男女逆転版・痴人の愛 公演情報 ブス会*「男女逆転版・痴人の愛」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    谷崎潤一郎の『痴人の愛』をベースとして、登場人物の男女を入れ替えた作品。
    最初に思ったのは、「男女逆転版」とわざわざ入れる必要はなかったのではないか、ということ。
    劇場に足を運び、「え! 逆なんだ!」のほうが面白くなったと思う。

    (ネタバレBOXにも少し書いています)

    ネタバレBOX

    谷崎潤一郎の『痴人の愛』は、男が少女を自分の妻にしようと育てようとするが、意のままにならず、彼女に振り回されるてしまう、というストーリーだ。
    それを40代の女性が、まるで小鳥を飼うように、10代の少年を育てるというストーリーに置き換えたことで、新たな物語が生まれた。

    インモラル度がアップしたし(当社比・笑)、主人公の少年の若さに対するねたみのような憧憬から生まれる哀しさが出てきた。
    さらに谷崎潤一郎版『痴人の愛』にはないラストへ、一気にヒートアップしていく。
    もやっとした感じで、「それでも生活は続いていく」にはならないラストだ。

    ラストはドラマチックになりすぎた感はあるが、ストーリー展開と、主人公や登場人物たちの気持ちの高ぶりからは、これしかないと思わせた。

    主人公の安藤玉恵さんは、脚本で独白が多すぎることで、「情念」を醸成するには気持ちの継続時間が足りなかったようで、もったいないと思った。
    マスターなど数役をつとめた山岸門人さんが、まるで別人のような切り替わりで、それぞれの登場人物を見事に描いた。

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    2018/01/09 00:46

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