満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/10 (土) 19:00
価格3,500円
19:00の回(晴)
18:16会場着、受付(整理券あり)、18:30開場。
2月に入ってますます予定がたてられず直前になっての予約。
「冠婚葬祭シリーズ」締めくくりにしてグリフラ10公演目となりました。最初、何がきっかけで観にいこうと思ったのかまったく覚えていませんが、当時はなにも考えずにぶらりと立ち寄っていたはずです。
次の6月でまる7年になりますね。
階段を上がればすぐ劇の中へ。
今まで「銭湯」に入ったことはなく、カプセルホテルの大風呂(けっこう広い)、殿上湯(北区西ヶ原)というところで上演された「かたり」くらい。でも、たま~に芝居を観にいった街で「銭湯」をみかけることがあります。
19:00開演〜20:31終演。
本公演は、いつもどこにでもありうるお話ではありますが、なぜか自分の人生を振り返っていろいろ思うところがでてきた作品でした。
最近手にした「東京わが残像 1948-1964 田沼武能写真集」「変貌する都市の記録(富岡畦草 記録の目シリーズ)」定点撮影写真集。この2冊の影響ではないかと思っています。白黒写真、フレームに切り取られた人、風景はもう見ることが出来ず、「記憶」から「忘却」へとゆっくり静かに滑り込んでいるように感じました。
時代が変わり、人も生活も変わり踏みしめてきた年月は振り返るとさほど遠くではないはず。世代が異なるキャラクターは決して同じ目線にはならず。自分がこれからどう生きるのかを考えるよいきっかけかもしれません。
ですのでラストのシーンはつかの間のあたたかさに過ぎず、本格的な冬の時代か、いや、新しい生命の誕生か、という問いかけに見えるのでした。