
いつもいつも君を憶ふ
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2018/01/11 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
100年というのは長い。100年経てば、全てが変わる。少なくとも、最初から三代目の時代になっています。時代は大きく変化しているはずです。100年経てば、その100年前を知っている人はいなくなるのです。
その100年という長い時代を描く上で、この家族を見守る客観的な物がほしい。作者は、それを「大きな古時計」で表しました。しかもそれを小笠原良知、84歳に演じさせました。これがこの作品に「命」を与えたのだと思います。
老舗、劇団俳優座の俳優陣、層の厚さを感じます。骨太な作風の文学座・山谷典子が俳優座に所属する全世代の俳優陣にあて書きした新作。そして今、最も勢いのある深作健太が演出。年齢層の高い観客が多い俳優座の舞台ですが、この意欲作、是非、多くの若い人にも観て、社会を、日本を、世界を考えてほしいと思いました。

十文字鶴子奮戦記 外伝
劇団カンタービレ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/01/19 (金) 14:00
肩肘張らず楽しめる作品で、とても面白かったです。役者さん達の衣裳やメイク、流れる音楽に「こういう時代もあったなぁ」と懐かしくなりました。場面毎に舞台セットが変わり、お見事でした。この作品では、回想シーンの十文字鶴子しか出てこないのですが(若い頃の鶴子)現在の姿の作品も観たくなりました。パワー溢れる熱い舞台で良かったです!

イカロス戦記
ジョーカーハウス
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/01/19 (金) ~ 2018/01/22 (月)公演終了
満足度★★★★
草食バージョンを観劇しました!
井口ジョージさんの見た目のインパクト(笑!)と、
凶暴でありながら哲学を感じさせるキャラ設定が
非常に印象に残りました!
肉食バージョンでの違う役も観てみたいです。

リタイアメン
燐光群
森下スタジオ(東京都)
2018/01/18 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★
燐光群らしい社会問題劇ではあるが、今回はうまく的を撃てたとは言えない出来であった。
生涯年齢が上がって、生産現場を離れた人たちがどう生きるかは大きな社会問題であるが、日本のリタイアメンが、そろって南アジアへ行って現地を踏み台にして日本でやれなかった悪行を果たしているわけでもないだろう。劇中あげつらわれて居る悪行はいずれも週刊誌などでおなじみのもので、面白おかしくわかりやすいがそれでは週刊誌の域を出ない。もっと話題を絞り込んで時間も並列するのではなく長いスパンにしないと、老後人生の一部は切り取れない。アフタートークで坂手が話していた日本人向けに教育したマニラの老人ホームに誰も来なかった、などと言う話は、それだけを追っても、この舞台よりは内容があったと思う。
生産年齢以後の生き方は、それまでにほとんどの人は劇中人物よりももっと大きく深い人生体験をしているわけだから、複雑で多彩である。今回のまとめ方は作者が坂手ではなく若手だったこともあって力不足だったが、テーマとしてはこれからも取り組んでもらいたいところである。

ぼくの友達
シーエイティプロデュース
DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)
2018/01/10 (水) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★
青山円形劇場が閉めて、ほぼ同じ大きさの劇場がその近くのビルの地下にできた。しかし、円形が劇場機能をよく考えて出来ていたのに比べると、こちらは、そもそも初めからここで演劇をやるつもりだったか疑いたくなるような劇場である。歩く以外方法のない入口の狭い急階段三階分を降りると、なかの天井の低さ、照明の釣りの悪さ、舞台の高さのハンパさである。まぁ、それはいい。小劇場は場所を問わず、頑張ってきたのだから。
アメリカの小芝居である。こういう作品群のなかに時代の人情・風俗をわきまえた小粋な作品に出会えることがあるので、「ロングラン」という釣り書きにつられてみにいった。
ジャニーズの人気者の初の演劇と言うので、客は女性ばかり。男は三〇〇近い客席で数えて六人。内三人は、女友だちに引っ張られてやってきた居心地の悪そうな男たちである。
しまった!と思ったが、もう遅い。こういう公演にも時に昨年のグローブの「蜘蛛女のキス」のような作品もあるから頑張って見る。
昼メロでは主役を張れる男優(辰巳雄大)が本格的ギャング映画で新展開を測ろうと、役研究のために本物のギャング(田中健)に会いに行く。何やら大物らしいギャングは情婦(香寿たつき)と住んでいて、この女が昼メロの男優のファンだった、などと言う出だしはなかなかうまい。以下は、いかにもいかにもの話がどんどん転がっていって、さすがアメリカの商業演劇の脚本はよくできている。ことに正体が知れないギャングを演じる田中健が予想以上の大健闘で面白い。こういう役はどこかで正体をわるものだが、つぎつぎに割っていっても先がある。ボケなのか、ホントは怖いのか、最後までわからない。その戯曲を演出も役者も心得て膨らませているところがいい。女優でただ一人の香寿たつきは折角おいしい役なのに、キュートにもなれず、コメディにもできず、惜しい機会を逸した。辰巳雄大は初演だから、まずは無難な出来であるが、演劇への適性はわからない。
しかし、かなりの大物と言うギャングの家のセットがあまりにも安普請風で、色使いが悪すぎる。音楽も小編成の劇伴で、効果音と変わらない。
ロングラン企画の第四弾と言うが、とてもロングランの気概があるとは見えず、まずはファンクラブの年次総会の余興と言った出来であった。

ぼくらの90分間戦争
企画演劇集団ボクラ団義
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2018/01/19 (金) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★
鑑賞日2018/01/19 (金) 19:00
この作品には「見方」があるのだと思う。アングルというか。
漫然と舞台上を眺めているだけだと本当に何も残らない。
たとえばダイハードやハリーポッターのようなハリウッド娯楽大作を見に行ったつもりがフランス映画だった、みたいな話であって。それはフランス映画がハリウッドに劣ることを意味しない。この比喩わかりづれえな。。
それでも10年やってきたのは大したことですよ。
奇跡です。我々は奇跡を目の当たりにしているのです。
劇団メンバーだけで動員2,000人達成おめでとう。

髑髏城の七人 Season月
TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線
IHIステージアラウンド東京(東京都)
2017/11/23 (木) ~ 2018/02/21 (水)公演終了
下弦の月を観ました。受け継がれていく劇団新感線の十八番。ザッツエンターテインメント!という感じで面白かったです!アラウンドシアターならでは面白さがあって、是非全シーズン放送して欲しい!

心中天の網島-2017リクリエーション版-
ロームシアター京都
横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)
2017/11/06 (月) ~ 2017/11/18 (土)公演終了
満足度★★★★★
変な歌なのに、何故か泣けてきて。笑い。
2幕の奥様の演技は本当にすばらしかったです。最後の心中はそれまでふわふわとしていて、なんだか冗談みたいな明るいテンションだったのが一転、生々しくて。そのギャップもすごく記憶に残りました。

同郷同年
公益社団法人日本劇団協議会
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2017/09/13 (水) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
本当に面白かったです。こんな濃密な三人芝居。みなさんの素晴らしい演技。何より吉見さんの巧な演技力で本当にぞっとしました。「面白い!」と思いました。

円生と志ん生
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2017/09/08 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
ラ・サール石井さんの演技は初めて観たのですが、どんな境遇でもひたすら落語のことを考えている。その姿勢に笑えて、せつなくて、でもどこか可愛らしくて。井上ひさしさんの脚本が長く愛されている理由がわかった気がしました。

ファインディング・ネバーランド
フジテレビジョン/キョードー東京/ホリプロ
東急シアターオーブ(東京都)
2017/09/08 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
大好き映画だったので、ずっと前から楽しみにしていました。舞台ならではのアナログさが、夢のようで本当に美しい舞台でした。

きらめく星座
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2017/11/05 (日) ~ 2017/11/23 (木)公演終了
満足度★★★★★
「人間」にキャッチ・コピーつけるなら。。。。こういう本当に素晴らしいシーンがあるよ。
という友人からのお勧めで観に行きました。こまつ座らしい、あたたかいお芝居で本当に涙が止まりませんでした。

「地獄谷温泉 無明ノ宿」横浜公演
庭劇団ペニノ
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2017/11/04 (土) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

戯曲男
InorU
IRORIMURA・プチホール(大阪府)
2018/01/13 (土) ~ 2018/01/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
今の15才と17才の今が伝わってきました。でも時代が変わっても、10代で感じる悩み、もやもやした感情はきっと誰もが抱えいたのでは。当時表現できなかったあの感情を見せてくれ、気がつかせてくれた気がしました。
若い言葉、音楽のチョイス、床に敷き詰められた台本。私の好きなところ。
旗揚げ公演で、まだ荒い部分も感じましたが、これだけのものを魅せてもらうと、これからのたくさんの伸び代が楽しみです。
歳を重ねるごとに成長する彼らを観続けていきたいと思いました。

いつもいつも君を憶ふ
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2018/01/11 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/01/19 (金)
ある家族の1921年から2021年の100年間の時間の流れを、大きな時計が見守っていた。
自分と重ね合わせ、なんだかせつなく、懐かしい気持になりました。
時計役の小笠原さんの存在がすごく良くて、こんな風に古い家で見守られながら人生を遅れたら・・・と、思いました。

リタイアメン
燐光群
森下スタジオ(東京都)
2018/01/18 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
日本でリタイアした人々が、東南アジア諸国へ出向き、悠々自適の生活を送っているとか、いや、それほど良い物でもないらしいとか、様々な噂は風の便りに聴いたこともあろう。

ゆ
なかないで、毒きのこちゃん
高円寺小杉湯となり湯パート(東京都杉並区高円寺北3-32-2 湯パート103)(東京都)
2018/01/02 (火) ~ 2018/01/28 (日)公演終了
満足度★★★★
解体予定のアパート1室が会場で、間取りは1K。前日までの作品を1つか2つ上演し、その場で作り上げ、最後に通しで上演。試行、作り上げの過程が観れて面白い。役者には無茶な企画だが、実力派が選ばれている。長時間で飲食OKなので少なくとも飲み物は持参すべし。

White Labyrinth
ニッポン放送
天王洲 銀河劇場(東京都)
2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

郷愁の丘ロマントピア
ホエイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/01/11 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

滅びの国
ロ字ック
本多劇場(東京都)
2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了