満足度★★★★
「朗読」と「音楽」にひかれて行ってきました高円寺。
朗読劇にもいろいろありますが、バックにキーボード、ギター、ドラム、バイオリンを従えたものは初めて観ました。この4人のミュージシャンは手堅い演奏で朗読をサポートします。バンドとしての演奏は後半の開始の1曲だけですが各自のソロの入るもう1曲がほしいところです。4人の俳優(声優)さんは実力者揃いでやや過剰かと思えるほどの熱演は朗読劇の静謐さに慣れていると違和感を持つほどです。そういう二つの意味で確かに新感覚の朗読劇で、その試みは成功していると感じました。ここまでは4つ星半です。…従来の朗読劇とは区別して「Super朗読劇」とか「Hyper朗読劇」とか呼んだ方が良い気がしますが、キワモノ感も出てきますね。難しい。
しかし、ストーリーはあまり感心しません。一言で表すと
「巴御前になって義仲に天下を取らせよう」というTVゲームの「ゲーム実況」が今回の舞台である
となります。少し前には、わくわくしたタイムループものというのは今ではゲームの中で一日に何度も体験している非常にありふれたものに成り下がっているのです。それを跳ね返すには映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」並みの表現力が必要ですが舞台では、ましてや朗読劇では不可能と言わざるを得ません。なのでストーリーは星3つです。
座高円寺2はちょっと大きすぎたかも。5,000円は高いなあ。