
はこぶね
劇団おおたけ産業
新宿眼科画廊(東京都)
2018/05/25 (金) ~ 2018/05/30 (水)公演終了
満足度★★★★★
すごく面白かったし好きなタイプの作品だった。リピートできるスケジュール組んでなかったことを後悔
屋代さんの脚本に漂う「死」の匂いが薄められた演出
しかし可笑しみという部分は強調されていてプランとしては凄い成功していた印象。何回も吹き出してしまった
日本のラジオが好きな人はもちろん、日本のラジオはちょっと苦手って人も一度こっちは観てほしい

殉情わりだす演算子
電動夏子安置システム
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
トンチキな登場人物たちが論理の中で踊り狂うミステリーコメディ
セットのパターンは一つなのに目まぐるしく入れ替わる場面
そして物語のバックボーンや別世界への奥行きも垣間見ることができる深み
完成度高けぇし考察とか反芻が楽しい作品

ニジイロ ニンゲン カガク
劇団ミックスドッグス
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
自分らしさとは?をテーマにした空想科学系エンタメ劇
世界を創る設定や会話が凄いテンポでどんどん飛び込んでくるミクドクのスタイル
その中でやっぱり見米さんという主役として感情を乗せられたり画として安心できる存在がいるのは大きい
主役として舞台に栄える見米さんと幾世さんがいて、世界を引っ掻き回す伊藤さんというトリックスターがいる
これだけで物語ができあがるというミクドクの強み。たすいちのカウンターパンチャーとも言える
見米さんと幾世さんが感情をぶつけ合う会話のシーンが凄く良かった
演劇パートの比率をもう少し多くして、それぞれの世界での自分色というのを対比して観たかったと思ったが
テーマと感情を寄り添うべき人物がはっきりしているエンタメなので物語へ引き込む吸引力が強かった
これがミクドクの代表作じゃなくてスタートラインとなってほしい

ハミンンンンンング
劇団子供鉅人
Vacant(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
何もかもから逃げてきたあの娘は
でも逃げられなかった
蝶道のように
いつも同じ道を歩く
いつか自分の全てがわかるまで
生演奏、生歌、吹き抜ける空間
叙情的な物語がフィルムのコマに焼き付くようにパラパラと点いては消える
ネガもポジもある子供鉅人の佳作

東京マトリョーシカ
ゆるるか
RAFT(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
四人の作・演によるオムニバス公演
作・演には「東京」「四季」「五十嵐沙紀さん」というテーマが与えられており
特に五十嵐さんの使い方でそれぞれ色が出ていて凄い楽しい公演だった
○坂本鈴さん作演「さきちゃんは電波が届かない」
五十嵐さんを出演させずに存在を上手く使う
会話で理を詰めてコミュニケーションを止めない
坂本さんの本は登場人物を一方的な正義にしないのが好き
みんなそこに生きていてその人なりの正解を持っている
アンテナに見立てた存在するためのグループが
あぁそれだって感じに上手く心にハマった
○屋代秀樹さん作演「スイートホーム」
作品は山に死体を埋めようとする兄妹(兄はヤクザ)という屋代さんらしい(?)作品
そんな状況にも関わらず可笑しみあふれる会話と五十嵐さんのキャラ
そして埋めるための土を掘り返しながら、糞みたいな過去と現実も掘り返す
○夏見隆太さん作演「迎春」「お花見協奏曲」
うって変わって馬鹿馬鹿しく笑えるコント的作品2本
お花見の佐々木さんのようなキャラって単純に好き
五十嵐さんが一番ハマっていたのはこの2作かなと思った
○吉岡歩さん作演「灯」
こういった公演を締めるのにふさわしい雰囲気の一作
情報の出し方とか説明がないのにわかるようになる部分とか
これは上手いし面白い
自分的にはえんどコイチの「死神くん」を思い出した

堀が濡れそぼつ
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/22 (火)公演終了
満足度★★★★★
テーマと哲学がしっかりと示されたうえで笑わせて泣かせて伝えてくる、相変わらず至高の存在
MCRの型は吉本新喜劇や歌舞伎と同じくもはや様式美
ヒロ・じゅんや・トモ、佐藤さん、伊達香苗さん、美佐江さんとかがそういった役で出てくるだけで「待ってました!」ってなる
信じるってのは自分が信じたいことを信じてるという独り善がりなもので信じる行為ってのは結局は自己愛なのか
好きな人・物と、好きになってもらいたい人・物の大きな違い
こういったテーマも虚構の大きな暴力で包み込み感情を揺さぶって与えてくれるMCRの作品の素晴らしさ

池袋モンパルナス
劇団銅鑼
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
冒頭のタイトルっぽいシーンとでもいえばいいのか、あそこの演出はあまり好みではなくて、この感じで2時間だときついかなと思ったものの、それ以降は転換時の処理なども含め、とてもよかった。特に印象的だったのはキキ役の河上夏凛。

となりのところ
空晴
ザ・スズナリ(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/25 (金) 19:30
座席B列9番
誰かワカらない人物を勘違いしたりすることで笑いを生み出すお馴染みのパターンは古典落語の滑稽噺、その後の展開は同じく古典落語の人情噺を思わせるが、今回はそれにほろ苦さも加わり風格のようなものも備わってきたか?
あと、(関西居住経験がない身から見て)いかにも関西っぽい会話はリズムがあっていつもながら楽しい。

夜逍遥
夜逍
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2018/05/26 (土) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

殉情わりだす演算子
電動夏子安置システム
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
毎回楽しみにしてる劇団ですが、個人的にはここ数年の作品で一番面白かったです。何となくですが、シャハマーチとかの頃を思い出しました。前の館シリーズ、観てないのでぜひ再演してほしいです。

Q学
田上パル
アトリエ春風舎(東京都)
2018/05/25 (金) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
先週のアゴラのIaku、人の気も知らないで、を見たときのチラシに誘われて小竹向原まで行ってきました。 問題女子高生による演劇部モノ、って絶対面白いだろうと読んでましたが、ドンピシャでしたね。 古くはももクロの「幕が上がる」って映画が有りましたが、よくみたらアレも平田オリザ。 この芝居も東京公演総合プロデューサーは平田オリザ。 これは偶然?? まあどうでもいいですが、おススメです。 6月3日まで東京(小竹向原)、その後神奈川(桜美林大学)、で、その後は岩手県は宮古市での公演だそうです。 頑張ってください。

そふとタッチ
演劇企画アクタージュ
荻窪小劇場(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
5人のキャラはそれぞれ愉快でウズウズしていたのに点火しなかったのは・・・ そふとな画を見てみたかった、ケンシロウのファンになりたかった、ということか。没入してモノトーンになりがちな世界をそれとして描きつつ如何に着色して落ち着きを得るか、工夫の為所と思う。

不思議の国のアリンス
u-you.company
TACCS1179(東京都)
2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/27 (日)
女性だけの舞台、たっぷり元気と勇気を受け取りました。
ところどころ「不思議の国のアリス」のエッセンスも含まれてて、それに気づくのも探すのも楽しかったです。
高瀬杏さんって、とても役にマッチしてて、チャキチャキしてて小気味よかったけど、昨年夏のVividのとき、こんなに存在感あったけ(失礼)今回、凄くいい味出してました。
全般、笑える楽しい舞台でしたが、その中にあって鷹村遊さんの登場するシーンだけぴりっと引き締まる感じ。迫力があり、それが良いアクセントになってました。それだけにラストの彼女の涙はぐっとくるものがありました。
4回観劇しました。

『空に落ちたサル、』
尾米タケル之一座
しもきた空間リバティ(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

『空に落ちたサル、』
尾米タケル之一座
しもきた空間リバティ(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

かぼちゃの馬車は宇宙船。
block
枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

『二〇一八ノ女、二〇一八ノ男』
狂夏の市場
尼崎三和市場内 イベントスペース 「とらのあな」(兵庫県)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/26 (土)公演終了
満足度★★★★★
私の前に現れた7人の妖怪たち!いや、1年前からずっといてましたよ。
チラシには、左のシャッターには忍者 右のシャッターには何やら顔
何やら面白そう。
一年間 毎月公演 初めて見た時は、もう見ない、と思っていた。
良くなったよ、と聞いて 観てみると 予想以上 2月から毎月見た この会場 “阪神尼崎 三和市場 イベントスペースとらのあな商店街の道路が舞台に、シャッターの店が客席になる 解放された雰囲気で、周りのライブハウスの音も効果音になる。 阪神尼崎 西九条から思いの外に近い。 1年間の千秋楽 今後は、隣のシャッターで何やらするようです、また楽しみ。
開場 会場に流れる 昭和歌謡 西城秀樹 ピンクレディ いい感じ。
私だけだと思うけど、いつも酎ハイ飲んでから観ます、少し酔って、気軽に観れる感じが、良い。
7人の妖怪 クオリティが高い
デカルコ・マリィさんの緊張感
アングラ舞踊 アングラって何 整理できない物を表見した時の形とヒロさんに聞いた。
なるほど、解りやすい
峯素子さん ロミジュリ
一明一人さん 即興ペーパース。
西川さやかさん 物語 インデペンデントの一人芝居風
西原希蓉美さん 映画と歌
ハシグチメグミさん エロ料理
奥田さぶりな美樹てぃーさん ミュージカル物まね
岩切千穂さん
デカルコ・マリィさん 舞踊
ガサキングが通り過ぎる。

身近な大人のダメなとこ
(劇)池田商会.
クラーク記念国際高等学校福岡中央キャンパス(福岡県)
2018/05/19 (土) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

リチャード三世
芸術集団れんこんきすた
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/04/21 (土) 14:00
夏の陽射しのような土曜日の昼下がり、3年前に出来た高円寺アトリエファンファーレの扉を開け、劇場の中へと入る。
3年前(2015年)と言えば、奇しくも芸術集団れんこんきすたの『リチャードⅢ世』の初演も、3年前の4月だった。
昼の回は、最前列の真中の席に座り、ふと正面を見ると、すぐ目の前には、長方形の舞台、舞台奥の天井から吊り下げられたシャンデリアがひとつ、その下に白木の飾りひとつないベンチが2台。
舞台装置と言っては、それしかない。
その舞台の片隅に、影のように蹲り座る黒いマントを身に纏い顔さえも黒い布に覆われた人影。時に舞台の周囲をゆっくり巡ったり、隅の暗さに隠れるように蹲ったりする内に、開演時間少し前にもう一人、黒いマントに身を包んだ人影が現れ、舞台の周りをゆっくりと歩く。
3年前、シアターノルンで初めて観た芸術集団れんこんきすたの『リチャードⅢ世』を思い出す。
初演時、この人影は両側を椅子で囲まれた正方形の舞台の下で、蠢いていた。
開場から開演までの30分近く、最初の黒い人影が、途中からは2人の黒い人影が、舞台の周りを巡り、佇み、蹲る。まるで、影のように。
開演数分前、後から現れた黒マント(中川朝子さん)の人影が、舞台の中央に倒れるようにうつ伏せる。その周りをもう一人の黒い人影(濱野和貴さん)が舞台の片隅に蹲る。それはまるで、舞台の上でうつ伏せる黒いマントの人影から抜け出した魂のように....。
やがて、時が満ち、ザワザワと言葉を交わしながら、この物語のリチャード三世を除いた人々が現れ、ベンチへと座り、『リチャードⅢ世』の物語の扉が開かれる。
ベンチから立ち上がったの内、手に白い薔薇を持った5人の男女が、舞台に歩み寄り、続いて残りの6人男女が歩み寄り、11人の男女が黒マントの人影のうつ伏せる舞台を取り囲み、その名を囁くようにくぐもった声でよぶ“リチャード”と。
その男“リチャード”を取り囲むのは、“リチャード”こと、グロスター公リチャード後に悪名高きイングランド国王リチャード三世の陰謀術数により、命を奪われた者達とリチャード三世に寄って全てを奪われた者達。
憎んでも憎み足りない、殺しても飽きたりないその者達が、イーリー司教の手を借りて、既に死んだリチャード三世の軆にもう一度その邪悪でおぞましい魂を戻し、神の裁きが下り永遠の地獄に落ちるまで、弾劾しその手で復讐する為にその名を叫ぶ。
“リチャード起きろ!リチャード!!”と軆の底から憎しみのマグマ吹き出すように激しく強くその名を叫び、陰謀術数、奸計渦巻く、おぞましくも残虐で胸えぐる悲しみに彩られた『リチャードⅢ世』の幕が開いた。
歴史は、その時の為政者、権力者、統治者、勝者にによって、都合の良いように書き換えられ、歪められる事があるというのは、よく言われる事である。
そしてまた、リチャード三世も実像を歪められ流布され続けた一人と言えるのではないだろうか。
初演から3年の時を経て、更に深く濃く、熟成され、自分の中の奥深くに埋まっている醜さの種を抉られ目の前に突き付けられるような、胸に鋭く突き刺さる『リチャードⅢ世』になっていた。
息を潜め、息を殺し、2時間40分という時間さえ感じずに魅入った舞台だった。
文:麻美 雪

夢から醒めるまで
unit アルケミスト計画
ぽんプラザホール(福岡県)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/20 (日)公演終了