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ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2018/04/03 (火) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

4日の昼公演を見ました。 元気で楽しい舞台でしたが ゲスト?が出てきてのあの時間はいらない!! 
中にはウケテル人もいましたが折角の作品がだらけてしまうのが残念です。

ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2018/04/03 (火) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/04/03 (火) 19:30

 再演で、大森ノルンでの初演も見ている。若い女の子に人気の雑誌のモデルになりたい女の子と、トップモデルの女の子、編集長であるそのトップモデル母を取り巻く、様々な人の物語。ピヨレボらしく、歌とダンスを交えて分かりやすく展開し、エンターテインメントに徹した舞台は楽しいことは間違いないところではあるのだが…。初演では、Glieseという星の話題がもっと強く扱われていたような記憶があるのだが、今回はそれほどでもなかった。
 日替わりゲストで臨時に再結成された「38mmなぐりーず」が登場したときには嬉しかった(^_^)vし、なぐりーずメンバーで出演してる真嶋一歌の芝居中の小芝居が楽しい。

春暁-しゅんぎょう-

春暁-しゅんぎょう-

野生児童

「劇」小劇場(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/02 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/04/02 (月) 14:00

 若い芝居だった。日本人の父が、中国滞在中に中国人の母と結婚し、姉妹弟の3人が生まれた5人家族の物語。日本に帰国して中国人の母が精神的に病んでしまう展開を、時間軸を動かしながら描く。最後は希望ある終わり方で、タイトルもそれを表していると思う。作・演出の有田の実体験と重なる部分が大きい作品らしく、その有田が主人公を演じるあたりで客観的に見えていない部分がややあるように思えて惜しい。中国人の母を韓国人の洪明花(みょんふぁ)が演じるというのは興味深い。

ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2018/04/03 (火) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

前作に比べてライトな仕上がりになっていたが、ピヨレボらしさ満開!色鮮やかで、SF要素はあるものの、女の子の夢が舞台の上に溢れていた。ダンスも歌も落ちのない個性的なメンバーが揃い、誰を観ていても楽しい舞台だった。

lost breath

lost breath

Kitten Dance Planet

萬劇場(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

小劇場としてはなかなかのダンスシーンではあるが、ダンスパターンに変化が少ない。ダンサーベースのせいか、芝居の方は今一つという気がしないでもない。ストーリーは練りが足りなく、幼い気がする。

ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2018/04/03 (火) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

Aチームを拝見。
 舞台美術も暖色系を多数使用し、女の子らしさ、温かさを出すと同時にステージとしても使える踊り場、円筒形や四角形、半円などを組み合わせると共にマネキンをアレンジした出捌け口が作られて居たりと作品内容にピッタリでおしゃれ。追記2018.4.9(華4つ☆)

ネタバレBOX

 女の子憧れの雑誌Glieseは、発行部数日本一。妄想癖の強い由依は、読者の誰からも近そうなルックスと親しみを感じさせる絶妙な表情から、その読モに選ばれカリスマモデル、可憐の対抗馬として着々と人気を上げてゆく。
 ところでGlieseのスタジオは、地球から遠く離れた宇宙空間に浮かぶ惑星Glieseにあり、ロケバスは、いつの間にか宇宙を旅しスタジオに到着していたのだった。
 一方、可憐には秘密があった。Glieseの生命体と合体して顔を整形していたのだ。これには母、一の醜さに対する強いコンプレックスが絡んでいた。女子の顔が醜いということは、即ち幸福からの脱落だと固く信じていたのである。
 カリスマとしての重圧と、自分を偽ることにより己のアイデンテティーそのものの危機を抱えた可憐の苦悩は彼女の身体を蝕んでゆく。ところで、モデルという職業は傍目に見るほど華やかなだけの職業ではない。トップモデルともなれば、歩き方、姿勢、ポージング等々にも厳しい視線が向けられるばかりでなく、これらの動作総てを美という基準に際立たせる為に身体訓練は、かなり厳しいものになるのは必然である。おまけにショーなどのイベントでは楽屋裏は着替えや早変わりの為に戦場と化す。更にモデルとしての対抗馬が現れ、自分より年が若ければ肌の色つや、張りも負けることになる。合体したGlieseの細胞との相性も完全ではない。おまけに自分が自分でないもの・ことを演じ続けるカリスマモデルの役割にもホトホト嫌気が差している。彼女は限界を迎えていたのである。精神を病むに至っていた。だが、それを素直に表明することも適わなかった。何故なら、カリスマモデルとして生き続けること、それが母の唯一の期待であったからである。母は整形していた。自分が醜かったことで得られなかった幸福を整形によって入手し人生をドラスティックに変えることに成功していた。それ故、DNAレベルでは、自分と同じ醜さを抱えた娘は整形によって幸せにする他ないと考えていたのである。娘の意志は彼女の意識に反映されてはいなかったということになる。
 結局、以上は破綻を来したが、ラストはハッピーエンドに導かれている。

正しい顔面のイジり方

正しい顔面のイジり方

スマッシュルームズ

シアター711(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台を見終わったあと、フライヤーの女性がどんどん主人公に見えてきたのはとても不思議な気持ちでした。

ネタバレBOX

次々と整形と偽名により様々な人生を送った主人公ですが、このようなストーリーを描く場合は時系列的に進行させるのが一般的な手法だと思います。しかし今回はそれを捨て、それぞれのストーリーを横一線に並べて出会いから破局までを同時進行させていく、という展開手法はとても斬新でした。
複数のショートストーリーを組み合わせた展開でしたが、待機スペースの役者さんをサイコロの移動や小道具の授受に絡ませる、といった小気味良い効果により、全く間延びせずに観れたのが素晴らしかったですね。
また主人公を1名ではなく5名の役者に演じさせ、役者さん達がそれぞれの持ち味をしっかり活かしたことにより、その都度違う顔を見せたところも素晴らしかったです。
演出面においても、サイコロと大小の“棒”をいろいろ見立てて使い、例えばサイコロはテーブルや椅子として使うのみならず、死体を見下ろす穴の上、営みの場所、ベランダ、といった様々な“箱の顔”を見せ、これが主人公の “七つの顔”に絡めたようで素晴らしい効果を生みだしていました。場面場面に緊張感をもたらした照明さんや音響さんもとても良い仕事をされたと思いました。
特に印象深かったのはラストシーンですね。主人公は実際は服役中に病死したのですが、舞台では夫と笑顔で対面し、だます為の“顔”ではなく、妻の“顔”と母親の“顔”を最後に見せたところで終わらせたところに当劇団の“思い”を感じました。
本当に素晴らしい舞台でした。ありがとうございました。
僕をみつけて/生きている

僕をみつけて/生きている

かわいいコンビニ店員 飯田さん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

「僕をみつけて」を拝見。

ネタバレBOX

 人狼ゲームを仲立ちにし男と女、生まれの不平等、他人からのレッテル貼り、学歴や容姿等々の差によって生じるコンプレックスや優越意識などの坩堝で身悶えする我々の遣る瀬無さを、性行為によって逃れようとする甘えや誤魔化し、また寂しさという感情を具現化することで等身大に描いた作品。
星の王子さま

星の王子さま

もぴプロジェクト

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

こんな星の王子さまは見たことがなかったです!

星の王子さま

星の王子さま

もぴプロジェクト

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

おとぎばなし風に感じるからでしょうか、話の中にすーっとひき込まれ、さらにぐいぐい引き寄せられました。

ネタバレBOX

劇場を幅広く使っているため、臨場感がとても溢れる、話の中に入り込んでいるように感じる時間でした。中身の濃い90分に感じました。セリフも聞き取りやすく、展開の移り変わりが、スムーズでいっそうひきつけられました。
ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2018/04/03 (火) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

前説もよかったし、本編に入ってからはまず冒頭の歌でグッともっていかれた。歌・ダンスだけじゃなく、登場人物の出し入れなども含めて素晴らしいと思ったが、ここで期待が膨らみ過ぎてしまい、それ以降も面白かったんだけど、冒頭部分の出来に比べるとやや物足りなさも。主役の子の声質がちょっと弱くて(といっても、この面々の中ではということですが)、群唱のときなどは埋もれ気味だったのは残念。Wキャストの東理紗は本日のこの公演が楽日。明日からは同役を春名風花がやるのだそうだが、こちらも観てみたい。

ソノ先に在る、あるいは居るモノへ

ソノ先に在る、あるいは居るモノへ

劇団皇帝ケチャップ

浅草九劇(東京都)

2018/03/30 (金) ~ 2018/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/03/31 (土) 19:00

座席D列11番

価格3,300円

いささかダーク気味であったりファンタジックであったりなリドルストーリー4編オムニバス。核心的な部分は結局明かさない、伏線を張ったまま回収しない「確信犯的(核心犯的?(笑))犯行」な4編につき「何だかワカんなかった」「半端なまま終わる」とご不満の向きもあろう。(とは言え第4話はきちんと着地するし、ハートウォーミングな要素が複数あるから最終話として相応しいかも)

しかし「ビールは舌でなく喉で味わう」ように本作は物語でなく会話を味わう作品なのだ。
それなのに惜しいと言うか勿体ないと言うか、高級フレンチのディナーに招待されたが「都合で残り30分で店を閉めなくてはならないので急いでたいらげてくれ」と言われた時のような、あるいは言葉の途切れた部分は自動的にカットする機能が付いたICレコーダーで記録した会話を1.2倍速で再生しているような感覚。
上演時間の短縮に気をとられるあまりせっかくの巧みな会話が早口なのは目を瞑るにしても本来ならば会話にあるべき「間」がなくなってせわしなく、コクがないと言うか何と言うか……。(一体何回言わせるんだか……(笑))
個人的にはきちんと間をとり普通の速さで会話する「150分バージョン」で観たいと思った。(ゆえに☆1つ減ずる)

ネタバレBOX

第3話「上書き保存される迷える魂」、主人公・美優紀を夫・圭一が見知らぬ人と思ってしまう部分がロベール・トマの「罠」を連想させてニヤリ。なお、吉岡さんに伺ったところ「罠」はご存じないとのことだったので偶然の産物。
また、美優紀のモノローグかと思った台詞が彼女のブログの内容であるという工夫も面白い。

第4話「あなたに会いたいから私は今日も空を見上げる」、漠然とアレックス・プロヤス監督の「ノウイング」(2009年)を連想。直接似ているというより「神の意思に逆らうことはできない」無常観のような部分が共通?
また、終盤で神の遣いの一方である茘枝が「改心する(むしろ隠していた部分を見せる?)」のもイイし、そう導いた先輩(?)悠の行動もステキ。
こんな風に物語の中心となる人物(たち)だけでなく、サブキャラ的な人物(たち)の成長/進歩/ドラマをさらりと描くのも巧いと思う。
秘境温泉名優ストリップ

秘境温泉名優ストリップ

猫のホテル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/04/03 (火) ~ 2018/04/11 (水)公演終了

満足度★★★

枯れてもいず、情熱的でもなく、今が中途半端な時期なのかなとも思います。

ネタバレBOX

まだらボケが始まった70代の時代劇役者が、無意識にかつて憧れ関係があった女優三笠良子ゆかりの温泉地に行き、出会った人たちと絡み、彼女の妄想を見る話。

何となく古臭い内容と、劇団と共に歴史を重ねてきたような客層を見るにつけ、結成28年という貴重さは感じるものの、功罪も感じてしまいます。
修多羅簪(しゅたらかんざし)

修多羅簪(しゅたらかんざし)

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

「ざ☆くりもん」は初観劇で、“約チーム”を観劇。
本作は“Alii Dance Studio”とのコラボとのこともあり、ダンスがキレキレで凄くそれだけでも見応えありますが、笑いを織り交ぜながら展開していく物語も素敵でとても楽しめた舞台でした。

ネタバレBOX

すべて終演と思ったところからの演出がなかなかよくて、何か“得した気分”になりました。
ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2018/04/03 (火) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/04/04 (水) 19:00

前説からGlieseの世界に誘われ、あっという間にhappyな気持ちになって、気付いたらフィナーレだった。
笑いあり、感動あり、聴き応えもある。
キャストそれぞれが輝いているので、色々なところを観たくて、目が足らない。

ビニール袋ソムリエ

ビニール袋ソムリエ

制作「山口ちはる」プロデュース

すみだパークスタジオ倉(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/04/04 (水)

私が最も注目している女優の1人・三宅里沙さんが主要キャストとしてご出演中です(昨夏ジグジグにも出演して下さっています)。

★超絶オススメ★です。山口ちはるさんのプロデュース作品2度めですが、ホント凄いわ、この方...(^^;)。

元小売アナリストの私は、いろんな会社の買い物袋(ビニール袋)が登場するポップな前半にウキウキ。でも中盤以降はモードが一気に変わります。純粋な想いや楽しさが、いつの間にかアイコン化・象徴化され、世の中を思い通りにすべく全てをリセットしたい輩の道具にされていく... ん、なんか最近の◯◯の隠喩?

ものすごく深淵なテーマを、ものすごくエモーショナルな表現の洪水によって問うてくる。ファミマの入店メロディとあの誰もが知る名曲とが互いにリフレインする終盤戦に震え止らず...。最後に向けられる銃口は、観る私たちに突きつけられていると感じました。

それにしても、こんなスゴイ舞台に出てるのに、公演も半ばになってから案内を送ってくる三宅里沙… ちゃんと自分プロデュースして欲しい (><;)。頼むよ、ホント...

ということで、もし以下のURLをご覧になって「行ってみよう!」と思われた方、ぜひチケットご予約の際の備考欄には「三宅里沙さん扱いで」のヒトコト、お願いします m(_ _;)m

http://yamaguchiproduce.wixsite.com/mysite/blank-7

悪人

悪人

テレビマンユニオン

シアタートラム(東京都)

2018/03/29 (木) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

孤独を抱えた2人が出会う事で、光を見つけたその先は… シンプルな舞台、二人の熱演に胸が締めつけられた。美波さんを初めてで見たのは「ハーパー・リーガン」だったけど、改めて舞台でもっと見たいと思った。

正しい顔面のイジり方

正しい顔面のイジり方

スマッシュルームズ

シアター711(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

チラシの説明_欲望のままに生きる罪深き女の逃亡生活。整形を繰り返しては男を手玉に取り、嘘を塗り重ねていく_から当日パンフに書かれている、ある事件を連想するが…。もちろんフィクションであり、1人の女性が逞しく、強かに生きる様を分かり易く描いた物語。1人の女を違う観点で多角的に観せるため、舞台セットに工夫が凝らされている。
(上演時間1時間45分)

ネタバレBOX

舞台セットは、セット中央にランウェイのような一段高い場所を設け、そこにBox4つ。上手・下手側に役者が座る(その場所は変わる)箱馬が置かれている。後ろ正面は収納Box棚のような壁面。演じる時以外は、両側の箱馬で待機し、第三者的立場もしくは俯瞰している感じだ。

梗概…5人の女が1人の女を描く、言い方を変えれば1人の女が生き延びるために色々な人生を経験する。その特異な生き様を先の舞台セットや演出でしっかり描き出す。本人_主婦・福田和子が殺人事件を起こし、逃亡生活を送ることになる。スナックのバイト、和菓子屋の若奥様、ラブホテルの従業員、保険外交員で寿司屋の常連客と姿を変えての逃亡劇。指名手配書(世間)を欺くため整形手術を繰り返し、男を手玉に取り嘘の上塗りをする。

当日配付された作・演出の中山純平氏の挨拶文にもあるとおり、「松山ホステス殺人事件」を元にしている。劇中では「整形は人生を謳歌するもの」と嘯く。
逃亡劇は必ずしも時の経過に沿って順々と展開する訳ではない。立場や暮らし、その時々の状況の変化に応じた女の強かさを印象付けるため、敢えてセットは作り込まずシンプルなものにしている。固定した舞台セットにすれば情景もそれに捉われ、時の経過や女の逃亡生活が浮き上がってこない。場面転換の容易さが、時々の女の逃亡生活_時間を行き来させ重層させ、テンポ良く観せるなどセットと演出を連携させる工夫は見事。

気になったのが、主人公・福田和子が逃亡期間(時間)中に子供と電話で会話をするが、逃亡期間と子の成長と辻褄が合っていたのか。もう1つは、目立つことを嫌い日陰者でいたいと自分で言いつつ、(地域)カラオケ大会へ出場するというある種の矛盾した行動が…。

次回公演を楽しみにしております。
正しい顔面のイジり方

正しい顔面のイジり方

スマッシュルームズ

シアター711(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

主人公の名前から、あああの話ねと想像がつき、その仕組み(?)もすぐ分かりました。土台はあれでもフィクションですと言う断り書きはありましたが、なんかちょっと違うんじゃないかと・・・

正しい顔面のイジり方

正しい顔面のイジり方

スマッシュルームズ

シアター711(東京都)

2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

 ちょっと変わった舞台美術である。(花4つ☆) ネタバレ追記2018.4.9

ネタバレBOX

板を構成する部分には横6×縦8の比率で箱馬をビッシリ繋いだような形で底上げされた舞台が作られ、奥には、細めの角材を組み合わせて横6天地5の比率で正方形を並べた枠が作られている。舞台上手には、矢張り箱馬が等間隔に奥から5つ観客席側に向かって伸びるように置かれている。対面は、奥の1個だけが欠けた4個であるが、1つ足せばシンメトリーになる。こんな置き方をされている理由がある。下手奥が唯一の出捌けになっているからである。開演と同時に入場して来た役者達は、下手奥に設えられる箱馬を1つ持って入ってくる仕掛けなのである。
 このような作りだから演じていない役者は、板から降りて箱馬に座る。
 この2段構えの構造が、作話にも見て取れる。物語が、明らかに2段構造になっているのである。一つは作中で演じられる役者達の捻りの入った演技の相互関係についての構造であり、もう一つは、この推理劇が観客に対して挑む知恵比べという遊びレベルでの構造である。
 早い段階でネタバレしてしまわぬように書いているが、謎解きは面白くついつい引き込まれてしまった。この辺りの脚本の展開、演出の手際の良さ、そして役者陣のそつのない演技は見ものである。

 ネタバレは、無論、観れば観客にも終盤でハッキリ分かるのだが、描かれている女は、実は1人だということだ。つまり、殺人者であるこの女は、逃亡する為に整形手術を繰り返しては、様々な男と関係を持ち今迄暮らしてきたのである。登場する女優達総ては、この女が整形した各々の顔を持つ役柄の女優であると同時に作中人物としての逃亡する犯人の擬態即ち、容姿を含めた“演技”であるということができよう。
シェイクスピアではないが、人生は演技なのである。ホントの自分を探すなどということが、結構作品化されたりするのだが、そんなものがある訳もない。有為転変そのものが、総ての事象の実相なのであり、演技をすることが仮面を被ることと同義であるなら、仮面を取ってもその後に残っているのは仮面でしかあるまい。素顔などと信じているものが、どこかに在る訳もあるまい。一般に素顔という幻想が成り立ち得るのは、それが不定形の混沌か、或いは有為転変する変化そのものであるからに過ぎない。実存レベルで観るならば、それは存在をずり落ちてゆく昏い穴そのものであろう。
 演じられるのは以上の事実を良く理解したしたたかな女が、男をたらし込んで上手く世の中を渡ってゆく話だ。一種のピカレスクものと言えよう。大人が楽しむべき作品である。

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