満足度★★★★
鑑賞日2018/02/23 (金) 14:00
価格6,000円
【ドウコク編】2月23日 14:00 6000円/2=3000円(通し券)
妻に先立たれた男が娘、従業員と3人で切り盛りしている工務店の普段通りの和やかな朝に入った1本の電話……から始まる物語。
刑事事件被告人の家族に対する周囲からの人権侵害を描いており、現実にありそうな、どころか起こっていそうだと思いながら観ていたが、実際にあった事件を取材してとのことで、コスタ・ガブラス監督の作風を連想。
そしてそんな内容だけに特に後半は台詞の間合いや沈黙が雄弁。スマホのバイブ音どころではなく座り直す際に起こる椅子の軋み音さえはばかられそう。緊張したぁ。
しかしあのベタなほどの……ってか実際ベタな(爆)導入部の父娘ネタからの落差はあざとい!(笑)
【ザレゴト編】2月23日 19:30 6000円/2=3000円(通し券)
ドウコク編の5年後の話で、工務店の3人のその後の姿も描かれるが、中心となるのは記者がドウコク編で描かれた事件を取材した内容なので前日譚。そして明かされる真相とそれぞれの想いが切ない。
なお、2編の関係性に劇団皇帝ケチャップ「夏。つかの間の虹」/「春。いつかの雨の匂い」 を想起。
そう言えばそれそれタイプは違えど、鵺的「天はすべて許し給う」、Ammo「ノスタルギヤ」、そして本作と、「覆水盆に帰らず」な印象のものが続いた感じ。これも小劇場シンクロニシティか?
なお、実は両編とも桃と団地妻による初演(2015年・Gallery LE DECO)も観ていたことに後から気付く。(爆)