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ピローマン
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公演情報
新国立劇場「
ピローマン
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
実演鑑賞
満足度
★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
マーティン・マクドナー『ピローマン』を観劇。
『ピローマン』といば長塚圭史の作品と言われていたほど、翻訳劇で有名になった戯曲。
当時は長塚圭史のオリジナルだと思っていたが違っていたようだ。
再演する機会もなく、今回にやっと観劇。ただ演出は小川絵梨子。
作家・カトゥリアンは自分が書いた物語の影響で、殺害が行われてしまい勾留されている。実行したのは障害者の兄・ミハエルである。
刑事たちはカトゥリアンが書いた物語を読みときながら事件の真相に迫っていくが、物語を読み込めば読み込むほど現実と虚構が入り混じってしまい、何が本当なのか分からなくなってしまう。
あっさりと兄が物語の筋書き通りに罪を犯したことを認める。
カトゥリアンは死刑を宣告されるも、自分の書いた物語だけは社会から消さないでほしい懇願するのだが…。
独裁政権下で、自由が奪われた時にこそ、物語が社会に与える影響下を謳っている。現実の世界情勢を鑑みると、いかに物語が我々に力を与え、行動力の種になるかを感じる事が出来る。特に共産圏は自由な物語への怖さに怖気づいているのだろう、国民への締め付けは大きい。
独裁政権下の設定なので、昔の作家かと思いきや現代の劇作家だ。住む場所が違うとテーマの描き方がこんなにも変わってくると実感するのが翻訳劇の面白さでもある。
翻訳劇は興味がないので、有名なマーティン・マクドナーすら見たいと思わなかったが、どうやら外してはいけない作家になったようだ。
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2024/10/18 21:51
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