ケレン・ヘラー
くによし組
インディペンデントシアターOji(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★
自分の好みの笑いとはかけ離れていて残念な観劇時間となりました。ストーリー,演出も自分の好みではないですね。後味も良くありませんでした。
森に棲む魚とハルニレのウタ
salty rock
プロト・シアター(東京都)
2018/05/31 (木) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
2日ソワレを拝見。
ネタバレBOX
ここ2、3年の傾向だが、演出を信頼できる他の方に委ねて、脚本に専心することで、犬井ねここさんの長編の作風、その精神の高踏性は保ちつつも、語り口が随分と下界に降りてきたなぁと、改めて実感させてもらった110分だった。
随所で感じ取れた、過去作品の役柄やら描写やら(キロク&キオク、『水棲のアリア s.v.』)のフレグランスも、既視感ではなく、作品の積み重ねがもたらす(まだ若い彼女には時期尚早な言い回しだが)「円熟味」の表出として受け止めることが出来た。
ただ、反面、私のように何年も犬井作品を観続けて来た者とは違い、今回が初めての観客には、あるいは、序盤での咀嚼のしづらさを意識させられたかもしれない。
CoRich記載の「説明」より、さらに一歩、噛み砕いた、ただし決して長くはない「あらすじ」を、当パンに掲載しておいてもよかったかもしれない。
それと、(私だけかもしれないが)客観的には「面倒な性格」(☜おいおい!)の登場人物たちのやり取りで、途中、話の運びにやや渋滞感を覚えたことも付記しておく。
あと、個人的な事情だが、自身や家族・知人の過去の入退院や逝去の経験が、美純'sの3人や残された楡木家の人々の言動や心の動きにオーバーラップしてしまい、観劇中、外向けの表情を保つのに、かなり難儀した。特に、長瀬巧さん・植松りかさん演ずる両親の姿には、設定年齢が自分に近いであろうこともあって、我が身に生じた苦悩のようにリアルに堪えた。
最後に、キャストに関して触れておく。
【楡木家の人々】
父・タカトシ…長瀬巧さん(父親の苦悩を背中で表現されておられた)
母・智恵子
…植松りかさん(『灯影ノート 』でのイメージが強過ぎて…こんなにお若い方だったとは!)
長女・美純(ミスミ)1(亡くなった小学6年生当時の姿)
…杏奈さん(やはり、このヒトは天才か?!)
長女・美純2(もし生きて中学生になっていたら…の姿)
…まついゆかさん(様々な公演で場数を踏んでおられるので、今回も安心して観ていられた)
長女・美純3(もし生きてオトナになっていたら…の姿)
…安藤陽佳さん(お名前はかねてより存じ上げていたが、漸くお目にかかれた!)
※美純'sの3人のバランスの良さ、本作品における白眉だと思う。
次女・亜純(アスミ)
…木村優希さん(小柄な彼女の何処に、あんなエネルギーが隠されているんだろう?)
【医師】
当麻リュウジ(元外科医で今は内科医。楡木夫妻とは幼馴染)
…神野剛志さん(シリアスとトリックスターとの塩梅が良い)
芳野ヨウコ…伊織夏生さん(ひと言、「スリムビューティー」じゃん♪)
八重樫ユキオ…シマザキタツヒコさん(『TranscendentExpress』以来、かなぁ?)
キロク…華奈さん(彼女の声質が作品の進行に良いリズム感を与えていたと思う)
キオク…目次里美さん(多分、お初の方?)
賽の河原の鬼
…あずき菜月さん(上野で数年前「夢の国の住人」だったヒトが、よもや、高田馬場で「バッファローマン」に転身していようとは!www)
連鎖の教室
甲斐ファクトリー
OFF OFFシアター(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
苛めを扱った作品。
この問題は、根深い。殊に皆と同一、同質であることを良しとするこの「国」の苛めは陰惨だ。(追記2018.6.3 09:36 華4つ☆)
ネタバレBOX
その陰惨を補完しているのが、人間的な尺度で物事を捉えず、世間体や評判で善悪を処断してしまう我ら日本人の傾向だろう。総てはファクトから始めねばならぬ。そして、ヒトが人として存在する為には人倫が守られなければならない。その為の基礎が、罪を背負う姿勢なのである。
我らは五感で、多くのことを認識する。そして認識を基に、判断を下し、行動する。苛めの問題でことが深刻になるのは、今作でも示されている通り、知って居ながら知らんぷりをすることによってである。だから、今作でも示されているように、苛めを無くす為に一番大切なことは、シカトせず悪いこと悪いこととして指弾し、行動することである。その為には戦わなければならない。時には命の危険を覚悟しなければならないこともあろう。自分が苛めの対象となることも容易に察しが付く。だが、己が人間になる為に、人間であり続ける為には、このような戦いが必要なのは言うまでもない。そしてそれは、非暴力の戦い、ディベートによる戦い、実践による戦いでなければならないのだ。
ところで、苛めの問題を報復の連鎖として捉え、これをメディアの安易な表現「テロの連鎖」、民族紛争や収奪・被収奪と等値してしまうのは、矢張り違うだろう。少し具体的に考えてみれば、この過ちは誰の目にも明らかだからである。
一例を挙げればガザのデモに対するイスラエルの攻撃では死者だけで60人以上。日本の新聞は、このように派手な、TVで絵になるようなニュースしか流さない。然しガザが巨大な監獄と形容されるのは今に始まったことではない。西岸でもパレスチナ人の土地が、日々収奪され、テロ対策を名目に作られた延々たる壁は、中東では時に血や金よりも貴重な取水源をパレスチナ人から奪う為だという事実は、多少世界に目を向けている人間の目には余りにも明らかな事象である。
また、ガザのデモ弾圧での彼我の軍事的力量の圧倒的な差異からも分かるように、力を背景にした軍事占領・収奪と差別、支配は国際法、ジュネーブ条約などでも到底許されることではない。比較するなら、何故このような問題が、こんなにも長く続いているのかについて、イスラエルに住むシオニストや、彼らの政策を支持するイスラエル国籍の人々のだんまりをも描くことで示して頂ければ幸いである。
しっかりした作品を創ることのできる力量のある劇団と観た。いつかこのような問題にもチャレンジして欲しい。
大正浪漫に踊る~天空を翔るハイカラ姫たち~
劇団Brownie
小劇場B1(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★
タイトル通り、踊るシーンの多い舞台だ。当時の女子学生の典型的なスタイルは、現在でも女子大の卒業式でお目に掛かるような黒の短靴に袴、上は華やかな振り袖、頭髪にはリボンを添え、その色は、彼女達それぞれの自己主張のようでもある。
ネタバレBOX
板垣 退助の率いた自由民権運動が盛り上がりを見せ、川上 音二郎のオッペケぺ節が大流行した時代には、この潮流を面白く思わない連中も居た。板垣は、こういった連中によって暗殺された訳だが、今作で何度も言及されている民撰議員設立建白書が提出されたのは1874年、岐阜遊説中に刺殺されたのが1882年であるから、今作で語られる時代は、敢えて錯誤が解消されないまま設定されている。いくらエンタメとはいえこれはちと酷い。
例示すれば、彼は妾腹の娘をこの政治的状況から護る為、妻の経営する女学校へ入学させていたということになっているが(これは大正時代であるから1912~26年)同期には、後の平塚らいてう(1886.2.10生まれ)、与謝野晶子(1878.12.7生まれ)、宮家筆頭の娘らも居ることになっており、女子の恋話を咲かせていたことは言うまでもない。然し、らいてうと晶子の年齢差から、これも在り得ない。今作は、エロ、グロ、ナンセンスと評される大正時代を、踊りを多用することで艶やかな側面から見せようとした物語と言えようが、その分時代が急転直下してゆく動静を伝える点では弱い。というより余りにもハチャメチャである。実際に存在した時代の浪漫を描くのであるなら、創作と雖もこれは外し過ぎという感がしてならない。艶やかさを描くだけなら、完全に架空の世界を設定した方が良いように思うからだ。
タイトル通り、踊るシーンの多い舞台だ。当時の女子学生の典型的なスタイルは、現在でも女子大の卒業式でお目に掛かるような黒の短靴に袴、上は華やかな振り袖、頭髪にはリボンを添え、その色は、彼女達それぞれの自己主張のようでもある。
板垣 退助の率いた自由民権運動が盛り上がりを見せ、川上 音二郎のオッペケぺ節が大流行した時代には、この潮流を面白く思わない連中も居た。板垣は、こういった連中によって暗殺された訳だが、今作で何度も言及されている民撰議員設立建白書が提出されたのは1874年、岐阜遊説中に刺殺されたのが1882年であるから、今作で語られる時代は、錯誤が解消されないまま設定されている。いくらエンタメとはいえこれはちと酷い。
例示すれば、彼は妾腹の娘をこの政治的状況から護る為、妻の経営する女学校へ入学させていたということになっているが(これは大正時代であるから1912~26年)同期には、後の平塚らいてう(1886.2.10生まれ)、与謝野晶子(1878.12.7生まれ)、宮家筆頭の娘らも居ることになっており、女子の恋話を咲かせていたことは言うまでもない。然し、らいてうと晶子の年齢差から、これも在り得ない。今作は、エロ、グロ、ナンセンスと評される大正時代を、踊りを多用することで艶やかな側面から見せようとした物語と言えようが、その分時代が急転直下してゆく動静を伝える点では弱い。というより余りにもハチャメチャである。実際に存在した時代の浪漫を描くのであるなら、創作と雖もこれは外し過ぎという感がしてならない。艶やかさを描くだけなら、完全に架空の世界を設定した方が良いように思うからだ。
連鎖の教室
甲斐ファクトリー
OFF OFFシアター(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
教室でのお話とばかり思って見ていたら・・・
ネタバレBOX
最後にもっと重たいいじめの連鎖を見せられて、さらに重い気分で帰りました。何もしていない私はそのいじめの片棒を担いでいるのだろうか。
教室裁判で犠牲になって消えてしまった天使は、何もできなくても本当はなんとかしたいとどこかで思っているクラスメイトの良心だったのでしょうか?
メビウス‐201805-大阪
リンクスプロデュース
船場サザンシアター(大阪府)
2018/05/26 (土) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
メビウスは過去に3回観てる。3回とも良かったから今回は一気に4つのペアの舞台を観ることにした。
2つ目に観た三浦さん・岡田さんペアが圧巻だった。彼らの芝居を観て、メビウスという話の理解度がまるっきり変わってしまった。それまでの僕が鈍かっただけなのか、お二人の戯曲の読み込みと表現が緻密だったおかげなのか、おそらく両方だと思うけど、いずれにせよ、この舞台を観たおかげで芝居の前半にあるセリフの意味がメチャメチャ分かってしまった。そのせいで、かなり初めの方で涙腺崩壊。ホンマに観て良かった。
とは言え、困ったことになったのも事実。彼らのおかげでセリフやト書きの意味を知ってしまった今、その意味をキッチリ表現してくれないと物足りなく感じてしまうと思う。今後、色んなペアがこの脚本に挑むんだと思うけど、それを観て自分がどれだけ満足できるんだろうと思うと、ちょっと不安。
ネタバレBOX
少なくとも「二人で食べたのはアップルパイではありません」では既に涙腺崩壊。
あたみ殺人事件
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2018/05/29 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
【アマゾネス編】木村伝兵衛が女性の「売春捜査官」は観たことがありますが、熊田刑事も大山も女性と言うアマゾネス編。みなさんパワフルでかっこ良かったです。伝兵衛と愛人の水野のやりとりも、さあ、どうするの?どうなるの?とドキドキしました。
私が座った座席のせいか劇場の造りのせいか、音楽が大きすぎてセリフが聞こえなかったり、みなさん大声で話しているのに(話しているから?)聞き取りにくかったのは残念でした。【昭和残骸編】も観たいのですが色々余裕がありません(涙)。
TRUSH!
劇団6番シード
六行会ホール(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白いストーリーと生演奏、ダンス、タップ、ジャグリングのパフォーマンスに圧倒される。
終演後のイベントも面白くて、本当に観に行ってよかった。
消す
小松台東
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
95分。
ネタバレBOX
弘光(瓜生和成)…兄。父から嫌われ母に助けられていたが、その母が亡くなったため、父と弟と疎遠に。父の死後順平に呼ばれ帰省する。
順平(山田百次)…弟。兄からの当たりのせいで物事にハッキリ言えない性格になった。千里とは別れ兄と暮らすらしい。
千里(山本真由美)…順平の妻。身ぎれいな美人。家の状況の不満をついにぶつけたが、順平からは離婚(のようなもの)を言い渡される。
努(今村裕次郎)…弘光らの親戚(いとこ?)。風俗に走る。
幹恵(荻野友里)…努の妻。義母の介護に疲れ、俊哉の筆おろしをする。
望美(井上みなみ)…弘光の娘。父のせいで公務員の彼氏との縁談がご破算になった。
杏奈(田村優依)…龍一の彼女。風俗嬢。努がハマってる。
俊哉(櫻井竜)…順平の部下。幹恵の筆おろしが忘れられず、努へ突進を繰り返す。
龍一(松本哲也)…順平の元同僚?順平が原因でか足の指切断し、順平宅へ長く居候する。後頭部に目がある。
宮崎の片田舎の一軒家での、やさぐれた兄と兄(や他の人)にモノ申せない弟が主軸の物語。序盤からなんか水面下でざわついてるなって感じがヒシヒシと伝わってきて、中盤から終盤で爆発する。この爆発力がとてもインパクト大で、陰惨な空気を吹き飛ばしてしまうくらい。ラスト、結局兄も弟も離れなれないというテイで終了するけど、依存とも一歩前に進んだともいえる感じがしてよかった。良舞台。
演技は皆良かった。特に荻野の疲れた人妻感の色気とイライラ感が好き。イライラ感でいうと山本と井上もそうだけど。瓜生の最初の演技はどこか知的に障害があるように見えたけど、人格破綻者的な感じが舞台の重みを増しているようで良い。今村も松本もコメディなトコとシリアスなトコといい塩梅の演技だった。松本のラーメンむせながら演技は恒例なのか。単純に上手い。
未来永劫彼方より
高橋萌登
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★
■約60分■
やっぱダンス公演って、確たる大局観がないと一時間は保(も)たないな~。構成・演出は他人に任せてもよいのかも。
特に後半、ダラダラと締まりなく続いて退屈至極。
静かなダンスも激しいダンスも、指先一本一本にまで及ぶようなきめ細やかな動きがつけてあって、その女性らしいパフォーマンスには魅入られたのだが、やはり先の大局観がないと、舞台芸術としての見応えは大きく減じる。
仮に大局観があったにせよ、伝わってはこなかった。
コイズミ・タエコ
A.R.P
千本桜ホール(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
オーディション会場の設定は「千本桜ホール」という。だからか、周辺の地形を具体的に話すのであるが、妙な一体感を演出する。
「松屋で飲もう」の座長の提案には笑えた。
この人物は後輩に対して敬語を使ってしまう習性があって、チャーミングに感じる。
舞台では壁がけ時計が刻む。
オーディション課題における「60分間」を併化するための措置と思う。
しかし役者を観ていたい。
役としての劇団員は十人十色よろしく滑稽で掴みやすい人柄だ。
密室サスペンスが邪魔をするくらいだったと思う。
浅黒い俳優を「インドネシア人」とするなど、浅はかな当て書きであるが、そうした アンサンブルが心地いい。
Q学
田上パル
アトリエ春風舎(東京都)
2018/05/25 (金) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/06/01 (金) 19:30
価格2,800円
表現選択科目に演劇を選んだ8人の女子高生(と非常勤講師ら)の物語。
もうベタなほどの学園青春ものの王道(どころか凝縮版?)で「女性版20歳の国」か「演劇版ROOKIES 」か、みたいな?(笑)
劇中の「メロスの発表」のアイデアも愉しくて満足満足ぅ♪
しかし当世女子高生ってあんななの?指導にあたる方々の苦労がしのばれます。(笑)
ネタバレBOX
「武勇伝・メロスver.」にしても「マッハ11のメロス(!)」にしてもお見事!
それにしても「11本の指」、しっかり騙されたな。
Q学
田上パル
アトリエ春風舎(東京都)
2018/05/25 (金) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★
80分。
ネタバレBOX
高校の選択科目で演劇を選んだ(冴えない)目の死んだ女子高生らは、坂口(とみやまあゆみ)のカツで皆活き活きとなり、非常勤講師の小手川(亀山浩史)をおちょくる毎日。その内坂口は学校をサボリがちになるが、皆気にもとめない。そんな中、テストでやったテキスト「走れメロス」を講師以外にもお披露目することとなる。同時に坂口が飲酒で退学という情報が面々の耳に入る。そうして坂口(と坂口を連れ戻しにいった松本?)を待つ面々は走れメロスの演劇を始める…。
舞台的には坂口が面々を再生させた時軸と坂口が皆と距離をとった時軸が前後するので、こいつらの関係性か動機とかが謎で、それが明らかになるまでがやや長いかな。死んだ魚のような目の面々の背景がみえにくい(一般的な高校生像なのかとか)のとかやや気になるかな。
ギリギリ坂口も参加し、坂口をハリセンでボコボコにする、彼女らの走れメロスは終幕する。それでも坂口は退学(結局飲酒でなく母の疾病と経済的な問題)するが、完全版メロスのため帰ってくるのを待ってるという感じで終わる。
作中でメロス走ってない説やマッハ11説が出てたけど、彼女らは彼女らのペースで向かったり待ったりするんだろうななんて、ぼんやり思った。
連鎖の教室
甲斐ファクトリー
OFF OFFシアター(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
役者さんの元気で感情的なお芝居とてもよかったです。その中で校長先生のコミカルかつちょっと大人の悪さが出る感じ、自然にみられました。
次回作も期待しちゃいます
あと、照明の使い方がとてもよかったと思います。スポットやつき方消え方 なんか好きでした。これからも頑張ってください
ネタバレBOX
天使がいなくなってもみんな気が付かない・・・ ということは天使だったのかな と思います
ラスト、天使の後継者?ってことかな いじめ、妬みを扱う難しいテーマだったのですが、その連鎖を断ち切る一つの方法として天使が犠牲になる 展開としては分かりましたが、正しいのか否かはいろいろ考えちゃいますね
でも、若い役者さんのいいお芝居を見させていただいて、楽しかったです ありがとうございました。
エンゼルウイング シングルウイングズ
Sky Theater PROJECT
駅前劇場(東京都)
2018/05/31 (木) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
ストーリー展開が自然で物語に入り込めました。役者の皆さんの演技もとても自然で、こんな風景あるなあという感じで安心して見られました。
とてもよかったです 次回作も期待ですね
ネタバレBOX
キャリアウーマンと二人の娘を持つ同じ女性 最初役者さんのキャスティングが、あれ?と思いましたが、入れ替わりが1回多い時点で納得しました。見事な伏線ですよね
物語全体もとてもよくまとまっていて、感動もあり本当によかったです。
この入れ替わり体験を生かして、二つの世界の女性がこれから良い方向に向かっていく感じが出ていてよかったと思います。
あなたの名前を呼んだ日
ふれいやプロジェクト
シアター711(東京都)
2018/05/29 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
めちゃくちゃ良かったです。
めっちゃ泣きました!
また観たい!
ネタバレBOX
劇団員が結婚して赤ちゃんが産まれてそこから起こる人間ドラマのお話でした。
純愛だったり不倫だったり親の愛情だったりいろんな愛の形、それぞれの想い、伝えたつもりでも捉え方は相手次第。
自分では想っていても相手には思いとしてしか伝わってない事、想いと思いの違いを観れた気がします。
連鎖の教室
甲斐ファクトリー
OFF OFFシアター(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
教室が世界の縮図になっていました。納得のいかない社会の中で負の連鎖を断ち切るのは、誰かが耐え難きを耐えなければならないのでしょうか。勧善懲悪すかっとさわやか系のストーリーにしてしまったら、かえって嘘っぽさが出てしまいますね。
ネタバレBOX
イケメンヤリチン教師、とんだタヌキ親父の校長、性欲第一高校生等、男どものやり逃げ感がパないです。教室が国際社会の縮図とすると、あの人はあそこの国で…と考えてしまいます。
エンゼルウイング シングルウイングズ
Sky Theater PROJECT
駅前劇場(東京都)
2018/05/31 (木) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★
セットや小道具もよかったし、内容も面白かったんだけど、観ていてなんだかイラッとくるときがあったのは、あの時代設定にする必要があまり感じられなかったからかも。
ネタバレBOX
冒頭の夏子×2のセリフが聞き取りにくいというか、何と言ったのか分からなくて、しばらく集中できなかったのが残念。まあ、こちらの不注意なので。あのダラダラした前説で気が削がれたせいとは言いたくないですが…。
あなたの名前を呼んだ日
ふれいやプロジェクト
シアター711(東京都)
2018/05/29 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
久しぶりにいい公演を観させて頂きました。
ただ、笑いはあの半分くらいがいいかも(笑)
主役の倉持聖菜さんが光っていました。さすがです。
エンゼルウイング シングルウイングズ
Sky Theater PROJECT
駅前劇場(東京都)
2018/05/31 (木) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
自分自身に正直に生きようと模索する姿、それを家族との関わりの中で見出していくヒューマンドラマ。同時にあの時こうしてい"たら"、こうしてい"れば"という「たら・れば」という誰しも一度は思ったことがある願望がある出来事を通じて鮮明になる。
観せ方は、この現実とは別にもう1つの現実が存在するというパラレルワールドのようであり、また時空間を往還するような生活(世界)が繰り広げられる。
(上演時間1時間50分)
ネタバレBOX
舞台は矢野家。この矢野家の娘・夏子の2011年と1995年を往還することで自分自身に正直に向き合う姿を描く。2つの時代はもちろん東日本大震災と阪神淡路大震災の年であることは解る。さらに室内の壁に「伊勢志摩」「白浜」のペナントが飾られ、昨今話題になっている「南海トラフ」を連想させる怖さ。
セットはどちらの時代もリビング。ただし1995年は、まだ父が家業の電器屋を営んでおり戸を開けると電気製品が置かれているという丁寧な見せ方。2011年は母と2人暮らし、幼い頃に父を亡くし母と二人暮らしをしている夏子は体調を崩し、今後の仕事や暮らし方に悩んでいる。1995年は父は生きているが母は亡くなっている。離婚して2人の娘と実家に戻りと他界した母の変わりに父の世話をする主婦の夏子は順調と思っていた娘達との関係が実はうまく行っていないことに気づく。別の時間軸、違う人生を生きる夏子と夏子。その2人の私がある日の地震を境に人生を交換するが…。
人は何らかに縛られて生きている、それが家族という”関係性”の中にある。家族に心配をかけたくない、家族(娘達)のためという思いが相手に伝わらない。自分自身を見失い、自分勝手な行動が回りの迷惑や重荷になることが分からない。そんな自分を変えることができるのは自分だけである。それを2つ時代を往還して客観的に見つめる。心を解放し本音で語ることによって信頼できる関係性を保てる。大学生の長女・優羽(佐伯さやかサン)の縁談をコミカル・シリアスに描くこと、その短期間で人間の喜怒哀楽がしっかり表現させる演出は巧み。
2人の夏子の情報交換の手段がノートというところは情緒があって好い。時空間が違うからインターネットのような電子機器は利用できないと思うが、そのような現代的な手段を利用すると興醒めしたかもしれない。
演技は登場人物のそれぞれの立場や性格を立ち上げ、バランスよく演じており安心して観ていられた。また2つの時代は登場人物だけではなく、照明(暖色を諧調)で違いを表しており上手い。
次回公演も楽しみにしております。