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「THE・パン」「I am I」「あしながおじさん」

「THE・パン」「I am I」「あしながおじさん」

SKYプロジェクト

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2018/04/21 (土) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

若い出演者たちの熱が伝わる。 物語は、若い人たちが取り組み、演技力を付けるクラシック練習曲のような分かりやすい物語。 空山知永さんがSKYプロジェクトで育てたいのは人で、 観せる価値がある芝居と両立を上手く取っている。 作りこまれた芝居と若い出演者たちの熱  とても 面白かった。

ネタバレBOX

若い出演者たちの熱が伝わる。 物語は、若い人たちが取り組み、演技力を付けるクラシック練習曲のような分かりやすい物語。 空山知永さんがSKYプロジェクトで育てたいのは人で、 観せる価値がある芝居と両立を上手く取っている。 作りこまれた芝居と若い出演者たちの熱  とても 面白かった。

前説 ジャージ姿 かんだ ジャージで出るから・・・  公開ダメだし 飲食 噛んでしまうから  非常時 誘導 かみますよ。・・・

「ザ パン」
はー おはよ 今日も晴れてるな 雨って おばさん 晴れてる 玉子が割れている クレームおばさん 店長の平田トシゾウが謝る 全て割れてる買うとき解るやろ アルバイトのヒロコちゃん。もう売れたと思っていた 黒糖パンさん 抹茶パンさん始めはして イチゴクリーム 可愛いから嫌われるんです。アップルパイさん(金髪赤いドレス)古臭い お二人は恋パン (パンが)誰がこんな奴(歌:恋するフォーチュンクッキー)あらもうお昼なの ラッシュも終ったわね。(子供:これいらない、返す)アイル ビー バック 壁チョコドン 彼と合体したい アップルとチョコ 合わない。チョコレートパンは必要。ありがとう。(これにしよう)イチゴ チョコも、(パキ)あっ 優しく扱って下さい(ビターでワイルドなチョコパンが、面白い)。タイムセール 90%OFF いつもの浪人生 ラブラブカップル 今日も売れなかったな。この黒糖パン 回収 メーカーが出さない事に 廃棄処分 嘘だろ 何の為に生まれて来たんだ。私買っていいですか。良かったな。嫌だよ。1週間楽しかった。やだよ 行きたくないよ (店内に蛍の光)  僕は黒糖パン 私は黒糖パン 美味しいと言ってもらえるのだから このままでは、誰が買って下さい このままでは。じゃあな。電話 母さんの文も わかった。もう一つ買って帰るね うん。よし帰ろ 行くか。うん

「I am I」
私の名前はエリナ 特技は器用に生きる事 集中しなさい 24年間生きてきた。旅行 エリナは無理ね リリリ(電話)先に帰るね。もう一杯来る?。会えない 来週 私 仕事 飲み会 女の子来るの 楽しんできてね じゃあね。(母)帰ってたの。ミキとナオと飲みに行ってた。母さん 再婚 別々に暮らさない。考えてみるよ 母さんおめでとう。// (後ろで踊る 映す 操られる 逃れようと ダンスで表現)こんばんわ。誰。あなたよ 何も無い部屋 可愛いの 似合わないって。(母)出掛けて来るわね。母さんに言いたい事。 偽物。 言いたい事。 言わない。 嘘で固められた 我慢できなくて 出てきた 私ならカーテン 明るいのを 私を閉じ込める 言いなさいよ 自分の気持ち。出来ない。私が言ってあげる。出して 電話する。やめて 3人で 二人で私をバカにしている さようなら。シュウジには何も言わないで。職場の食事会。女の子と手を繋いでいた。・・・。昼に見た。どうしたんだ 落ち着け おかしいよ。本当の私を見せただけ。昔付き合ってた女(こ) 別れて欲しい 今までありがとう さようなら。早く出ていって。// 浮気じゃ なかった 本気だったんだ 別れて 嫌 誰の為に偽るの 苦しく無いの 何故泪が出るの 怖い 1人になりたくない 限界 今 偽りの自分を愛されても 嬉しい訳がない 聞かせて 本当の気持ち 私は弱い訳では無い 強い訳でも無い 楽しい時間 シュウジにも 優しい時間。お母さん邪魔 祝福 嫌だ 嫌だ 本当は寂しいの。// やっと向き合えたわね もう大丈夫 貴方は、あなたよ 言えるわね。// 母さん 一緒に居ちゃダメなの 大切だから大好きだから。気持ちを伝えてなかったから。汚い心も 全て貴方よ。再婚の人どんな人
やっと普通の親子になれた 観ていて ほっとした。

「足長おじさん」
憂鬱な水曜日 ジェルーシャ先生が呼んでいるよ。 瞬間移動で・・・。評議委員の人 沢山の寄付 仕方なくここに 18才 作文 憂鬱な水曜日 大学に行かせたいと おこずかいも 手紙を毎月書くこと。私が大学に行けるなんて“ 知らない人に手紙を書くなんて 不思議ですね 足長おじさんと呼びます 感謝してます。” // ジェルーシャ 私 子連れのサリー ジェルーシャは墓石から取った ジュディ。苦労したんだね 太郎 ピクニックする。// “施設で育った事を隠しています おじ様は何歳 頭は禿げてますか 返事くれる 私もう 手紙なんて書かない。(歌)拝啓 この手紙ね。 ジュディ 叔父が来るの 私の授業が終わるまで案内して ジュディ。 やっ 行こうか イヤー ひょこりはん 誰 ジュリアの叔父だ ジャーベル ペンドールさん 手紙書かないと。 返事は。関係ないでしょ 強引な人で(二人の心が通じて行く)歌 ダンス ♪夢ならば 醒めないで♪ 貴方に取って大切な人 響け 届け 恋の歌 // 浸し見やすくて おじ様 私は孤児院で育った あの時間は悪夢の様 夏休み 農場 おじさんペンドール家から受け継いだ。 知ってる。シャービーぼっちゃん元気かな。この夏は小説を書くつもりです。 ジュディ シャービー叔父さんは優しい 私とおじ様は、家族へではないのです。ちょっと前の手紙 シャービーが来る これ貸してくれた(金髪)行こう 遊びに 子供の頃 体が弱くてここに来ていた。ジュディが羨ましい 自由 かっこいい 憧れているよ ジュディは、どうやって 育ってきたの。私は普通です 父は銀行 母は専業主婦 弁当持ってピクニック。良いね。事故で亡くなって おじ様に 行かして貰っている。それがおじ様?。// 私は嘘をついた 子供の頃から1人で孤児院。// どうだった タロウとマサオとデカプリオ。小説 採用。相談 子供いるじゃん 賞金ちょうだい。// 足長おじさんへ 採用されました シャービーボッチャンが修正してくれました。// ヨーロッパ 誰が行くもんですか サリーの家で過ごします。3月7日 8月1日 12月3日 12月24日 1月6日 プレゼント 来年卒業 ねえ おじ様 おじ様 足長おじ様へ 卒業式 おじ様に来て欲しいのです。小切手入れておきます 小説が売れたのです 孤児院が嫌いで 今は違います 違う経験ができた。// ジュディ 結婚しようか。え、本気で言っているんですか。どうかな。私 ごめんなさい。そうか好きな人でもいるの。います。そうか、わかった。ごめんなさい。 ジュディ 卒業おめでとう これからも 君の小説の一番のファンだ。// ・・・あなたが好きです 本当の私は孤児院で育った。 おじ様私はどうすれば いいんですか 好きだと言えないのですか、おじ様 教えて下さい 歌(♪ 今会いたい 聞いて欲しい事が一杯有る 会いたい 会いたい ♪) // 初めて見た おじ様の字 「君の話を聞きましょう」。お会い出来るのですね。// え。やぁ ジュディ ジェルーシャ 俺が足長おじさんと 思ってもいなかったのか。 生まれて初めてのラブレターです。
月刊彗星マジック「ヒーロー」4月号

月刊彗星マジック「ヒーロー」4月号

彗星マジック

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2018/04/10 (火) ~ 2018/04/10 (火)公演終了

満足度★★★★

熱く生きる 熱いのは嫌い ぶさいく スマートさがカッコいい そんな軽薄なこの頃ですが、熱いのはカッコいい事かもと、 ひそかに 熱く生きようと思った。

ネタバレBOX

 熱く生きる 熱いのは嫌い ぶさいく スマートさがカッコいい そんな軽薄なこの頃ですが、熱いのはカッコいい事かもと、 ひそかに 熱く生きようと思った。

戦隊篇
ブンブンブン(バイクから降りる) 今年度の公務員一時試験 必要条件は。 2次 3次面接 なんで成ろうと 歩合制 ようは倒せばいい パンパンパン 叩かないで下さい。大事な物を守るため。説明しよう ヒーローネーム ドワープ アルパカ ビューティスポット 上級に 5人で 1人欠ける オメガブライド グレートスエッター 大好きな物 自然 光合戦隊オキシデンター 厳しい訓練 // 何やってんの スクワット ビームを受けだだけ 大丈夫 汗拭いてよ (タオルを首に)スタイリッシュ・・・ 親父は自分の贅沢の為 自然を壊したんだ。たよりにしているよ。// 海沿いの 防風林が枯れている 怪人 ゴホゴホ 10年暮らしている 海からやって来た しかたなしにお住まいの しかたなしに避難 姿が見えない バクテリア型 壊滅災害 操られている 俺には分かる 俺と話そう 1000年の友をなじられ 苦しめられる事を解るはずは無い。意識の中だ。なんだ お前は、打倒しない せめて俺の中で死んでいけ・・・ 暖かい 俺は死ぬ 木に成るのか 植物はみんな こんなふうに生きていたんだ、俺は大丈夫だ 生きていたんだ
また会おう グレートスエッター

最強篇
国会議事堂 能力 バクテリア災害と戦った時に身につけた 格別任務官に任命 特別な能力がある。ちやほやされるのは好きだ。接触抹殺 タッチマン 5人しかいない 格別任務官 普段はギブス 守さん おめがこちゃん これから何処行くの コスタリカ 500mペンギン 滞在20分位 // カンパーイ アルパカさん 妊娠。利き手じゃなぃ方でボール投げてみ カッコ悪い 私辞めようと 母が子を抱き撫でる 死ぬんだよ。危ない。怖がって どうよ。正義のため なごむさんは なごむと呼んで欲しい人なんですよ 私はオメガですけどね // 私は怖くないですよ 幸せに成りたい気持ちは解らない 暑い気持ちは解る。1年 あと 1年 戦いながら考える 月の衝撃 タッチマンの能力が無くなる 蛇の様に這って 噛む やった ビューティスポット なごむさん // 公務に納得出来ない 止めること 体調 管理も仕事。おめがこちゃん 辞める事にした 私はフリーになる。保険利かない 2ヶ月 自分の幸福の為に 最後の一月早かったなー 最後は人形壊滅災害が、行ってくる。これだから研修生は 困るんだ 問題なし 守さん 格別任務官を処理する事だ 規格外人間に対する これが国家のやり方だ。私は人に使わない。チョーカーで爆発する。機械の能力を停止 時間を破壊した。時を止めた。信じて。化物だー 来るな化物ー。自分を触る 死ぬかも 大切な人に触れたいの 俺を触ってくれ 俺の新陳代謝が勝てば。 抱き合う。 // 公表 公務を軽減 世界を守るため手を取り合って戦い続けて行きます
サイキックバレンタイン

サイキックバレンタイン

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めはキャラの熱に圧倒されてしまったけれど
だんだんと物語に入り込むことができて、楽しかったです。それぞれの想いが交錯しているものの、自分に素直な人が多くてみていて暖かい気持ちになりました。

青春超特急

青春超特急

20歳の国

サンモールスタジオ(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★

すみません。てっきり書いたと思って忘れてしました!創作ダンスを思わせるダンス(まだこの単語があることに驚いた!)体操と言うべき動きに学生らしさを感じた。が、なんというかオバサンの頃に比べて、ストイックだったり冷めていたり、少し作っちゃったかなという感あり。時間の行き来、効果的だった部分もあるが、私も少々くどい気がした。舞台下手で演じていない役者さんたちが待機している姿があった。きのせいかその目がとても冷めた目に見えて、あれはいらなかったんでしないかと、観ている時に目の端にそれが入ってくるとなんかこちらも冷めた気分になってしまう。最近たまに見かける演出だが、各々を客観視させるためだろうか?多少なりとコメディ感のあるものには向かない気がするが・・・。

サイキックバレンタイン

サイキックバレンタイン

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

 驚いたのは、エレベーター前(1F&4F)にスタッフが立っていて、適切なサジェッションとフォローをしてくれたことだ。 シンメトリックに創られ、手前は狭い幅の袖、中央はやや広くとった袖、最奥部は壁風にレイアウトされた衝立各所に、エスパー(特にトランスポーテーション能力を表現するにうってつけの)伸縮テープを用いた舞台美術も素晴しい。色彩の用い方も抜群のセンスである。(追記2018.5.4)

ネタバレBOX

 超能力者の話である。超能力の研究が日本より進んでいる国がある等という少年誌の記事に踊らされて、超能力を得ようと努力した経験は、多くの方々が持っていることだろう。今作には、サイコキネシス、テレポーテーション、テレパシー、プレコグニッション、クリアヴォワイヤンス、パイロキネシス、コンパウンドなどの超能力者が登場するが、舞台は、人間が作ったエスパー研究施設である。表向きの研究目標でエスパーたちを集めてはいるが、研究所の目的は、特殊能力を持つエスパーたちを人間の完全な管理下に置くことであった。
 このことに気付いた八重内(コンパウンド)は、仲間のるる(クリアヴォワイヤンス)に5年後、この施設で起こる危機を告げ失踪する。
 そして、5年目、新たなメンバーが施設にやってきた。八重内からのメッセージを受け取っていたルルは、早速新たにやって来た2人の内偵を始める。1人はパイロキネシスを持つ四方、1人は能力不明のマリ。然し四方は、もう一つ優れた技術を持っていた。それは催眠術である。彼は会った人々に強力な催眠術を掛け、操り人形と化していたのである。その技術を用いて彼は研究所とツルンデいた。エスパーを管理下に置く為に研究者が研究を重ねていたことは先に述べたが、彼らは研究成果を用いてエスパーコントローラーを既に開発していた。このことの危険に気付いていた八重内は、実際には5年前に殺されていたが、残留思念となってこの地に留まり、機会の訪れるのを待っていたのである。そして四方のスパイ活動を通じて、実際に研究所がエスパーを管理下に置こうと行動を起こしたことが、八重内が、各人に取りついて自由に操る能力を用いて反乱を起こすきっかけになった訳だ。
 結末がどうなるかは観てのお楽しみだが、ここには支配・被支配そして自由の問題が提起されている。観た者が何を感じ、どう作品を解釈するかはそれぞれの自由である。その自由が保障されないということになれば、窮屈な世界になることは明らかだろう。それによって殺されるものが何なのか? そのことに思いを馳せたいものである。


いたこといたろう

いたこといたろう

渡辺源四郎商店

ザ・スズナリ(東京都)

2018/05/01 (火) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

「なべげんイタコ演劇祭」と名付けた今回の公演、
GW唯一の休みに、2本立てのうち1本を観ることが出来て観劇感激!
青森に伝わる特異な文化“イタコ”という「生者と死者”をつなぐ者」が
なんと強烈かつ優しい存在であることか。
経文と憑依のシーンがキモだが、人の本音が迫力満点で迫り素晴らしい。
「イタコ体験ツアー」とかあったら絶対行きたい!

ネタバレBOX

舞台中央から奥は大きな祭壇、階段状にぎっしりと並んだ神仏の類い。
両脇にはたくさんの白い着物や制服など、亡くなった人のものだろうか。
祭壇中央には深紅の細い珊瑚みたいなものが炎のように立っている。

イタコ(林本恵美子)の元をひとりの女性が訪れる。
このサトウハナ(三上晴佳)はホトケオロシを依頼するが、実は深い事情があった・・・。

冒頭からイタコの唱える経文に惹き込まれた。
インチキか、超現象か、という議論を超えた土着のリアリティが素晴らしい。
もうひとつの見どころは憑依する場面、イタコの師匠でありハナの育ての親の登場だ。
子を“捨てた”者、“捨てさせた”者、そして“捨てられたが大切にされた”者が交差する。

イタコを通して、つまり人知を超えた存在から告げられる真実は
恨みつらみを生むのではなく、聞き手に自然な受容の姿勢をとらせる。
生きている者から言われると受け容れ難いことも、死者の声として告げられると
どこかからりとした雰囲気ですんなり入って来る。

アフタートークで畑澤氏が「3.11で被災しなかった東北人としての表現を探った結果」
のひとつが「イタコ」であったという話が心に残る。
「イタコ」も「カミサマ」も風土と結びついた文化である。
“生きている者同士では上手くいかない世の中”にあって、人はこんなかたちで
救い、救われるすべを生み出した。
そこに演劇表現の原点を見い出した畑澤氏に感服。
これからもイタコ劇作家として様々な作品を見せて下さい。
わたくしごと2本立て[はくちょうたちの、/ closets]

わたくしごと2本立て[はくちょうたちの、/ closets]

waqu:iraz

神奈川県立青少年センター(神奈川県)

2018/04/26 (木) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

生き生きとして、印象に残る舞台だったと思います。

Paranoia Papers

Paranoia Papers

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/31 (水) ~ 2017/06/06 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/06/02 (金) 15:00

価格7,000円

最終日のぶっ通しを観劇。
エロ、グロ、バイオレンス、ハードボイルドとお馴染みの要素ア・ラ・カルトながら従来比で笑いの要素も大幅増量(エロも増量気味か?)。
黝の章・赭の章を通しで、さらにアフターイベントまであって休憩を含め6時間近い尺でありながら思ったほど長く感じなかったのは短編集であることに加えて案じたほどダークではなかったこと、そしてその笑いで緩和していたことなどが要因か?。
「血糊が飛ばない虚飾集団廻天百眼」的でもあったか?(笑)

ネタバレBOX

黝の章2編目「ウェストご夫妻の偏り尽くした愛情」のスプラッタ・コメディは今までになかったパターンかもなぁ。もしや、あの方を客演に迎えた効果?

赭の章1編目「ジルドレと黒魔術」で、舞台下手後方の幕の向こう側で少年たちが惨殺される場面、その様子が下手袖あたりに設置された灯体により舞台上手壁にその様子が影絵のように映し出されていたのが巧い。観客は下手の幕を(その陰で起きていることを想像しながら)注視しているのでは?
Starting Over

Starting Over

“STRAYDOG”

ワーサルシアター(東京都)

2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

前半はちょっとドタバタしすぎて自分の好みではありませんでしたが、後半のクライマックスシーンは人情があふれていて良かったと思います。

731

731

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/05/02 (水)公演終了

満足度★★★★

著名な劇評家の姿も見えた回。注目度も上がっている?パラドックス定数、というか野木萌葱作の舞台を久々に拝見。
731部隊員であった者が都内の某所(戦前からのアジトという設定)に「空っぽの封筒(裏にその場所の住所が記載)」が送られた事や、自分らの身を守るため互いの動向を知る目的から、集まっている。
登場人物は6名。時代設定は1947年。米国占領下、東京裁判より前で彼らは「戦犯」として法廷に引き出される恐怖も抱えているらしい。
作劇には面白い着眼もあったが、その一つ「帝銀事件」はドラマの比較的中心で、タイトルを「帝銀」としても良い程に絡んでいる。
ここでこのドラマは(史実としては見つかっていない)真犯人を登場させている。フィクション、とまで言えないのは、事件に使われた毒薬の性質から731出身者である可能性が高い、という視点を押し進めたためのようだ。
また、民間の血液銀行(ミドリ十字の名は出さないが)設立、旧陸軍軍医学校跡地に見つかった人骨問題、731人体実験の研究成果がアメリカの手に渡った事実、などに触れてドラマに絡めている。
こうしたトピックの合流地点として歴史を再構成する面白さは判る気がするが、どこか不満が残るのはなぜか・・。

ネタバレBOX

後に薬害エイズ事件を引き起こすミドリ十字のくだりについて・・
設立の計画を進めようとする男に対し、上官に当たる者が、「(アメリカのテコ入れで飲まされそうな)非加熱製剤には気をつけたほうが良い」と真面目にアドバイス。研究者としての良心をアピールさせるのに余念が無い・・と評したくなる。つまり後の歴史を知る者による後付けの脚色の匂いがする。
アメリカに利用され続ける日本、との視点は正しいとして、しかし物事の「裏側」を知る彼ら(登場人物)が手をこまねき、情報を人々に知らせなかった事によって、現在の対米隷従の延長を見ているのに対し、その責任を問わずこの場面でアメリカ牽制の(面と向かっては絶対に言えない)判った口を利かせるという、この描写が、こうした問題の根っこを浮かび上がらせる事にどれほど貢献するのか、むしろ曖昧に濁すことにしかなっていないではないか・・と、私などはどうしても思ってしまう。

米国が731資料をごっそり持ち去ったというのは731部隊の現地での事と私は勘違いしていたが、確かに・・。持ち帰った資料が日本人からGHQに渡るルートが最もあり得る。ただ、731で己らのやった行状を恐れる者たちが、GHQのスパイと判った某氏を一様に責めるのは、解せない。なぜなら、「裁き」を恐れる相手=米国が既に自分らの行状を知っている、という事態の中に、自分らはどう利用されるのか、捨てられるのか、という「より大きな」問題の地平に今や至った事に気づくはずで、そうした「見えない敵、もしくは審判者」を前にして無力を知った時、人は自分の行いを「罪」の側面から考え始める、という事があるのが自然だろうし、あるいはそれに抗おうとして真反対の行動を取ろうとする、また真実を見ないようにする、といった行動が考えられる所、芝居では「裏切った裏切らない」の話をまだやっており、しかも「理性的に」議論をしている風なのだ。
ここで思うのは、「理性」とは「裁き」という恐怖の手が及ばない所で内弁慶的にポーズを取っていられる事、の意ではないか。つまりは、まだ罪と向き合わずに済む状態をこの閉塞空間が保証している、というより彼らはまだ井の中の蛙なのである。そこで語られる理性的な言辞を、何だか格好良く見せて芝居を収めようという意識が私には理解できない。
一兵卒である部下が、「あれほどの事をやったのに・・」と、告発すべきという趣旨で発言する終盤の白熱場面。「だから何だ」「何が善か悪かも判っていない頭で言うんじゃない」と、幹部の一人が言うが、それこそ「判ったようなこと」だ。社会の必要悪を担うことで社会的地位に収まる欺瞞が、今も通ってしまう社会である以上、「だから何だ」とは反語的意味も持ち得るが、作者としてはどうだったか。。

一つのバロメータと思われること。過去に観た「三億円事件」や「東京裁判」にも共通するが、男の「地位」を示す制服=背広など=を格好良く着こなし、その制服に見合ったいっぱしな台詞を吐かせる演出が、あの衣裳でなく別物でも成立するかどうか。私は成立しない、と見えてしまう。
今回「良心がある」と部下に慕われた「己らの行いに悩む」男は、それまでクリーム色のジャンパーをまとっていたが、血液銀行に引っ張られた(それは懐柔された事を意味する)後のラストでは、皆と同じく濃いグレーの制服を着こなして登場する。
その制服が意味する欺瞞を、作者はことさらに暴かない。むしろその制服で収まりがよく感じるような台詞を吐かせ、「生きるためには仕方ない」「皆必死で生きている」メッセージの方が強調される。「罪」は掘り下げきれずに劇は終わるのだ。

「悩む男」と、彼を慕う部下が、良識の側にありそうだが、部下のほうは実際に手を汚しておらず、実質一人である「悩む男」が中国人の人体実験と被験者の調達が日常であった731部隊の幹部連中の中では、ドラマ的には「一石投じる」べき役となる。
だが「自分はもう医者にはなれない」と嘆き、皆の「心配の種」であった彼が最も感情をあらわにするのは、満州に渡る前、脳外科専門の上司のために手術の訓練の実験台にする戦死者を調達して与え、切断された頭部を運んでは埋めていた、その記憶を語る時だ。「腐った頭部を運ばされた」事がいかに忌まわしいものであったかを訴え、「俺の731はそこから始まってるんだ!」と叫ぶ。これはこの問題に触れるために必要なくだりであったかも知れないが、ここでの描写が具体的であるのに対し、731で「行なったこと」の描写がもう一つ足りないという比較が生じる。731での「行い」についての証言は、「罪」を論じる視点との関係でも、自分の感情からも語られていないように思う(記憶違いかも知れないが)。
一人「悩む男」は、その事をむしろ語ることで観客にも「語ることが彼にとって必要なことだった(一人では抱えきれなかった)」と理解させる事になっただろうところ、それは部下への手紙(他の者には空の手紙)の中に書き綴られていた事になり、部下は終盤で「あんな事をしておいて、どうして明らかにしないのか」と、「あんな事」としか言わずに訴える。しかしその発言は「悩む男」が秘密を漏らした証拠の重要性が際立たせられ、「悩んでいた男」は慌ててしまう。終盤で、この男はすでに「ブレていた」訳だ。
ブレない内に行動に至らないなら、ドラマ的にもその説明が施される必要がある。元々、「行い」に関する「悩み」など無かったのではないか、と後の印象が上書きされ、そして元々そうだったのでその通りになった、と見えた。
人物の一貫性からすれば、「悩み」が何らかの形で発露されて良いのだが、それは差出人の無い封筒を関係者に送りつけていた張本人である事が終盤明かされる事でその「ぶざまさ」を指摘される事で立ち消えとなり、つまりは「関係者を招集する」行為までがせいぜい、彼の「悩み」が押し出した行為だった、という事なのだ。

その事の傍証は、「あんな事までして・・」と部下に言わせたその具体的な内容に、この劇の中では言葉化された箇所が無いこと。「丸太と言っていた」「どんな場面でどんな口調で言った」「どんな気分だった」という、ある一点でも良いその瞬間を切り取った証言が、ない。「丸太」の話題から発展したのは「これは本来マテリアルと呼んでいた語がいつしか・・(これを遮る声)」と、一般的な記述の紹介だけだ。
既に知られた史実・・だから触れるに及ばない、とはならない。実際に見たわけではない史実・・について語ろうとしているのだから、想像力たくましく迫って欲しかった。

敗戦後間もない時期に、どの程度その「行為」の意味を認識し、捉える事ができたか、そういう人間がいたかは不明だが、劇に登場する「悩む男」の存在は「気づき」の予兆であって、この伏線に対して、「気づき」及ばずガックリ、となるか、「気づき」はなお生き残り、希望を託せるか・・という風に展開はどちらかになりたいが、そこがぼやけている。敢えて言えば「ガックリ」であるが、芝居として「ガックリ」と位置づけられていない。

一人の人間が果たして「罪」に苦しんでいるのか、社会的制裁を恐れているのか、一神教の観念を持つ者とそうでない者の間にも差があろうが、仮に唯一神観念がなくとも「罪」の観念は実際の人間を想定することで生じるものと思う。
しかし結論的にこのキーとなる男は罪の問題に深く触れていたとは言いがたく、そうとなるとこの劇には当初から「罪」の視点で出来事を語るべき者はいない事になり、「節度ある発言」を発する者も居るが、おしなべて「対立」は矮小な範囲で霧散している。

野田正彰氏の「戦争と罪責」はかの戦争で主に加害行為を行なった元軍人が、戦後数十年経ってなお残す心の傷跡を読み解こうとした論述で、問われなかった(裁かれなかった)「罪」を持て余す者が少なくない事をこの本で知ったのだが、大概「罪」を擁護するのは本人でなく親族など周囲の者ではないかという事をそのとき思った。殺人事件の遺族が一様に重刑を望む訳ではないのに周囲が熱くなっている、という構図に似ているかも知れない。ベクトルは逆だが。

1年かけての7作品連続上演が風姿花伝で為される第一作目。新作が含まれるのなら、その折には「変化」を確かめに見てみたい。
怪事街~ミス・サンフラワーの逃走

怪事街~ミス・サンフラワーの逃走

夜光堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2018/04/21 (土) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な異世界の探偵物語。
推理よりホームズとワトスンの関係性が主な愛情?友情のストーリーは、上手い構成で面白い物語。
本の力、魅力が伝わってくる感じの脚本。
しかしながら、怪事街という世界観の共通認識が、観客と演じる側とで差異が大きかった様に思う。
怪事街はもちろん、助手の留意、本の修理屋さんなど登場人物のキャラクターなど、
送り手が構築したファンタジー世界に、すんなり入れる共通認識を持てる導入や説明的事象などを
上手くちりばめていただけると良かったと思う。
素敵な物語、そして個性あふれる魅力的な二夜ノ先生と留意、また別の話の扉を開いてみたいと感じる。

寿歌

寿歌

愛知県芸術劇場 / SPAC(静岡県舞台芸術センター)

舞台芸術公園 野外劇場「有度」(静岡県)

2018/04/28 (土) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

SPACで、宮城演出で、『寿歌』。未知数に惹かれて観劇した(もっとも「寿歌」を私は初見、北村想作品は何作か観劇)。
三人芝居。ネジ一本足りな気な女を演じる(割と普通顔なのに舞台上で俄然存在感を示す)たきいみき、漫才の片棒に仕込んだ彼女をリヤカーに乗せて荒野を行く(芸達者風情の)奥野晃士、「ヤソ」と名乗って「ヤスオ」と呼ばれる超自然人(長髪痩身の役作りを成し遂げた?)春日井一平が、核戦争で人類がほぼ絶滅した地球の上を、シュールな言動をかましながら旅を続ける。
山間にある野外劇場「有度」は既に夕暮れ、両側に舞台領域を広く取ったコンクリートの建造物(照明などを設置)が途切れた先は、奥深い高木の林。カミイケタクヤの美術は、バイパスのようなカーブのついた道が8の字に、主な演技エリアがちょうど頂点から下るカーブが手前にせり出すように設え、地面は遊び心がのぞくガラクタを散らした上にビニルが覆っている。
不思議な時間が流れていた。劇中ミサイルの発射音が絶えず鳴り響き、まだ使いきれない大量のミサイルが人間の手を借りずに発射されている、という短い説明が台詞中にあるのみ。行き交う人も無し。
深刻な設定と旅する二人の脳天気さとの落差が醸す何でもあり感は、物を増やす術を使う仙人風、というか浮浪者風の男との出会いをも包み込み、やがて幻想的な蛍の光の場面、実際に最後に降らせる雪をも許容するだけの詩情が溢れて滲み出し、全体を満たしていった。
浮遊するような掴み所のない台詞は、一つ一つその意味合いが整理され、逐一目的が明確になっている、と思った。戯曲が持つ「不思議感」は台詞を伝える事だけでも醸せる事だろうが、舞台上の一秒一秒を躍動させるためには(役と同じ時間を観客も生きるには)、役に行為と存在の一貫性を与える台詞の意味(それはどういう行為か)のあぶり出しが不可欠で、とりわけ不条理風な劇では重要、つまり難作業と思う。そこを的確に選択し、塩梅できていたのが今回のSPAC版「寿歌」の出色だったとの印象である。

ネタバレBOX

登退場コースが短いせいか?コールは4回も起こったが、拍手していたい時間というものは確かにある・・と、会場の反応に共感。
ところで作者はこの戯曲をさほど考え無しに書いた、最後に雪を降らせたいというだけが始め頭にあった、という。本物の雪(といっても機械で作る雪だが)は見た目も違い、何とも言われぬ感興がよぎる。リヤカーに乗って進む二人の背後から、雪が垂直に上り、それがふわりと彼らの前方(つまり観客側)に降ってくる。
『南の島に雪が降る』で作り物の雪の書き割りと紙を降らせた雪に、観客である兵隊は皆涙した、あのくだりを思い出す。
他に意味はない、ただそれが「ほしい」思いだけで彼らは工夫を凝らして舞台を飾った訳だった。舞台の上には「ここ」ではないユートピアがある。しかし核戦争後の人も居ない孤独の旅を行く彼らの中に、ユートピアを見ている自分とは、何だろう。
ブラジル山下ヤスミン来日

ブラジル山下ヤスミン来日

天神三丁目親不孝通り昭和音楽祭実行委員会

あいれふホール(福岡県)

2018/05/01 (火) ~ 2018/05/01 (火)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい熱唱でした。内容は、ハウルジルで優勝したものと、あいさんさん。感動的なカラオケ。最後に、ブラジルで練習したのか、梅谷心愛とご当地ソングも上手に歌ってました。

Starting Over

Starting Over

“STRAYDOG”

ワーサルシアター(東京都)

2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

Aチーム観劇してきました!チラシの写真のイメージでいったら予想と全く違う展開でした

イケメン祭りと書いてあるので恋愛ものなのかなと勘違いして

女性陣がイケメンな女性の方が多くて仕事帰りでも気軽に見れてよかったです

殺しの神戯

殺しの神戯

虚飾集団廻天百眼

ザムザ阿佐谷(東京都)

2018/02/25 (日) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/02/26 (月) 19:00

それを手中に収めれば強大な力を得るという赤子→幼女→少女→乙女と急成長する禍々しいナニカを護送する業界ナンバー4の女殺し屋・サロメに次々と襲い掛かる同業者たち……な内容は昭和中期・映画全盛期の日活無国籍・無時代アクションと東映の妖術なども使う時代劇を混ぜ合わせて貸本漫画の胡散臭さ(笑)も加えて現代(?)テイストに仕立て上げたような感覚(既視感多数なるも具体的に思い当たらず)、これぞ21世紀のアングラ芝居!神道・キリスト教・仏教方面の雑学があるとより楽しめるかも?

登場人物たちが地獄らしき所など複数のヘンテコな世界を巡るので次第に「ココハドコ?」状態に陥るとともに、フト「もしかすると観終わって劇場から出たら以前と違う世界に出るのでは?」などと思った。
また、ヘンテコな世界を巡ることで地獄から逃れ出た先もまた地獄、を表し、地獄とは何か?現世もまた地獄ではないか?と問うているような気も。 

他に自分に馬乗りになり腹を裂いて内臓を引きずり出す相手を体内に取り込み、赤子として産み出す(!)場面の装置のギミックや、サロメが地獄(?)から脱出する「切れない蜘蛛の糸」のような場面などが印象的。

なお、いつもより血糊が控えめと思ったら、久しぶりにポンプを使わなかったそうで……(笑)

【勝手にキャッチコピー】
「殺し屋たちのドグラ・マグラ」
「ニッポン黙示録」

シキ

シキ

muro式

栗東芸術文化会館さきら(滋賀県)

2018/04/29 (日) ~ 2018/05/01 (火)公演終了

満足度★★★★★

muro式.10「シキ」観てきた!
なんて面白い舞台演劇なんやー!めっちゃくっちゃ面白かった!こんなことなら早く知っておくべきやった。なんでこれで最後やねーん!間違いなく今年で1番笑ったなー!こんなに涙が出るほど笑ったん久しぶり!もー、ムロツヨシ節炸裂!もっと好きになった!
まー、天丼につぐ天丼!そして、カオス!最高。ほんまどこからどこまでが脚本なんやろー。脚本かアドリブか分からんあのときの演技が1番好き。ほんで今までずっと笑わせてきたのに、最後のやつはほんまズルい。緩急よ。ムロさんは、あの2人に本心も込みで言ったんやろなぁと。
ほんまは大阪公演のチケット取る予定で、忘れててなくなく栗東公演に行ったけど、栗東で良かった~!なんせ最後の演出が今日までらしいし、超エモかった。買う気なかったけど、あまりにも良すぎたので、グッズも買ってお金も落としてきた!あーほんま最高やった!また別の形で舞台観られると良いなぁ!

Starting Over

Starting Over

“STRAYDOG”

ワーサルシアター(東京都)

2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★

タイトル「Starting Over」…若者の希望と不安はある出会いによって明確になり、力強く人生を歩き始める、そんな応援歌のような公演である。
逃避したい気持を変える転機となる出来事をコメディタッチで観(魅)せる。
(上演時間1時間30分) 【Aチーム】

ネタバレBOX

舞台セットは、山梨県の大月にあるアパートの一室。和室6畳、中央に小さい丸卓袱台。正面に押入れと天袋が見える。上手側が出入り口、奥に通じる廊下。下手側は窓・カーテン、そして別スペース(ベランダ風)が設えている。

梗概…この部屋を借りようと不動産屋と一緒に来た若者・大田茂樹が、敷金・礼金が払えず何とかならないか交渉するところから物語は始まる。茂樹には霊感があるらしく、この部屋にいる霊を感じることが出来る。そこで地縛霊(イメージ的には自縛霊)・(生前名)小菅陽二の存在を不動産屋に示すことが出来れば金銭面の配慮をしてもらえることになった。そこで巻き起こるドタバタ騒動が、いつの間にか茂樹の部屋を借りることになった理由、霊・陽二のこの世での未練が浮き彫りになる展開へ変わる。この部屋には陽気な地縛霊が何体かいるが、そのキャラクターが時代、性別等に関係なくユニークである。

茂樹は恋人から結婚を意識していることを聞き、何者でもない自分が本当に相手を幸せに出来るのか。その迷いと自信のなさが見知らぬ街(自分を知る人がいない場所)での暮らし。自己逃避のような行動であるが、いつの間にか弟や友人、さらには恋人まで訪れる始末。
一方、陽二は生前に付き合っていた彼女が、まだ自分のことを想っているのでは…彼女には自分を忘れて新しい人生を歩んでほしいと願う。その気持を伝えるため、茂樹に彼女をこの部屋に連れてきてほしいと頼む。
生身の人間と空身の霊、それぞれの思いを遂げるために起こすヒューマンコメディ。もう少し物語に深みがあると好かった。

総じて若い役者が一生懸命演じている、その熱量は十分伝わる。しかし感情表現が演じるというよりも役者自身が前面に出ていたように観えたのが残念だ。
物語にある人間の弱さ優しさが滲み出るところは現実。一方、時代を超越した女霊、戦時中の兵霊、自傷する女霊などは仮想現実空間であり仮想人格を構築している。その異なる世界を交差し成長する様へ変わっていく。そんな心情が観えると好かったが…。
明るく前向きな姿に励まされる。巣立つ若者が多いであろうこの時期にピッタリの公演である。

次回公演も楽しみにしております。
『無名劇団×中野劇団』

『無名劇団×中野劇団』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2018/05/01 (火) ~ 2018/05/01 (火)公演終了

満足度★★★★

豪華二本立て!!無名劇団は、演技最高で、中野劇団は笑わせてくれました!

青春超特急

青春超特急

20歳の国

サンモールスタジオ(東京都)

2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

登場人物それぞれの青春3年間、自分の体験に近いものや、出来なかった事、いろいろな想いを感じながら観させてもらいました!今回は時系列をシャッフルしての演出、よかったところと、そうじゃないところもありましたが、その先に興味を持たせるという点では効果的だったのではないでしょうか⁉︎卒業公演という事ですが、この先の新たな展開、期待しています!

~ラビット番長ノワール短編集~

~ラビット番長ノワール短編集~

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/04/25 (水) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

A「RS」、B「夜明けの歌」、C「パンジーな乙女達」3作品とも観ました。

「RS」:アトリエ公演でも観ていたので広い劇場に場を移してどんな作品に仕上がるかを楽しみにしていました。
結果としては特に足されたものは無く、少し物足りなさを感じましたが、作品自体は変わらず面白かったです。

「夜明けの歌」:これぞ黒ラビットな作品。穏やかそうに見える日常から、仮面がどんどん剥がされていくように結末へ向かっていく様は、誰しもが持ってる心の闇を暴かれていくようでした。
衣装などで誤魔化さず世代を代えたり、演じる上でも難しいと思われる作品なだけにキャリアの差は否めないかな。

「パンジーな乙女達」:外部でも公演されていて唯一完成された作品に思えました。ノワールとは違うとても切ない愛の物語です。楽曲も良く、ラビ番でも珍しい女性キャストだけの作品なのも良かったです。3作品で一番好みな作品でした。

ほぼラビット番長初参戦の役者を起用し、賛否が分かれるだろう作品を集めたノワール公演でしたが、この公演自体が実験的な要素をはらんだものだったのかな。

裏方としてスタッフワークに徹していたラビット番長のメンバーの皆さんは相変わらずご丁寧で、今回も気持ち良く観劇することができました。
ありがとうございました。

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