義経ギャラクシー ─銀河鉄道と五条大橋の999─ 公演情報 X-QUEST「義経ギャラクシー ─銀河鉄道と五条大橋の999─」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無事に幕が下りた「義経ギャラクシー」を振り返ってみました。
    夢のような公演でした。そして文学作品をちゃんと読みたいと思いました。

    ネタバレBOX

    <怒涛だけじゃなかった!?オープニング>
    ダンスのバレエパート。
    広いホールを生かし切った回転の振付。
    4~5人の群で回転するのが美しかった。力強かった。
    回転しつつ群の入れ替わりがあって、さっきまで下で回転していたのに
    舞台の上檀にいたりして、目が足らない追いつけない。
    めまぐるしいのに無の静寂があって、美しくて、胸が締め付けられる。
    銀河って渦を巻いているようにみえますがそんなイメージすら湧きました。
    一人一人が銀河でした!!
    それから音楽が最高だった!!!!
    あと本作のOPのハイ状態はかなり強力だったなか、
    主役の義経が看板を回収しててその理由がトクナガさんのツイッターにあがっててずっこけました。
    ハイパーかっこいいOPに紛れ込む、まさかの裏設定。脱力で洒脱な遊び心に脱帽なのでした。

    <銀河鉄道に乗車>
    頼朝が「シュッシュッ」というところ。
    銀河鉄道が走る際の音だと思うのですが、
    頼朝がそれを単に「シュッシュッ」という擬態語でとても短く
    ニュアンスで表現するところ、好きです。
    「源氏平氏の物語」と「銀河鉄道の夜」が繋がった瞬間に思えて
    それをきっかけで客席に居ながら銀河鉄道に乗れたかな~なんて思ったりしている。

    <空気椅子での会話1(義経ジョパンニと弁慶カムパネルラ)>
    <空気椅子での会話2(頼朝ジョバンニと義経カムパネルラ)>
    銀河鉄道の登場人物たちが’’混線’’している。
    前半でも''混線''が起こりつつでも特に空気椅子でのシーンは
    混線につぐ混線が起こってて、感情にずんっときた。
    義経はジョバンニであって、カムパネルラでもあって、人とのかかわりってそうだよなぁと。
    人間は一面では構成されていないよね、、みたいな事。

    <祇園精舎と雨ニモマケズ風ニモマケズ>
    後半シーンで政子が頼朝を偲びながら語るところ。
    時代がまったく違う2つの文学を交互に1節1節つなげてみる、試み。
    宮澤賢治は星空を地上に引き寄せる次元操作を試みたとされているけど、
    これは脚本を書いたトクナガさんが試した時空操作?
    佐藤さんの「静」のお芝居が素敵で説得力が半端なかった。凄すぎた。

    (どう感じるかについての正解はないし解釈が人とかけ離れてたら恥ずかしいなとか
     思うし、でもX-QUESTの作品についてよく言われるのが「考えるより感じろ」
     なのでそれで別にいいのだとは思います。
     ただ客席で何かを感じたなら、是非また劇場に体感(感じに)しに行って欲しい。)

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    2018/03/18 20:05

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