
まやかし
ポポポ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/01/11 (木) ~ 2018/01/15 (月)公演終了
満足度★★★★
(女の場合を観劇)ちょっと難しく考えさせるし、ちょっと疲れる公演だったともいえる。しかし、引き込まされる力強さがあった。もう少し笑いの取れるコミカルさを取り入れるといいかも。館山はあれでは本当にキモイだけで、笑えない。

源八橋西詰
T-works
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/14 (日) 15:00
T-WORKS#1「源八橋西詰」大阪大千穐楽。あっという間にの90分。
それぞれの場面での没入感がスゴくて、自分も一緒に浮遊して観ていた感じ。河童○○の話なんて、もう、本当にドキドキしながら真剣に聞いていた。
とっても上質な時間、観に来て本当に良かった!

近松心中物語
シス・カンパニー
新国立劇場 中劇場(東京都)
2018/01/10 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/01/12 (金) 18:30
かの蜷川幸雄演出で、1000回以上上演された作品なので(私も寺島しのぶ・阿部寛のバージョンは観ているのだが)、演出のいのうえにはプレッシャーだろう。だが、そこは新感線での経験を活かし、少し別な印象の『近松心中物語』になっている。何と言っても、舞台美術の抽象性と転換で自在に舞台を動かし、「大騒ぎ」の印象を作り出すことができている。物語は単純で、心中しなければならない2組の男女の話だが、いのうえは、それが誰にでも起こりうることという解釈をしているように感じた。役者では、池田成志が出色の出来だが、江戸情緒を出す上で市川猿弥の存在感も大きいように感じた。

1万円の使いみち
monophonic orchestra
Geki地下Liberty(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/01/14 (日) 14:00
座席1階3列
価格3,500円
二人のヤマト。男女のヤマト。東京に住むヤマト。
それぞれ雑踏から一万円の行方をたどりながら人と出会い、これまで抱えてきたものを見つめ直していく。序盤ポップな展開に冷や冷やしたが、徐々に心の内を見せていき、しっとりとしていく展開が心地良かった。
女性のヤマトが父の葬儀時を語るところが特に良かった。演者さんも上手、満足な観劇です。
それと。日替わりゲストがヨシケンさんと伊与勢我無さんでした。
私の好きなグリーンマーダーケースの出演者。嬉しかったです。

新人シリーズ16
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2018/01/04 (木) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
価格0円
d-倉庫の「ダンスがみたい!新人シリーズ16」
個別にコメントする余裕がなく、昨日、36組の作品上演は終了してしまいました。今回は1/9を除いて8日間でした。
観たことがある方、初めてのチーム。、ソロが初めて..多彩な作品。結局は好みという点ではいたしかたなし。
今回から受付時に「整理番号札」が渡されるようになりました。60分前受付、30分前開場なのでありがたいことです。
上演時間が大幅に遅れる等、運営上の問題は特に感じませんでしたが、舞台からモノが飛んできました(2回)。最初は針金細工。振付として使っていたものを突然放り投げ、それが客席方向だったので接触。足元だったのですがお隣さんにも当たりました。当たる場所によっては怪我をする可能性がありました。ダンスはそのまま続けられましたがもし怪我をしていた場合、運営者側ではどのように対応するのだろうかと考えました。
また、一番の問題はダンサーがこのことを真剣に考えていなかったのではないかという態度であったこと。
もう一回は衣装が半ば飛んできたのですが、もちろん怪我をするようなものではありません。ただ、舞台を相当な勢いで飛び出すのはどうなのかと思いました。振付としてコントロールできていないということではないかと。
モノが飛んでくる前提のパフォーマンスでは事前の説明があります。(→<サイトの記述>水やわかめ、さらには豆腐までが飛び交う衝撃の空間の中で、観客はびしょ濡れ...)。また、以前、川村美紀子さんのダンスで「破片除けシート」が配られたことがありました。
もうひとつ、開演から終演までカメラで録画している客。頻繁にファインダーを確認、光がちらつく。
最初、トップバッターのダンサーの関係者かと思いましたが、ずっと続けていたのでどうも違うらしい。
13日と14日、多摩美の一期生卒業公演(勅使川原さんゼミ)を観ました。おなじ「新人」でありつつ、また違いが感じられるものでした。

デペイズモン
Toshizoプロデュース
トシプロスタジオ(東京都)
2017/12/14 (木) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
木曜に観た後、残り公演日の中でどこをどうやりくりしたらまた観られるのか、真剣に(!)考えました。
まあそれくらいインパクトが深かった(大きいとは違う感じ)です。
解離性障害の妹を抱える兄(アルコール依存症を隠していた)の視点からの物語ですが、それだけでは納まらない普遍的なテーマを感じました。
妹の昌代(重松さん)が抱える病の深さが切なく伝わってきました。
特に切ないのはミルミルの人格になったときの語り。
幼いころから、ぬいぐるみや動物たちと交流しながら生きる支えにしてきたこと、そのことさえも中学生のころ否定されたこと。
この人格になっている時の無邪気な振る舞いと現実の病との落差がすさまじい。
トカゲのしっぽ切りのように、人格の一部を切り離しても生き残りをはかろうとするミルミルの空想物語は、育ちの中でどれほど深く傷ついたかを逆説的に浮かび上がらせてくれます。
多重人格の役は相当の難役だと思いますが、とにかくやられました。
涙が・・・・とにかく止まらない・・
「あんなところまで抜けていったんだ重松さんは・・・」というのが正直な感想です。
兄と妹の物語がともすれば重くなりがちなところに、トシさんの吉村役が長い入院生活から身についたのか、一服の清涼剤のように立ちふるまうシーンで救われます。
その人でさえも、一皮むけば自分をゴミのように思う闇を抱えていることが伝わるシーンもありましたね。
人は成長するにあたって育ててくれる身近な大人(両親が一般的か)にすがらざるをえません。
目の前にいる親をモデルとして自分を形成していくしかほかに方法がない宿命を負っています。
この共通のテーマが背景にあるので観ている自分の心がうずくのです。
親として子供に対してとった言動のこと、子供として両親から受けた影響のことなどなど・・・・が、複雑な思いが湧いてきました。
両親から、何を吸収して何を取り入れないかを判断できる意識がうまれる前に、無意識に吸収して身につけたことは「三つ子の魂百まで」のことわざ通りです。
あれだけ反発した父と自分がいつの間にか似ていることに気づく兄、そして妹は父と似た男を引きよせては苦しむ。
それと向き合う作業は、結構つらいことですね。
この兄妹は、兄がまず一歩を踏み出しました。
人生を器用に渡り歩くことが苦手な雰囲気と存在感が出てましたね。(兄の役の方)
「お互いが証人となって二人でもういちど生き直そう」という兄のセリフ、「両親からは負の遺産を引き継いだけど、正の遺産もあるんだな。これを治療代にしていこう」とつぶやくシーン。
ラストの独り言、「人生は思うようにはいかないもんだ」「エッ今なんて言った(吉村)」
静かな余韻の残る終わり方。(この二人に差してきたかすかな希望を暗示して)
明かりが落ちた後の「間の時間の長さ」は、観ている側からすれば、大事な部分だと今回思いました。
デペイズモンは意味深です。
最初「なんだこれは?どういう意味なんだよ」と思いました。
「日常の風景のかたわらに、さりげなく精神科入院病棟がある」そんなことを想像しました。

舞踊ゼミ上演実習
多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科
演劇舞踊スタジオA(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/13 (土) 12:00
価格0円
演劇舞踊デザイン学科 2017舞踊専攻 第一期生の卒業制作公演
1/13(土)12:00(プレビュー公演)、16:00
1/14(日)14:00
3公演を観ました。
最前列は(座布団)桟敷、うしろに椅子席が2列。
1/13の16:00が桟敷、あとの2回は椅子席で。
上演作品(休憩なし約80分)
藤木由衣「空」
石田満理佳「親愛なる」
山崎直子「はじまり」
横田みのり「Time Lapse」
藤木さんのみ観劇経験あり「スクランブル交差空間」2016/8ZEN展@東京都美術館 ※YouTubeに映像
多摩美との始まりは:
妖精大図鑑:「シアター21フェス vol.96 "春編"」(2014/5@セッションハウス)、きもけん(気持ち悪い研究会)「ぬちょぉ…」(2014/7@新宿眼科画廊)。この頃のメンバーは造形表現学部映像演劇学科卒業制作展「めっけ!」を経て卒業。
その後、妖精大図鑑は引き続き観続け、「赤鬼」2016/7@上野毛からはさらに拡大。
今回、某演劇で突然踊り始めた方がいらして終演後訊いてみると多摩美在学で勅使川原さんのゼミ、ということで本公演に。
学内の公演では他に日芸(江古田)「Modern Dance Performance」や桜美林(PRUNUS HALL)。外部での卒業公演になるとお茶の水女子(なかのZERO)、日本女子体育大学「第16回卒業公演Pile」は23日に府中で。
入ってみると開演前のアパラタスのような佇まい。衣装は、黒が2、白が2。順番も白→黒→白→黒。照明と衣装の組み合わせで印象が異なりました。白と黒は対立(際立ち)、黒と黒は融合(曖昧さ)。
ちょうど同じタイミング(1/4-14)でd-倉庫の「ダンスがみたい!新人シリーズ16」を観ていたのでこちらとの違いを感じました。なにがどのように違うのかはっきりとした根拠があるのではありませんが、吹いている風が違っているような、透明感の違いのような。
勅使川原さんは初日16:00の回で挨拶をされました。
同じキャンパス内で映像美術ゼミ3年次撮影セット制作実習「Frankenstein」をやっていたので観てみました。ものすごく手の込んだ仕上がりでした。映画の1シーン10分に展示物鑑賞。昨年は「ひみつのアッコちゃん」。
公演の間に「五島美術館」へ。茶道具などの展示、庭園を散歩。

秘密の花園
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★
テントでも狭い小屋でもなく芸劇で唐十郎をやる。蜷川はコクーンでやったし駅前劇場で所狭しとやった木野花演出のもあった。小屋っぽい場所でやるのは正統、大劇場でたっぷりやるのも趣向、だが芸劇イーストでどうやって・・
作品は82年本多劇場杮落としで初演、少し前の唐組テント上演がバッタ本の中でキラッと光った印象だったが、既成の枠に囚われない福原演出は、適役寺島しのぶを謎の女に配して、恐らく最大限頑張っていた。こうして見ると難しい芝居の世界だと思う。演出も演技も、唐十郎本人、あるいは唐の脳味噌を感覚的に飲み込んだ身体なら自然とやるのだろうそれを、折り目正しい現代俳優に精一杯寄り添わせ、再構成した手触り。忙しなくモード変転する台詞(照明変化と共に)、姿形が似る二人の女の彼女はどちらなのか次第に不分明になっていく過程、そこに絡む奇妙な人たちの奇行・・難物に挑み、現代的な処理もされ笑いを取っていた。

花の栞
彗星マジック
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
初彗星マジック。こういう作品をする劇団か~。
救いようのない物語か(でも暗くはない)と思われたが、最後にグッときた。
好きですね、次の公演も観てみたくなった!

源八橋西詰
T-works
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2018/01/12 (金) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待通りにいい舞台でした。こんな作品が2018年の最初の観劇になるとは、幸先よし!
今回全国に売り出しをかける丹下真寿美さんは彼女の可愛らしさ面白さ哀しさを、ベテラン3人のオジサン達と一緒に魅せてくれました!
実に良かった!!

非国民的演劇
しあわせ学級崩壊
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/01/11 (木) ~ 2018/01/14 (日)公演終了

あなたのこと、わたしとのこと
TCU Creative
at THEATRE(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/14 (日)公演終了

ジャガーの眼
パフォーマンスユニットTWT
上野ストアハウス(東京都)
2018/01/10 (水) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
スピード感があるような感じで感じました
想いが 突き進むような な なかに
きれいな な 光景があって
ええと
おもしろかったのでした

ヒミコ
劇団熱血天使
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2018/01/10 (水) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
鑑賞日2018/01/14 (日) 13:00
価格3,500円
音楽の生演奏に生歌、そしてダンス。美術、音響、照明と、多方面に渡って才能を集め、結実した作品でした。
演技の面でもう一歩、踏み込むことが出来ればなお良かったと思います。

新人シリーズ16
「ダンスがみたい!」実行委員会
d-倉庫(東京都)
2018/01/04 (木) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★
全体を通しての感想。一定の水準があり日々楽しむ一方でとっぴょうしもない個性派が少なくなってきている。また、若い舞踏家を観てみたいものだ。カーテンコールをしないものがいくつかあり、特に是非はないが、やれば顔を売る効果はあるはずだ。上演中にカメラの画面を点灯する撮影者がいたが鑑賞の妨げは厳禁に願いたい。

夜は短し踊れよ男と女
つくっておどろんぱ!部
神楽坂セッションハウス(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/14 (日)公演終了

あなたのこと、わたしとのこと
TCU Creative
at THEATRE(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★
僅か40分程の尺なのだから、(追記:前半余りに工夫がなかったので寝落ち、結果、自分の勘違いした点もあったので追記しておく。尚、追記部分は、ネタバレの最初のレビューから2行空けて書き始めてある。)

【東京公演】三の糸
ゴツプロ!
本多劇場(東京都)
2018/01/10 (水) ~ 2018/01/14 (日)公演終了
満足度★★★★
最初のコメディタッチはイマイチすんなり入ってこなかったが
その後怒涛の展開で一気に惹き込む力はさすが。
連綿と受け継がれる芸道の厳しさと、翻弄される個人の葛藤が描かれる。
後半の浜谷さん、塚原さんのキャラの切り替えが鮮やかで目を見張った。

郷愁の丘ロマントピア
ホエイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/01/11 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

あなたのこと、わたしとのこと
TCU Creative
at THEATRE(東京都)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/14 (日)公演終了