。
そう思うと真理子の状況の過酷さは想像して余りある。
「思った程酷くない」という台詞で笑った人たちも、いつか時の残酷さを身を以て感じることがあるのだろうか。
それとも、我が身は埒外と思い続けるのだろうか。
自分は新田くんのように魂を見つめられる目を持ちたいなぁと思わずにいられない。

ダズリング=デビュタント
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2017/04/19 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
満足度★★★★
西洋画版のみ観劇。あやめ十八番は初見。
全てがハイクオリティで、演劇としてとても良いものを見せてもらった気がする。
引き込まれてあっという間の2時間半でした。
またチェックする団体が増えちゃった。
本当に1バージョンだけでも観られて良かったです。

新しい生活の提案
壱劇屋
千種文化小劇場(愛知県)
2017/06/03 (土) ~ 2017/06/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
観ましたよ、思わず2回も。仮に人間の欲望が全て叶うとあーなるんだろうなぁなんて。と同時に限りが無いなぁとも。まるで食っても食っても決して満腹にならない餓鬼でも観ている気分でした。また見様によっては口寂しさで惰性的に食ってる様にも。見方は人それぞれと思いますが自分の鏡写し的な作品という印象が強かったですね。