最新の観てきた!クチコミ一覧

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731

731

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/05/02 (水)公演終了

満足度★★★★

この劇団お得意の歴史事件ものである。三億円事件は面白かったが、これは70年前、となるとさすがに観客も馴染みがなさそうだ。満州の731はもっと古い話で、軍隊亡き今ますます縁遠い。いつもの通り、会議ドラマであるが、今回は少しすべった。
一つは内容で、事件ものをやるならそれが、今上演される時代と何らかの意味でつながらないと面白くない。帝銀事件の真犯人探しは、今の客にはなじみが薄すぎるし、731はさんざんドキュメンタリーで掘り返されていて、どうにでも作れるが新鮮さに欠ける。劇場が犯行現場の椎名町に近いとか、被害者が運び込まれたのが隣りの聖母病院だ、などと言う事は末梢的なことしかな
い。今やるなら、化学兵器に現代人としての科学者がどう向き合ったか、と言う事に尽きると思うが、そこは深みがなく科学者の「生活」と「良心」と言った程度の議論に終わっている。15年前の作品と言うが、こういう劇は時代とともに書き直していかないと観客の気持ちをそいでしまう。連続公演に水を差すようだが、歌舞伎でも、「洗う」と言って、再演の度に洗い直して工夫しているのだ。それが生でやる芝居の義務でもある。
二つ目は、この劇団の俳優の力である。もっとちゃんと訓練して舞台に上がってほしい。この小さな劇場で後ろの席(たった5列!)に声が届かない。劇場に不相応に空調があって音が大きいと言う事もあるがまず、俳優の声をそろえるという基本が出来ていない。ちょっと横に振ると聞こえなくなる。こういう「技術」はちゃんと学ばなければ。舞台なんだからその不自然は俳優が克服することだ。

ネタバレBOX

犯人当てのドラマのように最後に真犯人も指摘しているが、こういうことは返って芝居の底を浅くしてしまう。軍の影響が帝銀事件にあったであろうことは多くの推論が出ているわけで、そこを突くのはタブロイド記事的だ。この事件なら、平沢(犯人とされ生涯を刑務所で過ごした)から行く手もあったし、その方が今向きのような気もする。731の将校の提示会合と言うのは面白そうな設定だが、軍らしいところがほとんどないのがつまらない。アメリカに売った石井など出してくるくらいでないとこの大ぶりの話は収まらない。
レバア

レバア

西瓜糖

テアトルBONBON(東京都)

2018/04/18 (水) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

すえた臭いが立ち込めるようなバラック風の見事なセットの中で繰り広げられる終戦後の混沌とした群像劇。いいも悪いも超越して圧倒されますね。

美愁

美愁

The Vanity's

APOCシアター(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/04/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

稀にですが観客“全体”の集中力が結集し、舞台と完全に繋がる奇跡の瞬間を感じる事があります。
私の拝見した回では、その醜くも美しい作品の吸引力が、ほぼ観客全体を魅了し、愛情の渇望渦巻く世界へと一気に飲み込んでいく、まさに奇跡の様な時間でした。
座った席がサイドブロックだったので意図的でない限り視界には入ってこないのですが、メインブロックからの圧は感覚として伝わってきます。
この客席からのエネルギーは役者さん達にも伝わったと思うのですが・・・もちろん源である舞台からの上質なパワー、凄かったです。

本作は一言でいえばダークファンタジー作品なのかもしれませんが、グリム童話の様な完成度と残酷さ、少女漫画の様な華やかさと悲劇性、歴史ドラマの様な強い生命力と因縁絡み合う重厚さ、とても一言では言い表せるものではありません。
哀しくも美しい音楽と共に劇場全体が「美愁」の世界でした。

華

劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2018/04/23 (月) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

ミュージカルアクションコメディと銘打っていたけど、結構シリアスな展開で、予想以上に楽しめました。

空観

空観

ヒンドゥー五千回

座・高円寺2(東京都)

2018/04/25 (水) ~ 2018/04/26 (木)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/04/25 (水) 19:30

座席H列15番

価格4,000円

実験的演劇……と言うより「演劇表現実験室」なオモムキ。
これまたワカろうと思ったり読もうと思ったりせず舞台上の出来事を観て感じればヨロシイ、的な。ふとEテレの未就学児童対象の「何かをやっているところを見せて興味を持たせる知育番組」のオトナ向け版?な考えもよぎる。
また、これは扇田主宰の心の中のもの(=「観」)を表現しているのどは?などとも思う。(冒頭で仏教用語としての「空」の説明があったのでなおさら?)
結果、面白い表現や美しい場面が生まれたのか、的な。「面白い」と言うより「興味深い」公演だった。

【勝手にキャッチコピー】この作品に決まった「正解」はありません、あなたが感じ取ったもの、それが正解です

ネタバレBOX

好きだったのは後半で全員が両手に紙を持って創る場面で、紙を使っての表現が海(波)→カモメ→ハート/花束→バージンロードと変遷していくところ。
Along

Along

演劇商店 若櫻

北池袋 新生館シアター(東京都)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

今回は劇団えのぐの松下勇氏のショウケース的な作品ですかね。二刀流での参戦でしたが、個人的には作演出よりも役者さんの方がいいと思いました。

アカイイト 2018年版

アカイイト 2018年版

劇団ピンクメロンパン

シアター風姿花伝(東京都)

2018/04/18 (水) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

これは期待以上の素晴らしさ!良質のサイコサスペンスに唸らせられますね。再々演希望します。

神様のカルテ

神様のカルテ

演劇集団関奈月

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2018/04/27 (金) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった!!最高です。泣けました!?もう一度見たいです。

誰も寝てはならぬ

誰も寝てはならぬ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/18 (水)公演終了

満足度★★★

予想を裏切る展開で、オチはそうきましたかーと。中々に楽しめました。ところでワークショップにサクラを入れてるというネタは本当にあるのでしょうか?気になるところです。

美愁

美愁

The Vanity's

APOCシアター(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/04/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

音楽劇、美愁公演観劇しました!素晴らしい感動でした。演技、歌、衣装、演出どれも本当に素晴らしくて、劇中にどんどんのめり込み何度となく涙が!もっと広い所で再演して欲しい舞台でした。キャストの方々皆さん本当に素敵でした!

CRIME

CRIME

劇団伍季風 ~monsoon~

Geki地下Liberty(東京都)

2018/04/25 (水) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

劇始まってすぐのダンスの長いこと、受付嬢の息切らしての演技。ご苦労様です。みなさん、役になりきっての演技、顔の表情にしゃべり。
登場人物が複雑に絡まっていて、最終的にどうなるのか、ワクワクドキドキで良かったです。

怪事街~ミス・サンフラワーの逃走

怪事街~ミス・サンフラワーの逃走

夜光堂

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2018/04/21 (土) ~ 2018/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

現実世界と異次元との狭間のように感じられる街、怪事街
少し切なさが残る物語でしたが楽しかったです!

~ラビット番長ノワール短編集~

~ラビット番長ノワール短編集~

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/04/25 (水) ~ 2018/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

『RS』『パンジーな乙女達』を観劇。
いつもの雰囲気とはガラッと変わったダークな作品。
『RS』 真実はいったい・・・。
『パンジーな乙女達』小説家の妻の声がとても素敵でだからこそ切ない。
ダークなラビットも好きでした。

美愁

美愁

The Vanity's

APOCシアター(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/04/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

「観たい!」が66もありますがステマ臭いのも多く、さてどうなんだろうと行ってみてひっくり返りました。

「上質で面白い舞台を作る団体が、己が知らぬだけでまだまだ沢山有るのだなと序盤でふとそんなことを思った。」(c)あさりパクパク、時々しじみさん

にまったく同感です。音楽ものは結構観ているつもりですが、少なくとも歌については小劇場では聴いたことのないクオリティでした。

音楽を除いた演劇としても主宰のいうところの“ダーク・ファンタジー”にどんどん引き込まれて行きました。観客の心に微妙な違和感を生じさせ育てて解消する構成もジャストタイミングでした。

アフターライブも永遠に終わらないでほしいと心底思いました。
もっと広い劇場で多くの人に観てもらいたいものです。

四月大歌舞伎

四月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2018/04/02 (月) ~ 2018/04/26 (木)公演終了

満足度★★★★

一世一代というので観なくちゃっと意気込んで夜の部を観て来ました〜。
凄みがあって、まさに悪の華!!
一幕見席でしたが、あ~観られて良かったです。

わたくしごと2本立て[はくちょうたちの、/ closets]

わたくしごと2本立て[はくちょうたちの、/ closets]

waqu:iraz

神奈川県立青少年センター(神奈川県)

2018/04/26 (木) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

「はくちょうたちの、」と「closets」それぞれ違う味わいの作品で楽しめた。
「はくちょうたちの、」は女子高生の何気ない日常にダンスを添えてという感じ、うって変わって「closets」はダンスも大人の雰囲気、途中で互いがやりあうシーンは笑わせてもらいました。

渇生

渇生

HIGHcolors

「劇」小劇場(東京都)

2018/04/25 (水) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

何故この題材なのか?
作者が触発されるような事実があったのでしょうか?
予定調和に過ぎる設定ではありました。

役者さんたちはいい演技を見せてくれます。
程好いリアリティを維持した芝居を展開しています。
リアリティがない設定を凌駕する抑制の効いた演技でした。

昨今の社会問題として報道されている事件群とはテイストが違うので、
どうしてこの題材かという疑問が見終わった後にも残ってしまうのが残念です。

ネタバレBOX

先ず、開演時間が10分も押す事が信じられません。
5分押しが常識のようになっている昨今ですが、それが限界ではないでしょうか?
遅れる人(知人?)を待っているのか、受付の段取りが悪いのか、舞台監督がルーズなのか??
大いに反省して欲しい点です。

忍者になり損ねた女性の存在…意味不明です。何故にそんなバックボーンやあのキャラクターが必要だったのでしょう?
初めは、彼女が娘なのかな?とも思ったりしたのですが。

交通事故、確かに日常的な事件であり、描いているような心の問題があるのは理解できます。
しかし、本作のようなご都合主義的な設定は、その苦悩や葛藤といった大切な要素からリアリティを排除してしまっています。
更に言えば、危険運転での犠牲が注目されている今、この題材はどうなのだろうと疑問を感じてしまいます。

脚本内の台詞や演技陣は非常にいいので次の機会に期待!でしょうか。
しかし、役名を間違えるのはいただけません。明らかにしらけます。
ご注意ください。2度ほどありました。その瞬間に父親像がどこかに行ってしまいます。
『シーチキン®サンライズ』Musical『殺し屋は歌わない』

『シーチキン®サンライズ』Musical『殺し屋は歌わない』

T1project

小劇場B1(東京都)

2018/04/25 (水) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

「殺し屋は歌わない」ミュージカル初日を拝見。
 T1プロジェクトのオリジナルミュージカル第2弾。作・演の友澤氏は、今作で5つの挑戦をしたという。先ずはそれを当ててみて欲しい。追記2018.5.1 。

ネタバレBOX

 日程的に大体真ん中辺りだから5つの挑戦を明かしておこう。当パンをベースに引かせて頂く。
① ミュージカルをやらないような劇場でミュージカルを創る
② 生声で上演する
③ 転換なし、一場で進行する物語
④ ロングタイムのナンバーを入れる
⑤ 30年近く脚本を書いてきた自分自身の感性を30代前半に戻して物語を紡ぎ上げる
の5つである。
 結果的にミュージカルとしては、かなり素朴な作りになっている。然しT1プロジェクトの良さは、再演、再々演などという時に、時代や状況に合わせて脚本を練り直し、キチンとコミットしてくる点である。芝居というものは、生身そのものだし、2度と同じ舞台は作れないので、ヴィヴィッドある為にはその都度創造してゆかなければならないのは当然のこととはいえ、これをキチンと実践し続けることには、大変な努力と真っ直ぐで直向きな向き合い方が必要である。それを若い人達と一緒になってやっている所にこのグループの将来性と可能性があるように思う。
FAMILY 2

FAMILY 2

ヒューマン・マーケット

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2018/04/24 (火) ~ 2018/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

思わず笑わされてしまった!キャラ設定も面白い!こういうコメディなら“ご都合”も許せる。演じる出演者も落ちがなく、楽しい時間でありました。出来ればもっとどっかーーーんとしたインパクトが欲しいなと思うだけであります。うまく流れ過ぎた感有り。

クレイジーレイン

クレイジーレイン

リンクスプロデュース

船場サザンシアター(大阪府)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

2回目のクレイジーレイン、前は男性4人だったのですが、今回はうち1人が女性。
いや~もう、今回もおもしろかった~!!

すでに展開知ってるのに、それでも尚、観ててワクワクするし、ゾクゾクする。
最高のサスペンス会話劇です!

ネタバレBOX

最初のうちは、やり取りがたまらなく面白くて、ゲラゲラ笑って観ていられるのですけれども…。
明かされてゆく潜んだドラマに、緩やかにきな臭くなってゆき。
しまいには、西郷さんの狂気の凄みに圧倒されつくす。
そりゃね、あんなね、愛嬌あるゆるキャラ的キャラクターだった人に、あんな顔みせられちゃったらね…震え上がりますよ。

まだ今年中しばらく定期的な上演が続く。
次のクレイジーレインも楽しみです!

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