
旗裏縁-本能寺異聞-
ThreeQuarter
萬劇場(東京都)
2018/02/10 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
奥行きをうまく使った舞台は、なかなか雰囲気が出るし、選曲がガンガン攻めてくる感じで、決して悪くないのだが、出演者のエンジンのかかりがかなり遅い。最初の台詞に“素人集団”なのかとガッカリしたが、次第に熱を帯びる(かなり終盤だった)。最初からこれが出ていればなぁ・・・ともったいない気がした。萬劇場の椅子で二時間半はかなりきつい!せめて座布団くらいの気配りが欲しかった。

かんかんじいちゃん、
green flowers
シアター711(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/10 (土) 19:00
価格3,500円
19:00の回(晴)
18:16会場着、受付(整理券あり)、18:30開場。
2月に入ってますます予定がたてられず直前になっての予約。
「冠婚葬祭シリーズ」締めくくりにしてグリフラ10公演目となりました。最初、何がきっかけで観にいこうと思ったのかまったく覚えていませんが、当時はなにも考えずにぶらりと立ち寄っていたはずです。
次の6月でまる7年になりますね。
階段を上がればすぐ劇の中へ。
今まで「銭湯」に入ったことはなく、カプセルホテルの大風呂(けっこう広い)、殿上湯(北区西ヶ原)というところで上演された「かたり」くらい。でも、たま~に芝居を観にいった街で「銭湯」をみかけることがあります。
19:00開演〜20:31終演。
本公演は、いつもどこにでもありうるお話ではありますが、なぜか自分の人生を振り返っていろいろ思うところがでてきた作品でした。
最近手にした「東京わが残像 1948-1964 田沼武能写真集」「変貌する都市の記録(富岡畦草 記録の目シリーズ)」定点撮影写真集。この2冊の影響ではないかと思っています。白黒写真、フレームに切り取られた人、風景はもう見ることが出来ず、「記憶」から「忘却」へとゆっくり静かに滑り込んでいるように感じました。
時代が変わり、人も生活も変わり踏みしめてきた年月は振り返るとさほど遠くではないはず。世代が異なるキャラクターは決して同じ目線にはならず。自分がこれからどう生きるのかを考えるよいきっかけかもしれません。
ですのでラストのシーンはつかの間のあたたかさに過ぎず、本格的な冬の時代か、いや、新しい生命の誕生か、という問いかけに見えるのでした。

私信/来信、ユートピア
青色遊船まもなく出航
シアター風姿花伝(東京都)
2018/02/09 (金) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
私信ユートピアにて。
初日観劇してきました。
登場人物達がユートピアを探し求めてあがき、もがき、苦しむ。
辛くて、しんどい作品でしたが。
皆の叫びが心に突き刺さり抜けません!
それほど素敵な作品だったのです!
青色有線最高です!
素敵な作品をありがとーございました。

旗裏縁-本能寺異聞-
ThreeQuarter
萬劇場(東京都)
2018/02/10 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
時代物が好きな訳ではないが 何故か信長と光秀が好き。てな訳で観劇させてもらいました。幕開けの「平家物語」にこれは期待できるかもと思って観たのですが・・・ 私の中で納得がいかないのが光秀の設定。おみつと呼ばれて女言葉になるのは何故?観ていてど~にも そこが気色悪くて。それと折角の良いストーリーなのにコメディの部分が残念でならない。

歌姫
Theater Project Koa
HEP HALL(大阪府)
2018/02/11 (日) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/02/12 (月) 13:00
大好きだったドラマ歌姫。
舞台版は初めて。
上手い下手は有ったけれど、キャスティングは合っていたように思います。
色んな役者さんが居て、楽しかった。

必殺!道化危好~ジョーカーキッス~
劇団零色
新宿スターフィールド(東京都)
2018/02/10 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
ストーリーは悪くないんだけど 作品をハードボイルドにしたいのかコメディにしたいのかわからない。好みもあるが刑事の場面がなければもっと締まった芝居になって好きなんだけどなぁ~。 主役の姉さん恰好良かった・・・

往路「オムニバス作品 鬼エント急行」 復路「銀河鉄道の昼」
CAPTAIN CHIMPANZEE
都電荒川線(東京都)
2018/02/11 (日) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★
都電1両貸切公演を初体験。せっかくなので集合場所まで都電に乗って普段の都電他を楽しみました。普段の劇場では味わえない良い点・悪い点。端席だったので芝居の1/3は見えないが小さな箱の中だから臨場感たっぷり。復路公演は観客参加型?で盛り上がりました。 しかも貸切の車両が貴重な車体だったそうで内装もレトロ感たっぷりでした。今後も車両貸切公演をなさるそうで。次回も楽しみです。

旗裏縁-本能寺異聞-
ThreeQuarter
萬劇場(東京都)
2018/02/10 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/12 (月) 12:00
日曜日・12時公演をチケプレでいただきました。ありがとうございます。
今回初めて劇団ThreeQuarterさんの作品を観劇しました。
正直なところ立ち上がりの5分で退出したくなりました。
役者の芝居がキツい。棒読みが数名。ただ光秀と庄兵衛役登場で私の気持ちが落ち着きました。最後までこの二人の芝居はよかったです。
あと脚本がよかったです。「新説・明智光秀」のテイストと、早々と死んだ役のその後の生かし方が面白かったです。また登場人物が多い割にはそれぞれの関係がわかりやすかったです。まさか秀吉の使いが!この展開もよかった!
気になったところはゴールテープ、猿真似、バラしネタなど所々に出てくるコミカルなシーン。この話に細かい笑いはいらないのでは?アクセントにしてもちょっとセンスを感じませんでした。
話のネタだけで客を引き付けるものがあります。硬派に作り上げてしまったほうがよかったと思います。
それと音楽も気になりました。序盤にピアノのソロが流れた時は安っぽかった。
曲名は知りませんがよく聞きます。あと中盤ぐらいにギターのソロもありました。しんみり・ほのぼのにベタな音楽は安い舞台に見えてしまいます。フリー素材とか利用しているなら即刻止めたほうがいいです。馴染みのある曲は感情や雰囲気を伝えやすいのですがそれは安易です。これだけいい本なのですからこの本にぴったりなオリジナル曲にチャレンジしてもらいたいです。
実は私「時代モノ」はちょっと苦手です。大河ドラマとか見ません。
なんかその背景を掴むだけで精一杯になっちゃうんですよね。そうなると人物や心の動きがよく見えないからだと思います。舞台なら役者の表情を見る余裕がありません。
そんな私も引き付けるものがこの作品にはありました。初めて観劇する人もオススメできる作品です。
しかし劇団ThreeQuarterさんは2年に1回の公演とは勿体ない。せめて1年に1回は私も観劇してみたいです。

流刑地エウロパ
sons wo:
北千住BUoY(東京都)
2018/02/02 (金) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/02 (金) 19:30
価格3,000円
木星の第2衛星・エウロパに向かう宇宙船内とある村という複数の状況で交わされる会話やモノローグで構成された台詞劇。
起承転結的物語があるわけではないが場の積み重ねから脳内に喚起されるストーリーがあり、舞台上に展開する物語だけが演劇なのではなく、作者・演者によって提示されたものによって観客の心に生じたナニカもまた演劇なのではないか?などと考えた。
スマホ等の電源を切らない/切れない輩によって上演中にバイブ音が響いたり光が洩れたりするのも全部ひっくるめて演劇と考えれば少しは腹も立たないのではないか?上演する側が提供するものだけが演劇とは限らないのではないか?(ヒント:ジョン・ケージ「4分33秒」)と開演前にたまたま考えていたのが本作を観たことでさらに発展したのかも?
なお、会場の内装が(かつてのピカピカのものではない「エイリアン」の宇宙貨物船のような)宇宙船内にも村の施設にも思えて妙な説得力もあった。

桜歌
ラビット番長
演劇制作体V-NETアトリエ【柴崎道場】(東京都)
2018/02/02 (金) ~ 2018/02/04 (日)公演終了

男装音楽劇「宝島」
青蛾館
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/02/03 (土) ~ 2018/02/11 (日)公演終了

オケハザマ
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2018/01/24 (水) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★
しりあがり寿さんの書き下ろし新作。
今川義元を主人公とした音楽劇。
ゲーム的な戦国モノで、今川義元が信長になぜ負けたのか、までを描く。
(以下はネタバレBOXへ)

「アイドルスター☆トール!」「OLと課長さん」
関村と浅野
スタジオ空洞(東京都)
2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

天竺ダイヤモンド
ひげ太夫
シアター風姿花伝(東京都)
2018/01/30 (火) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
ストレートプレイでもなければ、イマドキの小劇場的な実験的作風や最先端風でもない。あえてジャンル分けすれぱアジア的ファンタジーモノなのだが、その作風は唯一無二の存在。
すべてのセットや装置(組み体操!)だけでなく風や雰囲気までも身体で表現する。
その身体的表現に圧倒され、ニコニコしてしまう。
本人たちは「組み体操×演劇」と称している。
単純で1本道をただたどるようなストーリーではなく、サイドストーリーもあり、物語自体の展開も面白い。
クセになる劇団。
演劇なのに、本編上演後はNG集がある。
ホントに面白い!

チエコ
劇団空感エンジン
両国・エアースタジオ(東京都)
2013/10/02 (水) ~ 2013/10/07 (月)公演終了

かさぶた
On7
小劇場B1(東京都)
2018/02/03 (土) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★★
新劇団所属30代女優のユニットOn7。渋谷はるかは不参加だったが6人のパフォーマンスを観る。台本の無い、物語ではない出し物は、コンテンツを揃え、うまく配置し、最後に余韻を残すように作らねばならない。身体を使うパフォーマンスは70分でも十分に濃い。若さを持ちながらも、老いへの道が確かに見える女30代の心の揺らぎ、希望と憂い、ある安定の中の所在無さが見えてくる表現だった。
土の上を素足で跳ね回る。土煙が湯気のように体から立ち上るシルエットが終盤、逆光の照明で見え、終演後にティッシュを当てると頬や鼻の穴は真っ黒。カーテンコールで「しっかり拭いて下さい」と低頭していたのは誇張でなかった。
ともあれゼロから自分(たち)自身をよすがに「伝えたいもの」「表現したいもの」を探り出し凝縮させた結晶である。パフォーマンスについては、漠として掴めない箇所もあったが、残像が後まで残る作品である。
他公演では未見だった渋谷、尾身、保以外の女優の中で、このかん観た印象的な舞台が蘇った女優も居た。この人数でのユニットが着実に精力的な企画を出し続けるのは珍しいのではないか。今後どんな形で何時まで続いて行くのか、荒波を超えて行って欲しいなどと、更に肩入れしてしまっている。

「3483」
電動夏子安置システム
駅前劇場(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/02/12 (月) 13:00
座席1階
価格3,800円
初めて観る劇団さんで、ロジックコメディとは?といろいろ考えながら観劇しました。
笑いとシリアスの融合と言うことのようですが、ちょっと個人的には中途半端に思えました。
白人社会、覇権主義に向かう世界へのメッセージという深いテーマがあったので、もうシリアスで良かった気がします。
でも、ドロンズ石本さん、期待以上の切れもあり、おとぼけコント的な笑いも嫌いじゃないので、キャストのファンの方なら楽しめると思います。

2030世界漂流
小池博史ブリッジプロジェクト
吉祥寺シアター(東京都)
2018/02/03 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
数年前web上でパパ・タラフマラの名を知り、どうやら評判のユニットらしいので「みたい!」と公演を調べたのが、解散前=最終公演の楽日前日だった。ニアミスを悔いてから数年、小池という人がそうだと耳にして、漸く鑑賞に至った。
ベースは舞踊だが、舞踊の割合を削って、多要素(音楽、演劇的シーン、うた、大道芸=ジャグリング、またはそれらを組合せたもの)を配置している。これには「舞踊」を一要素に過ぎなくする、つまり舞踊のステロタイプを解体する意図があったのでは・・と推測した。私としては、歌やジャグリングがあっても全然良いが、もっと舞踊としての完成、全うを欲するところ、そこに至ってくれず、寸止めで終わるという感覚であった。
パパ・タラの過去動画を見ると、やはり様々な要素・・音の変化に応じた変化、静止画として見せる場面(演劇的に凝縮されたシーン)、歌(ホーメイやブルガリアンボイス的な奴とか)などが舞台にぶち込まれていて、今回の出し物が確かにその延長にあると感じさせる。が、違いがやはりある。過去作品は舞踊の発展形としてではあるが「あるもの」を表現しようという目的への集中が明確で、アートであった。
一方、今回は「世界漂流」というタイトルが示唆する「寄る辺なく漂う我々」のありようにイメージを重ねる事はできるものの、世界を線(あるいは面)で切り取る作業の果てに見えて来る「何か」は、ぼんやりしている。
意味的に同じ線(方程式の傾きが同じ)が引かれて行くせいか、像が絞られて来ない。
もっとも抽象表現を受け止める受け止め方は多様にあり、ど真ん中を当てられた人もいたのかも知れないが・・私には少々抽象度が勝っていた。
「集中」という事で言えば、舞踊のベースに上モノを乗っける作業でなく、ベースが何であるか判らなくしている、という面があっただろうか。しばしば「歌う」場面になるが、本域で、あるいは日常感覚で、歌ってしまうと「演劇」的、「舞踊」的には弛緩の時間となる。時間というテーブルの上に、歌を「かぶせる」「浸潤させる」でなくただ横に並べたに過ぎなくなったのではないか。
パパ・タラ時代と異なる様相が生まれたとすれば、方法論じたいにその問題が含まれていた、という事ではないか。・・勝手な推測だが。
俳優たち。仏、フィリピンかインドの外国俳優2名と、個性ある風貌・体型の俳優ら十余名が、舞台上にほぼいつも居た。一旦はける事はあるが比較的すぐ出て来る。一つの絵を作る構成要素という意味があるのだろうが、例えば演劇的な場面が作られると、不要な人員がコロスのようにそれを見ていれば良いと思うがそれがなく、動くにせよ動かないにせよ、やはりそこで「芝居」をしている。従って総員が何らかの役を演じるという具合になっている。その時、実は各人は何らかの役を担って存在し続けていたのだ、という事になる。それは、全員が一場面を作るのでなく、各所でそれぞれ何か芝居的な関係を展開させているため、少なくとも皆一つは役を当てられているのだろうと推測させられるし、実際そうだと思う。
この役たちの物語が、演劇としての説明が足りないために十分に展開しない、というのも憾みである。
パフォーマー達の力量は確かだが、舞踊として完結しきれなかったのは全員が踊る事にしているので、(不得意な人もいるだろうから)多くを要求できなかったためだろうか、あるいは実はダンサーは少なかったのかな、など、あれこれ考えてしまった。(それにしては巧いが。)
舞台上に誰も居ない時間が、ほとんどないのは落ち着かなかった。居る時はほぼ全員居り、場面転換時に一旦皆がはけたりすると、漸く一区切りつくという感じになるが、程なく一人、また一人と現われて来る。舞台全体として「何か」を表現するというより、出演者のための舞台?
気持ちの良い動きや場面も沢山あったから良いではないか、と思いもするが、やはり何か不満が残ったというのは、何だろうかと考える。
それでふと思ったのは、舞台というのは、演劇は特にそうだが舞踊であっても、その場でその時間を過ごした共感が即ち「感動」の中身なのではないか。もっとも、感動をすぐ言葉で分かち合う事は難しいかも知れないが、人に喋りたくなるその体験は、例えば客席に自分一人しか居なかった時、同じ感動が起きるかと想像すると、「自分一人に見せてくれた」という別の感動はありそうだが、つまりは、何らかの共感を体験したという確信が、「感動した」という感情にとって重要なのではないか。
・・何が言いたいかと言えば、「解釈は人それぞれ」と突き放されると感動が薄まる理由は、「今どういう体験を共有したか」の確信が萎えるからではないか。共感・共有は、その表現が意図する「良きもの」を確信に変え、日々の力とするためにこそ必要であり、演劇が尊い芸術である所以はそこにある。
従って、私はこのパフォーマンスで例えば、「我々は厳しい時代を生きている」、あるいは「我々はどこに向かうのか何もわかっていない」、または「我々の時間とはこの世界を漂流するという事に他ならない」・・何でもいい、そのどれかを観客と「共有」できたと思えたらきっと嬉しかったなぁ。
実際、何の比喩であるのか分からないパフォーマンスが多かった。比喩を狙っていないのかも知れないが。

変身、アイドル道、ケモノノノノノノノノノノノノノノノノ。続
colorful´75歳
新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

続・時をかける少女
2018「続・時をかける少女」製作委員会
東京グローブ座(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/14 (水)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/02/10 (土) 13:00
原作を知らなかったのですが、コメディとして仕上げた原作モノ
ヨーロッパ企画の役者さんが参加してるので、
ヨーロッパ企画のテイストに2018年を基準として
過去文化を羅列して、ノスタルジイと面白さを提示してました。
原作と上田さんらしさの折衷案作品って事で、ちょっと半端かな?
役者さん個々では良かったので、ファンには楽しめる作品ですね