
廃墟
ハツビロコウ
シアターシャイン(東京都)
2018/03/13 (火) ~ 2018/03/21 (水)公演終了
満足度★★★★
ハツビロコウが初めて(?)鐘下辰男作品上演劇団の枠を出でて、三好十郎の重厚な議論劇に挑戦、なるほどと期待。私の結論を言えば、三好十郎のこの戯曲は、ハツビロコウの術は手に余った、であった。もっとも、それを言っちゃ古典戯曲の読み直しなどできない・・そんな声も聞えそうだ。焼け跡のまさに占領時代に書かれた戯曲を現代に「演劇的翻訳」するための何らかの策があったとすれば、それを具現するに技量が及ばなかったという事で、何が必要とされたのかが見据えられれば今後の挑戦にも光がさすだろう。そんな思いで辛口評を記す。
『廃墟』の近年の秀でた舞台は何と言っても2015年東演+文化座合同公演(もっとも他の「廃墟」は知らないが)で、小さな劇場の観客の目に堪える演技を、特に若手二人(対照的な兄弟二人)がやり切っていたのが記憶に新しい。
鵜山仁演出は、敗戦後の乾いた土と焼け朽ちた木、周囲を囲む植物的なもので舞台を覆い尽くし、「家」であると同時にそこが家屋の態を成さず「外」に通じる曖昧な空間(つまり囲いが無い、が外界とは一定の距離を保っている雰囲気)を作り、俳優をそこに置いた。これは生活を営む場の物理的な質感を出し、また思索の場にもなっていた。
敗戦後に残された道義の問題、責任の問題(1948年当時の情報で少なくとも作者の中で意識された問題)が示され、同時にこの問題が、2000年代の今も解決を見ていない事実が立ち上ってくる・・言わば戯曲の的確な読解と、現代への「翻訳」が為された舞台であった。
この2015年の「廃墟」がどうしてもモデルとなって立ちはだかり、見比べてしまう。
今回の舞台は、新劇サイドからの(正統的)アプローチでも、独自の方法論に基づく実験的アプローチというのでもなく、直感的に舞台を作って来たハツビロコウが、言わば自らを探る途上、新たな土俵で勝負した舞台、という風に言えそうだ。
だがハツビロコウ特有の、己を追い込んだ先に漏れ出るようなギザギザした発語が、この作品のテキストを通すとカバーしきれない部分が多かった。
シアターシャインの制約(左右の袖・壁に出入口が無く、奈落からの出入りしか使えないこと、舞台の奥行きが狭いこと)が、特に奥行きの狭さはマイナスして見えた。中央のテーブルの下が戦前あった地下防空壕に通じ、地盤が緩んだので修繕を行なっているから、これとは別の左右の床に空いた穴はこの“家”への象徴的な出入口かに見えたが、「天井裏」の設定に変えたのだとすれば、ここは「比較的自由に人が出入りできる家」というセミパブリック性を帯びた空間でなく、密室となってしまう。議論の口調は密室空間に親和性があり(ハツビロコウの得意技)、浮浪者の闖入は解釈不可能なまでに浮いてしまう。そうでなくやはり地上一階の床の上なのだと見れば、モードが密室であるのと齟齬がある。密室モードは、議論が起きればそれが人々の中心に置かれてしまう。何しろ他の関心事は台詞に書かれていないのだ。台詞が吐かれるところ、その言葉が舞台の、ひいては舞台上の人物全員にとっての関心事であり中心に据えられる、というのは家族のあり方にはそぐわない。鼻の頭を掻く者がいてもよいし、家族の営みを阻害する「議論」を行なっている事への疚しさが発語の端々に滲んでいたり、従って議論(というか口論)は舞台のどちらか片側でやっていればよく、でも厭でも耳に入るから家族皆に険悪の空気が伝染したりする。そのグラデーションの描写がこの舞台の条件では困難である事が、私には重要に思えた。父の本心吐露に至って家族はそれを中心にして存在する、という事がある・・こうして家族を描く、という側面が私はこの戯曲では非常に大事で、人物や集団の文脈を潜って出て来る言葉が、火花を散らすことで議論の言葉でなく「人物」が描かれることに帰着する・・この舞台が目指すべき地点はそういうことであったのではないかと思う。
まあオーソドックスではあるが、戯曲の台詞がそのように書かれている。その中からピックアップしたい議論、テーマがあったなら、それを軸にして改稿、翻案して上演するのが妥当だろうと思う。「廃墟2018」と題するだけの上演を貫くコンセプトが欲しかった、という事になるか。

演劇部のキャリー
クリオネ
OFF OFFシアター(東京都)
2018/02/22 (木) ~ 2018/02/28 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/24 (土) 19:00
この時期は隣がMUで、オフオフはこちら、最高のラインナップ!
2人芝居だけれど、劇中劇で最後に一人で町を破壊するミッキーは感動すら感じる
別れのシーンもタンタンとした切ない解説だけ、2人でも豪華な作品でした。

このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております)
MU
駅前劇場(東京都)
2018/02/21 (水) ~ 2018/02/26 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/24 (土) 14:00
遅くなりましたが、今回も楽しい作品でした。
見せる所と、見えない展開。
最後に提示させる結末は流石です。
教会ではないけど、教会でも告解だけじゃ幸せにはならない
だから、BARでも信じれば教会になりえるんですね、
全ての登場人物にクセがあって、感じれるのが面白いです。

再生ミセスフィクションズ2
Mrs.fictions
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2018/03/15 (木) ~ 2018/03/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
最近観劇倦怠期きてましたが、これを観て覚醒しました。
カニの手が遂に壊れて中の綿が漏れだしたのかと思い撮るのを憚れましたが、最初からそういうデザインだったのですね。

『椿姫』『分身』
カンパニーデラシネラ
世田谷パブリックシアター(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/21 (水)公演終了

ロスト花婿
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/18 (日) 13:00
オープニングのダンスと歌は、ディズニーな感じでとても楽しめるものでした♪
ミュージカルを観ているかのようです(^^)
役者さんたちの生き生きとしたお芝居もとても印象的で、誰が観ても楽しめる作品だと思います。
観劇に興味が無い方でも、この作品を観たら観劇に興味を持つようになるのではないでしょうか。
誰にでもお薦め出来る作品です(^○^)

慟哭は戯言
劇団Bケイカク
APOCシアター(東京都)
2018/02/20 (火) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/23 (金) 14:00
価格6,000円
【ドウコク編】2月23日 14:00 6000円/2=3000円(通し券)
妻に先立たれた男が娘、従業員と3人で切り盛りしている工務店の普段通りの和やかな朝に入った1本の電話……から始まる物語。
刑事事件被告人の家族に対する周囲からの人権侵害を描いており、現実にありそうな、どころか起こっていそうだと思いながら観ていたが、実際にあった事件を取材してとのことで、コスタ・ガブラス監督の作風を連想。
そしてそんな内容だけに特に後半は台詞の間合いや沈黙が雄弁。スマホのバイブ音どころではなく座り直す際に起こる椅子の軋み音さえはばかられそう。緊張したぁ。
しかしあのベタなほどの……ってか実際ベタな(爆)導入部の父娘ネタからの落差はあざとい!(笑)
【ザレゴト編】2月23日 19:30 6000円/2=3000円(通し券)
ドウコク編の5年後の話で、工務店の3人のその後の姿も描かれるが、中心となるのは記者がドウコク編で描かれた事件を取材した内容なので前日譚。そして明かされる真相とそれぞれの想いが切ない。
なお、2編の関係性に劇団皇帝ケチャップ「夏。つかの間の虹」/「春。いつかの雨の匂い」 を想起。
そう言えばそれそれタイプは違えど、鵺的「天はすべて許し給う」、Ammo「ノスタルギヤ」、そして本作と、「覆水盆に帰らず」な印象のものが続いた感じ。これも小劇場シンクロニシティか?
なお、実は両編とも桃と団地妻による初演(2015年・Gallery LE DECO)も観ていたことに後から気付く。(爆)

プープーソング
劇団きらら
北とぴあ カナリアホール(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇職人な風格の舞台。サクサク進行する安定感。
レンタル彼氏(広くは人間関係代行業)を依頼するに至った女性の生き様は、ズバリだめだめではありましたが、人としては味わい深く、何とか幸せになって欲しいと思ってしまうタイプ。
彼女が思い悩む類の不義理は、大なり小なり身に覚えがある気がして自分の胸に手を当ててみたくなります。
(う~ん、あるかも。っていうか誰にでもあるでしょ、きっと)
何だか無意味にも思えるお金がどんどん消費されていく様は、オイオイッとツッコミたくなりますが、とりあえず情に流されやすい代行さんでよかったなーと。
若い代行さんの他に登場する、もう少し年配の代行さんがメチャクチャいい味。
人間、手垢がつけばそのぶん良い出汁がでるなー。としみじみしました。

おとうふコーヒー
劇団銅鑼
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/03/09 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
銅鑼は確か一度、3年以内に観ていた。野宿者支援グループの話で、ホームレス支援にまつわる若干緩めのエピソードを組み合わせたドラマだったが、味のある中心的役者の風情によって奥行きが深まり、ラストの強烈に明るい照明も劇的効果を上げ印象深い舞台になった。
社会性のある人間ドラマという括りでは、今回も同じ、老人ホーム(特養)が舞台の、死を間近に待つおばあさんと、何年振りかに訪ねて来た彼女の孫との交流を軸に進むドラマだ。
まだよく知らない青木豪氏演出への興味、詩森ろば脚本で「残花」が(戯曲を読んで)良かった事で、銅鑼との相性の良さにも期待して、足を運んだ。(詩森氏の新ユニットSerial Numberからの推薦メールも後押し。)
性的マイノリティという、ドラマの中心に据えても良い強い要素も傍流としながら、谷田川さほ演じる祖母の最期の「看取り」の日を中心に、まだ彼女の元気だった3、4年前の回想場面とを行き来し、現在の「台風の夜」での右往左往もシーンとして挟み込みながら、その嵐もやんだ嘘のような静寂を漸く迎えたとき、終幕(祖母にとっても、芝居にとっても)に向かって観客と演者とが一になる瞬間が、作れていた。
台詞量のない主役の人間味が、前回観たのに続いて、キーであった。
舞台は、入所者の終の棲家として類例のない試みを行なう岡山県の実在のホームが下敷きになっているという。スタッフや出入りの者らの個別エピソードも、そんな輪(和)の中に包まれ、自らは多くを説明しないお祖母さんの人格が、俳優自身の佇まいや表情でにじみ出ていた。
基本は喜劇タッチのストレートプレイという所で、若手(孫役と、トリマーの世界に幻滅した傷心女性)に、真摯に物事に向き合う役を負わせるハートウォーミングなドラマの範疇に収まるが、このフォームに収まろうとするのが「下心」な芝居とすれば、銅鑼の芝居は、役者自身がそのフォームから、役もろとも飛び出そうとする心の動きが・・見えたら本物だなァ・・そういう場面が幾つかあったなァ・・と、静かな感動に委ねてみて良いと思えた。
なお前説は谷田川女史が、スピーカーを通して(多分録音ではない)携帯電話の電源云々の挨拶を行なう。これが矢鱈フレンドリーで、完成された挨拶となっていた(岩井秀人に次ぐ和ませ技)。

SHOW HOUSE『GEM CLUBⅡ』
東宝
THEATRE1010(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

義経ギャラクシー ─銀河鉄道と五条大橋の999─
X-QUEST
北とぴあ つつじホール(東京都)
2018/03/08 (木) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
無事に幕が下りた「義経ギャラクシー」を振り返ってみました。
夢のような公演でした。そして文学作品をちゃんと読みたいと思いました。

僕らだって、ヒーローだ
90年会
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2018/03/17 (土) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
半フィクションの本編にアフタートークとアフターイベント。衣裳、小道具、セット無し。料金は無料カンパ制。メンバー6人の意志と覚悟と悔しさが伝わる「90年会」第一話の舞台でした。
しかし決して暗かったり湿っぽくならず、終始笑いの絶えない楽しいものでした。こんな6人が作る第二話を期待させてくれる、いい第一話だったと思います。

巴里のアメリカ人
OSK日本歌劇団
心斎橋パルコ「SPACE14」(大阪府)
2018/03/17 (土) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

秋元松代『常陸坊海尊』を読む!
一般社団法人 日本演出者協会
梅ヶ丘BOX(東京都)
2018/03/17 (土) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★
リーディングであり舞台セットなど無く
役者さんらも台本を片手に感情込めての熱演でした
約2時間強で
効果音や場面説明のナレーションで情景が頭に浮かび易く
ちょいダーク系の日本昔話といった感を楽しめたデス

プープーソング
劇団きらら
北とぴあ カナリアホール(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

再生ミセスフィクションズ2
Mrs.fictions
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2018/03/15 (木) ~ 2018/03/19 (月)公演終了

ルミエールの冒険2018
壱劇屋
門真市民文化会館ルミエールホール・大ホール(大阪府)
2018/03/15 (木) ~ 2018/03/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
初参加でした。警備員チームでした。実に楽しい冒険でした!
終演後に同じチームの参加者同士で「楽しかったですね~」と言い合える冒険ですよ!!
次は複数チームを経験したいですね!

プープーソング
劇団きらら
北とぴあ カナリアホール(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★
池田さんの挨拶というか、この公演の内容説明みたいな話があり、そこからとても自然に舞台が始まるので、まるで落語のマクラのようでした。役者さんがみな達者だなあと思いましたが、はまもとゆうかさんという若い女優さんが特に印象的でした(名前を覚えときますね)。

-127birth
こわっぱちゃん家
OFF OFFシアター(東京都)
2018/03/15 (木) ~ 2018/03/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
妊娠、出産、中絶、死産…本来は非常にめでたい新しい家族の誕生にまつわる出来事に悩み、悲しみ、成長し、絆を深めていく、非常に心に刺さる後味のここち良い舞台でした。
重たくなりがちなテーマですが、軽快な脚本とコミカルな演技、そしてキャストの魅力で時に爆笑ありのあっという間の2時間弱でした。
とても印象的だった舞台の最初のシーンが、ラストシーンとオーバーラップし、-127birthというタイトルに納得。
途中とても悲しい展開もありましたが、それを乗り越え絆を強めていく夫婦の前向きな姿勢や取り巻く周りの人達の想いに、ラストはとにかく感動。俳優としてのトクダタクマさんも素晴らしかったですし、こわっぱちゃん家の瀧さん森谷さんをはじめとする他のキャストの方々も非常に印象的でした。なかでも特にきわだっていたのは、美代子役の鈴木七絵さん、チロル役の細田こはるさん。単なる個性のきついだけの役かと思いきや、人間的な一面もかいま見せ、舞台に厚みを与えるキーマン的な存在になっていました。
前回の「最悪の最善策・・・」に続く2度目の観劇でしたが、今回の観劇でますます「こわっぱちゃん家」が好きになりました。次回作にも期待です。

ストロボライト
PAPADOG
HEP HALL(大阪府)
2018/03/07 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★
映画とほぼ同じように物語が進み、ラストは映画と違いがありながらも希望と絶望が入り交じった雰囲気が秀逸。観た後の感じがとても「ストロボライト」だった。
上演時間90分予定、カーテンコール込みで100分あった回もあったがよくまとまっていた。
満足度は難しい、、プラスもマイナスもあっての4とした(「ストロボライト」が作品としてしっかりとあの舞台の上にあったこと、福地教光さん演じる小林秀がやはり素晴らしかったこと、この2点を考慮)。
観客として、どうしても気になる点が一つ。
作品は初日までに完成させてほしいし、初日と千穐楽に差があるのはよろしくない。チケット代金は初日も千穐楽も同額なのである。
舞台作品としてとても難しいことにチャレンジしていた作品であることは観ればわかるし、稽古が少ない・足りていない、完成には至っていないことも観ればわかるのである。
完成度が上がっていくことは好ましいが、それを正しいと思ってもらっては困るというのが観客の本音だ。
群唱。コロス。複雑な物語、複雑な役の心情、その場の空気の揺れ。とてもよく表現されていた。が、どうにも伝わってこないキーワードがあると、それでもう客の頭はついていけなくなる。「南第三埠頭」「殺人教唆」「被疑者の単独犯行で手打ち」…なかなか難しいワードが続くコロスだがこれがなければ「舞台ストロボライト」はもっと難解だっただろう。何が起こっているのかを何度も繰り返し解説してくれただけでなく、だんだん癖になっていく感覚に陥った。観客としても貴重な経験だった。…のだが、当初はなかなか伝わってこないワードなどあったのである。難しいことにチャレンジしていたことは賞賛したいが、初日に完成していなかったことには否定的な気持ちを残しておきたい。
作品に関することはネタバレBOXに書くとして、制作の面でいくつか。
まずチケット。指定席の番号が手書きされているほかに、公演日時が表示されていない。今回たまたまトラブルが無かったのならそれは運が良かったということ。指定席の公演であればそのチケット券面に何日の何時の公演であるかを表示するべき。
そしてパンフレット。いわゆる「当パン」というものが挟み込みに無く、フライヤーも公演中にいただくことができなかった。公演ホームページは役名と出演者名、出演者の顔写真もあるしっかりしたものを作ってくれていたが、千穐楽一週間後の本日3/18にはもう削除されている。有料パンフレットのみでしか情報が無かったのは残念(その有料パンフレットの塗り足しが足りておらずページ端に白い線がある件はまったくもってデザイナー氏のお粗末ぶりでありまた別の話である)。
販売ブロマイドは全て1枚200円とリーズナブル。しかも良いお写真!これは好感を持った。
特筆したいのはHEP HALLの座席。最前列・2列目・3列目はプレミアム席と銘打って4列目以降より1000円高かった(ブロマイドつき)のであるが、最前列の椅子を多めにし2列目と3列目もずらして並べることで2列目でも視界が良好であった。全ての2列目3列目が良く見えたのではなかったはずだが、椅子の並べ方ひとつで観客の満足度は大きく異なることを公演主催者側の皆さまには広くご認識いただきたい。前方3列が高額の場合で2列目になり視界の大部分が前のひとの後頭部なんていう経験はやはり悲しいもの。劇場の構造、客席の構造は大事なことなのである。