最新の観てきた!クチコミ一覧

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日の出政府のW杯

日の出政府のW杯

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★

国家の一大事であってもTVのW杯放送を見ずにはいられないサッカー好きの首相官邸新任秘書は、設定にリアリティがあろうがなかろうが、客席から見て、どこか憎めないバカ野郎であってほしかったのだが、何だか腹立たしくなってくるクソ野郎(失礼)だったのが残念。あの娘には、今からでも遅くないから考え直せと言ってあげたい。

真夏の夜の夢

真夏の夜の夢

ヨハクノート

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/05/17 (木) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

シェイクスピアの作品をアレンジした作品で、とても面白かったです。役者さん達の熱演が面白過ぎて、ずっと口元が緩んでいました。個人的には、今まで観た同作品の中で、一番面白かったです。王道のシェイクスピアを観たい方には向かないと思いますが、この劇団ならではの「真夏の夜の夢」私は大満足でした!

無伴奏ソナタ

無伴奏ソナタ

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/05/19 (土) 12:00

一人一人の歌声が素敵だった。
ラストシーンは印象的で感動した。
ぜひ、また再演してほしい。

堀が濡れそぼつ

堀が濡れそぼつ

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2018/05/18 (金) ~ 2018/05/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

知人の紹介で久し振りに観劇に行きました。テンポよく、引き込まれるストーリーと演技で、とても楽しかったです。
また見に行きたいです。ありがとうございました!

夜明け前、私たちは立ち上がる。

夜明け前、私たちは立ち上がる。

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

真面目な良い舞台でした。最後の場面、印象的でしたね。セットが今ひとつ。。。

GK最強リーグ戦2018

GK最強リーグ戦2018

演劇制作体V-NET

TACCS1179(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

観客参加型の演劇イベント「GK最強リーグ戦2018」、今年のテーマは「銀行」である。
観劇したのはAチーム「頭取サバイバルバンク」(演劇制作体V-NET)、Cチーム「ひゃく年たったらまたあおう」(演劇企画ハッピー圏外)の2チームで、それぞれの作品は異なるイメージで観応えのあるもの。
Aチームは今の金融政策を意識した手堅い内容、一方、Cチームは時代を100年ほど前に遡行させたファンタジー作品で、何となく硬軟対決といった感じである。
これにBチーム「ギンノコウザ」(ラビット番長)が加わり三つ巴で競うことになるが…。

(上演時間2時間 休憩時間10分含む) 2018.5.21追記

ネタバレBOX

2公演とも基本的には数段の段差を設けたシンプルなセット。「ひゃく年たったらまたあおう」は、それに時代遡行機をイメージさせる小道具をいくつか使用するのみ。

「頭取サバイバルバンク」は、最近の金融政策(金融庁方針)を意識した内容になっていると思う。具体的には、従来の銀行融資の有無は企業の業績によって判断しており、今のような将来性、事業継続性などは考慮されることが少なかった。本公演では従来の営業スタイルに固執した銀行の態勢改善を問う内容になっている。その意味では現実に即した手堅い公演になっている。
しかし株式取得を競わせ、その結果によって頭取就任という構図は短絡的。また競わせるのが支店長クラスではあまり現実的ではないし、副頭取以外の役員の動向も見えてこない。現実と虚構が綯い交ぜになったビジネスドラマといった印象である。

「ひゃく年たったらまたあおう」は、当日パンフによれば、明治時代…西郷隆盛が陣頭に立ち西南戦争をしていた頃の日本銀行の官僚と彼らに巻き込まれた人たちの話だという。明治期から100年後の日本銀行の金融政策を見たいため”時代遡行機”を作らせるという夢のような話。もちろんSFの父G・ウェルズも名も出てくる。そして西南戦争に絡め、戦費調達のための紙幣増発行は金融・経済に多大な影響を及ぼす。これは現在の金融構造にも当てはまること。
もっとも、日本銀行が現在のような組織体制になったのは西南戦争後、数年経ってのことであり辻褄が合わない(当初は国立銀行条例に基づくもの)。全体的に緩い笑いの中、現実離れした空想(ファンタジー)世界といった印象である。

どちらの公演も「銀行」のある側面を捉えた内容で興味深い。Aチームは現在の日本銀行の金融方針を正面から捉え、某地方銀行の経営改革へ結び付ける。Cチームは戦費(適切な比較が難しいが、現代では防衛費か?)増大が国家予算を圧迫し国民生活に深刻な影響を及ぼす懸念、それゆえ日本銀行の在るべき姿を観たいと…。

さて、先に記した夫々の公演の辻褄合わせのようなことについて、大局に立てば卑小なこと。それよりも共通した「テーマ」設定、持ち時間の規制の中で競わせ切磋琢磨した取り組みは、より良質な作品作りに有益だと思う。今後も継続した取り組みをお願いしたい。
次回公演も楽しみにしております。
紛れもなく、私が真ん中の日

紛れもなく、私が真ん中の日

月刊「根本宗子」

浅草九劇(東京都)

2018/04/30 (月) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

 これは、根本宗子さんが描く「友情」についての物語。
 開演30分前に劇場入りする。もう既に役者達が舞台上に
現れていた。絵がいくつも飾られている静かな雰囲気の洋間に
女の子たちがいる。3つのグループに分かれていた。上手にある
ソファーに座って可愛らしい服を着た5人の女の子たちが
無邪気に「かぶっちゃいけないゲーム」をしている。
部屋の真ん中では、藤子不二夫のアニメに出てきそうな原色が際立った
服を着て、髪の毛にティアラを付けた3人の女の子たちが
絨毯の上で胡坐をかき、UNOをしている。
下手では、白いワンピースを着て髪の毛にリボンを着けた2人の
女の子が何やら楽しそうに会話をしている。話題は、
男について、恋愛について。本編が始まる前という事で油断していたが、
もう既に様々なところで伏線は張られていた。

 本編は、小林寛佳が部屋に入ってきたところから始まる。
部屋にいる少女たちは、押し競饅頭をして真ん中のポジションを
取り合う「真ん中ゲーム」をする。その姿が瑞々しい。
この部屋は、ソファーに座っている
女の子の一人・山中志歩(役者名・役名が同じ。中学1年時代の
少女たちは役者名と役名が同じ)の家の部屋。父は
歯科医で大金持ち。彼女は、大好きな父が
フランスで買ってきたという、子供達が手に手をとっているイラストが
描かれた服を着ている。この絵がこの舞台を象徴しているものだとは、
この時は想像すらつかなかった。中学1年の彼女の誕生日という事で、
彼女はクラスメイトを誕生祝いに招いているという設定だ。
ソファーに座っている藤松祥子、城川もね、尾崎桃子、高橋紗良は、
山中の大の仲良し。親がお金持ちという共通点もある。
例年、この5人だけで誕生日会を開いていた。
しかし学校の先生から、他のクラスメイトも呼ぶべきと説教されて、
普段はあまり親しくない人たちも招く結果になった。
 UNOをやっていたのは、年1回のミュージカル観劇を
楽しみにしている一般家庭の女の子たち。自分達を「チーム中流」と
呼んでいる。この3人の団結は固い。
 よくよく考えてみると、凄い構図だ。着ている衣装もさる事ながら、
ソファーと絨毯の上というポジションで、「格差」を表している。
中学1年でも彼女たちは、もう大人だ。グループを越えて遊びつつ、
「格差」が表立って場が白けそうになった時、誰かが場を取り繕い、
雰囲気を穏やかにしようとする。この必死さが笑いを誘う。
我ながら残酷だ。

 そんな彼女たちを、数々の厳しい現実が徐々に蝕んでいく。
 夫が若い女と駆け落ちし止むを得ず山中家の女中
として働く事になった尾崎の母(森桃子)の出現。同級生の前で
嘘をついた小林に容赦ない体罰を加える小林の母(比嘉ニッコ)。
小林の嘘が、金持ちグループに対する妬みからだった事も切ない。
暴力を振るう小林の母に、真っ先にハグをして止めに入る山中。
誕生会の主役とはいえ、ここまで結構ワガママな行動をとってきた
山中だから、意外な優しさと勇気に驚かされた。
山中一人の力じゃビクともしないので、グループの垣根を越えて
皆で小林の母を止めようとするシーンは、笑えるところ
満載なのだが、同時に心に迫るものがあった。まさに
山中が着ている服のイラストに少女たちの姿をだぶらせてしまう。
 そして最後に待ち受ける極めつけ。本編が始まる前、椅子に
座って男や恋愛を語っていた福井夏が、何と山中の父と
不倫をしていた事が発覚したのだ。山中の父はわいせつ罪で
逮捕され、経営していた病院も倒産。困惑する山中。
それ以上に動揺していたのが、最愛の相手に会えなくなる福井だ。
不倫サイトに登録し出会ったのが山中の父だった。
交際してから同級生の父だと気付く。皆から非難されるが福井は言う。
「ノリオさん(山中の父)だって、不倫サイトに登録してた
じゃないの!」ぐうの音もでない事実。
そんな中、一人だけ福井をかばったのが、彼女とおしゃべりを
していた大竹沙知だ。「なっちゃんは、本当は友達思い。
私たちはお金がないから皆でサプライズをやろう、と言い出したのは
なっちゃんだった。山中さんのために、サプライズを率先してやった」と。

この演劇の秀逸さの1つに登場人物の多面さがあげられる。
自分の気持ちを押し通そうとするが友達思いの面もある福井。
ワガママだが優しさと勇気を併せ持つ山中。
普段は友達思いだが、計算高くイザという時には友を盾してしまう藤松。
娘思いだが、キレると容赦なく体罰を加える小林の母。
子供たちのために明るく振舞うが、自分の事となると熱くなる尾崎の母、
等等。
それを受ける登場人物たちのリアクションや表情も目まぐるしく変わる。
各登場人物の多面性が、物語に笑いと膨らみ、そしてリアリティを
物凄く与えている。

でも、全く効き目がない。さらに福井は畳み掛ける「私は、
ワンルールで母と弟の3人暮し。山中さんの幸せを少しくらい
私に分けてもらっても良いじゃないの」と。お金持ちグループを
羨ましがる感情に同情する声があがり、場はますます混乱する。
 絶望に打ちひしがれた山中は藤松たちの制止を振り切り、
母の運転する車に乗り、家を後にする。
 それから、山中と藤松たちとの連絡は途絶える。

 最悪の誕生日会から6年。高校生になった藤松(安川まり)たち
4人組は相変わらずお金持ち家庭。
毎年、山中の誕生日に彼女の居場所を探すため旅をしていた。
藤松はあの日、山中をハグしてあげられなかった事をずっと
後悔していた。藤松は子供の頃お婆ちゃんが死んで
悲しみに暮れていた時、山中にハグされて
救われた経験がある。あの日、私もハグをしてあげていれば
山中を救ってあげられたのではと悔やんでいたのだ。
あとの3人は、その苦悩し続ける藤松を見るのが心苦しく
何とか助けたいと思い、藤松の山中探しの旅に同行していた。
1年が過ぎ、大学1年になった時、4人は成長した
山中(増澤璃凛子)と再会する。
 美人過ぎるホームレスインスタグラマーとして活躍していた
彼女は、昔の彼女とは全くの別人だった。犯罪者の娘である事を
隠し通すために、整形をし、肌の色も変え、母とも縁を切り、
一人だけでも稼いで生きていく術を頑張って身に付けての
現在であった。
昔茶色が好きだと言っていた彼女が暮らすダンボールハウスは
薄い紫色で統一されていた。
 再会に感動する藤松。だが、山中の反応は違った。
「ホームレスにもご近所付き合いがある。近所迷惑だ」
「今は祥子ちゃんたちと会っても何とも思わない」だから
帰ってと。あまりの冷たさ、あまりの変わりように驚き、絶望し、
怒りを覚えた尾崎(李そじん)たちは藤松を置いて立ち去ってしまう。
 「あの日の山ちゃんの気持ちをずっと想像していた」と、
何とか山中の心を開こうとする藤松。だが「想像するのと
体験するのは違う」と冷たく言い放ち、藤松の顔を睨みつける山中。
睨みつけながらも目は潤んでいて、身体が小刻みに震えていた
増澤さんの演技に心震えた。
そこに中1の山中が現れ、大人になった彼女を怒鳴りつける
「ここまでどれほど寂しくてみんなに会いたかったか!
気付いてほしくて、(独特な)歯だけは変えなかったじゃん!」と。
だが、大人の山中は心を開かない。
自分の会いたいという気持ちを優先して、過去の自分に
蓋をしたい山中の気持ちを犠牲にして良いのか?と
激しく揺れ動く藤松。彼女の潤んでいる目に思わず
引き込まれてしまった。中1の藤松が成長した自分に叫ぶ
「ここまでブレずにやってきたじゃん。一度決めたらブレないのが
私の取り柄じゃん」と。大学生になった藤松は涙を流す。
中1の藤松も目に光るものがあった。
演じている安川さん、藤松さん、渾身の演技。
観てる方も胸が熱くなる。
 大人になった藤松は、あの日、サプライズとして歌うはずだった
ロッシーニの「愛」を山中に向かって歌い出す。するとあの日、
あの場所にいた全員が山中に向かってそれを合唱し始めた。
無邪気に喜ぶ子供の山中と、冷たい態度は変えないが
小刻みに身体を震わし明らかに心が揺れ動いている今の山中。
 
 合唱で歌われるロッシーニの「愛」。
この物語をまさに体現している。
この歌有りきで、この曲に合うように脚本を書いたのでは、と
思いたくなるくらい。まさに伝家の宝刀。やられた~、と
叫びたくなるくらい心打たれた。
歌詞の中の「貧しき者に望みを与う」。この場面にぴったりだ。
経済面はもちろん、心も貧しくなっている今の山中に、
寄り添う事で望みを与えたいという藤松の切なくも熱き願いが
込められているように聴こえてならない。
 そして「友となりし我らは苦しみを分かち合わん」の歌詞。
まさにこのお芝居の肝だと思う。藤松の何とかして
今の山中に伝えたい心情の核心中の核心。
 この歌詞の具体的な表現方法として、このお芝居では「ハグ」が
重要視されている。お婆ちゃんを失った藤松の悲しみを
分かち合うために山中はハグをしたのだと考える。だから
藤松は山中をハグする事に拘る。
 劇中、チーム中流にひょんな事から亀裂が入るが、やがて
仲直りをする。その時にも彼女たちは思い切りハグをしていた。

振り返ると、これは凄い皮肉な事で、その皮肉がラストを
暗示させている。チーム中流は、家庭にお金はないが
苦しみを分かち合い友情を固めた。逆に、お金持ちチームは
お金を持っているが、苦しみを分かち合えず友情を失った。
山中は失ったお金を自分一人で稼げる方法を身に付けたが、
苦しみを分かちあって欲しいと内心思いながら拒否し
友情を捨てた。

 歌が終わっても、気持ちが変わらない大人の山中を見て、
失意のうちに立ち去る藤松。その彼女にそっとハグする
子供のころの山中、で劇が終る。

「夢も希望もなく。」のラストを思い出した。あの時は
長い間失われていた友情が最後に回復するお話だったと
記憶している。今作は回復しなかった。
「根本作品に同じ結末はない、甘かったな」と自分に
駄目出ししつつ、甘くないからこそ、心にしっかりと
刻み付けられた作品だった。

チラシで根本さんは「書いたことのない女の子達を、
ニューヒロインを私から出したい」と語っていた。
その願いは叶えられたと思う。
「女の子であること」「根本さんの舞台を観劇したことが
あること」、この2つの条件でオーディションを受け
合格した21人の女優さんたち。夢・目標であった
根本作品への出演を叶えた彼女たちには、
次なる夢や目標に突き進んでいって欲しいと強く願う。

底ん処をよろしく

底ん処をよろしく

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/05/19 (土) 11:30

価格3,800円

土曜日、朝の回、Bチームを観てきました。

登場人物かみんないい人で、優しい言葉がこんなに観客を泣かせるのか…と思わせる芝居でした。

4回泣きました。
人知れず、涙を思いっきりぬぐえる暗転の時間がありがたいと思えました。

役者さんたちも、それぞれにいい味出してました。

みんなのまとめ役である有田さん、お疲れ様でした。

キャガプシー

キャガプシー

おぼんろ

キャガプシーシアター(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

テントの中に座布団をひいて座るという新鮮さ、親に絵本を読んでもらっているような安心感、前後左右上下が舞台となっているわくわく感であっという間の2時間でした。

ネタバレBOX

ヨルプシー(夜のキャガプシー)を拝見して、テントが開いた瞬間の夜空がまさに曇り空、だからこそ物語の言葉が一層刺さりました。ヒルプシーも見てみたいです。
キャガプシー

キャガプシー

おぼんろ

キャガプシーシアター(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

17日のヒルプシー(マチネ公演をそう呼ぶのが流行るらしい?)を見ました。テント内は明るく登場人物一人一人の表情が見えるのがいいです。友人が観客が見えてしまうのがちょっと・・・と言ってましたが、私の目にはしっかりモザイクがかかり、もしくはそこらへんにカボチャが転がっているとしか思えず(観客のみなさんごめんなさい)全然気になりませんでした。ヨルプシーと両方見るのがオススメです。

ネタバレBOX

明るいので、夜なら見えなかったかもしれないところ(キャストの落とし物とか布がずれるとか)見えてしまうのでハラハラしたところもありました。
隣のゾンビ

隣のゾンビ

タッタタ探検組合

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

怖くないゾンビもいいですね!安定の面白さでした!

真夏の夜の夢

真夏の夜の夢

ヨハクノート

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/05/17 (木) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

鑑賞日2018/05/18 (金) 20:00

価格2,500円

20:00の回(晴)

19:15受付、階段で待ち、19:30開場、左の扉から中へ。

ミニ椅子が一列+ひな壇。

黒い場内に白い美術、天井から糸カーテン(?)、涼しげな雰囲気ながら物語の舞台となる「森」らしさはなさそう、流れる白い水..滝、下には同じく白い滝つぼ、天井を覆うカーテンは夢の中の妖精たちの登場を感じさせます。

ヨハクノートは4公演目。
神山慎太郎さん「スケルトンの呼吸(2016/8@BASE)」。文学座研究所の時はちょうど都合がつかなかった頃で未見。
武村理子さん、黒川知樹さん「曾根崎心中(2016/12@眼科画廊)」。

依田玲奈さん(変な子ちゃん/根も葉も漬けて他)、太田ナツキさん(舞☆夢☆踏他)、内山茜さん(人肌くらげ/妖精大図鑑他)。

「(真)夏の夜の夢」は「青年団リンク(2017/3サンモール)」を観ていて(実に)おおよその内容は知っている程度。

19:45、19:55前説(臼杵さん 110分)

20:02開演~21:43終演、21:50~22:10(共有の場)トーク終了。

お客さんいっぱいの初日。前口上に続いて本編&劇中劇。物販(台本)あり。

シェイクスピア作品は、「鮭スペアレ」「獣の仕業」が上演するのを観に行きました。今夜は、「HAMLETbe(2017/11)」が面白かった、加えて何回か舞台を観にいった役者さんが出演、ということで初日にやってきました。

ネタバレBOX

ここからはネタバレではありませんがまったくの個人的な感想です。「劇団さんいらっしゃい」を観ますとあきらかに当方の目線がずれていたようです。

セリフ(大きさ、トーン)がやや一本調子に走りすぎているように感じました。これではがなりあいではないかと思うし、過度な取っ組み合いもどうかと。

よくある外国調は好みではないものの、役者さん世代の日常会話的な普段劇(この戯曲である必要があるの?)に聴こえてしまうのはどうしてなのか、もともとそういうものなのか?

美術(風景)と普段着衣装(キャラクター)とも物語と合っていないように思え視覚的に入りにくい(想像力が枯渇しているのかも)。

唯一、内山さんは新座キャンパス公演で静的なパフォーマンスを観ているからか、衣装と背景、非常にゆったりとした運動に時間を忘れてしまう異世界(森)という香りを感じました。

初日だからか、役者さんご自身の個性に関わるところなのか座組み全体の一体感(みんな森の中※)が薄く、もう少し距離を縮めるよう、バラツキを解消できたらいいなと思いました。※登場人物全員がひとつにつながっているな感覚かな?

また、登場人物のひとりひとりが見えていないところでの人生をもっているはずで、そういったキャラクターのコクの深さがほしいなと思いました。

「劇中劇」は本編を吹っ飛ばす勢いで、客席からのヤジ的台詞がサラウンドで聴こえてきてより立体的臨場感がでていたと思います。
Ten Commandments

Ten Commandments

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

満足度★★★★

 青く光る鏡面の床に白いイスとテーブル。上手奥には音響卓とオペレーターがいて、白い衣装の男女が登場する抽象空間です。作・演出の瀬戸山美咲さんご本人であろう女性劇作家(占部房子)とその夫(浅倉洋介)の家、または彼女の脳内あるいは宇宙空間であるようにも受け取れました。

 原子力とそれを研究する人、作った人、使った人について調べ、思考の海に深く潜るうちに、瀬戸山さんは言葉を扱う劇作家であるご自身の責任を問うことになったのだと思います。その苦闘の過程がさらけ出されました。瀬戸山さんがたどり着いた絶望的な境地と、そこから這い上がる姿を観て涙が絞り出され、終演後はしばらく席を立てませんでした。瀬戸山さんの勇気に感銘を受けました。ありがとうございました。

 私は過去にミナモザ『ホットパーティクル』(2011年9月)を拝見したことがあり、今回も冒頭あたりから“セルフ・ドキュメンタリー”であることがわかったので、その心構えで観ることができました。手紙を読み続ける時間が長く、朗読劇のように見えるのは改善の余地ありではないでしょうか。この上演を土台に新しい“物語”を立ち上げる機会を見計らってもらえればと期待します。

 主人公を演じた占部房子さんは瀬戸山さんの苦悩を自身のこととして受けとめ、心を尽くして全身で演じてくださっていたように思います。浅倉洋介さんは包容力のある物静かな夫役で、柔和ながらずっしりとした存在感に説得力がありました。私が知らなかった浅倉さんの一面を発見できました。

ネタバレBOX

 科学者レオ・シラードが1940年にまとめた「十戒(Ten Commandments)」を紹介し、アインシュタインへの手紙、生まれてくるかもしれない子供への手紙、まだ出会っていない未来の妻への手紙(本折最強さとしさんが読む)などが読まれました。俳優は手に紙を持っており、朗読の形式です。個人的には、演劇作品の上演として完成度が高いとは思えませんでした。

 「原爆を落とした人が悪いのか、作った人が悪いのか、いや、悪いのは言葉だ」という結論に目を覚まさせられた心地でした。爆弾の化学式は記号(=言葉)でしょうし、研究も投下命令も人間の言葉で行われます。人間が獲得した言葉こそが、人間がまき散らす害悪、犯した罪の発端であるという認識を、常に持っていなければと思いました。

 最後には、何年間も言葉を発していなかった女性劇作家が、とうとう夫に話しかけます。生まれたのはたわいない日常会話で、岸田國士戯曲のようにとてつもない優しさを湛えたものでした。こういう言葉で他者と交わっていきたいものですね。
 
 前説で山森大輔さんが左手に付けていた腕時計がおしゃれでした。
キャガプシー

キャガプシー

おぼんろ

キャガプシーシアター(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

公演3日目の夜。暗闇に浮かぶテントはファンタジーそのもの。去年は昼の公演だったからこの光景だけでもワクワク。公演は同じ本だというけれど、全く違った。テントの舞台造り、仕掛け、昨年はなかった歌、照明、演出、役者の演技自体が何か全く別ものを観るような。。。気が付けば2時間という時間が経っていたという感じ。すべてがバージョンアップしていた。去年観た人達にもこの芝居をもう一度観て欲しいと本気で思う公演だった。

NoBody,NoParty

NoBody,NoParty

東京AZARASHI団

シアターサンモール(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすがは東京AZAЯASHI団、鉄板でした。

ネタバレBOX

小道具一式が見つからなかったり、役者同士のトラブルがあったりして、本番が無茶苦茶になった推理劇を、作家、演出家、役者、スポンサー関係者らが協力して何とか切り抜けるドタバタコメディ。

バックステージのドタバタだけでも十分に面白く、バックステージだけで終始するのかと思っていたのですが、後半本編シーンに場面転換しました。バックステージのあの出来事がここに繋がっているのかと、とても面白く大笑いしたのですが、次第に先が読めてしまって急に笑えなくなってしまいました。

2時間半はやはり長いのと、前半のトラブルが後半に影響を与えながら進行することを考えると、前半の一部だけ、後半の一部だけをカットするのは難しく、前半後半共に何かのエピソードをカットすることが必要だと思いました。せっかくTシャツ作ったのになんなんですが、バナナのシーンをカットしてもよいのではないかと思いました。
Trance

Trance

笛井事務所

明石スタジオ(東京都)

2018/05/17 (木) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

江戸川乱歩の短編7作品をどのようにして見せてくれるのかと期待していました。こんな風に一つの物語に仕上げていくのかととても面白かったです。
ドキドキしながら観た乱歩の作品は知っているのも知らないのも楽しめました。乱歩の作品を土台にしているという事でしょうか中高年の観客が多かったように思いました。

日の出政府のW杯

日の出政府のW杯

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★

演劇は「嘘」である。実際のことでは無い。それだから楽しめる。でもリアリティは必要。その点から言えば、この話はちょっと苦しい。首相官邸新任秘書の主人公のサッカー好きは良いのだが、彼がテレビの前でかじりついていたり、ワールドカップの日本戦当日の国際的な大事変と官邸の対応には無理がある。私は戸惑った。話の中に入っていけない。もちろん私の感想であり、大笑いしている人もいた。創設25年ですか。頑張っていますね。今後に期待します。

『過眠』『キラキラ』『新津々浦駅・北口3番バスのりば』

『過眠』『キラキラ』『新津々浦駅・北口3番バスのりば』

SAF+

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/05/15 (火) ~ 2018/05/17 (木)公演終了

満足度★★★

若い感性だなぁ。いいへんじ以外は楽しく観れました。

はりこみ

はりこみ

殿様ランチ

駅前劇場(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

チラシの図案からは松本清張風の刑事ものを想像しましたが実際は180度違うものでした。しかし、その勘違いが幸いして今まで観たことのないような舞台に、脳味噌が大喜びです。マンガでいうと、中崎タツヤかポテチ次郎が書いた「はりこみ」という題名の4コマあるいは短編の連作を読んでいるような感じもしました。ただし、あくまで私のイメージで全然違うじゃないかと後で追及されても困ります(笑)。

会話劇ですが、普通の会話から、いつもはかけているリミッターを外したものが多く、本音より先に行き過ぎてしまうものもあって、笑いながらも結構怖くなることもあります。もちろん、ほとんどは「ぐはは」と笑ってしまうものですが、「なるほど」と納得させられるものもある一方で、「それはないわ」というものも紛れ込んでいて油断ができません。

それぞれの会話は「はりこみ」とは関係のないものも多いのですが、全体としては確かに「はりこみ」だったなあと納得させられます。私の筆力、記憶力の欠如で実態にあまり迫ることができていませんが、(ドタバタでもエログロでもない)おバカな演劇を観たいという方には絶対のお勧めです。

Melody

Melody

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

わかり易い王道ものって感じながら
丁寧な作り=セットや暗転後の小道具の移動や照明
効果音の強弱など手を抜かずに丁寧に造り表現されていたなぁと
感心しきり

2時間を超える長丁場な物語(130分です)なのに
眠気もおきず次のシーンは・・と
先の気になる展開は自分的にもツボでありました

かのフランシスコ・ザビエルが九州から京までの道中で
土地土地の人々に助けられ施しを受けながら旅を続けられたのは
この作品に出てくるような方々の情があったからなんだろうなぁ・・とか
ふと思ったりもした話でありました

ネタバレBOX

作品世界の経年を花やストーブ&扇風機で表現するのも良いが
せっかくの暗転時に無音ではなく
時間経過や何年後・・とか年月日をアカネとか
登場人物に語らせたり=ナレーションを少しとか
した方が良いのではと思われました
そんで
開演時間前の次回公演紹介のショートムービー流すのなら
ゼロアワー前に投影幕を片付けず
そのまま開演前の座の温めに
劇団販売グッズの紹介とか売り込み動画を流すのも
開演時間押しの時の一つの手だと我輩思うのだが どうであろう?

開演時間厳守できてれば星数は満点な話でしたわ(^-^)

物語は=A.D.1999年にお母さんが亡くなって
(むっ違うな、高校生の弟君がミレニアム問題ってたから・・。
そのもっと前に母君は亡くなってるのであるな)
学生だったアカネが同級生の賢い男の子と
行動派(平たくゆ~とヤンキー)な酒屋の女の子に
弟を母代わりになって一人前に育てるぞ~と決意する場面から
その弟が新たな家族を作るところまでを描いた時間的に長軸な
民宿の物語であります
妙に東京って憧れられるトコなんだなぁと再認識したりもしたデスな(^ー^)

次作が書けずに周囲の圧力から逃れようとする作家さんについて
映画「ホテルニューハンプシャー」での次女と重なり
”開いた窓は通り過ぎろ”という台詞が頭を過ぎりました・・・
そういや家族の話的にも
この映画似てる感じ(あくまで感じね)するですね~♪


・・・・・ここまでの”観てきた!”・・・・って
ノーフォトと動物モノだけ(^-^;)何か笑えてしまいましたワ

それにしても
売れない芸人のキド君と
民宿に入り込んで態度が豹変(地を出し過ぎ・・)の妊婦さんは
なかなかにインパクト強かったデス
あと素麺の たかり食い・・シーンとか(笑)
(リアルに劇中で飲食をするのは役者さん大変なんじゃなかろうか・・・?)
・・・・以前 某新宿の劇場観た世界の車窓の方(石丸謙二郎氏)の芝居で
食べても食べても無くならない大量の素麺飲食シ~ンがあって・・
ちょい思い出したりもしたりして・・・(^-^;)

居候を東京に戻す為の小芝居をするアカネ女史・・・落涙ものでした

また作中で喫煙シーンがありますが
ちゃんと意味もあり
ネオシーダー使用でもあり
キチンとした観客への配慮はGoodでありました(^-^)

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