さようなら、シュルツ先生
MODE
座・高円寺1(東京都)
2024/10/18 (金) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
チケプレによる観劇、にもかかわらず最前列の良席をいただき感激!関連があるんだか無いんだか判らない6つのエピソードを繋ぐ休憩無し約2時間、舞台装置は机、椅子、階段などを演者が動かして構成し、出番で無い俳優は両サイドに並べた椅子で待機、その裏で着替えもするスタイル。未読の原作とどの程度関係があるか不明ながら概ねシュールな内容、俳優陣は皆さん立ち居振る舞いに存在感があり、音楽がよい異国情緒を出してます。脚フェチの自分にはニヤリとする場面多し、トリフォーと同様、シュルツもそうだったのか。
サラマンドラの星空
Jungle Bell Theater
萬劇場(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/23 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かった!笑った、泣けた!
浅野さん特有の「わかりやすい、でも心に響くストーリー」
観る人を選ばない、2009年にも2024年にも通用するストーリーは良質の児童文学のようだ。忙しい現実を生きる大人には、絵本や児童文学のストレートさが、心にストレートに響く(私見ですが…)
大勢の人物が登場するが、それぞれちゃんと生きていて、邪魔し合わないしそれぞれの見せ場もある。演者と役も合っていた。
観劇後の爽快感、満足感はこの劇団ならでは!
今後、他の浅野さんの作品も公演してほしい。
ピローマン
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2024/10/03 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
ソーセージ
クオーレ
博品館劇場(東京都)
2024/10/10 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
楽しい音楽劇。駒田一、陰山泰のお2人は流石の安定感で、ふざけっぷりも楽しいが、主役扱いである双子の息子+従者、この若手2組の芝居が少々足を引っ張り気味。途中からは、脇の(?)4人を観て楽しむ舞台と割り切って観ていた。
11月15日の夜空に
劇団Peek-a-Boo
シアター・アルファ東京(東京都)
2024/10/16 (水) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/17 (木) 19:00
明日も頑張って生ききろう!と思わせてくれました。太刀まわりも演技も場面切り替えも構成も素晴らしく、感動しました。それに面白かったです!
ビッグ虚無
コンプソンズ
駅前劇場(東京都)
2024/10/16 (水) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
タランティーノや『バッファロー'66』を思わせる作劇。軽口な与太話から世界の構造を解き明かす。駄目人間の駄目な人生を駄目駄目に描きつつ最高に笑わせる。これは映画『フォーガットン』の思想を正統的に受け継いだ作品だろう。岩松了みたいな渋い顔で凝視させて貰った。
眠れない夜、何となく誰かに見られているような気がする。主人公の江原パジャマ氏は草薙航基を彷彿とさせる童貞を拗らせて“思想犯”になったような男。ヒロインの浅野千鶴さんはチェ・ジウ顔。
開幕するとハプニングバー。SEX目的で大学生3人組が足を踏み入れる。モグライダー芝のようなツッコミがキレキレの細井じゅん氏。常に挙動不審な大宮二郎氏。江原パジャマ氏は全く盛り上がらないトークを武器に安川まりさんを口説くが無論相手にされない。常に怒り口調の星野花菜里さん。店員の堀靖明氏。次に江原パジャマ氏は浅野千鶴さんを見て中学の時好きだった家庭教師に似ていると思う。「どこかでお会いしましたか?」何とはなしに話していると突如超自然的な現象が勃発、巻き込まれてしまう。
笑いに対するアンテナがパラノイアックで鋭敏。完全に気が違った人が正気を失う寸前に残したスレスレの文学。死ぬ程面白いが死ぬ程危険。まさしく「Folie à Deux」(フォリ・ア・ドゥ)=感応精神病。
超満員の駅前劇場、笑いの声が鳴り止まない地響き。
是非観に行って頂きたい。
黄金仮面―masque doré―
ネルケプランニング
天王洲 銀河劇場(東京都)
2024/10/11 (金) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2時間35分、長い上演時間、休憩無し。それでも飽きることなく楽しめる舞台でした。前方の席だった為、若手ボーイズたちのイキイキした表情や動きの良さをバッチリ観ることが出来ました。また岡さんの歌声、ただただ素晴らしかったです!!
ソーセージ
クオーレ
博品館劇場(東京都)
2024/10/10 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
楽しい舞台ではありましたが、メインより脇役の方が話を引っ張っていく感じで、極端に二つに分かれてしまっていた印象。少し考えればわかる答えを誰も気づかないのが不思議、一人くらいわかっていて、その流れを傍観するものがいても良かったのでは?
風間杜夫ひとり芝居 カラオケマン ミッション・イン・ポッシブル
トム・プロジェクト
本多劇場(東京都)
2024/10/11 (金) ~ 2024/10/17 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/15 (火)
シリーズを観てきているけど、一人で歌って芝居して…
ぜひ99歳まで続けて欲しい。
こちらがくたばっているかもだけど。
メトロポリス
幻燈社
新宿眼科画廊(東京都)
2024/10/11 (金) ~ 2024/10/14 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/11 (金)
あの会場と物語がドンピシャ!で怖かった。
もしかしたら、現在あのようになっていたかもという恐ろしさも感じた。
とても贅沢な舞台でもあった。
諸国を遍歴する二人の騎士の物語
劇団青年座
吉祥寺シアター(東京都)
2024/09/28 (土) ~ 2024/10/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/04 (金)
おぉこの不条理の世界感!!そして誰も…
恐ろしくも可笑しく。
今の政治家たちを見ているようで哀しくもある。
でも人間って…を考えさせる。
さすが別役実作品。演出も良かった。
安藤瞳さんのナース姿に釘付けになってました。
来てけつかるべき新世界
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2024/09/19 (木) ~ 2024/10/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/02 (水)
何年ぶりのヨーロッパ企画だったのだろう。駅前劇場で観たことを憶えている。
先日「リバー、流れないでよ」を見てヨーロッパ企画を再認識したのだけど、生の舞台は本当に面白かった。
板尾さんに岡田さんが出るのでそれ目的もあったのだけど
とっても楽しめました。
あぁ、大きくなって…と、観ていたのもあった(笑)
夢劇アンソロジー『イースト・すみだ・ストーリー6~校外学習とコラボレーション!~』
劇団扉座
すみだパークギャラリーささや(東京都)
2024/10/17 (木) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/17 (木) 18:30
座席1階
扉座が50歳以上を対象に募っている「大人の演劇部」の公演。この前「ご長寿ねばねばランド」という演目を見てなかなかの出来だと思ったことを思い出した。今作はバス停を中心に置いたオムニバス。タイムスリップものや青春時代の回想のような、シニア俳優には演じやすいと思われる筋立てだった。
笑わせる部分もたくさんあって飽きさせないのは、扉座テイストだ。昭和時代の歌謡曲もたくさん使い、ノスタルジーあふれる作り。お客さんも同年代の人が多くそれなりに満足のいく出来栄えだったのではないか。ただ、この前の「ご長寿」に比べると学芸会っぽい感じがしたのは改善の余地ありか。
ピンポンパン!
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2024/10/02 (水) ~ 2024/10/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/02 (水) 14:00
久々のインターハイ出場で資金調達のため開催された高校卓球部OG会を描いた会議劇。
離れた世代との気まずさに始まり、やがて過去の「不祥事」に行き着き部活の在り方や暴力の是非などに触れて緊張感を昂めてからそれまでの伏線も回収する意外な真相で〆るのが巧い。
芭蕉通夜舟
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2024/10/14 (月) ~ 2024/10/26 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/17 (木) 14:00
座席1階
芭蕉役の内野聖陽が4人の若手俳優を黒子として演じる俳聖の一代記。パンフレットによると「自分は汗かきだから」とは言いつつ、この舞台のために坊主頭にしたことを述べている。テレビなどで引っ張りだこの俳優だが、こんな一人芝居もこなせるんだと新しい顔を見つけた感じがする。
12年ぶりの再演という。奥の細道の旅路が後段のメーンとなるが、俳句が和歌に比べて一段下に置かれていた当時の状況への怒りとか、俳句は天から降りてきたものをいただくという姿勢などは、芭蕉のことをちゃんと学んでいなかった自分には新鮮。内野は冒頭からユーモアを交え、自分がこの役を受けるに当たっての経緯から説明。時に単調になりがちな旅路の紹介を細かく場に分けてメリハリを付け、おやじギャグなどを散りばめた演出で客席を楽しませた。
ただ、あまりにもおやじギャグっぽい笑いが続き、高齢者はともかく年齢の若い観客にはどうだったか。とは言え、内野聖陽という俳優の魅力を再発見できるいい舞台だった。
ソーセージ
クオーレ
博品館劇場(東京都)
2024/10/10 (木) ~ 2024/10/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
シェイクスピアの『間違いの喜劇』をショーアップして仕上げたノリの良い喜劇。歌と踊りとギャグがセンスよく炸裂。かなり面白かった。
シラクサ(イタリアの都市)の貿易商人イジーオン(陰山泰氏)はエフェソス(トルコの都市)で身柄を拘束される。不法入国の罪で罰金を払えねば死刑だと。かつてイジーオンは妻と双子の息子、双子の従者と航海をしていた折り、嵐に呑まれ船が難破してしまう。そこから妻と双子(兄)と従者(兄)と離れ離れに。何十年も探し続けたイジーオン、双子(弟)、従者(弟)。到頭情報を得てエフェソスにやって来たのだったが。
双子のアンティフォラス兄に近藤駿太氏。
双子のアンティフォラス弟に阿久根温世氏。
双子の従者ドローミオ兄に芳賀柊斗氏。
双子の従者ドローミオ弟に八神遼介氏。
EBiDANとはスターダスト・プロモーション所属の新人若手男性俳優集団。
その中のユニットのICEx(アイス)から阿久根温世(はるせ)氏と八神遼介氏。
またグループのLienel(リエネル)から芳賀柊斗氏と近藤駿太氏。
駒田一(はじめ)氏はジュリーの真似をする志村けんと高田純次がフュージョンしたようなふざけっぷり。好き放題。
陰山泰氏は大泉滉のようなシルエット。
加藤夕夏さんは元NMB、加藤綾子とみるきーを足したような可愛らしさ。とにかく芸達者。
しゅはまはるみさんは『カメラを止めるな!』でブレイクしたあの女優!
音楽担当の大嶋吾郎氏はYUKIのツアーでギターを弾いているスタジオ・ミュージシャン。多彩な洋楽のエッセンス。
冒頭の語り口の額縁から捻っている。
是非観に行って頂きたい。
現代韓国演劇2作品上演「最後の面会」「少年Bが住む家」
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2024/10/04 (金) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
『最後の面会』を鑑賞。接見のシーンだけかと思っていたが、回想シーンなどもあって変化が付けられていた。ストーリーとしては興味深いフィクションに創られていたが、ただ、ナオコの言動がどうも違和感があるというか現実的でなさ過ぎる気がした。
ビッグ虚無
コンプソンズ
駅前劇場(東京都)
2024/10/16 (水) ~ 2024/10/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/16 (水) 19:00
座席1階
作・演出の金子鈴幸の壮大な妄想ワールドが炸裂する。ラストに近づくにつれ収集がつかないカオスとなり、これはどう幕を引くのかと思いながら舞台を凝視、その結末は。カオスが加速し、幕を無理矢理引いたような状態になった。それが画竜点睛を欠くという感じもした。
ハプニングバーを舞台とした設定が面白い。男3人で訪れ、自称「童貞キャラ」の男がそこにいた女性を口説く場面から始まる。やりたいという思いを見せ隠ししながら男が懸命におかしな言葉を速射砲のように浴びせる場面でまず笑わせる。その後は、時事ネタを絡ませながら爆笑を誘う場面が何度も訪れる。
2時間弱の舞台で思い切り笑いたいという人にはお勧めだ。超絶面白いギャグもいくつかある。そして、舞台は一直線にカオスに向かっていく。
よかったのは、女性俳優陣だ。特に、安川まりと星野花菜里は実直に体当たりの演技を見せてくれる。
若者たちに大人気の舞台。客席と一体になった盛り上がりを体験できる。
任意後見人狂騒曲 ガーディアン・ラプソディ
劇団 ユニットWOW!!
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2024/10/11 (金) ~ 2024/11/30 (土)上演中
予約受付中実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/11 (金)
誰しもが経験していくことになる遺産相続。個性豊かな3人兄弟と残された妻をめぐる私情と金欲。とても良いお芝居でした。ただ、途中でセリフが飛んでしまった場面が何回かあったように感じたので、星一つ減らしました。
リフルルリア
Bewitch
ターミナルプラザことにパトス(北海道)
2024/10/12 (土) ~ 2024/10/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/12 (土) 18:00
ターミナルプラザことにパトスのような小劇場の公演で、ちびっ子からお年寄りまで幅広い客層のお客様がいらっしゃってるのが新鮮でした。
「リフルルリア」は、ミュージカル作品が好きな人も、普段はザ小劇場演劇作品といったものを好む人でも楽しめる内容でした。私はどちらかといえば後者なので、ついついストーリーをジッと追ってしまい、政治や選挙のことが一瞬脳裏に浮かんでしまいました(笑)
また、どなた様も気軽に観に行きやすそうな雰囲気づくり、会場のチョイス(パトスは札幌市内の小劇場なら随一のアクセスの良さですよね。地下の劇場とはいえエレベーターもありますし。)がとても素敵だと思いました。
第1回公演おめでとうございます。これからも楽しみです。