ピローマン 公演情報 ピローマン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    以前大森の小さなスペースでこの作品をやったのを観た。工夫があって意欲的な仕事をしていた(その後また別の海外作品を横浜でやっていたのを観た、若手の実力派俳優のグループ)。
    陰惨な話だが、どこか人間味がある。小川絵梨子が以前名取事務所公演で演出した演目だが、アイルランド系の劇作家として名を馳せるMマクドナーの中でも特別な作品のようだ。
    二幕3時間弱が目眩く展開の内に過ぎている。
    『悲劇喜劇』に収録された戯曲(今回の公演の翻訳)を読むと、初めて観るようなくだりが。処理を大胆に変えたのか、自分の記憶力が弱いのか(後者の疑いが大)。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/10/26 (土) 18:00

    『ピローマン』、観に行ってよかった。あらすじとか感想とか読んでもたぶん観なくちゃわからないヤツ。残酷さとダークなユーモアと、そして生きることの痛みも希望もそこに確かにあった。
    そしてこれもまた物語についての物語。

    戯曲とキャストが上手過ぎてちょっと腹立つくらいでした(←?)。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    マーティン・マクドナー『ピローマン』を観劇。

     『ピローマン』といば長塚圭史の作品と言われていたほど、翻訳劇で有名になった戯曲。
    当時は長塚圭史のオリジナルだと思っていたが違っていたようだ。
    再演する機会もなく、今回にやっと観劇。ただ演出は小川絵梨子。

     作家・カトゥリアンは自分が書いた物語の影響で、殺害が行われてしまい勾留されている。実行したのは障害者の兄・ミハエルである。
    刑事たちはカトゥリアンが書いた物語を読みときながら事件の真相に迫っていくが、物語を読み込めば読み込むほど現実と虚構が入り混じってしまい、何が本当なのか分からなくなってしまう。
    あっさりと兄が物語の筋書き通りに罪を犯したことを認める。
    カトゥリアンは死刑を宣告されるも、自分の書いた物語だけは社会から消さないでほしい懇願するのだが…。

     独裁政権下で、自由が奪われた時にこそ、物語が社会に与える影響下を謳っている。現実の世界情勢を鑑みると、いかに物語が我々に力を与え、行動力の種になるかを感じる事が出来る。特に共産圏は自由な物語への怖さに怖気づいているのだろう、国民への締め付けは大きい。
    独裁政権下の設定なので、昔の作家かと思いきや現代の劇作家だ。住む場所が違うとテーマの描き方がこんなにも変わってくると実感するのが翻訳劇の面白さでもある。
    翻訳劇は興味がないので、有名なマーティン・マクドナーすら見たいと思わなかったが、どうやら外してはいけない作家になったようだ。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    圧巻と言っていい内容。まず本が凄い。ちょっと変わった作劇と思うが、よくこんな物語を構想してここまで書き込めたものだ。終始緊張感が途切れない。
    各俳優がまた凄い。登場人物同士の対峙がいくつもあり大量の台詞がバンバン発せられ強めの演技が付けられているが、見事に演じられている。それにしても成河氏は凄い俳優だ。こんな演劇はなかなか観たことがない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/10/09 (水) 14:00

    175分。休憩15分を含む。

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