最新の観てきた!クチコミ一覧

54081-54100件 / 190021件中
心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

泣きすぎました、、
本当に良かったです。お話が綺麗でした。

『超人』『擬人』

『超人』『擬人』

大駱駝艦

世田谷パブリックシアター(東京都)

2017/09/28 (木) ~ 2017/10/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

『擬人』はAI編だという。なるほど!
少しのズレが生じてから暴走し、祈祷で対処するのが笑ってしまう。
インチキな祝詞(のりと)とともに。

それにしても麿赤兒さんは、可笑しさと哀しみを、一瞬で同時に表現する。凄い。
後編、『超人』はAIGであり、「ヒト」の行く先を描いた。

ベネディクトたち

ベネディクトたち

ナカゴー

あさくさ劇亭(東京都)

2017/01/21 (土) ~ 2017/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

超人「ベネディクト」を取り巻く人々を描いた60分程度の作品。
特殊演劇集団(と勝手に名づけた・笑)「ナカゴー」の公演。
いろいろ逸脱しすぎて中毒的に面白い。

(以下ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

ナカゴーを見ていると「これは何なのだろう」「一体何を見ているのだろ」と思ってしまう(観ているときには思ってないが)。
たぶん、それは「演劇」ではないか、ということはわかるが、自分の知っている「演劇」とはずいぶんズレていうるよう思う。
と言うか、「素晴らしい演劇」「良く出来たお芝居」というものとは大きくズレている。

いろいろめちゃめちゃだし、役者の演技も「上手い」「下手」という範囲を逸脱している。
もう、何が何だかわからないことになっている。演出のほうも。手作り感満載でもある。

でも「面白い」のは確かなのだ。
とても笑えるのだが、「笑える」=「面白い」ではない。
自分の中のいろいろな基本的な設定をひっくり返されてしまう面白さがあるし、暗さや闇さえも感じてしまう「面白さ」もそこにはある。

この作品、「超人」って何? と思っていたが、どうやらベネディクトは人を虜にしてしまう超人らしい。
男も女もベネディクトに関わりたいと思うのだ。

相変わらずのしつこい台詞の応酬。いや台詞と言うよりは「叫び合い」。
ベネディクトが立っている次元(階層)が違うのか、まったくお互いが理解できない。
というか理解するつもりさえない。

ベネディクトは、自分が正しくて相手が間違っていると考え、それをわからないのは相手が劣っているからだと主張するだけで、歩み寄ることなど絶対にしない。相手も同様。ただ責め立てるだけ。

どこからどう見ても聞いてもまったくの平行線のまま怒鳴り合いが続くし、パンチも出る。
というあらすじを紹介しても何にもならないことはわかっている。
「結局人はわかり合えない」なんてそんな当たり前のことも言いたくない。

ナカゴーって「演劇」というよりは「ナカゴー」を見せているのだ。

ナカゴーが舞台の上で見せる、登場人物同士のズレは、ナカゴーと我々の間にあるズレと同じで、そのズレを楽しいという、自虐的で暗い感情が、ナカゴーの楽しさなのかもしれない。

ラストの唐突さは驚愕! としか言えない。

同時上演は『話したい人』。
膝に出てきた人面瘡の話。
膝にペンで書いてある人面瘡が「消えちゃう」というワンアイディアだが、かるいパンチで面白い。

ベネディクトを演じた篠原正明さんは、ほかの舞台に出るとどうなるのか気になる(Eテレでは見たけど、あれは篠原正明さんではないように思う・笑)。アメリカンなのかなあ(笑)。
悪童日記

悪童日記

サファリ・P

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/03/25 (土) ~ 2017/03/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

アゴタ・クリストフ『悪童日記』をどうやって上演するのか、と思っていたが、見事に『悪童日記』だった。
ダイジェスト版やあらすじといった感じではなく、芯を捉えていたような気がする、と言ったら褒めすぎか。
5人で演じ切っていた。

髑髏城の七人 Season花

髑髏城の七人 Season花

TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線

IHIステージアラウンド東京(東京都)

2017/03/30 (木) ~ 2017/06/12 (月)公演終了

満足度★★★★

最高に面白いエンターテインメント。
というか、
贅沢なヒーローショー。

善悪が誰の目からも分かるし(色でも・笑)、後ろからでもわかるような笑いもある。
それぞれの見得の切り方もいい感じ。こけら落としは新感線がまさにマッチしていた。

これだけの大きな客席が回転するのには驚く。
しかも意外とスムーズ。

ホントにウルトラマンショーとか仮面ライダーショーを夏休みのロングランでやったらウケそうな気がする。
次はどんな作品がかかるのか、楽しみだ。
映像がないとツラいかもしれないので、ロングランで人が入る演劇となると大変かもしれないが。

『青いポスト』/『崩れる』

『青いポスト』/『崩れる』

アマヤドリ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

『崩れる』

公演が始まり、明らかに「いつものアマヤドリ」とは違うことに気づく。
シーンの重ね方、物語の進める方法がまったく違うのだ。
いつもよりも、さらに台詞のやり取りに重きが置かれているようだ。
しかし、その台詞のやり取りが凄すぎる。
台詞のやり取り、というよりは「会話」の凄さに圧倒された。

演出がいいのか役者がいいのか、その両方なのか。
一見簡単に見えて、このレベルの作品にはまず出会えない。

この凄さは、こういう感じの、若者の普通の会話劇を目指していて「(自分たちは)そこそこできてるんじゃない?」と思っている演劇関係者が見たら震えるんじゃないか、と思うほど。

新しいアマヤドリ! 大歓迎!


(以下ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

大学の同窓生だった男たちがサイクリングの旅に出て、泊まった先の宿で交わす会話劇。
ハリーこと針谷が知らないうちに、他の3人は中止したはずのキャンプをやっていた。
そこに来た女の子・ミライと猪俣が付き合っている。
ミライはハリーも好きな子だ。仲間はそのことを知っていた。
彼らはハリーには猪俣が付き合っていることも、キャンプをしたことも黙っていたのだが、宿でハリーに打ち明けることになった。そしてハリーは怒り出す。

ハリーがキレていく様が本当に怖い。
まったく着地点が見えないからだ。

そこに従業員のこじらせているヤバイ奴・松本のエピソードが挿入されることで、着地点がまったく見えなくなってくるのだ。
松本は「どうすれば満足なんだ」に対する答えがないからだ。
同様にハリーの怒りも、とても冷静で論理的なので、逆にどうしたいのかが見えてこない。

金沢と江田は、実際は自分たちのの話なのに、なんとなく猪俣の話、猪俣と針谷の話に変化させていく。さらに江田はずるく立ち回る。
自分たちが「悪者になる」とかならないとかという会話は、他人事だから出てくるものだ。

だから針谷の怒りに対して、「まあまあまあ」の感じで接しているから、針谷の論理的な怒りには対応し切れていない。

と思っていたら、ぐらりと状況が回転した。

針谷の真意は、同じ会社の猪俣を人員整理したいということだったので、キャンプのことも付き合っていることも知った上で、怒ってみせていたことを明かす。

針谷は論理的に、つまりどこか冷めた頭で怒っていたので、自分の仕掛けた罠を客観的に見てしまったのだろう。だから、自分に嫌気がさして本心(罠であること)を仲間に告白してしまった。

そこに至り、本当に「自分がどうしたいのか」がわからなくなってしまったのだろう。「怒りの着地点」からの移行されていく様がいい。

彼の気持ちの揺れ動きの表現がかなり良い。
そして観客にそのことをきちんと分からせるために、宿の主人・園田が、彼の気持ちをくみ取りながら、話が納まる方向を占めそうとする。カウンセリングのように。
そもそもこの宿は、「行き場のない奴のたどり着く先」みたいな話だったので、宿の主人・園田はこうした面倒くさい人の対応は心得ている、という設定がきちんと活きているのだ。

蜘蛛の巣のように、張り巡らされた設定がすべて上手く絡み合っている。
本当に上手い戯曲である。
さらに台詞やシーンの緩急、動静のリズムが気持ちよく、さすが広田淳一 さんの作・演出であると思わざるを得ない。

シリアスな会話が交わされるのだが、笑いもある。
真剣な他人の会話は、外から見ると面白いというのもあろう。
「フラットな」「ドローン」「ごめんを返す」なんて台詞の面白さもあった。

そして役者たち。素晴らしい。

針谷役の石本政晶さんが、かなりイヤな感じでねちねちと仲間を責め立てるのが、上手すぎ。冷静な顔で責め立てる。こんな風にされたらどうしようもない。

そして江田役の倉田大輔さんがスゴすぎる!
今までもアマヤドリの作品で見て、「ちゃらいのが上手くて、テンポのいい俳優さんだな」とは思っていたが、今回は驚くほどの上手さだった。
台詞の切り返し、気持ちの切り返しの上手さに驚く。ちゃらくてイヤな奴(笑)が、無意識に自分だけを守ろうとして躍起になっている感じが良すぎるのだ。

アマヤドリには、「化け物だ」と思うぐらい凄い役者・成河さんがいたし、そして中村早香さんという、グイグイ来るわけではないのに、つい引き込まれてしまう上手い役者さんもいる。

アマヤドリには、磨かれるとぐいっと出て来る役者さんが常にいるという印象が、倉田さんの登場でさらに強まった。磨き方も上手いのではないか。
この作品を観ると、さらに次にぐいっと出て来そうな人たちもいるようだ。

すでに次回作が楽しみになっている。
心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

満足度★★★★★


切ない。とにかく切ない。

ミュージカルで突然歌い出す必然がわからない人には、ダンスもいきなりだと要領を得ないけど、このダンスは違う。日常の鼻歌のように、違和感なく日常からダンスがつながり日常に戻っていく。あのダンスはまさに主人公の独白というか、気持ちを素直に表現していて、だからこそ余計に切ない。

最後の最後で、舞台へ降り注ぐ照明が変わり、最後の最後まで切ない。

殺陣もすごい。主人公は3段階ぐらいレベルアップするのをアニメやゲームじゃなく生身で表現するのが凄い。本当にシャキーン(擬音)くらいにすごくなる。

賊義賊 -Zokugizoku-

賊義賊 -Zokugizoku-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/09/22 (金) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

満足度★★★★

時代劇好きだと初っ端の設定から既に入り込む。歌舞伎好きだと柝の音でさらに盛り上がる。
途中からの登場人物や小道具、ストーリーとか、にぎやかに笑う芝居かと思ったら、後半からのしめつけられるような展開、にぎやかしかと思ってた人物が最高の表情で感情を上向きに変える。
クライマックスの人力ワイヤーアクションは、歌舞伎では見えない約束の黒子が見えることが意味を持つ。見えないはずの人が見えない力で手助けしてることが感動を上乗せする。やはり最後に正義は勝つ。

ダンスとかバトンとか、自分が没頭してきたものが活かせるって気持ちいいんだろうなと思う。
みんなそんな表情してた。

愛死に

愛死に

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2017/06/08 (木) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★

はじめがコミカルだった分、その後静かに進んでいく展開がより意味深に感じられた。
救いがないように感じつつも晴ればれした気分で最後をむかえることができた。

Maria

Maria

牡丹茶房

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

また救われませんでした

三英花 煙夕空

三英花 煙夕空

あやめ十八番

旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)

2017/09/26 (火) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★

念の為、ネタバレbox

ネタバレBOX

最後部分のシーンでゾワッとして自分でもビックリしました。
多分、建物の雰囲気、作品、役者さんのシンクロした為かと。
スーパーストライク

スーパーストライク

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/25 (水)公演終了

満足度★★★★

バー公演のような少人数の出演者の作品。

桃テント

桃テント

ろりえ

駅前劇場(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣き、笑いがもりだくさんで年末に向けて良い観劇ができました。

九回裏、二死満塁。

九回裏、二死満塁。

パラドックス定数

中野テルプシコール(東京都)

2017/06/10 (土) ~ 2017/06/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

パラドックス定数は、昭和の事件等を取り上げる作品が多いので、社会派の印象がある。
しかしその根底には「男のロマン」「男の哀しさ」がある。

(ネタバレBOXにも少しだけ書いています)

ネタバレBOX

今回の作品はまさにいくつかの時空が重ね、男たちのドラマが描かれる。

セットとして階段状のものが舞台中央にある。
これの使い方がなかなかいいのだ。

場所の設定が瞬時にわかるだけでなく、高低差によって登場人物たちの関係や気持ちを察することができる。

時空の重なりが絶妙で、瞬時にその時間・場所に移動するのは演劇ならではであり、その切り替えの演出と役者の対応がとても上手い。

彼らに起こった出来事の真相が明らかになってくるのだが、そのストーリー展開の内容より、それに彼らがどう対応し、何を考えていたのかがテーマとなっているのであろう。

胸に迫るシーンもある、いい作品だった。
やっぱりパラドックス定数は、好きだなぁ。
出てこようとしてるトロンプルイユ

出てこようとしてるトロンプルイユ

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2017/10/20 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い! ヨーロッパ企画にはハズレはない。
1930年代のパリが舞台。

もともとセットありきの作品が多いが、今回もセットの仕掛けで驚かせ、笑わせてくれる。

「繰り返し」は、笑いの1つの要素としてはあったのだが、今回の繰り返しの多さは予想外すぎだったが、やっぱり大笑いしてしまった。

忉利天(とうりてん)

忉利天(とうりてん)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

あうるすぽっと(東京都)

2017/11/10 (金) ~ 2017/11/11 (土)公演終了

満足度

中国の作家による作品。
延々とグロテスクなだけの作品。
単にグロなだけで楽しくはないし、飽きてしまう

(ネタバレboxに少し書いてます)

ネタバレBOX

どうやら元々はクラブでのライブ・パフォーマンスであったものを劇場用として再編成したらしい。
確かにクラブでのパフォーマンスとしてならばアリかもしれないが。

さらにその劇場用作品は、登場人物25名、上演時間2時間半のものであったという。
今回は、音楽を含めて5名、上演時間は約70〜80分。
しかも元は物語があったのだが、「その部分だけカット」したらしい。
で、残ったのがグロでしかないコレだ。

キャストの数や上映時間の制限がわかっていたならば、別の作品を用意すべきだっと思う。
非常に中途半端なモノを見せられたという思いだけが残る。

グロいのはすぐに飽きてしまうので、70〜80分でも退屈してしまった。
男女逆転版・痴人の愛

男女逆転版・痴人の愛

ブス会*

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/12/08 (金) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★★

谷崎潤一郎の『痴人の愛』をベースとして、登場人物の男女を入れ替えた作品。
最初に思ったのは、「男女逆転版」とわざわざ入れる必要はなかったのではないか、ということ。
劇場に足を運び、「え! 逆なんだ!」のほうが面白くなったと思う。

(ネタバレBOXにも少し書いています)

ネタバレBOX

谷崎潤一郎の『痴人の愛』は、男が少女を自分の妻にしようと育てようとするが、意のままにならず、彼女に振り回されるてしまう、というストーリーだ。
それを40代の女性が、まるで小鳥を飼うように、10代の少年を育てるというストーリーに置き換えたことで、新たな物語が生まれた。

インモラル度がアップしたし(当社比・笑)、主人公の少年の若さに対するねたみのような憧憬から生まれる哀しさが出てきた。
さらに谷崎潤一郎版『痴人の愛』にはないラストへ、一気にヒートアップしていく。
もやっとした感じで、「それでも生活は続いていく」にはならないラストだ。

ラストはドラマチックになりすぎた感はあるが、ストーリー展開と、主人公や登場人物たちの気持ちの高ぶりからは、これしかないと思わせた。

主人公の安藤玉恵さんは、脚本で独白が多すぎることで、「情念」を醸成するには気持ちの継続時間が足りなかったようで、もったいないと思った。
マスターなど数役をつとめた山岸門人さんが、まるで別人のような切り替わりで、それぞれの登場人物を見事に描いた。
モナカ

モナカ

Co.山田うん

スパイラルホール(東京都)

2018/01/05 (金) ~ 2018/01/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

動きの少ないダンスが多い中、このような活発な舞台を見るとスカッとする。優れたダンサーがそろっている。

ハイサイせば

ハイサイせば

渡辺源四郎商店

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

啓蒙や報道に陥らず、作品として素晴らしい。役者がそれぞれ味わい深い、

凛音×天声

凛音×天声

凛音天声製作委員会

座・高円寺2(東京都)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/08 (月)公演終了

満足度★★★★

「朗読」と「音楽」にひかれて行ってきました高円寺。

朗読劇にもいろいろありますが、バックにキーボード、ギター、ドラム、バイオリンを従えたものは初めて観ました。この4人のミュージシャンは手堅い演奏で朗読をサポートします。バンドとしての演奏は後半の開始の1曲だけですが各自のソロの入るもう1曲がほしいところです。4人の俳優(声優)さんは実力者揃いでやや過剰かと思えるほどの熱演は朗読劇の静謐さに慣れていると違和感を持つほどです。そういう二つの意味で確かに新感覚の朗読劇で、その試みは成功していると感じました。ここまでは4つ星半です。…従来の朗読劇とは区別して「Super朗読劇」とか「Hyper朗読劇」とか呼んだ方が良い気がしますが、キワモノ感も出てきますね。難しい。

しかし、ストーリーはあまり感心しません。一言で表すと
「巴御前になって義仲に天下を取らせよう」というTVゲームの「ゲーム実況」が今回の舞台である
となります。少し前には、わくわくしたタイムループものというのは今ではゲームの中で一日に何度も体験している非常にありふれたものに成り下がっているのです。それを跳ね返すには映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」並みの表現力が必要ですが舞台では、ましてや朗読劇では不可能と言わざるを得ません。なのでストーリーは星3つです。

座高円寺2はちょっと大きすぎたかも。5,000円は高いなあ。

このページのQRコードです。

拡大