ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』 公演情報 オフィス上の空「ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    Aチームを拝見。
     舞台美術も暖色系を多数使用し、女の子らしさ、温かさを出すと同時にステージとしても使える踊り場、円筒形や四角形、半円などを組み合わせると共にマネキンをアレンジした出捌け口が作られて居たりと作品内容にピッタリでおしゃれ。追記2018.4.9(華4つ☆)

    ネタバレBOX

     女の子憧れの雑誌Glieseは、発行部数日本一。妄想癖の強い由依は、読者の誰からも近そうなルックスと親しみを感じさせる絶妙な表情から、その読モに選ばれカリスマモデル、可憐の対抗馬として着々と人気を上げてゆく。
     ところでGlieseのスタジオは、地球から遠く離れた宇宙空間に浮かぶ惑星Glieseにあり、ロケバスは、いつの間にか宇宙を旅しスタジオに到着していたのだった。
     一方、可憐には秘密があった。Glieseの生命体と合体して顔を整形していたのだ。これには母、一の醜さに対する強いコンプレックスが絡んでいた。女子の顔が醜いということは、即ち幸福からの脱落だと固く信じていたのである。
     カリスマとしての重圧と、自分を偽ることにより己のアイデンテティーそのものの危機を抱えた可憐の苦悩は彼女の身体を蝕んでゆく。ところで、モデルという職業は傍目に見るほど華やかなだけの職業ではない。トップモデルともなれば、歩き方、姿勢、ポージング等々にも厳しい視線が向けられるばかりでなく、これらの動作総てを美という基準に際立たせる為に身体訓練は、かなり厳しいものになるのは必然である。おまけにショーなどのイベントでは楽屋裏は着替えや早変わりの為に戦場と化す。更にモデルとしての対抗馬が現れ、自分より年が若ければ肌の色つや、張りも負けることになる。合体したGlieseの細胞との相性も完全ではない。おまけに自分が自分でないもの・ことを演じ続けるカリスマモデルの役割にもホトホト嫌気が差している。彼女は限界を迎えていたのである。精神を病むに至っていた。だが、それを素直に表明することも適わなかった。何故なら、カリスマモデルとして生き続けること、それが母の唯一の期待であったからである。母は整形していた。自分が醜かったことで得られなかった幸福を整形によって入手し人生をドラスティックに変えることに成功していた。それ故、DNAレベルでは、自分と同じ醜さを抱えた娘は整形によって幸せにする他ないと考えていたのである。娘の意志は彼女の意識に反映されてはいなかったということになる。
     結局、以上は破綻を来したが、ラストはハッピーエンドに導かれている。

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    2018/04/05 01:10

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  •  皆さんお疲れさまでした。今後ますますのご活躍を!
                       ハンダラ 拝

    2018/04/09 17:14

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