最新の観てきた!クチコミ一覧

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彼女は二度ベルを鳴らす

彼女は二度ベルを鳴らす

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

行き詰った小説家、このネタは結構小劇場ネタとしては珍しくはない。しかし、その自由さはなかなかのものだった。良い意味での観客への裏切りも有り、ストーリー展開も楽しい。登場人物たちの(小説の中の)気持ちが伝わってくるハートフルな部分もあって、バランスも良かったと思う。何より、前回観た時より出演者に成長が感じられるのが、観る側としても嬉しい。

たまには海が泳げ!

たまには海が泳げ!

クロムモリブデン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/03/20 (火) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/03/29 (木)

出だしはクロムらしくて ワクワクしたんだけど、中だるみって言うか 中盤は イマイチ面白さに欠けたかな… でもやっぱりクロムはやめられません。

ネタバレBOX

冒頭、女優三人が殴り会うシーンは面白かった! それから 作家とゴーストの掛け合いも楽しくて、その先の展開にメッチャ期待したんだけど、 残念ながら 尻つぼみに終ってしまった感じ… 今回は 作家約の森下さんの動きが 特に良かったと思います。
次は12月に中野でやるらしい!
期待します☆
ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2018/03/22 (木) ~ 2018/03/24 (土)公演終了

鑑賞日2018/03/23 (金) 19:30

割とご年配の方々の観劇が多い。私も立派に年配なのだけれど、皆々様の目にはどのように映ったのだろう。

私には、ただただ不安を感じさせる舞台だった。万人には薦められる舞台ではありません。

今回、d-倉庫を中心にハムレットマシーンのフェスティバルが開催されているけれども、何でこの芝居だけ会場が違うのかな、と思っていたら、確かにこの舞台はd-倉庫ではできないや。

ひたすら増殖する自意識、「もう役は演じない」「私はマシーンになる」という宣言通り、果てには自我を超越していくハムレット。

まあとんでもないものを観たな、というのが正直な感想。

背中を見せて

背中を見せて

独弾流GARAGARADON

ザ・ポケット(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/22 (木) 14:00

座席1階B列10番

わずか1日+αの、家族と恋人同士と親子の再生の物語。ストリップ小屋の楽屋を舞台に、これらの物語が同時並行的に描かれていく。
割とすっと、入って行ける話なのだけれど、冒頭の小梅とライター、そして男性ストリッパー達の絡みは何の意味があったのだろう。(小梅とライターが、訳アリでそのストリップ小屋に出向くというのはわかるのだけれど、男性ストリッパー達の立ち位置って?)

ネタバレBOX

ストリップ小屋なのだけれど、何のサービスもないなあ、と思っていると、ラストにはきちんと魅せてくれます。ちょっと斜め脇から観ていたので、ちすんさんのヌーブラはいただけなかったけれど、永夏子さんのボンテージ衣裳はよかったなあ。席の位置から、夏子さんの開けた裾から見える下着姿が眩しすぎ。
鎮魂歌〈レクイエム〉

鎮魂歌〈レクイエム〉

Pカンパニー

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2018/03/22 (木) ~ 2018/03/26 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/22 (木) 19:00

座席1階1列11番

ドストエフスキー「罪と罰」を、戦中(とはいえ、まだ日華事変辺り)の日本に翻案した作品。
敢えて、戦時下の日本にしたのは、戦争という大義における「罪」と、その「罰」の在り方を、個人における「罪」と「罰」の意義と対比させる狙いがあったのだと思う。
ただ、その試みは鮮明ではなく、あまりうまく機能しているようには思えない。

しかし、一方で主人公が試みる殺人の「罪」と「罰」の有り様は極めて鮮明に描かれていて、これはこれで主人公の傲慢と懊悩は強く観客に伝わってきて、それだけで十分にドラマとしては成立していて、見応えは十分。

むしろ、戦争という背景なしに、現代に翻案してしまったら、もっとしっくり来たのかもしれない。(ただ、だとすると、妹の境遇や主人公が助ける娼婦の存在が描けずに、物語の深掘りができずに、話自体が浅薄になったかもしれないけれど)

舞台装置の法廷は、このドラマの設定をうまく象徴している。
でも、タイトルは「罪と罰」の方がしっくりきたけれどなあ。まあ、ドストエフスキーの原作まんまと勘違いしないようにという配慮なのかもしれないけれど、「鎮魂歌」というと、誰の魂を、となるので、ちょっと的外れな感じがするけれど。(けして、主人公の魂は救われることがないので)

彼女は二度ベルを鳴らす

彼女は二度ベルを鳴らす

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

お疲れ様でした。

本当に本当に素晴らしかったです。

ネタバレBOX

脚本、演出本当に素晴らしかったです。

初めの音楽をもっかい劇中に流すというのにも鳥肌が立ったし、久々にこうなるんだろうなというストーリーを何度も裏切られた。

そして、言葉のチョイス。胸に刺さるものもおおく。村上君演じるくまちゃんに心動かされた人も多いんじゃないかなと…

何度一人を…のところ、本当に苦しそうで…
あそこ本当に好きだなぁ。
演技力も本当に凄かった。

初日と言うことも、かむことが多かったのが非常に残念で、大事なセリフの頭の音が聞こえず、勘違いしてストーリーが進んで。
ん?となったところが何カ所かあった。
二回観たのでわかりましたが、2回目も同じように聞こえるので注意が必要かと。
非常に大事なセリフ。

かむことは仕方ないことだと思いますが、プロとして考えるならかみすぎかなと思いました。
今のチケット料金では、アンケートちょうどいいに○をつけましたが、箱が大きくなって価格が上がるとき、あれだと少し高いに○をつけてしまうかもです。
ライラック

ライラック

さよなら宇田川町

E-BASE(東京都)

2018/03/19 (月) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/03/20 (日) 19:00

価格2,700円

4つの場で併行して進行する出来事がやがて……な物語、その関連を推理しながら観るのも一興。σ(^-^)は2つ読めた。
また、各場が丁寧なのと、奥底にうっすらとした優しさが感じられるのはいかにも河西戯曲。カーテンコールのシカケも巧く、最後のアレは好き。
あと、序盤で「言い訳」をして終盤でその言い訳のまた言い訳をするのも好き。(謎笑)

アフタートークで映画監督の古澤健さんが語られた深読み・誤読に、そういうのが得意な身(爆)として共感し親近感を抱く。また、役者体験を通じてダメ出しを受けた役者の気持ちがワカったという経験談も面白かった。

しかし、客入れ時にミラーボールがないのは片手落ちでは?(ほぼ冗談)

ネタバレBOX

読めたのは上手手前で進むエピソードの夫と下手手前のエピソードの元カノの関係。そして終盤になっても他3つとの関係性が見えてこない下手奥のエピソードの真相。
下手奥のエピソードの2人はカーテンコールでもその位置のままで、カーテンコール後の2人の会話から他の3つのエピソードが劇中で「あんどうくん」が執筆していたものだと明かされるのが巧み。

また、序盤の「隣がダンススタジオで音楽やステップ音がうるさい」(実際は階下がダンススタジオ)という言い訳台詞に「その台詞、唐突で不自然じゃない?」とツッ込みを入れるのは愉快だし、「いくちゃん」が「私、いないんだからね」と言うのは大好きなパターンの1つ。
ロミオとジュリエット=断罪

ロミオとジュリエット=断罪

クリム=カルム

スタジオ空洞(東京都)

2018/03/20 (火) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/24 (土)


 2018.3.24㈯19:00。池袋スタジオ空洞。

 地下へと続く階段を降り、スタジオに足を踏み入れる。

 舞台と客席の境はなく、人が横に3人も並んだらいっぱいになってしまう広さの正方形に真ん中を切り抜かれ灰色の床が見える。そのぐるりを人ひとりが佇むめる幅の紅いカーペットが囲む。

 客席と舞台は地続き平らであり、唯一くり抜かれた灰色の正方形が舞台と言えるが、その正方形の上には、12個の透明な硝子の電球が吊り下げられており、その中で動こうとしたなら頭や肩にぶつかりそうな程の低い位置までその電球は吊り下げられている。

 芝居をする場所は、紅いカーペットの上が大半で、正方形の中での芝居は座ったまま繰り広げられる場面だけ。

 客席と舞台を分けるのは、その紅いカーペットのみ。それはまるで、結界である。14世紀のヴェローナと2018年の桜咲開く3月の東京を隔て、『ロミオとジュリエット=断罪』の世界と現代を分ける境界線。

 時が来て、時空の境界線が解かれ、『ロミオとジュリエット=断罪』の世界が現れる。

 シェークスピアの描いた14世紀のヴェローナ、映画やバレエで描かれるお馴染みのあの裳裾を引いたドレスや煌びやかな宝石のついた衣装、ロミオと言えばあの衣装と頭に浮かぶ衣装を身に纏ってはいない。

 これから、登場して来る人物誰一人として、その当時を思わせる衣装を身に着けた者はいない。

 ロミオが着ているのは、体に合った白いシャツに黒のパンツ、ジュリエットは、白いシャツに白のパンツに白のヒール、腰に白いシャラャラとしたストールを結んでいるだけ。

 この時点で何となく、『ロミオとジュリエット=断罪』はロックだなと思った。と同時に、きっと今まで見たことの無い『ロミオとジュリエット』が観られると期待に胸が弾んだ。

 たぶん、シェークスピアの『ロミオとジュリエット』や、シェークスピア版を基にしたバレエや映画、舞台、フィギュアスケートを良しとする人には、賛否分かれるところだと思うが、私は好きだ。

 『ロミオとジュリエット』の現代版として描かれた『ウエスト・サイド・ストーリー』が好きな方ならきっと好きになるだろう。

 ロックだなと思う部分は、ジュリエットやこのクリム=カルムの『ロミオとジュリエット=断罪』では、ロレンス神父の養女であり、亡き神父の後を継いで神父となり、ロミオとジュリエットを結びつけるヴェロニカの存在や台詞にも現れている。

 原作を基にして、本筋と要所要所は抑えつつも、大胆に自由に変身していた『ロミオとジュリエット=断罪』。

 なぜ、『断罪』がタイトルにくわえられているのか。ずっと、考えていた。

 『断罪』とは、罪を裁き、罪に対して判決を下すこと、斬首の刑のことを言うと辞書にはある。

 『ロミオとジュリエット』と罪とは、『ロミオとジュリエット=断罪』の罪とは何なのか。

 敵同士の息子であるロミオと娘であるジュリエットが愛し合った事なのか、ふたりの恋がもたらした悲劇なのか、ふたりの恋を悲劇へと導いた、ロザラインの罪なのか、両家の争いの為にふたりの恋をこの世で結ばせず、死という結末へと向かうしかないように仕向けた原因を作ったモンタギュー家とキャピュレット家の罪なのか、更には両家が争う大基を作った教皇派と皇帝派の争いの罪なのか。

 その全てであるようで、違うようでもあり。

 結果として、ロミオの親友マキューシオとベンヴォーリオー、ジュリエットの兄(シェークスピア版では従兄弟)ティボルト、そして、ロミオとジュリエット、(舞台上には出て来ないがロレンス神父も或いは)の血が流れ、命が失われている。

 若気の至りと言えば、余りにも幼く、自分たちの恋しか見えていなかったふたりの恋によって多くの血を流し、犠牲を生んだ若気の至り極まれりの話ではある。

 そのふたりが、結果として自ら命を絶ったのは、ある種の断罪であり、神がふたりに下した罰の様でもあるが、それだけには留まらない。

 登場する全てのものに下された判決であり、断罪であると同時に、今を生きる私たち一人一人の中に息を潜め、隠し、抱えている、妬み嫉み、憎しみ、悲しみ、羨望に対しての、人間すべてが何かの拍子で発芽し発露する「悪心」や醜さへの断罪なのかも知れないと思った。

 美しく儚くやわやわとしただけでない、格好良くて、可愛くて、けれど、胸に突き刺さるロックなクリム=カルムの『ロミオとジュリエット=断罪』だった。

 この舞台が観られたことを心から良かったと思う。

                文:麻美 雪

Ten Commandments

Ten Commandments

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

満足度★★★★

日本語字幕のある日に観劇。
聞こえない私にとっては字幕とともに観劇できるものが非常に少ないので、貴重な観劇チャンスでもある。
決してわかりやすいとは言えないストーリーだが、だからこそ自分に投影して考えるような作品だと思った。

小栗上野介忠順

小栗上野介忠順

劇団め組

劇場MOMO(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

 大抵の人が一所懸命に勉強をしていた頃、遊び呆けていた自分は、寡聞にして上野介のことを知らなかったが、今作を拝見、ちょっと調べてみると勝 海舟に勝るとも劣らぬ人物であったようである。(B組を拝見 追記2018.3.29 )

ネタバレBOX

アメリカへ渡る途上、咸臨丸に乗り込んだ勝が船酔いに苦しめられたのは、事実である。但し、帰路は、日本人が操縦して日本までの航海を無事に済ませた。何れにせよ“どうにかなる”と無責任に総てを差配した結果、幕府が滅びるに至った、という小栗の認識の正しさは決定的であろう。
 実際、今現在の日本が沈没寸前なのは、一切の責任から逃れ、攻撃の根拠を与えないように、隠蔽と嘘、詭弁と恫喝そして雲隠れを繰り返す安倍晋三のような国賊が頂点に立ち続けている現状を見れば良く分かろう。而も人事権を握られることで格好の逃げ場を見付けた腐れ官僚共は、主人が国民であることを都合よく「忘れ」、人事担当者の顔色伺いに躍起である。硬直した思考を変える努力などは、馬鹿にして数の多い東大文Ⅰ及び学士会の繋がり等の土壌に安堵して腐るがまま。腐り切った屋台骨が何時崩れてもおかしくない状態にある。今、我々民衆が為すべきことは、我々の力で社会を変えてゆくことであろう。そのような活力の素を頂いた公演であった。

彼女は二度ベルを鳴らす

彼女は二度ベルを鳴らす

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

受付・客入れから始まり、終演後の撮影会や、新参者の私にも優しく温かいハイタッチ会、お土産には全役者さんサイン入りキャスト表の手作り感!
小劇場で出来る“おもてなし”として何が喜ばれるか、幾つも考え出してそれを実践する労を惜しまない体制には、そりゃー人気も上がるでしょうし、もう是非とも上がって欲しいと思うのは至極当然。

中々筆の進まない気弱な小説家と、飛び出した濃ゆいヒーロー感ある小説主人公。
更に、ひょんな形で現れた薄幸ヒロインも加わったキャラ設定バッチリの三つ巴で小説世界は進行。
現実世界と小説世界入り乱れる中、何役もこなしていく役者さん達の演技バランスも非常によく、それ故ストーリー的には楽しみながらも、もっと欲張ってもOKだったのではないかという思いが。
例えば小説家と主人公の意見が対立してバチバチする等、小説主人公にはもっと大暴れしてもらってハチャメチャになれば更によかったなーと考えてみたり。
これは想像ですが、旗揚げ作品がベースという事で、(かなり書き直しもされたでしょうがそれ以上に)当時から比べて演出・役者力が随分とUPした為、余力みたいなものが垣間見えた様に思ったのですがどうでしょう。

「若きキャラメルボックス」という印象が強く残った反面、当然TOYsBOXさんらしさを追求されている部分も見受けられ、特に「笑い」にはこだわろうという姿勢は感じられました。
クセ者な役どころで役者さんでもイケそうな作・演出家さんには、それでもまだ使っていない引き出しがある気がしてなりません。
そのアクの様な強味をいかんなく発揮させ、最強のTOYsBOXへと昇っていかれますよう期待いたします。

彼女は二度ベルを鳴らす

彼女は二度ベルを鳴らす

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

序盤からしばらくはどうもノレず、これは自分には合わないのかもと思っていたら、小説が動き始めてから、それも暴走し始めてから舞台が活き活きしてきて、ぐっと引き込まれました。

ネタバレBOX

まあ、あの小説が賞に応募するようなタイプのものかというのはおいといて、作者に忘れられてしまった書き損ね小説の登場人物などが登場して、予定調和的な方向でまとめようとしていた作者の思惑をどんどん超えていくというのが面白かったです。終演後に劇中シーン再現撮影会もあったし、役者さんとハイタッチ退場して、役者さんのサイン入りキャスト早見表ももらえて、とても得した気分。
トリスケリオンの靴音

トリスケリオンの靴音

サンライズプロモーション東京

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

題名とチラシを見て何か奇妙な味わいの物語というイメージを持っていたが、それは完全な間違いであって、人間模様を描いた伝統的な演劇であった。このトリスケリオン(三脚巴)とは3人芝居を表していると思っていれば観劇には十分である。あと少しの意味は劇中で分かっていくだろう。

内容は、亡くなった彫金師の工房に偶然集まった初対面の弟子、娘、イベント会社員の3人が数日の交流でそれぞれの人生でのわだかまりを解消していくというもの。登場人物はこの3人のみでそれぞれの演技がたっぷり楽しめる。中でも一番若い碓井将大さんには全体をコントロールしているような安定感があった。

粟根まことさんは「髑髏城の7人」の“鳥”そして“上弦の月”での“裏切り渡京”が脳に焼き付いていて、今回は粟根さんを観るのが一番の目的であった。おかしさは控えめだが、髑髏城では役柄の関係で観る機会のなかった渋い演技が心地良い。

観客は仕事帰りの女性会社員が過半であったが、子供から老人まで誰にでも安心して勧められるものである。

クレイジーレイン

クレイジーレイン

リンクスプロデュース

船場サザンシアター(大阪府)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

『大雨の中、張り込みをする刑事4人。
…お喋りの中から、刑事たちの裏の顔が見えてくる…』

淫◯、隠◯、借◯、内◯、殺◯、悲喜交々の駆け引き、そして大どんでんがえし!

笑って笑って、ビックリの内容、楽しませて頂きました!

アフターイベントのラジオも愉しかった。

有川さんと10人くらいの美女?たち

有川さんと10人くらいの美女?たち

ノアノオモチャバコ

駅前劇場(東京都)

2018/03/16 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/03/17 (土) 13:00

価格3,800円

タイトル通り有川さんありきの物語。ノア初のコメディとのことだが、次第にどちらが夢でどちらが現実なのかとか予知なの?とか思わせるのはやはりノア風味?
また図書館という場所設定に準じて本の表紙・背表紙を拡大したような舞台美術もステキ。
しかし公演開始後もCoRich舞台芸術!の公演情報のみならず、団体HPにもキャスト、スタッフ、タイムテーブル、料金などの実務的情報だけで、作品内容に関する情報(あらすじやら説明やら)が全くなかったのはいかがなものか?
タイトルに興味を惹かれた客を斬り捨てることになりはしないか。
え、新規顧客を開拓しなくても十分集客できる?それは失礼いたしましたぁ!(毒)

Ten Commandments

Ten Commandments

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

満足度★★★

ちょっと頭が疲れた。

猫

演劇企画もじゃもじゃ

桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)

2018/03/25 (日) ~ 2018/03/28 (水)公演終了

満足度★★★★

50分の作品に結構な舞台が組んであった。出演者が好演。抽象的なことがあり気持ちが入り込む前に終わってしまった。かと言って具体的にはしてほくないし。出来栄えは良かった。

亭主学校~ルイ14世に捧ぐ~

亭主学校~ルイ14世に捧ぐ~

劇団 現代古典主義

劇団現代古典主義アトリエ(東京都)

2018/03/12 (月) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

『同時進響劇』観るのは2回目になります。

前回同様、
異なる場所、人物の絡みがリンクして、同じ言葉が立場の違いから違う意味になる。
それをスピーディ、かつ、明快に観せてもらえました。

中世ヨーロッパ等の歴史的背景などに疎い自分なので、最初は人物関係を追うのに気を取られてしまいましたが、物語が進むにつれ、そのキャラクターの性格・思想が見えてきて、どんどんストーリーの行方に夢中になっていきました。
予備知識を要せず、こういったものを楽しめるのは嬉しかったです。

今回は喜劇ということで、ラフに観させて頂きましたが、役者さんの技が光ってましたね笑

次もたのしみにしています!

彼女は二度ベルを鳴らす

彼女は二度ベルを鳴らす

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

トイボさん、面白かったー🎶ストーリーも演出も予想外で皆さん熱演、UPテンポで気持ち良くのめり込めました。抱腹絶倒大笑い、それでいてホロリとする数々の場面がしっかりと用意されていて楽しかったです。そうそう、トイボさんオリジナルサービスがよくて、それは終演後の名場面再現写真タイムと全役者さんとのハイタッチ退場です。こんなの初めてで感動ものでした。それにリピーター割引2000円とか。時間作れなさそうで残念です。

ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2018/03/22 (木) ~ 2018/03/24 (土)公演終了

満足度★★★★

このような破壊的で強烈なインパクトのある作品は初めてです。
台詞が少なく、音響で声が聞き取れないところもありましたが、
それがかえって役者のパフォーマンスや演出を観た人それぞれが
自由に想像する楽しさが味わえる作品ではないか、と思いました。

ネタバレBOX

ここには、ハムレットを演じている役者が二人登場。
冒頭に出てくる役者は、初めてハムレットの役をもらって
嬉しくて役者仲間の彼女に報告し、どう演じようかと自分の演じたシーンを
ビデオに撮ってチェックする意欲的な新人役者。
もう一人は、過去の世代の複数の熟年役者を演じているのか、
そのシーンでは外側を周る自転車は規則的な現実の世界を、
内側を後ろ向きに歩き周っていた紳士、これは時を遡っていることの表現なのか、
その内側で、役者である男の激しく苦悩する様子が演じられていた。
凄まじい破壊であったり、ビニール袋の中でもがき苦しむシーン、
このビニール袋は自分の脳内を表現しているのか、または、胎内なのか、、
ハムレットは男であることから脳内との解釈が自然か、
このシーンには、ハムレットを演じるに如何に解釈したら良いか、
どうすれば評価されるか、等々をもがき苦しんでいる様子を表現しているように思えた。
消火器による煙は、まだ靄に包まれ、苦悩から抜け出すことができない状態にあること、
頭上からたくさんの役者自身の写真が降ってくるのは、世間からの人気、名声の表現なのか、
ビニールを突き破り尚、苦痛の表情で歩き廻る役者の男から、「マシーンになろう」との
つぶやき、
これは自分がマシーンなることで役を演じること、ハムレットを如何に解釈したら良いか
思考する行為などからの開放、苦悩からの逃避であったか。
それまでの苦痛を伴う苦悩から開放されたことを、自転車に乗って社会の歯車のように
周っていたもの、と想像する。

ここに出てくる「マシーン」には2つの意味があるように思えた。

・役者自身がマシーンになること
・脚本自体がマシーンであること

 脚本が存在し続ける限り、戯曲ハムレットの役者を無限に製造し続ける。

それが、後半に登場する女性、
これは、戯曲ハムレットを生み出したシェークスピア自身ではなかったか、、
(時を遡り、ついに到達)
バケツに水とともに産み落とされた魚、(ハムレットを演じる役者達)
天井に映し出された海、それを見て衝撃を受けている様子、
そして、産み落とされた魚を貪り食べるという表現には、
作者自身の意に合わない演出のもの、腐敗的で打算的なものであったり
そのようなものを演じている役者、演出家等を全て消し去りたいという
ことの表現であるのか、
製造マシーン(脚本)が存在する限り、次々にハムレットを無限に製造されてしまう
ことへの絶望感による最後の息絶えるようなシーンではないか、と


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