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アオミドロ先生とメダカちゃん

アオミドロ先生とメダカちゃん

演劇ユニット『Yup!!』

シアターココ(愛知県)

2025/03/22 (土) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/03/22 (土) 19:00

いろんなミドリ先生が出てきて面白かったです。
古典を学ぶ理由、数学を学ぶ理由・・・
う~ん、そうだったんだ!!
自分もこんな先生に教わりたかった。
演出もよく練られていたし、
俳優さんたちもそれぞれ役になりきって
時間を感じず見ることができました。
楽しい時間をありがとうございました。

止まれない 12 人

止まれない 12 人

テノヒラサイズ

ABCホール (大阪府)

2025/03/27 (木) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初演を見てから、の久々の再演で楽しく見てきました。
内容はほぼ忘れてたけど、やっぱりよく出来てました。
前は円形劇場で、左右から見ていたのを思い出しました。
カーテンコールで「また演って」と声を掛けたのを思い出しました。
やっと叶いました😆

花染小の美ら姉

花染小の美ら姉

那覇文化芸術劇場なはーと、シアター・クリエイト

那覇文化芸術劇場なはーと・小劇場(沖縄県)

2025/03/09 (日) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

ブレヒトの「ゼチュアンの善人」を題材に新たな沖縄芝居を上演する企画のリーディング試演会。「リーディング」なので、出演者は着席したまま。とはいえ、地謡もついていて、今にも動き出しそうな芝居だった。

舞台は遊郭で知られる渡地(わたんじ)村で、主人公は尾類(じゅり:遊女)のカミー小。

ネタバレBOX

大まかなストーリーは原作どおりだが、ヤギと共に糸満で暮らすという帰結や終幕でうたわれる星空の描写など、空間的な移動や視点の転換が盛り込まれていることにオリジナリティがあったように思う。本公演は25年12月とのこと。
Better Days

Better Days

“STRAYDOG”

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

元気をもらえる内容でした。

ネタバレBOX

笑いを誘う箇所、歌と踊りで心躍る場面、しんみりとするところがあり、充実した内容に思えました。沖縄の合宿がとても楽しく感じました。
痕、婚、

痕、婚、

温泉ドラゴン

ザ・ポケット(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この素材を、今の段階で芝居にするのはものすごく難しい。
事件は百年前。もう誰も生きていない。時間を移せば、第二次大戦が始まった時に、ペルリ来航を。原爆で敗戦になったときに明治維新を素材にするようなモノ。しかも、この内容を市井劇にしようとしている。市井にいる観客は、直接時代、につながった経験がある。「いずれの御代か」わからぬ話ではない。たしかに今作は、シライケイタ、今までの会社社会モノとは違った力作で,熱が入っているのは、頑張ったね、と言いたいが、やはりこれはもう少し、坂手流の正論一本槍に(と言うと、坂手はこの話に正論以外はありません!と言うだろうが)突進するのではなく、そうでないところに芝居の面白さもある。演劇はそういうやわらかいメディアなのだからそこを踏まえて、テレビドラマや母物映画のような手法も恥ずかしがらずに取り入れないと、正論激突で両者負けになってしまう。
山崎薫という女優は、かつて俳小にかりだされてやった「殺し屋ジョー」で刮目して見たが、今回はホンが今ひとつだったと思う。一つだけ肝心な所で言えば,この家に入るところはギリギリ納得できたが、大詰め近く、夫の背後から(ここの「背後」も疑問。)懐剣を振り上げるところ。こういうところにリアリティを持たせるには、社会も付いてきてくれないと上手くない。
しかし、総体で言えば、シライケイタも、社会派の一翼として古川健に追いついてきた。世間の定型に頼るところがなくなれば、拮抗できる。その為にはこういう、真相、真実はよくわからぬSNSになじむ素材ではなく、人間の本質に迫れる素材から、問題に迫った方がいい。隣国との近親憎悪とはすさまじいモノで、現実アラブとユダヤのモノスゴサを日夜見ている。それを説くのだからのだから、百年前の材料で勝負している場合ではない。 

朝日に願え 冬公演

朝日に願え 冬公演

朝劇三軒茶屋1年ロングラン公演

三軒茶屋orbit(東京都)

2025/03/19 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

重めなテーマを丁寧に演じられて、ラストまで釘づけ。良かったです。

Better Days

Better Days

“STRAYDOG”

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

元気な女優さんたち。ダンスもきれっきれ。楽しかったです。

痕、婚、

痕、婚、

温泉ドラゴン

ザ・ポケット(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2回目。
考えさせられた。
誰も幸せになれない世界で生きている。クリアの出来ないゲームを死ぬまでやらされている。だが考えた。

ネタバレBOX

カメラが入っていて収録日だったせいもあるのか、山﨑将平氏のちょろっとしたトチリが多かった。

山﨑薫さんの目的が謎で何故恋人を殺した男と結婚するのか新聞記者にも観客にも判らない。籍を入れてきたお祝いの席にてその真意は明かされる。「皆さんがヨンゼフを殺したということを認めて下さい。」
籍に入って日本人にならないことには法律が自分を守ってくれないことが結婚する理由だった。
「私はずっとここで暮らします。私を見る度にヨンゼフを殺したことを思い出して下さい。」
加害者達に求めているのは贖罪や謝罪ではなく、ずっと続く罪の意識。それに日本人はうんざりする。そんなことが一体何になるのか?もう終わった話じゃないか。いつまでそんな話を持ち出されるんだ?

無惨にリンチされて殺された名もなき朝鮮人。だが彼の存在をなかったことにさせない。決してさせない。それが彼女の復讐だ。

朝鮮人大虐殺、南京大虐殺、従軍慰安婦、全てがなかったことにされていく。何故か?ない方が気分がいいからだ。それだけの理由で歴史から消されていく事実。幾らでも書き換えが効く。気分のいい歴史に。

現実問題、イスラエルやトランプ、プーチンなど見ていると人類は過去の教訓なんか簡単に忘れてしまう生物だとよく判る。また当り前のように同じことが繰り返される。だから忘れないように何度でも過去の愚行の戒めが必要なのだろう。自虐史観とされた戦後教育。それを否定して敗戦前に戻るのではなく、アウフヘーベンした高度な価値観に辿り着かなくてはならない。と思いつつも国の経済状態が悪くなると皆戦争を望むのも真理。そしてこんな世の中にこれを叩き付けなくてはならなかった作家の叫びもまた真実。
ガラスの動物園

ガラスの動物園

滋企画

すみだパークシアター倉(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

『ガラスの動物園』についてはよく考えることがある。テネシー・ウィリアムズは何を描きたかったのか、果たして自分は何を観たかったのか?いろいろ妄想するのだが正解は見えない。それ故にまた観てしまう類。
今作は素晴らしかった。超満員の詰め掛けた観客。知ってる役者が結構観に来てた。何でこんなに人気あるの?と不思議に思う程。
一つは徹底的に戯曲を溶かした。10分の休憩込みで二幕2時間45分。そんなに長い話か?と思ったが徹底的に煮詰めている。もうこれ以上ない程考え尽くしやり尽くしている。ありとあらゆる方法論を探って行き着いたキャラクター。もうこれしか選択肢はない。納得のいく『ガラスの動物園』。しかもまた更に別のアプローチで観てみたいとも思わせる。行間の空白に広がる無限の可能性を垣間見せた。

母アマンダ、西田夏奈子さん。饒舌でヒステリックで強圧的、自己顕示欲の塊で常に自意識過剰の躁状態、病的に過去の栄光に縋り続ける。憎むべき侮蔑するべき母を西田夏奈子さんは愛すべき人物に仕立てた。名女優・望月優子のような人の痛みを知る弱き者に。アマンダの新しい息吹。

姉ローラ、原田つむぎさん。文句なし、これぞローラ。すっぴんの一幕、メイクした二幕。今作を観た若い奴にとって一生胸の奥底に貼り付く心の疵となろう。クライマックスの表情が物凄い。一幅の宗教画のよう。

主人公トム、佐藤滋氏。今回の趣向の一つに主人公が自分の心の中の情景を演劇として観客に見せているという額縁構造がある。その為、語り手として説明しながら照明や曲出しに合図を送る。この舞台が彼の心の中の光景だと伝える。MVPはそれを見事に担当した照明の岩城保氏だろう。クライマックスの照明は語り継がれる程。

主人公の勤める靴倉庫の同僚ジム、大石将弘氏。弁論部出身ということで石丸伸二っぽいアプローチ。成程そうきたか。

ユングの提唱した元型(アーキタイプ)。人類に共通する心の中にある記憶の象徴。各人の経験を越え人類が普遍的に備えているとされる感覚。今作がこれだけ繰り返し上演され繰り返し観劇される理由はそこに触れているからだと思う。誰か徹底的に論じて本にしてくれ。
曲で例えるとPearl Jamの「Off He Goes」みたいな感触。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

巧いのはローラを跛も引かず、一見普通の女性に描く演出。今までの他の作品では脚に器具を装着したり、彼女が普通ではないことを強調していた。今作では全くそんなことはしない。ただ第二幕、ジムが訪れてからは脚を引きずる描写に変わる。家族の中の生活では誰もそんなこと気にしてやいないという演出。他者が訪れると現実が介入し始める。

トムが電気代を払わなかった為、家が停電に。ここからは蝋燭一つで舞台を照らすことに。(シーリングライトとフットライトはうっすら点いている)。計算し尽くした技術に裏打ちされた表現、光と影。これに照らされたローラの表情ときたら。「ガムを一つ頂こうかしら。」

そしてトムが家を出た後、寄り添うアマンダとローラの姿。この描写は大きい。

ほんの少し不満を感じたとすればクライマックス、ジムとローラのシーンがちょっと冗長か。夢みたいに展開してガクンと落ちる、あの感覚が欲しかった。まるで曲の構成のように仕掛けて欲しかった。あとジムがもっと俗物の方がリアルかも知れない。だが今作が一つの達成地点だと思う。
幽霊

幽霊

ハツビロコウ

シアター711(東京都)

2025/03/25 (火) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

ハツビロコウは松本光生の主宰で、よく西洋名作を上演する。今回はイプセンの「幽霊」である。あの超大作をどのように上演するかと見てみると、いはば、サワリ集である。元戯曲が時代の風潮にあわせて時間制限の中で終了するように出来ている〔三一致〕だから、かなり強引にカットしても話がつながる。それで1時間45分。登場人物は僅かに五人。セットは一つ。これだけ切ってしまっても話は通じるが、サワリの主張を立てると、登場人物がみな勝手に自分の言い分をのべ立てるような感じになってしまうのはやむを得ない。
この劇団はかつて、チャペックとか、あまりやっていないホンを発掘して欧米諸国の劇をやってきた。面白い路線だが、アイルランド劇に日が当たって、昨今では選択の幅が狭くなっている。だが、まだ北欧、東欧、南欧作品には我が国で見逃されている作品も数多くありそうだ。
役者は、千賀・高田以外は経験も少ない様子だが、ガラは悪くない。若い二人〔田村・岡田〕も、本だけで言えばはまり役である。しかし、上手くなるばっかりがいいとも限らないがナマ必至の演劇は台詞だけはもう少しきちんと決まらないと芝居にならない。小劇場の悩ましいところである。
席数は40ほど、満席になっても赤字必至とみえる舞台作品に、あれこれ言うのは失礼な気がする。


Better Days

Better Days

“STRAYDOG”

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

3月26日18時00分観劇。

ネタバレBOX

出演者の方々の勢い重視のノリのようなので楽しかったです。
人生は極楽よりも極楽的である

人生は極楽よりも極楽的である

Dotoo!

駅前劇場(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

3月27日 19時00分観劇

ネタバレBOX

登場した文豪の方々の作品をもっと読んでいて、自分なりの文豪の方々についてのイメージや知識があったらもっと楽しめたのかもしれないなと思いました。
Better Days

Better Days

“STRAYDOG”

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 沖縄の宝は海と空(そして人の心)。アクアを拝見。

ネタバレBOX


 板上は、沖縄本島からフェリーで4時間の離島がメイン。主要五教科の成績が極めて悪かった者たちの教科合宿である。期間は離島滞在日数3日間。引率するのは担任及び教務主任と思われる教師。主任の大学時代の先輩が、教師を辞めてこの地に引っ越して居た為毎年やってきていたのであった。出演者は総て恐らく14歳以下の子供たちである。18時開演の意味する処が観て初めて分かった。子供が出演できる時刻に法的定めがある為である。
 歌ったり踊ったりするシーンも多いのだが、流石に若さというは凄い! と驚嘆する。体の切れがシャープなのだ。自分は完全爺の体になってしまったから自らの体に気を遣うようになった。そんな自分とは対極のスピーディーで軽やか而も健康的な動きに素直に驚いてしまった。アイドルタレントに極めて細かい点迄演出が指示を出し、人工的な厭らしさを感じさせるような点もない。のびのびと子供たちの躍動を舞台化する懐の深い演出と脚本の自然で大切なことを分かり易く而も柔軟に描いているしなやかさも見事で、子供たちの一所懸命にチャレンジする姿に好感を持った。
 ところで沖縄は国土の僅か0.6%に在日米軍基地の約70%が最も肝要な地域を占領し続けていることもあり、日本全国で最も貧しい県の1つだ。まして離島ともなればその経済的格差は甚大である。先輩は2人の子供(姉・レフト/弟・ライト)を養っている。この姉弟、漫才に鑑みライト兄弟と名乗っている。因みに2人ともに先輩の子ではないことが終盤明らかにされる。2人の父母は存命であるが、上記の経済的格差を埋める為に二親各々が出稼ぎをしていて帰島出来ないのである。
 今作には他にも注目すべきシーンがある。総てのテストを白紙提出した小学校時代成績トップの女子・えり。夫婦で島を訪れるダイバーたちにダイビングを教えて生計を立てていた父母を海難事故で亡くしたこの島の女子・ゆいの2人が潮の満ち引きや海岸線の地形等の条件で非常に危険な事態に陥るエリアで出会い互いの秘密を打ち明け合って、偶々目にしたウミガメの産卵時に懐中電灯で様子を見ようとしたえりを窘めたゆいの忠告と自然の摂理が教えてくれた真の知恵に気付き自分たちの生きてゆく術を体得するシーンだ。
 えりが何故、総てのテストを白紙提出したのか? 大人は先ず、それが一種の救難信号であることに即刻気付かねばならぬ。その訳は、観てのお愉しみ。また、ウミガメの産卵が二人に教えた真の知恵の解も然りである。
 閑話休題。沖縄の人々は優しく寛容だとヤマトンチューは思っていることが多かろう、実際ウチナンチュもシマンチュもゆったりとして寛容であり好感の持てる人が多い。然し、それは彼らが苦労し苦悩してきたことの裏返しである。自分達が人間として生きる為にそのような生き方が必要なのだ。それはパレスチナの人々が抱えている苦悩と基本的に通底している。抑圧の激しさに大きな差はあるが本質的に同じタイプの苦悩なのだ。この事実を意識して観ると益々深みが増す作品である。
蹂躙さん

蹂躙さん

サモ・アリナンズ

ザ・スズナリ(東京都)

2025/03/23 (日) ~ 2025/03/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

サモアリの「最後の公演」と銘打たれ、キャスティングも良く、会場のスズナリは超満員。こんなに満員のスズナリを体験するのは久しぶり。客席もサモアリの魅力を分かっている人が多く、反応は上々で、物語が進むにつれその熱はどんどんヒートアップしていく。ライブ体験である演劇だからこそ起こり得る、楽しい共有でした。

ネタバレBOX

物語は団体が大切にしてきたレパートリーのひとつ「勧善懲悪ものの学園ドラマ」。伝説の不良がいて、更に伝説の番長がいて、その二人の対決?を軸にストーリーは展開していく。座長の小松和重が舞台上で楽しそうに顔を綻ばせる度に、つられて観客も笑ってしまう。小劇場でしか成立しないこの手の笑いに真摯に向き合った団体でした。またどこかで観られる機会が、あるのか、ないのか。それを楽しみに待ちたいと思います。
幽霊

幽霊

ハツビロコウ

シアター711(東京都)

2025/03/25 (火) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

松本光生編「幽霊」といえるが、むしろ原作のエッセンスを凝縮したような台本・演出になっていて、偽善や欺瞞、狡猾さ、身勝手さの表現は全体的に抑制され(省略され)、古い因襲など個人を縛る諸々からの自由というイプセンの本質的なところにより注意が向けられているように感じられた。牧師との会話中、未亡人がオスヴァルとレギーネの関係を自由を理由に容認するかのようなことを一瞬言ったように聞こえたが(はっきり覚えていない)、だとすれば原作よりさらに踏み込んでいるのかもしれない。それにしても、普遍的な作品というものは時代や国を問わず通用するものだな(翻訳や演出次第なのかもしれないが)とあらためて気付かされる。

 wowの熱

wowの熱

南極

新宿シアタートップス(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ーーゴジラを新宿に解き放った南極が繰り広げる、超沸騰メタメタメタフィクション!

前回公演に引き続きの鑑賞でしたが、それも相まって楽しめました。ポッドキャスト聞くのもおすすめです。
それぞれが多彩な魅力を放つプロフェッショナルであり、南極ゴジラであり、南極になった彼/彼女らにしか、だからこそできる演劇だと思います。なんだかんだとありますが、劇団っていいもんですね。結局は見せられたものが全てで、それがこんなに熱かったら、もう。生物からもはや大陸と化した(比喩じゃなく)南極の今後が楽しみです。見れてよかった!

ネタバレBOX

入れ子に次ぐ入れ子の連続で、現実と劇がないまぜになって一つの時間・空間が作られていく。その様は「現実は劇であり、劇は現実である」という言葉を体感するようだった。現実を楽しませるために、あるいは生きるために虚構を作り出すもの、虚構に身をやつすもの。虚構に生み落とされ、現実を羨むもの。皆が救いを求めつつ、生きている。結局全部現実じゃん、と焼石を嚥下しちゃう。
公演中止、お金の話、主役の話と、現実に色濃く映る演劇・小劇場界隈の問題(実際は洒落にならないと思うけど)も含んでいて、メタとフィクションの距離が本当に近い。俳優が発話するだけでその境界が波打って揺らいでいた気もしてくる。
で、本人役も当然面白い!本人そのものじゃないけど、(端さんは特にわからない)実際にこの人たちはこうやって普段生活して、演劇作ってるのかな〜っていう演劇の中身が演劇で見られる(?)
とかなんとかをどんどんの熱量でぶつけてきて、ただ「おもろい!」と最後にはロケットで飛ばされて、宇宙で終わる、そんな演劇だった。演劇ができる。見れる。幸せなことだ。
TARKIE~伝説の女たち~

TARKIE~伝説の女たち~

ケイローズ株式会社

有楽町よみうりホール(東京都)

2025/03/24 (月) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何とも華やかで楽しいミュージカルレビュー。戦前、戦中の時代背景での奮闘はグッときますね。ラストの昭和歌謡ショーも懐かしい。

CARNAGE

CARNAGE

summer house

アトリエ第Q藝術(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日を拝見。面白い。見応えあり。ナイロン100℃水野小論が思い立っての初プロデュース、海外戯曲をアトリエ第Q劇場で、とだけで未知数だが(否未知数だけに)興味津々であった。
この劇場ではしばしば「劇場」という場(ロケーションを含めて)を意識する観劇体験になる事が多いのだが、本作では開始から劇世界に引きずり込まれる。ソファ、椅子、花を活けた器、電話台といった室内の具象アイテムが飾られてはいるが、(人を超えない存在感で)芝居の進行を支える。これらがタイトな盛りに見えるのはタイトな台詞劇が出来ている事の投射だろう(途中「消え物」を用いるが得てして散漫になりかねない所それさえも計算の内に処理されている風に見えるのを感心しながら見ていた)。
今思い出すに・・2組の夫婦、フランスで、と言えば、ゼレール作品「嘘」があった。ワン・シチュエーション(コメディ)の範疇と言って差支えないが、警句が辛辣で安易な笑いを許さないものがある。攻めた会話が役者個々によって十分に咀嚼され吐き出されているように見える快感。

初日ゆえネタバレは控え、我が注目の一人伊東沙保はやはり秀逸だった、と申すに留める。
後日追加したし。

青少年のための純恋愛入門

青少年のための純恋愛入門

バザール44℃

STスポット(神奈川県)

2025/03/18 (火) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

深谷氏の新ユニットへの興味で観に行ったのだが、タイトルからもっと頭でっかち系な抽象度の高い内容かとの予想は裏切られ、がっつりドラマであった。もっともタイトルに「入門」とある通りの(解説者ありの)講座形式を取り、進行するが、3組のカップルの恋愛模様が「恋愛入門」のサンプルのレベルを遙かに超えてディープな人間模様が描かれる。笑える場面は芯を穿った場面。一方台詞が輝く(美しい)場面もあった。

アンサンブルデイズ

アンサンブルデイズ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

東急デパート本体が早々に解体された風景は見ていたが、COCOONが残っていたとは知らなかった。懐かしさも手伝って、また新しく始動した本格的俳優教育プログラムの成果と松尾スズキ作品を観たさに、出かけた。
朱雀組しか観られなかったが、シングルキャストも何名か居り、玄武組と大きな差が生じる余地は認めず。というより松尾スズキのこの新作が3時間弱に及ぶ大人計画本公演並みの本域作品であり、時宜に適った笑える台詞やキレイに通じる荒唐無稽さと、役者志望の若者(彼ら自身でもある)を登場人物としながら痛い人間像、爛れた人間像を手心加えずに描き出す。要は、芝居の中身の方に引き寄せられていた。
約一名、遠目にも既視感のあった俳優はムシラセ等で何度か目にした女優。初見での印象(せいぜい二年前)に比してもスケール感が増し(芝居と役のタイプもあるのだろうが)、他の若い役者たちも松尾作品を奏でる要員として存分に振り切れた演技を繰り出している。
片チームだけでそれなりの人数がいるが、開始して三、四場面で既に俳優個々の役のキャラ付けが出来上がっており、脳内で腑分けされている。これまで松尾氏を劇作家としては我流、独特で舞台化ありきでどうにか成立しているタイプだと、何とはなしに思っていたのだが、彼らのために書き下ろした本作を観て改めて劇作家としての力量を流石と唸った。
多用される歌、群舞(ムーブ)もよく、アンサンブルもグレード高く、胸熱で終演の拍手を送ったのであった。

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